2014年 01月 17日
テープのDSDファイル化 |
何年も前から、Nagraの4トラック化の話をしていますが、その、4トラックテープが世の中に出ていたのは、勿論CDの出現前の事ですから、少なくても30年以上、長ければ50年以上も前の事になります。50年経っても、テープの劣化は思ったよりすすんでおらず、適正な機械で再生するととても信じられないような音が今でもします。レコードより良い音がすると、50〜60年代の米国のでは相当普及していました。1960年代のステレオの本を見ると、沢山のテープレコーダーの紹介を見ることが出来ます。
そのコマーシャルに載っている沢山の機械は、みな民生用です。放送局や録音スタジオで使われていた業務用の機械は、規格も性能も、現場で使用するときに一番大事な耐久性や部品の交換性などに優れています。価格も10倍以上離れていました。私の部屋にあるNagraのT-Audioの機械は、1990年代に数百万円していました。それがデジタルに完全に移行した現在は、1〜2割で購入出来るような時代になったのです。勿論、定期的なメンテナンスは必要です。可動部分の多いテープレコーダーは常にベストの状態に保つことが肝心です。
その、2トラック/38センチ仕様の機械に、純正の4トラック再生ヘッドを取り付けて、ミュージックテープを聴くと、今まだ全く想像も付かなかったような安定感で聴くことが出来ます。これぞ、アナログ再生の極致です。っしかし、テープの宿命で、再生していくと少しづつ磁性体が剥がれていきます。ほとんどのミュージックテープは、耐久性のある素材を使っていますから、まだまだ大丈夫なのですが、むかし、高性能と歌っていたテープほど、磁性体の剥離や粘着が起こり始めています。そういうテープを再生すると一楽章ごとに、テープヘッドの表面をきれいにしないと、再生音が悪くなります。また、テープ自体を掛けると往復させてきれいに巻き取らなければ、テープの変性や伸びを引き起こします。取り扱いもデリケートです。
デジタル時代になって、アナログからデジタルへの変換もだいぶすすんできました。メジャーな会社は、96KHz/24bitのファイルでマスターテープをデジタルに移行しています。PCMでする理由は、調整や編集が可能だからです。ワンビットは、PCMのアルゴリズムによらなく、音が素直ですが、編集機能がありません。2.8MHzのワンビットであるSACDのディスクも元のマスターは、96/24のPCMであることが多いようです。PCMは同期させるクロックの精度や、DACの回路、アルゴリズムによって音が変わります。
アナログテープを、PCMに変換した場合、幾分元気になりすぎたり、独特の艶が付いたり、巷間言われるデジタルっぽい音に変わります。それが、2.8ではなく5.6MHzのワンビットに変換した場合は、ほとんど元の音との差がありません。勿論、録再時のケーブルの長さが加わりますし、余分なアンプやコネクターも通るので、厳密な意味では音の差はありますが、それは一対一で直接比較したような場合だけです。瞬間的に切り替えなければほとんどわからないでしょう。
そのワンビット5.6MHzに、所有しているミュージックテープの音を移管しています。移管作業は、テープレコーダーの調整、ヘッドや走行系の清掃、レベル合わせ、テープの状況の把握等、結構手間と時間が掛かります。また、40分ぐらいの録音時間でも、4ギガバイトの領域を使います。テープ25巻で100ギガ以上です。テラバイトのハードディスクが普及してきた今だからこそ出来る大きさと費用です。数年前には不可能でした。
Macから、最終的にプリにアナログ信号を入れるには、何通りかの方法がありますが、従来は、Audio Gateから、WEISSのDDコンバーターで、PCMの44、48、88、96、176、192KHzへ変換していました。またKORGのDAC-10で直接アナログにも変換できます。GRFの部屋では、SD05を使っている場合は、PCMの96KHzまで入りますから、DDコンバーターを使いますが、真空管のプリの方には、Korgを使っています。
和室にはemmも有りますから、いろいろな方法で繋がります。AudioGateはKORGのデバイスと繋がないと、ワンビット信号は出しません。ただ、2.8のDIDFF信号ですと、 Audivarna Plus または JRiverを介して、繋ぐとemm側では、2.8MHzをそのまま受けて、ワンビット再生を行います。夏頃までには、ソフトのヴァージョンアップを行い、5.6MHzも入るようになるそうです。ようやくemmを入れた甲斐が出て来ました。急速に発展している現在では、なかなか先を読むのが難しいですね。
