2010年 10月 16日
West Side Story |
先週末のNHKBs-hiで、バーンスタイン特集と言う事でウェストサイドストーリーの映画とホセ・カレーラス、キリテ・カナワのメーキングを放映していました。バーンステインにアクセントを注意される若い頃のカレーラス。スペイン語のアクセントではTonyの役は歌えません。散々しごかれるのがかわいそうなぐらいでした。二十年ぐらい前の映像ですから、当然レーザーディスクです。そのNHKで放送された分のビデオを見直ししました。画面のクオリティは、レーザーディスク用ですから、画面も4:3だし、肌理も荒いのですが、音はしっかりとしています。本格的なオペラ歌手が歌うと同じ曲がまるで変ります。後半のマリアとトニーのデュエット曲「One Hand, One Heart」は、まるでトリスタンとイゾルデの様だし、アニタ、ロザリア、シャークスの女たちが歌う「アメリカ」は魔笛の魔女達の掛け合いの様です。ジェッツ団の「クール」のクールな事!両曲とも打楽器奏者の腕の見せ所ですね。
映画は素晴らしい画質で、さすがにハイヴィジョンの映像はきれいでした。新しいプリントを使用しているのでしょうか?久しぶりに有名な冒頭のシーンを見て感動を新たにしました。赤の模様がNYのビルの俯瞰に換わり、クローズアップすると有名なジェッツ団のテーマソングに始まり、ジェッツ団とシャークス団の有名なダンスになります。おそらく地面を掘った低い位置から俯瞰して撮っているチャキリスの足を高くあげる踊り、音楽とシンクロする映画ならではのカットが楽しめます。
ブロードウェイでのキャストからすると、さすがに専門家ではないので、ナタリー・ウッドやリチャード・ベイマーなどの歌は吹き替えで行なわれています。撮影中一生懸命に歌ったけれども、撮影後自分の声を使われないと知ったナタリー・ウッドは、音声の訂正に応じなかったそうです。曲の構成も舞台版とはだいぶ違いがあります。ブロードウェイ版も構成を考えるとおかしな所もありますが、曲の雰囲気から行くと合っている様です。私は、レコードではブロードウェイ盤しか聴きませんが、映画は画面構成や踊りが楽しめて楽しいですね。
そのブロードウェイの公演メンバーによるレコードがCBSから出ています。40年前からレコードを愛聴してきましたが、一昨年4トラックテープを手に入れてから、もっぱらそちらを聴いています。レコード、CD、テープとメディアの差も楽しめます。
越路吹雪で有名な日生劇場が開幕したのは1963年、その一周年記念公演として、ブロードウェイからスタッフを呼んできて劇場版のWEST SIDE STORYが開催されたのが、東京オリンピックが終わった1964年の暮れの事でした初めての生のミュージカルそれもウェストサイドストーリーの公演と言う事で期待が高まりました。二階席から見るとオーケストラピットがよく見え、迫力ある生の音にしびれました。
よく知ったメロディーが同じアレンジで生で聴いた経験が、その後のオーディオの方向性に大きな影響を及ぼしたのは確実です。舞台一杯にメンバーが一生懸命で歌い踊り回る迫力、照明の効果、全てが初めての経験でした。五十年近く前のプログラムを見ると、所々色あせてきていますが、鮮烈な印象はいまでも鮮明に憶えています。
映画は素晴らしい画質で、さすがにハイヴィジョンの映像はきれいでした。新しいプリントを使用しているのでしょうか?久しぶりに有名な冒頭のシーンを見て感動を新たにしました。赤の模様がNYのビルの俯瞰に換わり、クローズアップすると有名なジェッツ団のテーマソングに始まり、ジェッツ団とシャークス団の有名なダンスになります。おそらく地面を掘った低い位置から俯瞰して撮っているチャキリスの足を高くあげる踊り、音楽とシンクロする映画ならではのカットが楽しめます。
ブロードウェイでのキャストからすると、さすがに専門家ではないので、ナタリー・ウッドやリチャード・ベイマーなどの歌は吹き替えで行なわれています。撮影中一生懸命に歌ったけれども、撮影後自分の声を使われないと知ったナタリー・ウッドは、音声の訂正に応じなかったそうです。曲の構成も舞台版とはだいぶ違いがあります。ブロードウェイ版も構成を考えるとおかしな所もありますが、曲の雰囲気から行くと合っている様です。私は、レコードではブロードウェイ盤しか聴きませんが、映画は画面構成や踊りが楽しめて楽しいですね。
そのブロードウェイの公演メンバーによるレコードがCBSから出ています。40年前からレコードを愛聴してきましたが、一昨年4トラックテープを手に入れてから、もっぱらそちらを聴いています。レコード、CD、テープとメディアの差も楽しめます。
越路吹雪で有名な日生劇場が開幕したのは1963年、その一周年記念公演として、ブロードウェイからスタッフを呼んできて劇場版のWEST SIDE STORYが開催されたのが、東京オリンピックが終わった1964年の暮れの事でした初めての生のミュージカルそれもウェストサイドストーリーの公演と言う事で期待が高まりました。二階席から見るとオーケストラピットがよく見え、迫力ある生の音にしびれました。
よく知ったメロディーが同じアレンジで生で聴いた経験が、その後のオーディオの方向性に大きな影響を及ぼしたのは確実です。舞台一杯にメンバーが一生懸命で歌い踊り回る迫力、照明の効果、全てが初めての経験でした。五十年近く前のプログラムを見ると、所々色あせてきていますが、鮮烈な印象はいまでも鮮明に憶えています。
by TANNOY-GRF
| 2010-10-16 12:53
| 好きなレコード
|
Comments(2)
Commented
by
seibo
at 2010-10-17 10:42
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懐かしいですね!私も日生劇場行きました。映画ではラスタンブリンが演じていた役をこの舞台ではタッカースミスが演じたように記憶しています。彼は映画でのクールの印象が強烈でした。キリテカナワとカレーラスによるバーンスタインの演奏は先週初めてNHKで見ました。驚きました!
バースタインの指示のこまやかさ、しつこさ、これほどまでに情熱を傾けてレコーデイングしていたとは!
歌もさすがにオペラ歌手ですね。サウンドトラック盤とはまったく別の作品になっていたのに感動しました。
バースタインの指示のこまやかさ、しつこさ、これほどまでに情熱を傾けてレコーデイングしていたとは!
歌もさすがにオペラ歌手ですね。サウンドトラック盤とはまったく別の作品になっていたのに感動しました。
Commented
by
TANNOY-GRF at 2010-10-17 21:12
やはり、SEIBOさんとは同じ年代です。日生劇場に見に行かれた方は私たちより上の年代ですから、いまはなかなかおられませんね。