2010年 11月 13日
11日の晩は 藤村実穂子リートの夕べ |
地下鉄丸の内線は、四谷駅で一旦地上に出ます。中央線より上を地下鉄が走っている面白い駅です。上智の横の堤防沿いの道を歩くのは何時もうきうきしています。春は桜の花びらに包まれ、秋は落ち葉を踏みしめる紀尾井ホールまでの絶好なプロムナードになります。夜が早く来る今頃の季節は、もう真っ暗ですが、夜間の教室に通う多くの若い上智大学生が足早に追い抜いて行きます。若い人のさっそうとした足取りを見ながらゆっくりと歩いてきても、ホールについたのは六時半前だったので沢山の人達がホールの開場を待っていました。今日の演奏会に来られる人は男性も女性も歌が好きな方なのでしょう。大ホールでのオーケストラの好きな方とは少し違った感じです。今晩は、藤村実穂子さんのリートの夕べですので。
seiboさんから、藤村さんの評判を聞いたのは夏の初めだったでしょうか?バイロイトで評判の日本人歌手がいると、素晴らしいから行きませんかとお誘いを受けました。羨ましいのですが、seiboさんは、このところ演奏会に頻繁に行かれています。このところ私が知っているだけでも、、、
マーラー交響曲6番 ハイテインク・シカゴ交響楽団、
R.シュトラウスの最後の4つの歌 N響 エド・デ・ワールト・スーザン・バロック
J.S.バッハ:マタイ受難曲 ミシェル・コルボ・ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル
バレエ「コッペリア」ローラン・プティ振り付け
マーラー 1番 テイルソントーマス・サンフランシスコフィル
「くるみ割り人形」 東京バレエ団 東京ニューシティ管弦楽団
「イワンと仔馬」マリンスキーバレエ、マリンスキー歌劇場交響楽団、ギルギエフ
ヘンリー・ パーセル セミ・オペラ「アーサー王」ル・コンセール・スピリテュエル
モーツァルト:コジ・ファン・トゥッテ ニコラ・ルイゾッティ・東京交響楽団
メンデルスゾーン 交響曲第3番金聖響・神奈川フィルハーモニー管弦楽団
マーラー 3番 ズービン・メータ・イスラエル・フィル 藤村美穂子
春の祭典 東京バレエ団 ベジャール・バレエ団、メータ、イスラエル・フィル
モーツァルト : ピアノ協奏曲第23番 井上道義 P.徳永雄紀 神奈川フィル
そして、今夜の藤村実穂子さんのリーダーの夕べです。凄いですね〜、本当に行動力なある方です。今日もseiboさんに誘われて、歩いてきました。さて、開場になり入り口で階段を上がってくださいと言われ、二階に行くと一番前の席ですとわざわざ案内してくれました。ところがその席は、ステージの横というか、後ろと言っても良い席で、このような感じでステージを見下ろせます。
インターネットで、取ったのでこのような席だとは思っていなかったのですが、高い席なのに残念だと思いました。ところが開演間際になって、学生さんがきてそこは私の席なんですが、と言われました。それで券をよくよく見ると、何と一階です。急ぎ下に降りて再度案内を頼むと、そこはステージ間近の横の席で、目の前に演奏家がみえる良い席でした。自ら、確認しないのが行けないのですが、案内の係の人が二回間違えたわけで、それを信じた私の不徳です。彼女らもアルバイトなんでしょう。演奏開始直前のドタバタで、反対側にいたseiboさんには、笑われました。
さて、肝心の演奏は素晴らしいもので、とても日本人の声楽家の範囲ではなく、文字通り世界の第一線で活躍されている自信があふれていました。ピアノ演奏は、凝り過ぎな様な気がしましたが、浮ついているより良いでしょう。休み時間に購入したCDの演奏よりは聴きやすいかもしれませんが、、。
白井光子さんを何時も聴いている身には、少しリートの解釈として物足りない所もあったのですが、歌詞の意味をしっかり把握して、感情の違いがお顔の表情にも溢れていました。裏表の揺れる感情を表現するには、ピアノ演奏が一辺倒で、シューマンやブラームスの感情表現に少し、不満が残りました。藤村さんの歌い方も、暗い音をステージにぶつける様な歌い方なので、表情の変化が解りにくくなっています。その点だけが、少し気になりました。声の安定度は申し分無いので、マーラーの三番やイゾルデを聴いた方が良いのかもしれません。
