2011年 02月 02日
充実した土曜日-2 vafanさん宅 |
初めてお伺いするところでも、この頃はインターネットの地図サイトで、簡単に場所が分かり、道順も示してくれます。ただ、ストリートビューはすこし行き過ぎで、プライベートの侵害でしょう。特に、車庫に入っている車のナンバー後そのまま写っていたり、洗濯物が見えるのはどうでしょうか?いろいろと消したりしているようですが全てを考慮されている訳ではありません。世界中の人間が、自分の住所の周辺を確認したりしているのを感じると、怖いですね。
vafanさんのお宅は、田園都市線沿線に開発された瀟洒な住宅街の中にありました。一戸建てのお二階の一室をリスニングルームとして使用されています。部屋の配置は下記の様になっていました。 この配置もご自身のブログ「珠玉の音楽に囲まれて」とホームページ「珠玉の音楽とオーディオ」に公表されています。vafanさんのお名前が、ご愛用のSPのVienna Acousticsの頭文字からきていると、迂闊にもSPを見てようやく思い至りました。ご自慢に違わず、優れたSPでした。低い音は30Hz台から聴こえますし、高域も充分伸びています。
さて、ご自身でセッティングされた音を聴いて、一聴で合っていると感じました。場所といい間隔といい、平行度もぴったりです。あえて言えば、左右の部屋の構造から来る修正を右側のSPを気持ち(0.5mm?)ぐらい内向きにされればピッタリだと感心いたしました。Vafanさんも安心されたのか、それではどこを良くすると、もっといい音が出てくるのかというお顔をされていました。SP側の調整が終わっていれば、後は入力側の情報量の問題です。
そこで、持参したいつものHDDプレーヤーを車にとりにいき、早速接続していました。最初にやったのは、いつも調整で使っている、リタ・シュトライヒのモノのSP復刻盤です。SPの位置はぴったりと合っていました。それではと、いつものシカゴ・ハイティンクのマーラーの第三番第一楽章を掛けました。今度はVanfanさんのびっくりされたお顔を見ることができました。全く違う次元の音になりました。
CD規格の44.1KHz/16Bitの音の本当の音を、ほとんどの方が聴かれていないのが現状です。このHDDプレーヤーから聴こえてくるのは、44.1KHz/16Bitで取り込み、一旦ハードディスクに収納された信号を再生している音なのです。現在では、ほとんどのCDプレーヤーでも、196KHz/24bitが再現できると書いてあります。しかし、CD規格の44.1KHz/16Bitの規格もなかなか正確に再現できていないのが現状ですね。読み込みと再生を同時に行なっている、CDプレーヤーでは、読み込んだ数字が正確であるかを充分に検証する時間が少ないようです。そして、デジタル系で一番大事なのは、時間軸の方向の音の揺れです。読み込みと送り出しに使用されている、クロックの正確さを問われています。時間軸という生命の根源にも関連する現象には、人間の耳はとても敏感だからです。大きな音の揺れは問題がなくとも、時間を刻んでいく秒針の針の刻みの変動には、とても敏感なんですね。
クロックが正確になってくると、音がゆったりと流れ始めます。細かい音が再現され始めると、コンサートホールに広がって反射される残響音の再現が正確になり、会場の大きさがわかる様になります。コントラバスの柔らかな弱音が会場に沁みていく様な音が再現し始めると、装置の音の次元が変わります。会場で歌っている歌手がどちらの方向を向いているかも正確に再現され始めます。ダイナミックレンジも広がり音楽に躍動感が出始めます。この差はとても大きく、SACDに行く必要はありません。
マスターテープに収録されている音と市販されている各種のメディア、SP、LP、テープ、カセット、CD等を聴き比べてみればすぐ解る事ですが、その半分の情報すら入っていないのです。SACDのワンビットも2.8MHzの圧縮です。現状で手に入る最高の規格は、5.6MHzのリニアがようやく38cm/2track を収納出来る水準です。そういう訳で、時間が出来たときにお気に入りのテープをワンビットで収納しています。
しかし、クロックが大事と言っても、外部のクロックでは余り意味が無いのです。使用する場所になるべき近く配置するのが新鮮さを保ち、雑音をなくす一番重要な要素だからです。振動が正確なルビジュームで発振しても、問題は使用する周波数のどのように分周するか、それをどのように導き入れるかにあります。外部のクロックをつかうといかにも音が細かくなった様に聴こえますが、高域の特性が変わっただけではないのでしょうか?元の音はゆったりと柔らかい音です。いわゆるハイファイ調に変わったとしたら、何かがおかしいと思うべきでしょう。プロ用のクロックは、使っている機器のクロックを同期させるものですので。
ゆったりと、スケールが大きい音がし始めたので、それからはHDDに収録されていた様々な分野の音楽を聴いてみました。正確でゆとりの有る音でどれも楽しめました。お使いの真空管アンプも余裕のある音で、追加の電源も聴いているようです。シンプルな構成のプリメインアンプの利点が出ています。いわゆる真空管の音ではなく、色づけの無い正確な音でとても感心しました。
二時間ぐらいの短い訪問でしたが、いままでブログでご説明してきたセッティングを実践していただき、いい音を出されているのをお聴きして、とても嬉しかったです。今度は、家の音を聴きにきてくださいね。
vafanさんのお宅は、田園都市線沿線に開発された瀟洒な住宅街の中にありました。一戸建てのお二階の一室をリスニングルームとして使用されています。部屋の配置は下記の様になっていました。
さて、ご自身でセッティングされた音を聴いて、一聴で合っていると感じました。場所といい間隔といい、平行度もぴったりです。あえて言えば、左右の部屋の構造から来る修正を右側のSPを気持ち(0.5mm?)ぐらい内向きにされればピッタリだと感心いたしました。Vafanさんも安心されたのか、それではどこを良くすると、もっといい音が出てくるのかというお顔をされていました。SP側の調整が終わっていれば、後は入力側の情報量の問題です。
