2010年 04月 29日
29日の勘違い |
今日は、先日のヨーロッパの空港閉鎖の影響で休日なのにお客さんと打ち合わせを行なっていました。午後二時を回った頃、会議中に電話が入りでてみるとTaoさんからの連絡でした。「いまお宅の前まできたのですが、、、」ん!?今日は仕事だから約束はしていない筈なのにと思いましたが、話をして行くうちに、きょうの29日と来月の29日をお互いに勘違いしていることが解りました。しかし、こちらは会議中だったので一時間待っていただき、朝からぶっ通しでやって来たので他のスケジュールを先にして、六時から再度始めると言うことにしました。急ぎ戻ると、近くの公園で、お二人が待っておられました。
今日来るとは思ってもいなかったので何の準備もしていなかったのですが、Taoさんは、何度か聴いていただいているし、初めてのpontaさんには、ありのまま聴いていただこうと何時も聴いているシューベルトの交響曲から聴いていただきました。今月は特に忙しく本ブログも中々更新できない位でしたので、私自身「GRFのある部屋」ではしばらく聴いていませんでした。もっぱら、和室の方でテープとワンビットで遊ぶのが精一杯でした。
それでも、大体何時もの音が出ていました。気候もよく音楽を聴くのにも快適な陽気だからです。気圧や湿度も音には敏感に影響します。聴く方の身体のコンディションが変るからでしょう。タンノイの場合は湿度にも影響されます。空気が乾いて温度の低い冬の間の方が響きが良い様です。しばらく聴いていない時は、SPの上にかすかにのった埃でも音は微妙に違います。よくSPの上にツイーターや飾り物を置かれている方がおりますが、私の場合はレコード一枚置いても音が変るので置かない様にしています。昨日は急いでいて、その埃を拭うことを忘れていました。
ワンポイント録音の現場を経験すると、マイクの位置の微妙な調整で音がガラガラ変るのが解ります。再生側のSPの位置も微妙で、モノラルの音源を使って中央に正しく定位させ、音像が立体的に聴こえる様に調整をすると音場が変るのが解ります。少し聴いてからほんの少しだけ修正いたしました。
モノとステレオでは、情報量が全く違います。人間に何故、目と耳はふたつづつあるかの理由が解ります。何回か書きましたが、昔AMラジオを二台使って行なわれていて立体音楽堂に始めて接した時の驚きは忘れません。モノクロの世界が突如として総天然色に変ったのですから。しかし、コンソールの発展とデジタルでの収録技術が普及してくるにつけ、本当の位相差を収録したステレオではなくなり、擬似的なエフェクトで残響や位相を変化させたマルチモノ方式が多くなって来たのです。
前回ご紹介した、PCオーディオfanの第二集には、MA RECORDINGSのToddさんがワンポイントマイクで収録した数々のアルバムのサンプルが入っていました。その音が立体的に聴こえる様に調整されると、他のレコード、主に昔のクラシック録音は音が一変して聞こえると思います。
初めて聴かれるpontaさんと久しぶりに聴かれているTaoさんの表情を拝見すると新しい経験をされているのが解り嬉しかったです。オーディオの目的が音楽鑑賞にあるのなら、なるべく単純な装置で、シンプルに聴かれる方が、目的地に近い様に思います。どんなに高価な装置を使っても、いや使えば使うほど、使いこなしが難しくなって来ます。音が変る要素が増えるからですね。最終的に自分の好みだから何やってもいいやと言うのでは、あまりにも短絡過ぎると思います。ケーブルで音は勿論変ります。それよりも、アンプの位置を10センチほど移動した時の方が遥かに音は変ります。勿論SPの位置はもっと重要です。
オーディオはお金の総額を競うわけではありません。3000万円のスーパーカーを買っても、走るところが無いのなら単なる自己満足です。本当のFan to Driveは、小さなスポーツカーで峠の山道を駆け抜けることにあるのではないでしょうか?たとえその絶対スピードが低くても、人間の感覚は不思議なことに、相対的な差の方が重要な様です。ネヴァダ砂漠で、500キロ出す限界への挑戦も命がけですが、イギリスの道の様にどこまでも丘陵の道が続くワインディングロードを気持ちよく走る方が楽しいとこの頃感じています。
お約束の二時間はあっという間に過ぎて、和室でテープを聴いていただいたところで、時間切れになってしまいました。慌ただしくて済みませんでした。またお越し下さい。その時はゆっくりと、アナログレコードやテープをお聴きください。そちらの驚きの方が大きいかもしれませんよ!
