2010年 11月 09日
17年間の時間の恵み |
GRFさん
先日は、"Consequence"の充実した音楽を堪能しました。4年前から何回もお邪魔して、GRFの音楽の世界や、ユニコーンの実在感、T4の二階席の音とマスターテープを楽しんできましたが、もう一つのGRFさんサウンドの出現には驚きました。
今回の組み合わせには何一つ目新しいものはありません。"Consequence"もMITのケーブルもスペクトラルのアンプも昔から使われているものです。入力だけが新しくハードディスクにCDを収納したものです。それで何故以前と違う音がしたのでしょう。
それは、17年前のGRFさんと現在のGRFさんとでは、何よりも経験が違います。タンノイをデジタルアンプで鳴らされてきた事。タッドさんと一緒に録音の現場に立たれた経験。アナログのマスターテープの鳴りぷリのよさを聴かれている事。ユニコーンの調整。T4の調整で演奏会場の雰囲気を引き出された事。またQuad ESL57も良い経験にされたのでしょう。
それらの経験と時間の重みが、戻ってきた"Consequence"を今回の様に鳴らしたのです。この音は17年間の「時間の恵み」だとも云えます。現在のGRFさんでしか鳴らない音です。よく「音は人なり」と言われます。この部屋で流れている音は、その経験がつくりだしている音です。
私のパラゴンの音は時として破綻をします。その破綻に面白さを求めているからです。私の音は録音レベルで云えば、時々+8まで振れるとしたら、GRFさんの音はあくまで最大でも0dbで、破綻の無い音ですね。でも最大限のエネルギーが常に出ています。いままでのGRFではそれを−6dbぐらいで鳴らしていたのかもしれません。タンノイが密度や分解能が違うのは仕方ありませんが、水彩画のように、上手く鳴らされていたのです。
演奏会では視覚が音の補填をしていますから、今回の鳴っている様なクリアーな音はしません。バランス的にはGRFで鳴らされているピラミッド型の低音感を、密度ある音で鳴らして、あたかも、優秀な双眼鏡で覗いた時の様に、明るく立体的に輝かして鳴らされています。
オーディオの理想の一つであり、難しい命題でもある「どんな傾向のプログラムソースでも真の低音の充実により、腰の座った良い音で安心して音楽聴けること」をなんのエクスキューズもなく実現された事が、今回もっとも感心した事です。
人生の歩みが音に反映されているのです。今回は良い音を聴かせて頂きました。
横浜 M
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GRF様
先日は、長時間にわたりたくさんの素晴らしい音楽を聞かせていただきありがとうございました。
『音楽の神が舞い降りたのかも』なんて、ブログに書かれるから、そんなバカな事はないだろうと、久しぶりにおじゃましましたが、今になって、行かなきゃよかったなあーと、後悔しきりです(笑)。
鳴っていた音は、楽器の音、人の声、ホールの暗騒音もすべて実在感のある音でした。クレンペラー指揮のマーラー7番、ただただ唖然とするばかりです。広い周波数帯域とダイナミックレンジ!楽器の一つ一つが広いステージに並んでいるようです。
GRFもいつも素晴らしいステージを聞かせてくれていますが、さらに緻密で、生々しく、恐ろしいくらいの実在感を持って音楽が演奏されるのです。5時間くらいの間、HD1に入っている200枚くらいのソースを色々聞かせて頂いたのですが、どんな曲を聞いても素晴らしく、あまりの気持ちよさに、居眠りをするくらいでした。
40数年にわたるオーディオ人生で求めていた音がそこにありました。お互いに、どれだけの時間とお金を注ぎ込んだことでしょう。しかし、今回鳴っている音は、部屋とスピーカーの位置、選ばれた機材と使いこなし、、、、全てが今までのノウハウの蓄積なのでしょう。
『音楽の神が舞い降りたのかも』本当にそうかもしれませんね!至福のひとときを有難う御座いました。
M.A
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GRFさん、こんにちは。
今回の出来事は、いわゆるAudio的な表現では一切語ることは出来ません。適切な言い方かどうかわからないのですが、Audio機器という電機製品の存在が全くないのです。
楽器や声の質感があまりにもリアルすぎて、Audio的な快感ではなく、生のコンサートにいったような、いや、それ以上の興奮と感動が得られる次元だと思います。
GRFの場合、タンノイなのにとか、ビンテージなのになぜ?という形容詞があっての驚きだったのですが、先にも述べたように、コンシーケンスはもうAudio機器ではないですね。そういったところからも、今まで以上に「GRFのある部屋」の実力を知ることが出来ました。
