2009年 07月 18日
オープンリールテープ |
せっかくNagraを聴いているのだからと、昔のオープンリールテープ類をしまってあった箱を出してきて聴いてみました。ほとんどが40年以上聴いていないテープです。何が入っているか解りません。昔のラジオから収録した音楽がタイムカプセルのように出てきました。懐かしさを通り越して感動ものです。45年もの時空を超えて記録が蘇りました。中学時代の物もあります。その頃はやった交換日記見たい様な事を小さなテープで行っていました。何回も行った来たりしていましたから、残っていたのは最後の方の録音でしたが、今は亡き友人の中学・高校時代の声を聞く事が出来ました。1962年頃の声です。
最近買っている4トラックテープもその頃の録音が多いので、テープの全盛時代だったのでしょう。中学生時代の友人の声や自分の声を聞くとやはり声が若いです。3度ぐらい高い声で話しています。話し言葉も、半世紀も前の話し方をしているのには驚きました。いまはあまり聴く事が出来ない東京の職人言葉の影響があります。昔の日活映画の裕次郎が使っているような言葉です。ちょっぴり背伸びしたやくざっぽい言い方から影響が聞こえます。 テープの大きさもまちまちで、その頃一般的だった5号リールが多いです。標準は9.5センチで、勿論ハーフトッラクのモノラルが主流です。ですから、聴く時は片方のSPの音はしぼって聴かないと、逆再生の音が聞こえてしまいます。19センチの方が勿論音はいいのですが、低音に限っては遅いテープスピードの方が出ます。その頃の主流だったAM放送からの録音では懐かしいラジオの音が聞こえてきます。FM放送のディスクジョッキーも収録されていました。
1975年にSONYからオープンデンスケが発売されました。そのデンスケで収録された音は、現在でもつい昨日の録音された音として通用します。このデンスケは75年から79年まで大活躍しました。それらのテープを今週は聴いてきました。圧倒的な低音の再現とダイナッミックレンジで収録されているテープを、聴いていると収録当時の感激が蘇ります。いままで市販されてきたCDとは全く次元を異にしているその録音は文化遺産としての価値もあります。そのテープを慎重にデジタル化しています。もっともこれは自分で聴く為だけのものですが。
今週は、常連の(Y)さんが上京され、お忙しい出張の合間を縫って寄っていかれました。テープの事ばかり話していました。(Y)さんのところにも近くStuderのB-62が入るからです。程度もいいそうで2トラックテープの入手方法を相談されました。同好の士が増えて楽しみですね。
最近買っている4トラックテープもその頃の録音が多いので、テープの全盛時代だったのでしょう。中学生時代の友人の声や自分の声を聞くとやはり声が若いです。3度ぐらい高い声で話しています。話し言葉も、半世紀も前の話し方をしているのには驚きました。いまはあまり聴く事が出来ない東京の職人言葉の影響があります。昔の日活映画の裕次郎が使っているような言葉です。ちょっぴり背伸びしたやくざっぽい言い方から影響が聞こえます。
1975年にSONYからオープンデンスケが発売されました。そのデンスケで収録された音は、現在でもつい昨日の録音された音として通用します。このデンスケは75年から79年まで大活躍しました。それらのテープを今週は聴いてきました。圧倒的な低音の再現とダイナッミックレンジで収録されているテープを、聴いていると収録当時の感激が蘇ります。いままで市販されてきたCDとは全く次元を異にしているその録音は文化遺産としての価値もあります。そのテープを慎重にデジタル化しています。もっともこれは自分で聴く為だけのものですが。
今週は、常連の(Y)さんが上京され、お忙しい出張の合間を縫って寄っていかれました。テープの事ばかり話していました。(Y)さんのところにも近くStuderのB-62が入るからです。程度もいいそうで2トラックテープの入手方法を相談されました。同好の士が増えて楽しみですね。
by TANNOY-GRF
| 2009-07-18 16:22
| 好きなテープ
|
Comments(4)
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(Y)
at 2009-07-19 00:03
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うわーっ! なつかしいテープの箱ですねえ。見覚えの有るもの、無いものが有りますが、AM放送のエアチェックは聴いてみたいなあ。当時のテープはまさにタイムマシンですね。しかしこういうオーディオの楽しみ方は今はないですね。もっとオーディオは楽しいもののはずなのに、いつのまにか肩肘張って堅苦しいものになってしまいました。楽しいオーディオの復権を願いたいものです。
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TANNOY-GRF at 2009-07-20 11:53
昔のテープを、最新のメモリーに変換して、そこからCDを造ってみました。変換するたびに音が変わり、そのメディア特有の音になって行きます。
テープサウンドは、微妙な音の揺れやズレが特有の暖かい音を造っているのではないでしょうか?
それを、デジタルに移管すると、時間軸が整理されてすっきりはするのですが、何かをうしなって行く様にも思えます。
テープサウンドは、微妙な音の揺れやズレが特有の暖かい音を造っているのではないでしょうか?
それを、デジタルに移管すると、時間軸が整理されてすっきりはするのですが、何かをうしなって行く様にも思えます。
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(Y)
at 2009-07-20 11:59
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名古屋のS店からB-62の再メンテ完了の連絡がメールできたのですが、その中に「録再テストをかねてCDやLPを録音したのですが、CDの音がすごく良い音で再生しています」との報告が有りました。まさにGRFさんのされたことの正反対のプロセスでの音楽再生ですが、同じお話ですね。これから生テープを探さねばなりません(笑)。楽しみが増えました。
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einen at 2009-07-20 13:36
こんにちは。ひょんなことから伺ってコメント2回目です。
このあたりは、ワタクシから見れば憧れていて結局入手できなかった世代のものです。エアチェックにはまったのは70年代後半から80年代の前半でして。FM黄金時代の余燼を体験したに過ぎませんから。
ワタクシの叔父から聞かされていたような時代を、このブログで拝見できて大変嬉しく思っています。それと同時にTANNOY G.R.F.を今の理論で現役でお使いになっておられるのが、素晴らしいと感じました。
ぶしつけではございましたが、弊ブログからもリンクを張らせていただきました。今後とも宜しくお願い致します。
このあたりは、ワタクシから見れば憧れていて結局入手できなかった世代のものです。エアチェックにはまったのは70年代後半から80年代の前半でして。FM黄金時代の余燼を体験したに過ぎませんから。
ワタクシの叔父から聞かされていたような時代を、このブログで拝見できて大変嬉しく思っています。それと同時にTANNOY G.R.F.を今の理論で現役でお使いになっておられるのが、素晴らしいと感じました。
ぶしつけではございましたが、弊ブログからもリンクを張らせていただきました。今後とも宜しくお願い致します。