2009年 06月 29日
週末の訪問者 Next Nextさん |
今週末は、久しぶりに「GRFのある部屋」にお客様が来られました。先日、サントリーホールの券をお譲りいただいた、Nさんです。ご自身は大変なクラシックファンで、在京のオーケストラ3団体の定期会員ですし、海外のオケやアーティストを週一回以上のペースでお聴きになられている、いわゆる生音楽ファンです。五月の連休ではベルリン/ウィーンと転戦されて、オペラ三昧をされています。実にうらやましいです。日頃から生の音に接してらっしゃる方に、拙宅の音を聴いていただく緊張感も久しぶりに感じました。あるがままで聴いていただくしかないので、部屋を少しだけ片付けただけで何もしませんでしたが。
音楽ファンには、どうやら二通りのファンがおられるようです。生の演奏会の雰囲気はオーディオではなかなか出ないので、オーディオ装置はそこそこにして、演奏会に出かけるを最優先される方です。これは、東京に住む人の特権とも言えます。都内にはホールがいくつもあり、毎晩必ず演奏会が開かれています。都心に移り住まれてきた人たちの特権とも言えます。我が国の演奏会は終わる時間が早く、かなりの距離まで帰れますが、それでも演奏会後は、すぐに電車に揺られなくてはなりません。都心にお住まいなら、食事などを楽しむ時間が出来ます。好きな演奏家の演奏を堪能したあと、ゆっくりと夜の風に吹かれるのは何と満ち足りた時間でしょうか、、、。
でも、実際には様々な制約があります。一番はチケットの高さと入手方法です。先日のシカゴ交響楽団のチケットは、東京公演の翌日開かれた香港公演の倍です。二晩聴かれるのなら、香港往復と食事代が出ます!本気で考えました。それと、一緒に聴いている観客の質です。4万円出しても聴きに来られる観客は素晴らしいのですが、在京オケの定期でも、演奏中にあめ玉のプラスチック袋を破る音を出して、気にしない人もおります。何よりも終わったあとの余韻も覚めやらぬうちに大きな声でブラボーと叫ぶ輩のだみ声が気になります。良い演奏に感激されるのは良いのですが、叫ぶ為に会場に来ているのは興ざめです。
余談ですが歌謡曲にも沢山追っかけがおります。都はるみや石川さゆりの公演毎にば声をあげるのは入場制限してほしいぐらいです。もっとも、そのような熱心なファンは何をするか解らないから、主催者側も困っているのでしょうが。
そうした生演奏派の方は、当初からオーディオ装置では生のような音の感激、なかんずく風のような低音と流れるようなダイナミックの変化、爆発的なクライマックス、昇華していくピアノの祈るような響き、などは決してオーディオでは再現できないと思われているようです。ですから、そんな費用と時間があるなら、会場に足を運び、その時間その場所でしか味わえない感動に会いに行くのだと言われるのでしょう。でも、もし会場と同じようなレベルで音が聞けたら、歴史上の名演奏家の演奏会にタイムスリップできたら、その感動は全く違うレベルの話になります。亡くなった演奏家にまた会える、その会場にトランスポート出来る、今日はフルトヴェングラー、明日はカラヤン、今日はウィーン国立歌劇場、今日はメトロポリタンと夢のようなトランスファーが可能だったら?東京にいなくても演奏会場に行けるとしたら、そのような夢のような事を追い求めて半世紀やってきました。
いわく、オーディオ派は演奏会場に行っても演奏の解釈ではなく、音の事ばかり気にしている。大した演奏でなくても、最後にシンバルが鳴り、金管が咆哮し、大太鼓がクライマックスで大円団すれば良いと思われています。実際はその両方に満足しなければ感動は来ないのですが。
残念ながら、いわゆるオーディオマニアのお宅では、生々しい音だけを追求されて、演奏会場の響きを追っている人は少ないようです。演奏会場の空気をそのまま再現する方向には向かっていませんでした。入力の質や、アンプの能力、何よりもスピーカーの設置が拒んできたのです。
前回まで、ご説明をしていたスピーカーの設置方法も究極は演奏会場の再現に目的があります。そして、どうやら雰囲気的にはかなりのところまで接近したように思っています。その音を、生演奏に親しんでおられるNさんの確認していただきたかったのです。結果は幸いにも、オーディオで演奏会を味わえる。その音が再現できる、とのご評価を頂きました。生演奏を常に聴いておられる人の評価はまさに同士を得た気持ちです。
音楽ファンには、どうやら二通りのファンがおられるようです。生の演奏会の雰囲気はオーディオではなかなか出ないので、オーディオ装置はそこそこにして、演奏会に出かけるを最優先される方です。これは、東京に住む人の特権とも言えます。都内にはホールがいくつもあり、毎晩必ず演奏会が開かれています。都心に移り住まれてきた人たちの特権とも言えます。我が国の演奏会は終わる時間が早く、かなりの距離まで帰れますが、それでも演奏会後は、すぐに電車に揺られなくてはなりません。都心にお住まいなら、食事などを楽しむ時間が出来ます。好きな演奏家の演奏を堪能したあと、ゆっくりと夜の風に吹かれるのは何と満ち足りた時間でしょうか、、、。
