2023年 03月 15日
月曜日の夕方に「最後の輪が繋がりました」 |
月曜日は昼頃、久しぶりの雨が降り桜の芽も膨らんできました。今少し雨が続くと花粉も流されるのですが、雨量は少なめでした。それでも、乾燥肌には楽になりますね。午後、PSDの大山さんから連絡があり、例のフローティングボードができたので、夕方持ってくるとのこと。楽しみです。
先日来、大きな部屋のMolaMolaの下に、椀方さん仕様の薄型のフローティングボードを使っていますが、和室の方のMolaMolaと、EMMのDAC部分、そして光カートリッジ用のEMMにも使うので、都合3枚お願いしてありました。例によって、デジタル水準器で綿密に水平をとります。和室の畳の方は、微妙な地盤沈下がありましたが、それも調整し直しました。
早速聞いてみます。もう、何回も経験しているのですが、改めて切り替えて聴くと、Relaxaとの音の違いが際立ちます。一気に、柔らかく自然に、部屋の枠組みを超えて音が広がります。改めて二人で顔を見合わせるほどの顕著な違いです。従来もRelaxaを使用してきたわけですから、磁気による振動の遮断は行われていたのですが。何かが決定的に違うのでしょう。
頑固に作ったスチール製の枠組みなのか、完全に水平を出しているセッティングなのか、磁力を集中させるヨークを使わない、遥かに強力な磁石の力なのか、磁力線の方向性なのか、磁力で浮いていると言っても、これほどの音の差があるのは、何回聞いても信じられないほどです。
和室では、何枚かCDを聞いてみました。音がはっきりと、力強く感じます。MolaMolaのボリュームの位置を見ても、30分程、ボリュームの位置が小さくてもダイナミックな音がするのです。この音量の差が一番明確な差かもしれません。花粉で汚れてきたメガネを洗ったぐらい音が違うからです。
何枚か、いつものテスト盤をきいて音の違いを確かめ、次は大きな部屋の光カートリッジ用のEMMの下を変えてみました。今回のボードは、前回のプリアンプ用に作ったボードとは、奥行きが3センチ違います。480 × 450 が 480 x 430 になっているのです。レコードプレーヤーの棚の上に乗せるため、2センチ奥行きを縮めました。見た目にはわからないかもしれませんが、前後の余分な大きさがなくなり棚の上に乗せる場合は、使いやすくなりました。今後は、この480 x 430タイプが標準になるでしょう。
こちらも音出しをしました。 ム?音が太くなりすぎです。
気温が10度近く上がり、雨も降って微妙なレコードプレーヤのセッティングが変化したような違いです。早速、針圧を測ってみました。2.09〜2.10 gの範囲だった針圧が、2.12 gになっていました。微妙な差ですが、このプレーヤーでは決定的な違いです。早速、2.10 gに戻しました。音を聞いてみると音の肥大は無くなりました。ボードを敷いて明らかに音は違うのですが、レコードプレーヤーは、アームの他にも調整箇所が多く、イコライザー下のボードは、じっくり分析して聞かなければなりません。
続いて、EMMのDAC2です。MolaMolaのDACが導入されてからは、音量の微妙な小ささ、最低域の伸び、DACから接続用のMITケーブル自体の音の有無。これらの差で、正直、DAC2を聴くのはSACD盤の時ぐらいになっていました。そのSACD盤も大人しめの鳴り方でしたので、MolaMolaに88.2KHzで接続される音の方が聴きやすかったのです。大山さんもその音の差には気付いており、そこが改善されるかがポイントでした。
ところが、一聴で音の違いがわかりました。力強さが出て、音のスケールが大きく、DACを余分に通っている微妙な抵抗感がなくなり、明らかに幕が一枚開けたようです。二人とも驚きました。理由がはっきりわからないからです。なぜ、ボードの違いだけでこれほどの音の差ができるのか。今までだって磁気で浮かせていたのですから。
しかし、二人ともわかったのは、今回のボードの差よりも、リラクサが入っていた音の音色や情報の違いでした。フローティンボードの強度が出たことと、磁石の力の差、垂直方向だけの磁気浮揚ではなく、全方位へと広がる磁気力の差。ボード自身の強度の差と、水平の取り方等々の差が音の差となって見えてきたのでしょう。
驚きました。EMMのDAC2が蘇ったからです。この差は嬉しい誤算でした。
それから二人で、2時間近く、様々なCD、SACDを聴き比べました。この音の差は、エポックですね。このボードの差は、最近こられているOさんやのびーさん 、パグ太郎さんなどにもお聞かせしなければなりません。最新の音を聞きに来週来られるHさんもびっくりされるでしょう!桜の花が咲き、辛い今年の花粉症の季節が終わったら、このボードの音の差を聞きに、また来ていただかなければ。直前の音を聞かれたRoverさんにも今一度来ていただかなければなりませんね。コロナも落ち着いてきた今年の大型連休は、久しぶりに千客万来になるやもしれません。
たかがボード、されどボードです。
人の耳の差を聞き分ける能力、オーディオの面白さ、音楽が変わる驚き、それらが久しぶりに満開する春になるでしょう。
ご常連の皆様、連休の日程のご予約を!!
by TANNOY-GRF
| 2023-03-15 10:50
| オーディオ雑感
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