2008年 08月 30日
朋あり遠方より来る HYさん来訪 |
連日、不安定な天気が続いています。午後になると一天にわかにかき曇りという感じで、あっという間に雷雨がおそってきます。降り方も尋常ではなくまったく熱帯地方のスコールのようです。そんな中、週末は京都の方からお客さんがお二方GRFのある部屋に来て頂きました。いつもは実験道場になって、散らかっている部屋も久しぶりに片づけたらうっとうしい天気が晴れたように気持ちが良くなってきました。
夕方近くのホテルでお二方と落ち合って、モニターゴールドのタンノイランカスターを使っておられるチューバホーンさんのお宅を訪問しました。いつも綺麗に片づいているチューバホーンさんのお宅は、長辺方向に置かれたランカスターが45度の角度で内向きに振られています。その部屋いっぱいに見事なオーケストラが展開されていました。細心の気配りでセッティングされた音は、隅々までピントが合ってスケールの大きなオーケストラサウンドが展開されています。京都からのHYさんとTさんもタンノイをお使いの経験がお有りでしたから、目の前で鳴っているリフレッシュされた音に驚かれた様子。私も見事に鳴っているタンノイの音に嬉しくなりました。予定がつまり小一時間ほどの滞在でしたがでしたが、選曲も良くてとても音楽を楽しめた充実した時間でした。
丁度、阿佐ヶ谷駅を挟んで対角線上にあるチューバホーンさんのお宅から戻ってきた我々は、合流される予定のTAKAさんをお待ちしながら、HYさんの関心のある「GRFのある部屋」の内装から話は始まりました。HYさんは、知る人も知るDIY派の方で、リスニングルームもご自分で作られるほどの腕の持ち主です。床の構造、壁の梁の張り方、天井の吸音、普段余りお話をしたことのない詳細に渡り説明いたしました。
私自身は今回の「GRFのある部屋」で3回目のリスニングルーム造りになります。毎回部屋の大きさを大きくしてきました。やはり部屋のボリュームと距離が私の聴くクラシックの再生には大きな要素だと思い至ったからです。そして、しっかりした音楽再生の基礎は、床にあると思います。長い間オーディオをされてこられた方々のお家を訪問させて頂くと皆さん床には苦心を重ねられています。二重、三重の床を作られております。その意味では強そうに見える鉄筋コンクリートでも、そのままでは盛大に揺られて、家中に迷惑を掛けてしましまいます。
防音対策と裏腹に密閉になって気圧が上がらなくならないようにするのが、難しかったです。スタジオの様に気密性が高いとSPの大きな振動に空気が逃げるところが無くなり、閉塞感のある音になります。吸音をしすぎると音が死にますし、反射が多いと音がうるさくなります。一方が反射、一方が吸音という構造が比較的良い音を得られるようです。
そのようなお話をしながら、とにかくお二方に音を聴いて頂きました。現状は、手前に小型SPのT4がニアーフィールドで展開し、後方にGRFという布陣です。GRFは主にアナログレコードを聴くために使い、CDはHDDから、Ver.upした50WのSD05でT4で聴くことが多くなっていました。そのT4で定番のマーラーの4番からお聴き頂きました。先ほどのチューバーホーンさんのお宅でも最初に掛かったハイティンク・コンセルトヘボーの名盤です。
部屋の枠が消えてコンサートホールが出てきます。お二方とも異口同音にこれは音が違うと感心して頂きましたが、こんなタンノイの音は聴いたことが無いと言われました。その時私も気が付いたのですが、お二方ともタンノイの方角から響いてくる音を聴かれてGRFが鳴っている音だと思われていたのです。それでこのようなタンノイの音は聴いたことが無いと言われた事に私は納得がいきました。それで、いや今鳴っていたのはT4ですと伝えたのですが、すぐにはT4が鳴っているとは信じてもらえません。それもその筈で、私自身も同じような音場と音が出るようにT4の位置を微調整してきたからです。前に平行に置かれたT4の後方に音場は展開します。SP自身からはまったく音がしてきません。反対にコーナー型のGRFは前に音が展開してきます。お二方ともタンノイの音をよくご存じですし、今しがた聴いたランカスターの音と相似で鳴っていたからです。実際にタンノイは鳴ったいないのをSPの前まで行ってお二方に確認していただいても、不思議そうなお顔をされていました。
