2009年 10月 04日
BRAHMSの交響曲 |
季節はいつの間にか変り、もう10月にはいりました。秋になって聴くのがブラームスです。ブラームスの曲は若葉より紅葉から枯れ葉の方が似合っています。室内楽もピアノ曲も声楽も好きですが、やはり一番聴いているのが交響曲です。あなたは何番が一番お好きでしょう。私が最初にブラームを聴いたのは、サガンの有名な小説『ブラームスはお好き ・ Aimez-vous Brahms? 」が映画化された時でしょうか、ロマンティックな第三楽章のテーマが繰り返し使われていました。初めて聴いたとき何とロマンティックなメロディだろうと思いました。この楽章は、トスカニーニが一番旋律を歌い上げており、とてもロマンチックな演奏ですね。
時を同じくしてクラシックの曲を聴き始めて驚いたのは、交響曲第一番の冒頭のテーマでした。ティンパニーが決然と鳴らされて運命の時が刻まれて行きます。その頃有名だったベイヌムの演奏で聴いた憶えがあります。このブラームスの一番が、日本人が一番好きな交響曲だそうです。ベートーヴェンより好まれているのは意外ですが、英雄や運命や第九のそれぞれのテーマを使ったいわば交響曲の集大成になっているから当然なのかも知れません。
先日も、テープでケルテスのブラームスを聴きました。音的には73年の不慮の死の直前に収録された新しい録音が良いのですが、第二番だけは64年の録音で、旧いウィーンフィルの音が聞こえてきます。この頃は、この第二番の交響曲を一番聴く様になってきました。第一番のような劇的な要素も第三番の様なロマンティシズムも、また第4番の様な枯れた感じではなく、ゆったりとした農村の風景の様な曲が一番心地よく感じて来たのは、やはり歳の所為かも知れません。
廉価盤のヘリオドールで買った、ベームのブラームス二番のジャケット風景が、武蔵野小金井の裏辺りの風景とよく似ていたからそう思ったのかもしれません。余談ですが、昨日狭山湖の方まででかけた帰り道、慢性的に混雑している新青梅街道を避けこの辺りの抜け道を帰ってきました。新興住宅地に代わり、当時の面影は全くありませんが、この事を思い出したのです。
おそらく、クラシック好きな人だったら、ブラームスの交響曲は様々な指揮者で持っておられると思います。私もご多分に漏れず全集としては一番多い作曲家だと思います。勿論全部で4曲しか無いのもありますね。ベートーヴェン・シューベルト・ブルックナー・マーラーは9番までありますから。ん?どうして皆、九曲なのでしょうか?やはりベートーヴェンの影響があるのでしょうね。それ以前のハイドンは104曲、モーツァルトは41曲ありますものね。
いつか、第一番の冒頭のところを、寄せ集めて比較集のテープを作った事があります。それぞれの指揮者の個性が一番表れるところだからです。そして、第四楽章の第一主題のハ短調→ハ長調にかわったところもあるだけのレコードを繋いでみました。その時点でも20人以上あり我ながら驚きました。皆さんのところにもブラームスの交響曲は思っているより沢山あるのではないでしょうか。その中で、何が一番好きかという問いに一番好みが分かれるのも、第一番の特徴かもしれません。
時を同じくしてクラシックの曲を聴き始めて驚いたのは、交響曲第一番の冒頭のテーマでした。ティンパニーが決然と鳴らされて運命の時が刻まれて行きます。その頃有名だったベイヌムの演奏で聴いた憶えがあります。このブラームスの一番が、日本人が一番好きな交響曲だそうです。ベートーヴェンより好まれているのは意外ですが、英雄や運命や第九のそれぞれのテーマを使ったいわば交響曲の集大成になっているから当然なのかも知れません。
先日も、テープでケルテスのブラームスを聴きました。音的には73年の不慮の死の直前に収録された新しい録音が良いのですが、第二番だけは64年の録音で、旧いウィーンフィルの音が聞こえてきます。この頃は、この第二番の交響曲を一番聴く様になってきました。第一番のような劇的な要素も第三番の様なロマンティシズムも、また第4番の様な枯れた感じではなく、ゆったりとした農村の風景の様な曲が一番心地よく感じて来たのは、やはり歳の所為かも知れません。
廉価盤のヘリオドールで買った、ベームのブラームス二番のジャケット風景が、武蔵野小金井の裏辺りの風景とよく似ていたからそう思ったのかもしれません。余談ですが、昨日狭山湖の方まででかけた帰り道、慢性的に混雑している新青梅街道を避けこの辺りの抜け道を帰ってきました。新興住宅地に代わり、当時の面影は全くありませんが、この事を思い出したのです。
おそらく、クラシック好きな人だったら、ブラームスの交響曲は様々な指揮者で持っておられると思います。私もご多分に漏れず全集としては一番多い作曲家だと思います。勿論全部で4曲しか無いのもありますね。ベートーヴェン・シューベルト・ブルックナー・マーラーは9番までありますから。ん?どうして皆、九曲なのでしょうか?やはりベートーヴェンの影響があるのでしょうね。それ以前のハイドンは104曲、モーツァルトは41曲ありますものね。