高性能なマシンを乗りこなすには、技量と場所が必要ですね。そして体力も相当必要だと思います。でも、毎日レースに参戦するのは厳しいので、癒しのタンノイがあってこそのコンシーケンスというところかななんて思いました。
H.I
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Mさん、M.Aさん、H.Iさん
ご感想をありがとうございました。私自身が今回の音の出現に驚き、何時も聴いて頂いている方々のご感想をお聞きしたかったのです。
皆さんの驚きは、私自身の驚きです。この音の出現に、今までとどこが違うのかを考えていました。17年前といまでは鳴らし方、鳴らさせ方がまったく違いますね。この音の差は、機器やケーブルの差より、部屋のどこにおけばどのような音がするかがようやく解ってきた、その経験が違いを生んだのでしょう。
「音は人なり」とは恐ろしい言葉です。他の人に自らのサウンドをお聴かせするのは、本棚をお見せする様な事だからです。その人がどのような人生を送ってきたかが顕われるからです。その意味で、同じ分野の音楽を共有される方しかお呼びできないのかもしれません。しかし、来て頂いた皆さんが、私と同じ驚きを感じて頂けたので安心もいたしました。問題はどうしてこの音になったかです。しばらくこの考察を続けて行きたいと思っています。
皆さん、神様のおられる間にお越しいただきありがとうございました(笑)。
追伸
M.Aさんと先日の感動を話していたら、窓一杯に夕焼けの色に染まりました。屋上に上ると、日没直後のシルエットで富士山がくっきりと浮かんでいました。ここから富士山が見える日が、神様がご降臨される空気の乾いた日なのです。これから三月初めまでが、オーディオの季節です。
2010年11月10日16時42分の写真です。クリックすると大きくなります。
先日は、"Consequence"の充実した音楽を堪能しました。4年前から何回もお邪魔して、GRFの音楽の世界や、ユニコーンの実在感、T4の二階席の音とマスターテープを楽しんできましたが、もう一つのGRFさんサウンドの出現には驚きました。
今回の組み合わせには何一つ目新しいものはありません。"Consequence"もMITのケーブルもスペクトラルのアンプも昔から使われているものです。入力だけが新しくハードディスクにCDを収納したものです。それで何故以前と違う音がしたのでしょう。
それは、17年前のGRFさんと現在のGRFさんとでは、何よりも経験が違います。タンノイをデジタルアンプで鳴らされてきた事。タッドさんと一緒に録音の現場に立たれた経験。アナログのマスターテープの鳴りぷリのよさを聴かれている事。ユニコーンの調整。T4の調整で演奏会場の雰囲気を引き出された事。またQuad ESL57も良い経験にされたのでしょう。
それらの経験と時間の重みが、戻ってきた"Consequence"を今回の様に鳴らしたのです。この音は17年間の「時間の恵み」だとも云えます。現在のGRFさんでしか鳴らない音です。よく「音は人なり」と言われます。この部屋で流れている音は、その経験がつくりだしている音です。
私のパラゴンの音は時として破綻をします。その破綻に面白さを求めているからです。私の音は録音レベルで云えば、時々+8まで振れるとしたら、GRFさんの音はあくまで最大でも0dbで、破綻の無い音ですね。でも最大限のエネルギーが常に出ています。いままでのGRFではそれを−6dbぐらいで鳴らしていたのかもしれません。タンノイが密度や分解能が違うのは仕方ありませんが、水彩画のように、上手く鳴らされていたのです。
演奏会では視覚が音の補填をしていますから、今回の鳴っている様なクリアーな音はしません。バランス的にはGRFで鳴らされているピラミッド型の低音感を、密度ある音で鳴らして、あたかも、優秀な双眼鏡で覗いた時の様に、明るく立体的に輝かして鳴らされています。
オーディオの理想の一つであり、難しい命題でもある「どんな傾向のプログラムソースでも真の低音の充実により、腰の座った良い音で安心して音楽聴けること」をなんのエクスキューズもなく実現された事が、今回もっとも感心した事です。
人生の歩みが音に反映されているのです。今回は良い音を聴かせて頂きました。
横浜 M
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GRF様
先日は、長時間にわたりたくさんの素晴らしい音楽を聞かせていただきありがとうございました。
『音楽の神が舞い降りたのかも』なんて、ブログに書かれるから、そんなバカな事はないだろうと、久しぶりにおじゃましましたが、今になって、行かなきゃよかったなあーと、後悔しきりです(笑)。
鳴っていた音は、楽器の音、人の声、ホールの暗騒音もすべて実在感のある音でした。クレンペラー指揮のマーラー7番、ただただ唖然とするばかりです。広い周波数帯域とダイナミックレンジ!楽器の一つ一つが広いステージに並んでいるようです。