誤解を与えたのは、申し訳なかったのですが、私自身は調整の結果を認めて頂き大変嬉しかったです。T4がタンノイがというのではなく、音自身、音楽自身が鳴り始めた証拠だからです。不思議なことに音色まで一緒になってきます。タンノイとしては新しい音で、細心のSPであるT4としては安定した音になります。畢竟、同じ人間が同じ部屋で調整をした場合、目的地が同じなのですから似たような音に鳴っていくのは当然です。今回は鳴らせなかったUnicornでさえ、同じような音を奏でていますから、、。
それからは、GRFでアナログレコードを聴いて頂き、CDの音も確認頂きました。そして、この部屋はやはりGRFのある部屋だとお二方に確認して頂き喜んで頂いたのが嬉しかったです。GRFからは、スケールのおきな音が悠々と出てきますから。TAKAさんが合流された頃から雷鳴が鳴り響きいつものスコールが窓を叩き始めました。大雨の間、お三方にSPの微調整の実験などはじめて、その微妙だけど大変大きな差を確認して頂きました。
ようやく小振りになった雨を押して、近所のイタリアンに行き夜遅くまで楽しい時間を過ごせました。HYさん、Tさん、TAKAさん、そしてチューバホーンさんおかげさまで楽しい夜になりました。
夕方近くのホテルでお二方と落ち合って、モニターゴールドのタンノイランカスターを使っておられるチューバホーンさんのお宅を訪問しました。いつも綺麗に片づいているチューバホーンさんのお宅は、長辺方向に置かれたランカスターが45度の角度で内向きに振られています。その部屋いっぱいに見事なオーケストラが展開されていました。細心の気配りでセッティングされた音は、隅々までピントが合ってスケールの大きなオーケストラサウンドが展開されています。京都からのHYさんとTさんもタンノイをお使いの経験がお有りでしたから、目の前で鳴っているリフレッシュされた音に驚かれた様子。私も見事に鳴っているタンノイの音に嬉しくなりました。予定がつまり小一時間ほどの滞在でしたがでしたが、選曲も良くてとても音楽を楽しめた充実した時間でした。
丁度、阿佐ヶ谷駅を挟んで対角線上にあるチューバホーンさんのお宅から戻ってきた我々は、合流される予定のTAKAさんをお待ちしながら、HYさんの関心のある「GRFのある部屋」の内装から話は始まりました。HYさんは、知る人も知るDIY派の方で、リスニングルームもご自分で作られるほどの腕の持ち主です。床の構造、壁の梁の張り方、天井の吸音、普段余りお話をしたことのない詳細に渡り説明いたしました。
私自身は今回の「GRFのある部屋」で3回目のリスニングルーム造りになります。毎回部屋の大きさを大きくしてきました。やはり部屋のボリュームと距離が私の聴くクラシックの再生には大きな要素だと思い至ったからです。そして、しっかりした音楽再生の基礎は、床にあると思います。長い間オーディオをされてこられた方々のお家を訪問させて頂くと皆さん床には苦心を重ねられています。二重、三重の床を作られております。その意味では強そうに見える鉄筋コンクリートでも、そのままでは盛大に揺られて、家中に迷惑を掛けてしましまいます。
防音対策と裏腹に密閉になって気圧が上がらなくならないようにするのが、難しかったです。スタジオの様に気密性が高いとSPの大きな振動に空気が逃げるところが無くなり、閉塞感のある音になります。吸音をしすぎると音が死にますし、反射が多いと音がうるさくなります。一方が反射、一方が吸音という構造が比較的良い音を得られるようです。
そのようなお話をしながら、とにかくお二方に音を聴いて頂きました。現状は、手前に小型SPのT4がニアーフィールドで展開し、後方にGRFという布陣です。GRFは主にアナログレコードを聴くために使い、CDはHDDから、Ver.upした50WのSD05でT4で聴くことが多くなっていました。そのT4で定番のマーラーの4番からお聴き頂きました。先ほどのチューバーホーンさんのお宅でも最初に掛かったハイティンク・コンセルトヘボーの名盤です。