いつか、第一番の冒頭のところを、寄せ集めて比較集のテープを作った事があります。それぞれの指揮者の個性が一番表れるところだからです。そして、第四楽章の第一主題のハ短調→ハ長調にかわったところもあるだけのレコードを繋いでみました。その時点でも20人以上あり我ながら驚きました。皆さんのところにもブラームスの交響曲は思っているより沢山あるのではないでしょうか。その中で、何が一番好きかという問いに一番好みが分かれるのも、第一番の特徴かもしれません。
by TANNOY-GRF
| 2009-10-04 20:01
| 好きなレコード
|
Comments(5)
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NEXTNEXT
at 2009-10-07 01:17
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GRFさん、こんばんは
小生は第2番の第3楽章が好きです。
最近出たラトル-ベルリンフィルの全集も良いです。まだ見てないのですがDVDまでついてます(DVDがおまけなのかCDがおまけなのかよくわかりませんが)。
それはそうとGRFさんに教えていただいた白井光子さんのリサイタル・チケットをゲットしました。来日されるのです。
あのCDもブラームスですね! 特に「死は冷たい夜」(「涼しい」が正しい訳らしいけれど)が一番気に入ってます。
本当にありがとうございました。
失礼します。
小生は第2番の第3楽章が好きです。
最近出たラトル-ベルリンフィルの全集も良いです。まだ見てないのですがDVDまでついてます(DVDがおまけなのかCDがおまけなのかよくわかりませんが)。
それはそうとGRFさんに教えていただいた白井光子さんのリサイタル・チケットをゲットしました。来日されるのです。
あのCDもブラームスですね! 特に「死は冷たい夜」(「涼しい」が正しい訳らしいけれど)が一番気に入ってます。
本当にありがとうございました。
失礼します。
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TANNOY-GRF at 2009-10-07 23:01
NEXTNEXTさん、こんばんは
白井光子さんのリサイタル行かれるのですか。さすがにチケットの購入は達人ですね。ブラームスとリヒャルトシュトラウスの晩ですか?、シーズン中ですがまたお会いしたいですね。
白井光子さんのリサイタル行かれるのですか。さすがにチケットの購入は達人ですね。ブラームスとリヒャルトシュトラウスの晩ですか?、シーズン中ですがまたお会いしたいですね。
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Atlantis
at 2009-10-08 00:32
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GRFさん、お久しぶりです。
秋はやはりブラームスですね。ぼくも第1番から入っていったのですが、現在では第4番が最も好きです。どの指揮者の演奏も好きな曲ですね。4番を聴く時はかなり気合いを入れて聴きます(笑)
秋はやはりブラームスですね。ぼくも第1番から入っていったのですが、現在では第4番が最も好きです。どの指揮者の演奏も好きな曲ですね。4番を聴く時はかなり気合いを入れて聴きます(笑)
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TANNOY-GRF at 2009-10-08 11:05
Atlantisさん ご連絡ありがとうございます。
お元気でしたか?万事順調でしょうか?NEXTNEXTさんが行かれる白井光子さんのブラームスは本当に素晴らしいです。
第4番の諦観と冷たく燃える白熱の炎が感じられますね。
この頃は特に時間がないのですが、是非お伺いしますね。
お元気でしたか?万事順調でしょうか?NEXTNEXTさんが行かれる白井光子さんのブラームスは本当に素晴らしいです。
第4番の諦観と冷たく燃える白熱の炎が感じられますね。
この頃は特に時間がないのですが、是非お伺いしますね。
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NEXTNEXT
at 2009-10-10 14:49
x
>シーズン中ですがまたお会いしたいですね
ありがとうございます、ぜひお願いします
大変お忙しいようですから、GRFさんのご都合に合わせます、こちらは自由がききますから。
ありがとうございます、ぜひお願いします
大変お忙しいようですから、GRFさんのご都合に合わせます、こちらは自由がききますから。