リートは、ピアノ伴奏(演奏)がすべてです。ピアニストの表情は、ドイツ語の表現が完璧だと、感心している表情で、その奥に秘めている裏側の表現の役割にかけている様に感じたのです。比べる相手が白井光子さんでは大変ですが、、、。
リートは、和室のユニコーンで聴く事が多いです。7畳の部屋ですが、360度に放射するユニットのおかげでホールの広がりが再現されます。これも不思議です。寒いのでストーブが無粋ですが、、。
seiboさんから、藤村さんの評判を聞いたのは夏の初めだったでしょうか?バイロイトで評判の日本人歌手がいると、素晴らしいから行きませんかとお誘いを受けました。羨ましいのですが、seiboさんは、このところ演奏会に頻繁に行かれています。このところ私が知っているだけでも、、、
マーラー交響曲6番 ハイテインク・シカゴ交響楽団、
R.シュトラウスの最後の4つの歌 N響 エド・デ・ワールト・スーザン・バロック
J.S.バッハ:マタイ受難曲 ミシェル・コルボ・ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル
バレエ「コッペリア」ローラン・プティ振り付け
マーラー 1番 テイルソントーマス・サンフランシスコフィル
「くるみ割り人形」 東京バレエ団 東京ニューシティ管弦楽団
「イワンと仔馬」マリンスキーバレエ、マリンスキー歌劇場交響楽団、ギルギエフ
ヘンリー・ パーセル セミ・オペラ「アーサー王」ル・コンセール・スピリテュエル
モーツァルト:コジ・ファン・トゥッテ ニコラ・ルイゾッティ・東京交響楽団
メンデルスゾーン 交響曲第3番金聖響・神奈川フィルハーモニー管弦楽団
マーラー 3番 ズービン・メータ・イスラエル・フィル 藤村美穂子
春の祭典 東京バレエ団 ベジャール・バレエ団、メータ、イスラエル・フィル
モーツァルト : ピアノ協奏曲第23番 井上道義 P.徳永雄紀 神奈川フィル
そして、今夜の藤村実穂子さんのリーダーの夕べです。凄いですね〜、本当に行動力なある方です。今日もseiboさんに誘われて、歩いてきました。さて、開場になり入り口で階段を上がってくださいと言われ、二階に行くと一番前の席ですとわざわざ案内してくれました。ところがその席は、ステージの横というか、後ろと言っても良い席で、このような感じでステージを見下ろせます。
インターネットで、取ったのでこのような席だとは思っていなかったのですが、高い席なのに残念だと思いました。ところが開演間際になって、学生さんがきてそこは私の席なんですが、と言われました。それで券をよくよく見ると、何と一階です。急ぎ下に降りて再度案内を頼むと、そこはステージ間近の横の席で、目の前に演奏家がみえる良い席でした。自ら、確認しないのが行けないのですが、案内の係の人が二回間違えたわけで、それを信じた私の不徳です。彼女らもアルバイトなんでしょう。演奏開始直前のドタバタで、反対側にいたseiboさんには、笑われました。
さて、肝心の演奏は素晴らしいもので、とても日本人の声楽家の範囲ではなく、文字通り世界の第一線で活躍されている自信があふれていました。ピアノ演奏は、凝り過ぎな様な気がしましたが、浮ついているより良いでしょう。休み時間に購入したCDの演奏よりは聴きやすいかもしれませんが、、。
白井光子さんを何時も聴いている身には、少しリートの解釈として物足りない所もあったのですが、歌詞の意味をしっかり把握して、感情の違いがお顔の表情にも溢れていました。裏表の揺れる感情を表現するには、ピアノ演奏が一辺倒で、シューマンやブラームスの感情表現に少し、不満が残りました。藤村さんの歌い方も、暗い音をステージにぶつける様な歌い方なので、表情の変化が解りにくくなっています。その点だけが、少し気になりました。声の安定度は申し分無いので、マーラーの三番やイゾルデを聴いた方が良いのかもしれません。