部屋の枠が消えてコンサートホールが出てきます。お二方とも異口同音にこれは音が違うと感心して頂きましたが、こんなタンノイの音は聴いたことが無いと言われました。その時私も気が付いたのですが、お二方ともタンノイの方角から響いてくる音を聴かれてGRFが鳴っている音だと思われていたのです。それでこのようなタンノイの音は聴いたことが無いと言われた事に私は納得がいきました。それで、いや今鳴っていたのはT4ですと伝えたのですが、すぐにはT4が鳴っているとは信じてもらえません。それもその筈で、私自身も同じような音場と音が出るようにT4の位置を微調整してきたからです。前に平行に置かれたT4の後方に音場は展開します。SP自身からはまったく音がしてきません。反対にコーナー型のGRFは前に音が展開してきます。お二方ともタンノイの音をよくご存じですし、今しがた聴いたランカスターの音と相似で鳴っていたからです。実際にタンノイは鳴ったいないのをSPの前まで行ってお二方に確認していただいても、不思議そうなお顔をされていました。
誤解を与えたのは、申し訳なかったのですが、私自身は調整の結果を認めて頂き大変嬉しかったです。T4がタンノイがというのではなく、音自身、音楽自身が鳴り始めた証拠だからです。不思議なことに音色まで一緒になってきます。タンノイとしては新しい音で、細心のSPであるT4としては安定した音になります。畢竟、同じ人間が同じ部屋で調整をした場合、目的地が同じなのですから似たような音に鳴っていくのは当然です。今回は鳴らせなかったUnicornでさえ、同じような音を奏でていますから、、。
それからは、GRFでアナログレコードを聴いて頂き、CDの音も確認頂きました。そして、この部屋はやはりGRFのある部屋だとお二方に確認して頂き喜んで頂いたのが嬉しかったです。GRFからは、スケールのおきな音が悠々と出てきますから。TAKAさんが合流された頃から雷鳴が鳴り響きいつものスコールが窓を叩き始めました。大雨の間、お三方にSPの微調整の実験などはじめて、その微妙だけど大変大きな差を確認して頂きました。
ようやく小振りになった雨を押して、近所のイタリアンに行き夜遅くまで楽しい時間を過ごせました。HYさん、Tさん、TAKAさん、そしてチューバホーンさんおかげさまで楽しい夜になりました。
by TANNOY-GRF
| 2008-08-30 23:43
| 来たり
|
Comments(2)
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TANNOY-GRF at 2008-09-02 10:06
チューバホーンさん、先日はありがとうございました。お越しになったHYさんやTさんも、ランカスターの鳴りっぷりと定位の良さに驚いておられました。
短い時間でしたが、最後に掛けていただいた新宿ルイードのテレサテンには、遠い日の想い出が押し寄せてきました。音も会場の音よりも良かったです。
不思議ですね。
短い時間でしたが、最後に掛けていただいた新宿ルイードのテレサテンには、遠い日の想い出が押し寄せてきました。音も会場の音よりも良かったです。
不思議ですね。
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チューバホーン
at 2008-09-02 12:24
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こちらこそ、過分にお褒め頂き恐縮です。
毎日聴いている自分でさえいまだに、驚きや不思議でいっぱいです。
テレサテンさんの新宿ルイードのライブが行われた日が、夏の雨の日と聞いていましたので、ちょうどこのころの天候にピッタリだと思い、選曲させて頂きました!
。
毎日聴いている自分でさえいまだに、驚きや不思議でいっぱいです。
テレサテンさんの新宿ルイードのライブが行われた日が、夏の雨の日と聞いていましたので、ちょうどこのころの天候にピッタリだと思い、選曲させて頂きました!
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