GRFもいつも素晴らしいステージを聞かせてくれていますが、さらに緻密で、生々しく、恐ろしいくらいの実在感を持って音楽が演奏されるのです。5時間くらいの間、HD1に入っている200枚くらいのソースを色々聞かせて頂いたのですが、どんな曲を聞いても素晴らしく、あまりの気持ちよさに、居眠りをするくらいでした。
40数年にわたるオーディオ人生で求めていた音がそこにありました。お互いに、どれだけの時間とお金を注ぎ込んだことでしょう。しかし、今回鳴っている音は、部屋とスピーカーの位置、選ばれた機材と使いこなし、、、、全てが今までのノウハウの蓄積なのでしょう。
『音楽の神が舞い降りたのかも』本当にそうかもしれませんね!至福のひとときを有難う御座いました。
M.A
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GRFさん、こんにちは。
今回の出来事は、いわゆるAudio的な表現では一切語ることは出来ません。適切な言い方かどうかわからないのですが、Audio機器という電機製品の存在が全くないのです。
楽器や声の質感があまりにもリアルすぎて、Audio的な快感ではなく、生のコンサートにいったような、いや、それ以上の興奮と感動が得られる次元だと思います。
GRFの場合、タンノイなのにとか、ビンテージなのになぜ?という形容詞があっての驚きだったのですが、先にも述べたように、コンシーケンスはもうAudio機器ではないですね。そういったところからも、今まで以上に「GRFのある部屋」の実力を知ることが出来ました。
高性能なマシンを乗りこなすには、技量と場所が必要ですね。そして体力も相当必要だと思います。でも、毎日レースに参戦するのは厳しいので、癒しのタンノイがあってこそのコンシーケンスというところかななんて思いました。
H.I
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Mさん、M.Aさん、H.Iさん
ご感想をありがとうございました。私自身が今回の音の出現に驚き、何時も聴いて頂いている方々のご感想をお聞きしたかったのです。
皆さんの驚きは、私自身の驚きです。この音の出現に、今までとどこが違うのかを考えていました。17年前といまでは鳴らし方、鳴らさせ方がまったく違いますね。この音の差は、機器やケーブルの差より、部屋のどこにおけばどのような音がするかがようやく解ってきた、その経験が違いを生んだのでしょう。
「音は人なり」とは恐ろしい言葉です。他の人に自らのサウンドをお聴かせするのは、本棚をお見せする様な事だからです。その人がどのような人生を送ってきたかが顕われるからです。その意味で、同じ分野の音楽を共有される方しかお呼びできないのかもしれません。しかし、来て頂いた皆さんが、私と同じ驚きを感じて頂けたので安心もいたしました。問題はどうしてこの音になったかです。しばらくこの考察を続けて行きたいと思っています。
皆さん、神様のおられる間にお越しいただきありがとうございました(笑)。
追伸
M.Aさんと先日の感動を話していたら、窓一杯に夕焼けの色に染まりました。屋上に上ると、日没直後のシルエットで富士山がくっきりと浮かんでいました。ここから富士山が見える日が、神様がご降臨される空気の乾いた日なのです。これから三月初めまでが、オーディオの季節です。
by TANNOY-GRF
| 2010-11-09 23:27
| コンシーケンス
|
Comments(3)
Commented
by
seibo
at 2010-11-10 12:46
x
いやーほんとにすごそうですね!私はマッキンで鳴らしていたころのConsequenceを何度かお聞かせいただいたこともあり、GRFを05で鳴らす経緯にも立ち会っているので、今回のご臨幸もぜひ体験してみたいものです。GRFでも十分コンサートホールのようだったのに、それ以上?あり得ないっ!!
いったいどうなってしまったのでしょう?
いったいどうなってしまったのでしょう?
Commented
by
H.I
at 2010-11-10 16:35
x
また別の神様の到来ですか?
今度、こちらにもお出かけくださるよう、よろしくお伝えください(笑)
あ、もちろんGRFさんも、また寄ってください(爆)
今度、こちらにもお出かけくださるよう、よろしくお伝えください(笑)
あ、もちろんGRFさんも、また寄ってください(爆)
Commented
by
TANNOY-GRF at 2010-11-10 16:39
T4の方は、アナログ、デジタル両方で試しました。別の神様ですが、アナログの方は姉妹みたいでした。解らないのは、今までと変わらない筈のデジタル系です。こちらも違うのが不思議です。(空耳アワー?)