リートは、ピアノ伴奏(演奏)がすべてです。ピアニストの表情は、ドイツ語の表現が完璧だと、感心している表情で、その奥に秘めている裏側の表現の役割にかけている様に感じたのです。比べる相手が白井光子さんでは大変ですが、、、。
リートは、和室のユニコーンで聴く事が多いです。7畳の部屋ですが、360度に放射するユニットのおかげでホールの広がりが再現されます。これも不思議です。寒いのでストーブが無粋ですが、、。
by TANNOY-GRF
| 2010-11-13 20:53
| 演奏会場にて
|
Comments(5)
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seibo
at 2010-11-13 23:18
x
お疲れ様でした!なかなか良いコンサートでしたね。それにしても普段お忙しいのに、人が行ったコンサートをどうしてこんなに詳しく覚えているのか!!本人さえ忘れているというのに!
これだから仕事ができる人は凄いですね。
実は今月もう一度リヒャルトシュトラウスの最後の4つの歌を聞ききに行く予定になっています!!
これだから仕事ができる人は凄いですね。
実は今月もう一度リヒャルトシュトラウスの最後の4つの歌を聞ききに行く予定になっています!!
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TANNOY-GRF at 2010-11-14 03:03
おかげさまで、楽しい夜になりました。
かぶり付きで聴けたわけですが、不遜ですが、自宅で聴いている音の方が良いと感じました。
演奏会場では、奏者の立つ位置や向きも大切です。
当日も録音されていましたから、そのうちCDで出るでしょうけど、マイクのアレンジ、種類が気になりました。
かぶり付きで聴けたわけですが、不遜ですが、自宅で聴いている音の方が良いと感じました。
演奏会場では、奏者の立つ位置や向きも大切です。
当日も録音されていましたから、そのうちCDで出るでしょうけど、マイクのアレンジ、種類が気になりました。
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TANNOY-GRF at 2010-11-14 04:00
ユニコーンで聴く、ライブ録音盤は深夜小さな音で聴いても、しっかりと音像が定位します。SD05がボリュームに影響されないアンプだからでもありますが、、。
上の写真のユニコーンの左右の間隔は一角獣の角の位置で1890mmで、試聴位置も正三角形の少し後ろぐらいの至近距離です。
上の写真のユニコーンの左右の間隔は一角獣の角の位置で1890mmで、試聴位置も正三角形の少し後ろぐらいの至近距離です。
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seibo
at 2010-11-14 10:18
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うーむ。自宅で聞いたほうが音が良い!確かに不遜ですが本当でしょう。録音によっては家で聞く方が良い場合も結構ありますから。しかしそれは凄いことですね。今度はバレエいきましょう!
これだけは実物見ないと感動できないです。映像でも!
これだけは実物見ないと感動できないです。映像でも!
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TANNOY-GRF at 2010-11-14 12:46
バレエも子供が小さい頃は良く行きました。友人にバレー好きがいて、ボリショイ、マリンスキー、ロイヤル、アメリカとほとんど行きました。オケの実力が違い過ぎるのと、それに合わせて踊れるのは驚異的ですが、私の様に演奏を聴くのに実演でも目をつぶる者には、バレエはもったいないです。またバレエに専念するには、ロミオも、くるみ割りも、白鳥も、ジゼルも、もったいないので、何時も困ってしまいます。(苦笑)