日が長くなった公園では、お二人の替わりに今度はお客さんがのんびりと私の到着を待っておられました。
追記
ちょうど、Taoさんご一行が来られたとき、白河在住のMさんから連絡が入りました。遅くなったけどこれから参りますとのこと!?この頃老人力が急激に増しているので、ダブルミスかと青くなりました。東京に出て来ていて、秋葉原辺りから来られるのかと思いましたが、Taoさんと話しているうちに、どうして間違えたかに気がつき、急遽Mさんに連絡してみると、車で白河から那須に向かうとのこと!イアヤー、また一月違いだと気がつき、イベントは5月の29日だと連絡をいたしました。ようやく、お互いに勘違いに気がつき、来月の再開の約束をいたしました。
29日違いで皆さんにご迷惑をお掛けいたしました。まだ連休前なので、29日と言えば休日の今日のことだったのですね。ワーカーホリックはいかんともしがたいものです(苦笑)
今日来るとは思ってもいなかったので何の準備もしていなかったのですが、Taoさんは、何度か聴いていただいているし、初めてのpontaさんには、ありのまま聴いていただこうと何時も聴いているシューベルトの交響曲から聴いていただきました。今月は特に忙しく本ブログも中々更新できない位でしたので、私自身「GRFのある部屋」ではしばらく聴いていませんでした。もっぱら、和室の方でテープとワンビットで遊ぶのが精一杯でした。
ワンポイント録音の現場を経験すると、マイクの位置の微妙な調整で音がガラガラ変るのが解ります。再生側のSPの位置も微妙で、モノラルの音源を使って中央に正しく定位させ、音像が立体的に聴こえる様に調整をすると音場が変るのが解ります。少し聴いてからほんの少しだけ修正いたしました。
モノとステレオでは、情報量が全く違います。人間に何故、目と耳はふたつづつあるかの理由が解ります。何回か書きましたが、昔AMラジオを二台使って行なわれていて立体音楽堂に始めて接した時の驚きは忘れません。モノクロの世界が突如として総天然色に変ったのですから。しかし、コンソールの発展とデジタルでの収録技術が普及してくるにつけ、本当の位相差を収録したステレオではなくなり、擬似的なエフェクトで残響や位相を変化させたマルチモノ方式が多くなって来たのです。
前回ご紹介した、PCオーディオfanの第二集には、MA RECORDINGSのToddさんがワンポイントマイクで収録した数々のアルバムのサンプルが入っていました。その音が立体的に聴こえる様に調整されると、他のレコード、主に昔のクラシック録音は音が一変して聞こえると思います。
初めて聴かれるpontaさんと久しぶりに聴かれているTaoさんの表情を拝見すると新しい経験をされているのが解り嬉しかったです。オーディオの目的が音楽鑑賞にあるのなら、なるべく単純な装置で、シンプルに聴かれる方が、目的地に近い様に思います。どんなに高価な装置を使っても、いや使えば使うほど、使いこなしが難しくなって来ます。音が変る要素が増えるからですね。最終的に自分の好みだから何やってもいいやと言うのでは、あまりにも短絡過ぎると思います。ケーブルで音は勿論変ります。それよりも、アンプの位置を10センチほど移動した時の方が遥かに音は変ります。勿論SPの位置はもっと重要です。
オーディオはお金の総額を競うわけではありません。3000万円のスーパーカーを買っても、走るところが無いのなら単なる自己満足です。本当のFan to Driveは、小さなスポーツカーで峠の山道を駆け抜けることにあるのではないでしょうか?たとえその絶対スピードが低くても、人間の感覚は不思議なことに、相対的な差の方が重要な様です。ネヴァダ砂漠で、500キロ出す限界への挑戦も命がけですが、イギリスの道の様にどこまでも丘陵の道が続くワインディングロードを気持ちよく走る方が楽しいとこの頃感じています。
お約束の二時間はあっという間に過ぎて、和室でテープを聴いていただいたところで、時間切れになってしまいました。慌ただしくて済みませんでした。またお越し下さい。その時はゆっくりと、アナログレコードやテープをお聴きください。そちらの驚きの方が大きいかもしれませんよ!
