2017年 02月 04日
モーツァルトとウィンナーワルツの夕べ |
一月末の寒い日、防寒着に身を包み、マスクもしていつもの四谷駅に降り立ちました。真っ暗になった土手沿いの道をホールに向かって歩く人はいつもより少なく感じました。冬の真っ最中ですが、今日のプログラムは「春色のウィーン」と題して、ウィンナーワルツをホーネックさんの指揮ぶりで聞く夕べです。恒例の元旦の演奏会も新春の春を愛でる演奏会ですから、ウィンナーワルツは冬の曲なのでしょう。
最初のモーツァルトの魔笛の序曲は、ヴァイオリン2,ヴィオラ、そして、チェロでは無くコントラバスでの四重奏です。当然管楽器もありませんが、コンサートマスターのホーネックさんと、玉井さんがぐいぐいと引っ張っていきます。久しぶりのヴィオラの馬渕さんも快調です。ところがいつもは音楽を引っ張っていく河原さんコントラバスが少し精彩を欠いていると思いました。めずらしいですね。
二曲目は、ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲を弦楽六重奏で弾いていきます。ソロのパートとオーケストラのパートが両方きけて面白い経験でした。モーツァルトは時として眠くなる事もあるのですが、ホーネックさんと玉井さんとの受け渡し方がよかったですね。
後半のワルツは、ウィーン風のリズムも良くて素朴な味わいもあり楽しめました。河原さんのコントラバスもウィーン風にゴリゴリと鳴らしていました。暖かい演奏が終わり表に出ると、外は真冬の寒さでした。『冬の旅』の中の「春の夢」見たく気がつくと荒涼とした冬の風景が広がっているのです。いつものレストランに向かい、赤ワインを飲みながら、音楽では無くオーディオの話で、大いに盛り上がりました。
紀尾井シンフォニエッタ東京メンバーによるアンサンブル Ⅲ
ライナー・ホーネックを迎えて
「春色のウィーン」~モーツァルトとウィンナーワルツの夕べ~
出演者
ライナー・ホーネック、玉井菜採(Vn)、馬渕昌子、安藤裕子(Va)、丸山泰雄(Vc)、河原泰則(Cb)
曲目
モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲(室内楽編曲版)
モーツァルト:大協奏六重交響曲
ヨハン・シュトラウス父:ケッテンブリュッケ・ワルツOp. 4 (A. ヴァインマン編)
ヨーゼフ・ランナー:レガッタ・ギャロップ Op. 134 (以下、ハインリヒ・W・ペーク編)
ヨーゼフ・ランナー:ワルツ「ロマンティックな人々」Op. 167
エドゥアルド・シュトラウス:ポルカ・シュネル「粋に」Op. 221
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ「遠方から」Op. 212
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「わが人生は愛と喜び」Op. 263
ヨハン・シュトラウス2世:アンネン・ポルカ Op. 117
ヨハン・シュトラウス2世:トリッチ・トラッチ・ポルカ Op. 214
by TANNOY-GRF
| 2017-02-04 14:10
| 演奏会場にて
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