それで、テープから起こした、2.8〜5.6MHz信号を聴いています。これがとても4トラックから起こしたとは到底信じられない音で鳴るのです。個人の所有しているものなら構わないので、極めて私的な行為で楽しんでいます。ふふふ・・・
そのコマーシャルに載っている沢山の機械は、みな民生用です。放送局や録音スタジオで使われていた業務用の機械は、規格も性能も、現場で使用するときに一番大事な耐久性や部品の交換性などに優れています。価格も10倍以上離れていました。私の部屋にあるNagraのT-Audioの機械は、1990年代に数百万円していました。それがデジタルに完全に移行した現在は、1〜2割で購入出来るような時代になったのです。勿論、定期的なメンテナンスは必要です。可動部分の多いテープレコーダーは常にベストの状態に保つことが肝心です。
その、2トラック/38センチ仕様の機械に、純正の4トラック再生ヘッドを取り付けて、ミュージックテープを聴くと、今まだ全く想像も付かなかったような安定感で聴くことが出来ます。これぞ、アナログ再生の極致です。っしかし、テープの宿命で、再生していくと少しづつ磁性体が剥がれていきます。ほとんどのミュージックテープは、耐久性のある素材を使っていますから、まだまだ大丈夫なのですが、むかし、高性能と歌っていたテープほど、磁性体の剥離や粘着が起こり始めています。そういうテープを再生すると一楽章ごとに、テープヘッドの表面をきれいにしないと、再生音が悪くなります。また、テープ自体を掛けると往復させてきれいに巻き取らなければ、テープの変性や伸びを引き起こします。取り扱いもデリケートです。
デジタル時代になって、アナログからデジタルへの変換もだいぶすすんできました。メジャーな会社は、96KHz/24bitのファイルでマスターテープをデジタルに移行しています。PCMでする理由は、調整や編集が可能だからです。ワンビットは、PCMのアルゴリズムによらなく、音が素直ですが、編集機能がありません。2.8MHzのワンビットであるSACDのディスクも元のマスターは、96/24のPCMであることが多いようです。PCMは同期させるクロックの精度や、DACの回路、アルゴリズムによって音が変わります。
アナログテープを、PCMに変換した場合、幾分元気になりすぎたり、独特の艶が付いたり、巷間言われるデジタルっぽい音に変わります。それが、2.8ではなく5.6MHzのワンビットに変換した場合は、ほとんど元の音との差がありません。勿論、録再時のケーブルの長さが加わりますし、余分なアンプやコネクターも通るので、厳密な意味では音の差はありますが、それは一対一で直接比較したような場合だけです。瞬間的に切り替えなければほとんどわからないでしょう。
そのワンビット5.6MHzに、所有しているミュージックテープの音を移管しています。移管作業は、テープレコーダーの調整、ヘッドや走行系の清掃、レベル合わせ、テープの状況の把握等、結構手間と時間が掛かります。また、40分ぐらいの録音時間でも、4ギガバイトの領域を使います。テープ25巻で100ギガ以上です。テラバイトのハードディスクが普及してきた今だからこそ出来る大きさと費用です。数年前には不可能でした。
Macから、最終的にプリにアナログ信号を入れるには、何通りかの方法がありますが、従来は、Audio Gateから、WEISSのDDコンバーターで、PCMの44、48、88、96、176、192KHzへ変換していました。またKORGのDAC-10で直接アナログにも変換できます。GRFの部屋では、SD05を使っている場合は、PCMの96KHzまで入りますから、DDコンバーターを使いますが、真空管のプリの方には、Korgを使っています。
和室にはemmも有りますから、いろいろな方法で繋がります。AudioGateはKORGのデバイスと繋がないと、ワンビット信号は出しません。ただ、2.8のDIDFF信号ですと、 Audivarna Plus または JRiverを介して、繋ぐとemm側では、2.8MHzをそのまま受けて、ワンビット再生を行います。夏頃までには、ソフトのヴァージョンアップを行い、5.6MHzも入るようになるそうです。ようやくemmを入れた甲斐が出て来ました。急速に発展している現在では、なかなか先を読むのが難しいですね。
それで、テープから起こした、2.8〜5.6MHz信号を聴いています。これがとても4トラックから起こしたとは到底信じられない音で鳴るのです。個人の所有しているものなら構わないので、極めて私的な行為で楽しんでいます。ふふふ・・・
by TANNOY-GRF
| 2014-01-17 23:11
| 好きなテープ
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