2013年 11月 20日
ウィーン フィル 直上3メートルの音 |
土曜日のウィーンフィルは、それなりに良い演奏だったと思う反面、どこかで気持ちがすっきりしませんでした。演奏自体は、ホルンやティンパニーの些細な瑕疵を除いて別段悪くはないのです。在京のオーケストラに比べれば地力が違います。弦楽器もしっかりと演奏しているのです。フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴットの主要なパートも問題はありません。良く歌っています。オーボエの音が少し小さく聞こえたのは、指向性の問題でしょう。打楽器も調子の上がらないティンパニーを除き、悪くありません。第九では大事なシンバルも良かったです。
金管楽器は、後ろ向きなので、ホルン以外は音量のバランスが解りませんが。弦楽器群も力強く、アインザッツもピッタリと揃っています。そうすると、問題はティーレマンにあるのでしょうか?曲の途中で無理矢理テンポを変えるのは、無理があります。オーケストラを牛耳るような指揮振りです。あれで反発されないのかとも思いました。
しかし原因は、やはりオーケストラの緊張感の少なさが問題だとおもいました。翌日のRCOを聴いてその感を深くしました。水曜日のBPOを聴かなければ、確実なことは言えないのですが、昔に比べて、オーケストラの水準が下がってきたのではないでしょうか。特に、昨日は、マイクも設置されていない、記録に残らない演奏会でもあります。その、気安さが音楽に表れているのでしょうか?第八番ではそのリラックス感は構いませんが、第九では緊張感が足りないように思いました。
しかし、オーディオ的には、随分と参考になりました。私の家は、コンセルトヘボウの柔らかな、それでいて静かに拡がっていく音を理想にして、音作りをしていますが、川崎で聴いたウィーンフィルは、往年のDECCAサウンドの音がしました。最近はDECCAのウィーンフィル録音はあまりないのですが、
ティーレマンには、少し解らないこともあったのですが、ウィーンフィルを間近に聴いたかぶり付きの音には、大満足しました。やはり驚いたのは、真下3メートルで演奏されるコントラバス群の迫力の有る音です。特に最低音の音には、ビックリ。この音を出すのには、相当なパワーと帯域の広さが必要だと、オーディオマニア的に驚いたのです。これは、やはり家ではHartleyぐらいを大パワーアンプで鳴らさないと駄目かな?と思いました。
翌日起きて、早速聴いたのは、いつものユニコーンです。一聴して低音が薄いと感じました。パワー不足なのです。しばし熟考して、GRFの部屋から6550p.p.のファインメットバージョンを運ぶことにしました。朝起きて急には出来ません。アンプが重すぎるからです。40キロ以上あるのではないでしょうか?しかし、思い立ったらすぐやる困った性格の自分としては、実験しないわけには行きません。そこで、5933p.p.アンプを外し、隣の部屋から気合いを入れて運んできました。比較的暖かい朝なので、腰には負担が掛からないでしょう。しっかりと引きつけて、外掛けを掛けるように強く引きつけて持ち上げます。アンプを引き寄せないと、それこそ、腰に来てしまいます。
無事に置くことに成功しました。フローティングの機構は、20キロ以下に調整してありますから、40キロ以上のアンプでは、つぶれてしまいます。最初は委細構わず置いて繋いで見ました。
おお!昨日のコントラバス風にユニコーンが鳴ります。シングルユニットのユニコーンがどうしてこれだけの低音が鳴るかは、金曜日来ていただいた、Logeさんとも驚いて話したばかりですが、Logeさんにはその違いを、今一度聴いていただかなくてはならないほど、音がかわりました。
しかし、聞き込んでいくと、音が一本調子です。低音が出た分、フィードバックが増長されて音が、盛り上がり過ぎなのでしょう。そこで、フローティングボードを持って来て、下に敷いてみました。下が弱い床の場合はこのボードは大変有効です。ただ、CDプレーヤーやプリアンプには、負荷が軽すぎる所為か、ボード自身の音が加わり、色がつきます。私は、この重いパワーアンプ用には重宝していますが、GRFの部屋は床がしっかりしているので、SPの下には使用していません。今度、床の弱い茅野の家には持っていき、R.GRFの下に敷いてみるつもりです。
ボードで音は変わりました。より細かい音が出てきたようです。パワーは充分すぎるほどで、ぐいぐいと低音がユニコーンから出て来ます。さすがに6550です。ファインメットに換装した際、小出力で使う場合はA級増幅で使用できるように切り替えられるスイッチがつきました。それをA級側にして見ました。一気に、見通しが良くなります。それならばと、RCA端子のケーブルを、XLRに交換してみました。サウンド・パーツ製のプリとメインは、トランスの出力・入力でバランス接続が標準なのです。
また良くなりました。しばらくはこれで聴いてみましょう。小音量で聴いても、低音の迫力は変わりません。大排気量のエンジンを回さないで、ゆったりと走るような余裕が感じられます。折角のウィーンフィル体験です。しばらくは楽しまないと、元が取れませんね(苦笑)。
火曜日の夕方、6550をEL34に変えてみました。至近距離で聴くと、6550ではそこそこ大味な感じもあるからです。スペアーの真空管を入れた箱が見つかりません。仕方がないので、倉庫にしまっていたEL34ppから外して付け替えました。やはり変わります。高域がだいぶすっきりしました。次は、ケーブルですね。RCAを一組XLRに付け替えなければ行けません。今週末の楽しみにしました。
