2017年 08月 29日
25年も経ってから |
dccのテープを集めています。現在市場で流通しているのは、新品未開封のモノが多いです。dccそのものが発売中止になったときに、在庫であった物が、回り回って、中古市場に出てきたのでしょう。少し前までは、15ドル前後だったのですが、二三人が買い始めるとすぐに価格は上がります。すると、いままで在庫を抱えていた中古屋さんが市場に出してくるのです。再生できる機械が少ない以上、売れるときに売らないとと思うからでしょう。
そういう時に思い切って買うことです。中古品との邂逅は一期一会ですから、あとから後悔するのではなく、思い切りが大事ですね。そうして徐々に集まってきました。半数近くはまだ未開封です。問題は、再生するデッキの確保です。25年も経っていますから、ほとんどのデッキはコンデンサーの液体がリークして、基板そのものを腐食しています。直しても治しても、モグラたたき見たくなって切りがなく、修理専門業者からも断られるようになりました。ジャンクの機械を何台か揃え、いい所どりをしてだましだまし使っていくしかないようです。
内容はCDとほとんど同じですが、光を使わないで、ヘッドから直接信号をやりとりしているぶん、音が正確なのでしょう。圧縮は大きな音だけで、それも直線性を確保しているので、再現するようです。肝心なのは小さな音、微妙な音の再現性です。25年前でもデジタル信号は変わりなく、それを再現するDAコンバーターの性能が飛躍的に高まった今だからこのような音が聞けるのだと、DA変換の進歩に感謝しています。
デッキがまだ動く内に、ファイル変換して置かないと永遠に失われます。先日も大山さんのPHILIPS900の音が出なくなりました。完動品と歌っていた900をアメリカから輸入したのですが、プリント基板がリークしていて使えませんでした。返金して貰っても困ります。ヨーロッパの方が気候も穏やかなので、比較的長持ちしているようです。現在も最後発の600を取り寄せていますが、無事に動くでしょうか?涼しくなったらCさんに動かない機械を二個一で部品取りをして、コンデンサーも交換して貰い、再稼働に向けてチャレンジしてみます。
by TANNOY-GRF
| 2017-08-29 08:52
| 好きなテープ
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