日が長くなった公園では、お二人の替わりに今度はお客さんがのんびりと私の到着を待っておられました。
追記
ちょうど、Taoさんご一行が来られたとき、白河在住のMさんから連絡が入りました。遅くなったけどこれから参りますとのこと!?この頃老人力が急激に増しているので、ダブルミスかと青くなりました。東京に出て来ていて、秋葉原辺りから来られるのかと思いましたが、Taoさんと話しているうちに、どうして間違えたかに気がつき、急遽Mさんに連絡してみると、車で白河から那須に向かうとのこと!イアヤー、また一月違いだと気がつき、イベントは5月の29日だと連絡をいたしました。ようやく、お互いに勘違いに気がつき、来月の再開の約束をいたしました。
29日違いで皆さんにご迷惑をお掛けいたしました。まだ連休前なので、29日と言えば休日の今日のことだったのですね。ワーカーホリックはいかんともしがたいものです(苦笑)
by TANNOY-GRF
| 2010-04-29 22:20
| 行ったり来たり
|
Comments(6)
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ponta
at 2010-04-30 19:26
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昨日はお忙しい中お時間を割いて戴き、有難う御座いました。
本文中にあるように、大変新しい体験でした。
拙ブログでは言葉で表すしかないので記しましたが、文才が無い人間が書くとは何と虚しい行為であるか。バーンスタインでは衝き動かれるような感動を得ました。白井光子ではとろけそうでした。
これがオーディオなんですね。有難う御座いました。今後とも宜しくお願い致します。
本文中にあるように、大変新しい体験でした。
拙ブログでは言葉で表すしかないので記しましたが、文才が無い人間が書くとは何と虚しい行為であるか。バーンスタインでは衝き動かれるような感動を得ました。白井光子ではとろけそうでした。
これがオーディオなんですね。有難う御座いました。今後とも宜しくお願い致します。
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TANNOY-GRF at 2010-04-30 22:13
pontaさん、昨日は遠いところお越しいただいたのに、勘違いから長い間お待たせして申し訳ありませんでした。
短い時間でしたが、何かの参考になれば良かったです。クラシックを聴かれるオーディオマニアは意外と少ないものです。コンサートホールでの感動の片鱗がでれば僥倖ですね。
短い時間でしたが、何かの参考になれば良かったです。クラシックを聴かれるオーディオマニアは意外と少ないものです。コンサートホールでの感動の片鱗がでれば僥倖ですね。
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ponta
at 2010-05-03 14:16
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白井光子のブラームスをヤフオクで早速ゲットしました。(あっ、小生ヤフオク専門なんです。)たった今届いて聴いています。真昼間からとろけています・
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TANNOY-GRF at 2010-05-05 01:05
白井光子さんのcapriccioのCDボックスは内容に比べてあまりにも安い価格でした。もし市場にあれば是非探してください。
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NEXTNEXT
at 2010-05-07 11:28
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GRFさん、こんにちは
お久しぶりです。
白井さんのカプリッチォのボックスですが、バックアップ用に二箱目を入手しました。
まだ残っているようですね。
失礼します。
お久しぶりです。
白井さんのカプリッチォのボックスですが、バックアップ用に二箱目を入手しました。
まだ残っているようですね。
失礼します。
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GRFの部屋
at 2010-05-07 11:34
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NEXTNEXTさん、実は私も二箱目を入手したところです。本当の宝石箱ですね。