ここまで書き終わって、はた!と思い立ちました。電源ケーブルです。GRF用に使っていた太いケーブルがこの特有の音を作っているのではないかと。それで、サウンドパーツさんのアンプについてくる普通のコードに変えてみました。どうでしょう。強調されていた低音が温和しくなり、代わりに木管楽器の響きが柔らかく、少しハイ上がりだった弦も落ち付きました。ハイファイ調ではないのですが、音楽が聴きやすくなりました。面白いですね。
金管楽器は、後ろ向きなので、ホルン以外は音量のバランスが解りませんが。弦楽器群も力強く、アインザッツもピッタリと揃っています。そうすると、問題はティーレマンにあるのでしょうか?曲の途中で無理矢理テンポを変えるのは、無理があります。オーケストラを牛耳るような指揮振りです。あれで反発されないのかとも思いました。
しかし原因は、やはりオーケストラの緊張感の少なさが問題だとおもいました。翌日のRCOを聴いてその感を深くしました。水曜日のBPOを聴かなければ、確実なことは言えないのですが、昔に比べて、オーケストラの水準が下がってきたのではないでしょうか。特に、昨日は、マイクも設置されていない、記録に残らない演奏会でもあります。その、気安さが音楽に表れているのでしょうか?第八番ではそのリラックス感は構いませんが、第九では緊張感が足りないように思いました。
しかし、オーディオ的には、随分と参考になりました。私の家は、コンセルトヘボウの柔らかな、それでいて静かに拡がっていく音を理想にして、音作りをしていますが、川崎で聴いたウィーンフィルは、往年のDECCAサウンドの音がしました。最近はDECCAのウィーンフィル録音はあまりないのですが、
ティーレマンには、少し解らないこともあったのですが、ウィーンフィルを間近に聴いたかぶり付きの音には、大満足しました。やはり驚いたのは、真下3メートルで演奏されるコントラバス群の迫力の有る音です。特に最低音の音には、ビックリ。この音を出すのには、相当なパワーと帯域の広さが必要だと、オーディオマニア的に驚いたのです。これは、やはり家ではHartleyぐらいを大パワーアンプで鳴らさないと駄目かな?と思いました。
翌日起きて、早速聴いたのは、いつものユニコーンです。一聴して低音が薄いと感じました。パワー不足なのです。しばし熟考して、GRFの部屋から6550p.p.のファインメットバージョンを運ぶことにしました。朝起きて急には出来ません。アンプが重すぎるからです。40キロ以上あるのではないでしょうか?しかし、思い立ったらすぐやる困った性格の自分としては、実験しないわけには行きません。そこで、5933p.p.アンプを外し、隣の部屋から気合いを入れて運んできました。比較的暖かい朝なので、腰には負担が掛からないでしょう。しっかりと引きつけて、外掛けを掛けるように強く引きつけて持ち上げます。アンプを引き寄せないと、それこそ、腰に来てしまいます。
無事に置くことに成功しました。フローティングの機構は、20キロ以下に調整してありますから、40キロ以上のアンプでは、つぶれてしまいます。最初は委細構わず置いて繋いで見ました。
おお!昨日のコントラバス風にユニコーンが鳴ります。シングルユニットのユニコーンがどうしてこれだけの低音が鳴るかは、金曜日来ていただいた、Logeさんとも驚いて話したばかりですが、Logeさんにはその違いを、今一度聴いていただかなくてはならないほど、音がかわりました。
しかし、聞き込んでいくと、音が一本調子です。低音が出た分、フィードバックが増長されて音が、盛り上がり過ぎなのでしょう。そこで、フローティングボードを持って来て、下に敷いてみました。下が弱い床の場合はこのボードは大変有効です。ただ、CDプレーヤーやプリアンプには、負荷が軽すぎる所為か、ボード自身の音が加わり、色がつきます。私は、この重いパワーアンプ用には重宝していますが、GRFの部屋は床がしっかりしているので、SPの下には使用していません。今度、床の弱い茅野の家には持っていき、R.GRFの下に敷いてみるつもりです。
ボードで音は変わりました。より細かい音が出てきたようです。パワーは充分すぎるほどで、ぐいぐいと低音がユニコーンから出て来ます。さすがに6550です。ファインメットに換装した際、小出力で使う場合はA級増幅で使用できるように切り替えられるスイッチがつきました。それをA級側にして見ました。一気に、見通しが良くなります。それならばと、RCA端子のケーブルを、XLRに交換してみました。サウンド・パーツ製のプリとメインは、トランスの出力・入力でバランス接続が標準なのです。
また良くなりました。しばらくはこれで聴いてみましょう。小音量で聴いても、低音の迫力は変わりません。大排気量のエンジンを回さないで、ゆったりと走るような余裕が感じられます。折角のウィーンフィル体験です。しばらくは楽しまないと、元が取れませんね(苦笑)。
火曜日の夕方、6550をEL34に変えてみました。至近距離で聴くと、6550ではそこそこ大味な感じもあるからです。スペアーの真空管を入れた箱が見つかりません。仕方がないので、倉庫にしまっていたEL34ppから外して付け替えました。やはり変わります。高域がだいぶすっきりしました。次は、ケーブルですね。RCAを一組XLRに付け替えなければ行けません。今週末の楽しみにしました。
ここまで書き終わって、はた!と思い立ちました。電源ケーブルです。GRF用に使っていた太いケーブルがこの特有の音を作っているのではないかと。それで、サウンドパーツさんのアンプについてくる普通のコードに変えてみました。どうでしょう。強調されていた低音が温和しくなり、代わりに木管楽器の響きが柔らかく、少しハイ上がりだった弦も落ち付きました。ハイファイ調ではないのですが、音楽が聴きやすくなりました。面白いですね。
by TANNOY-GRF
| 2013-11-20 00:09
| オーディオ雑感
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