でも、実際には様々な制約があります。一番はチケットの高さと入手方法です。先日のシカゴ交響楽団のチケットは、東京公演の翌日開かれた香港公演の倍です。二晩聴かれるのなら、香港往復と食事代が出ます!本気で考えました。それと、一緒に聴いている観客の質です。4万円出しても聴きに来られる観客は素晴らしいのですが、在京オケの定期でも、演奏中にあめ玉のプラスチック袋を破る音を出して、気にしない人もおります。何よりも終わったあとの余韻も覚めやらぬうちに大きな声でブラボーと叫ぶ輩のだみ声が気になります。良い演奏に感激されるのは良いのですが、叫ぶ為に会場に来ているのは興ざめです。
余談ですが歌謡曲にも沢山追っかけがおります。都はるみや石川さゆりの公演毎にば声をあげるのは入場制限してほしいぐらいです。もっとも、そのような熱心なファンは何をするか解らないから、主催者側も困っているのでしょうが。
そうした生演奏派の方は、当初からオーディオ装置では生のような音の感激、なかんずく風のような低音と流れるようなダイナミックの変化、爆発的なクライマックス、昇華していくピアノの祈るような響き、などは決してオーディオでは再現できないと思われているようです。ですから、そんな費用と時間があるなら、会場に足を運び、その時間その場所でしか味わえない感動に会いに行くのだと言われるのでしょう。でも、もし会場と同じようなレベルで音が聞けたら、歴史上の名演奏家の演奏会にタイムスリップできたら、その感動は全く違うレベルの話になります。亡くなった演奏家にまた会える、その会場にトランスポート出来る、今日はフルトヴェングラー、明日はカラヤン、今日はウィーン国立歌劇場、今日はメトロポリタンと夢のようなトランスファーが可能だったら?東京にいなくても演奏会場に行けるとしたら、そのような夢のような事を追い求めて半世紀やってきました。
いわく、オーディオ派は演奏会場に行っても演奏の解釈ではなく、音の事ばかり気にしている。大した演奏でなくても、最後にシンバルが鳴り、金管が咆哮し、大太鼓がクライマックスで大円団すれば良いと思われています。実際はその両方に満足しなければ感動は来ないのですが。
残念ながら、いわゆるオーディオマニアのお宅では、生々しい音だけを追求されて、演奏会場の響きを追っている人は少ないようです。演奏会場の空気をそのまま再現する方向には向かっていませんでした。入力の質や、アンプの能力、何よりもスピーカーの設置が拒んできたのです。
前回まで、ご説明をしていたスピーカーの設置方法も究極は演奏会場の再現に目的があります。そして、どうやら雰囲気的にはかなりのところまで接近したように思っています。その音を、生演奏に親しんでおられるNさんの確認していただきたかったのです。結果は幸いにも、オーディオで演奏会を味わえる。その音が再現できる、とのご評価を頂きました。生演奏を常に聴いておられる人の評価はまさに同士を得た気持ちです。
by TANNOY-GRF
| 2009-06-29 20:21
| 来たり
|
Comments(3)
Commented
by
UNICORN
at 2009-07-01 19:05
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>生々しい音だけを追求されて、演奏会場の響きを追っている人は
>少ないようです。
同感です、小生がそうでしたから!!
特にJazzファンには顕著です、でもこのあたりは幾ら口で言われても
、実際それを経験しないと、信じられないと想像出来ます、又そこがGRF
さんのジレンマとも・・・
>少ないようです。
同感です、小生がそうでしたから!!
特にJazzファンには顕著です、でもこのあたりは幾ら口で言われても
、実際それを経験しないと、信じられないと想像出来ます、又そこがGRF
さんのジレンマとも・・・
Commented
by
GRFの部屋
at 2009-07-01 23:53
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Unicornさん、私のジレンマではありません。私自身はいつでもこの音を聴けます。
音楽と同じで、おとはそれ自身を聴かなければ、永遠に解らないでしょう。
音楽と同じで、おとはそれ自身を聴かなければ、永遠に解らないでしょう。
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by
GRFの部屋
at 2009-07-03 07:32
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Unicornさん、Nさんの行動は素早く、翌日オーディオ店に行き、SD05の店頭品(完売していたので)をご購入。HDDプレーヤーも手配されたご様子です。残りはT4だけです。簡単にいい音が手に入る最後のチャンスでした。