そこで、持参したいつものHDDプレーヤーを車にとりにいき、早速接続していました。最初にやったのは、いつも調整で使っている、リタ・シュトライヒのモノのSP復刻盤です。SPの位置はぴったりと合っていました。それではと、いつものシカゴ・ハイティンクのマーラーの第三番第一楽章を掛けました。今度はVanfanさんのびっくりされたお顔を見ることができました。全く違う次元の音になりました。
CD規格の44.1KHz/16Bitの音の本当の音を、ほとんどの方が聴かれていないのが現状です。このHDDプレーヤーから聴こえてくるのは、44.1KHz/16Bitで取り込み、一旦ハードディスクに収納された信号を再生している音なのです。現在では、ほとんどのCDプレーヤーでも、196KHz/24bitが再現できると書いてあります。しかし、CD規格の44.1KHz/16Bitの規格もなかなか正確に再現できていないのが現状ですね。読み込みと再生を同時に行なっている、CDプレーヤーでは、読み込んだ数字が正確であるかを充分に検証する時間が少ないようです。そして、デジタル系で一番大事なのは、時間軸の方向の音の揺れです。読み込みと送り出しに使用されている、クロックの正確さを問われています。時間軸という生命の根源にも関連する現象には、人間の耳はとても敏感だからです。大きな音の揺れは問題がなくとも、時間を刻んでいく秒針の針の刻みの変動には、とても敏感なんですね。
クロックが正確になってくると、音がゆったりと流れ始めます。細かい音が再現され始めると、コンサートホールに広がって反射される残響音の再現が正確になり、会場の大きさがわかる様になります。コントラバスの柔らかな弱音が会場に沁みていく様な音が再現し始めると、装置の音の次元が変わります。会場で歌っている歌手がどちらの方向を向いているかも正確に再現され始めます。ダイナミックレンジも広がり音楽に躍動感が出始めます。この差はとても大きく、SACDに行く必要はありません。
マスターテープに収録されている音と市販されている各種のメディア、SP、LP、テープ、カセット、CD等を聴き比べてみればすぐ解る事ですが、その半分の情報すら入っていないのです。SACDのワンビットも2.8MHzの圧縮です。現状で手に入る最高の規格は、5.6MHzのリニアがようやく38cm/2track を収納出来る水準です。そういう訳で、時間が出来たときにお気に入りのテープをワンビットで収納しています。
しかし、クロックが大事と言っても、外部のクロックでは余り意味が無いのです。使用する場所になるべき近く配置するのが新鮮さを保ち、雑音をなくす一番重要な要素だからです。振動が正確なルビジュームで発振しても、問題は使用する周波数のどのように分周するか、それをどのように導き入れるかにあります。外部のクロックをつかうといかにも音が細かくなった様に聴こえますが、高域の特性が変わっただけではないのでしょうか?元の音はゆったりと柔らかい音です。いわゆるハイファイ調に変わったとしたら、何かがおかしいと思うべきでしょう。プロ用のクロックは、使っている機器のクロックを同期させるものですので。
ゆったりと、スケールが大きい音がし始めたので、それからはHDDに収録されていた様々な分野の音楽を聴いてみました。正確でゆとりの有る音でどれも楽しめました。お使いの真空管アンプも余裕のある音で、追加の電源も聴いているようです。シンプルな構成のプリメインアンプの利点が出ています。いわゆる真空管の音ではなく、色づけの無い正確な音でとても感心しました。
二時間ぐらいの短い訪問でしたが、いままでブログでご説明してきたセッティングを実践していただき、いい音を出されているのをお聴きして、とても嬉しかったです。今度は、家の音を聴きにきてくださいね。
by TANNOY-GRF
| 2011-02-02 23:05
| 行ったり来たり
|
Comments(3)
GRFさん、こちらこそ、密度の高い時間を過ごさせていただき
ありがとうございます。
クラシックをあのようなスケール感で聴けたことが、今でも不思議な
感じがします。今後はソースの改善に焦点を当ててみます。オーディオ
は試行錯誤が楽しいとも言えますが、課題が明らかになることは、
限られた時間でオーディオをやっている身にはありがたいです。
今度、タンノイやSD05の音を聴けることを、楽しみしております。
ありがとうございます。
クラシックをあのようなスケール感で聴けたことが、今でも不思議な
感じがします。今後はソースの改善に焦点を当ててみます。オーディオ
は試行錯誤が楽しいとも言えますが、課題が明らかになることは、
限られた時間でオーディオをやっている身にはありがたいです。
今度、タンノイやSD05の音を聴けることを、楽しみしております。
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TANNOY-GRF at 2011-02-04 03:14
vafanさん、先日はとてもいい音でした。なかなかあそこまで調整されておられる方は少ないですね。
vafanさんのご感想を、ブログで読むのを楽しみにしております。
次回、Consequenceを繋いだときには、ご連絡いたします。神様が舞い降りかどうかは、わかりませんが(笑)
vafanさんのご感想を、ブログで読むのを楽しみにしております。
次回、Consequenceを繋いだときには、ご連絡いたします。神様が舞い降りかどうかは、わかりませんが(笑)
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TANNOY-GRF at 2015-01-01 23:46
横浜のvafanさん 四年前にお約束したとおり、現在、コンシークェンスが鳴っております。遊びに来てください。それれと、お宅に再度訪問したいですね。このまま、SP一個分下げて壁に近づいた音も聴いてみたいです。