2009年 12月 05日
今年は何回この景色を見たのでしょうか |
陸奥の山々は紅葉の時期を過ぎて、冬の景色へと変わりつつあります。このところ晴れたり大雨が降ったりと目まぐるしく天気は変わっていますが、この日は思い切りの晴天でした。東北道で事故渋滞があったので、常磐道経由で北に向かいました。いわきを過ぎて天気の良さに見ほれて走っていたら、見たことのないきれいな景色が現れました。発電所の大きな煙突がそびえるだけで、その向こうには紺碧の太平洋が拡がっています。見たことはないのは初めての道だったからです。磐越道で郡山へ向かうはずがそのまま新しくできた常磐道を北上していたのです。その内に高速はとぎれ下道に合流しました。何にもない北海道みたいな景色でした。何十年ぶりに相馬の街や原町の名前を聞きました。バイパスも出来ていて、高速では無いけどかなり順調に走ることが出来ました。結局、高速ではないので仙台に着くときには1時間の差が出ましたが、見知らぬ街を走るあのわくわくした気持ちになれたのは望外の事でした。 その翌日大雨の中を東北から戻ってきました。あくる日はまた機上に人に。久しぶりのジャンボでした。夏の間は777でしたのに。機内が狭いのと、映画等のサービスが無くとても退屈な時間になります。おかげさまで、二冊も本が読めましたが。
高度を上げていくと、雲海を突き抜け、遙か向こうに富士山が飛び出しているのが見えました。
シベリアを飛ぶ頃にはあたりはすっかりと暮れて漆黒の闇はあくる朝までつづいていきます。冬のヨーロッパは暗く、湿っていました。水平線までフラットなオランダの景色はいつ見ても中世の画家がみていたような雲が浮かんでいます。これから長い冬が来る前兆が空にも見えています。
by TANNOY-GRF
| 2009-12-05 15:16
| 旅の空
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