2011年 02月 13日
ちょこざいな小僧め! |
Taoさんに貸し出してあったタンノイIIILZが、Yさん経由で帰ってきました。倉庫にしまう前に久しぶりで鳴らしてみました。すると、「ウーム、ちょこざいな小僧め!名を、名を名乗れ!」 『タンノイIIILZだ!』という感じでした。実力は知ってはいたけど、久しぶりに手合わせをすると『おぬし、なかなかやるな!』という感じですね。特に45度配置の時の立体感とスケールの大きさはなかなかの物です。 タンノイの巧さと不思議さは、10インチ、12インチ、15インチの各ユニットの個性の差をうまく引き出している点にあります。ツィーターのユニットは同じですから、違うのはウーハーユニットの帯域です。25センチと30センチの差は、たった五センチですが、比率としては大体1.5倍ほどづつ違い、IIILZと15インチユニットでは二倍以上の低音面積の差となります。IIILZを二台スタックして、片方のツィーターを外したり、音量を落としたりして聴くと、15インチユニットの雰囲気は出てきますが、最低共振周波数は違いますから、同じ音にはなりません。
このあたりの音の違い、鳴りっぷりを熟慮して様々なキャビネットがあるのでしょう。タンノイほど同じユニットを使って別な音を出しているメーカーはありません。そして50年、60年ものあいだ同じようなユニットを作り続けているのもめずらしいことです。音の良いSPは多々ありますが、鳴りっぷりの良い、音楽が鳴るSPがめずらしいのです。
平行法でも聴いてみました。平行法の場合はネットワークの五段階あるエネルギーの位置を上げてもうるさくなりません。「ウーム、ちょこざいな小僧め!」という感じは消えて、悠然とした感じに変わります。このあたりの音の変化は大きく、部屋や聴く音楽に合わせて調整する必要があります。だから面白いのですが、SD05で鳴らす場合は、50Wと100Wの差が大変大きく出ます。高域までしっかりと出ているので、変化がわかりやすいのでしょうね。
このあたりの音の違い、鳴りっぷりを熟慮して様々なキャビネットがあるのでしょう。タンノイほど同じユニットを使って別な音を出しているメーカーはありません。そして50年、60年ものあいだ同じようなユニットを作り続けているのもめずらしいことです。音の良いSPは多々ありますが、鳴りっぷりの良い、音楽が鳴るSPがめずらしいのです。
by TANNOY-GRF
| 2011-02-13 23:14
| オーディオ雑感
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Comments(8)
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SEIBO
at 2011-02-14 21:15
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我が家のちょございな小僧はどこかへ消えてしまいましたが、今まで使ったスピーカーの中ではやっぱり一番存在感がありました。特に独特の低音の出方、なりはちいさいけれど立派な低音でした。そしてやっぱり弦の音色の良さですね。タンノイの音作りはすごいですね。
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TANNOY-GRF at 2011-02-14 21:34
やはりIIILZは良くなります。
ところで、今日は凄い雪になりましたよ。SEIBOさんの方はいかがですか?
ところで、今日は凄い雪になりましたよ。SEIBOさんの方はいかがですか?
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seibo
at 2011-02-14 21:49
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こちらはみぞれというか、ほとんど雨です。というかさっきまで
そうだったのですが、今外をみてみると薄っすらと積もっているではないですか!今日は外でのトレーニングはできそうもありません!
そうだったのですが、今外をみてみると薄っすらと積もっているではないですか!今日は外でのトレーニングはできそうもありません!
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TANNOY-GRF at 2011-02-14 22:03
こちらは。吹きだまりだと10センチぐらい積もっています。
ところで、何のトレーニングをしているのですか?
夜うろついていると、職務質問されますよ。怪しい人が良い自転車乗っていると!
ところで、何のトレーニングをしているのですか?
夜うろついていると、職務質問されますよ。怪しい人が良い自転車乗っていると!
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seibo
at 2011-02-14 23:12
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毎晩一時間少々、外でスロージョギングとダンベルをやって家にもどって30分~1時間程度ストレッチングをしています。おかげでウエストが締まりました!ジョギングはほんとにスローなので恥ずかしくて夜でないと出来ません。困るのは帰宅の人の歩いている足音がコツコツと後方から迫ってくることです。必死でスピードを上げているつもりでもどんどん追い付かれてしまいます。それがハイヒールの音だったりすると冷や汗ものです。自転車といい、ジョッギングといいどうしてこんなに遅いのか自分でも不思議なほどです。
それでスピード感のあるスピーカーが好きなのかな??
それでスピード感のあるスピーカーが好きなのかな??
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TANNOY-GRF at 2011-02-14 23:17
スピード感のあるスピーカー???
こちらはますます雪が降ってきました。
こちらはますます雪が降ってきました。
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Sugar
at 2011-02-17 15:53
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> 50Wと100Wの差が大変大きく出ます。
この場合は、どちらが良かったのでしょう。
この場合は、どちらが良かったのでしょう。
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TANNOY-GRF at 2011-02-18 05:51
Sugarさん、こんにちは!最近、ブログが更新されていないから寂しいですね。是非、前回の感想もおきかせ願いたいのですが。
さて、50Wと100Wの差ですが、GRFの時より大きくでますね。すなわち、50Wは、音が正確にきっちりとなります。SPが若返った感じです。反対に100Wは、ソフトフォーカスで、よりタンノイらしい音色です。聞きやすくオーケストラなどはこちらの方が安心です。逆に言えば50Wはクロック改造もあり、より正確な音がしているのでしょう。とても、40年以上前の音ではありません。部屋にも依りますが、音楽再生にはIIILZで充分だと思います。これか、QUADの44+405II+ESL57でしょうね。部屋が小さければRogersのLS3/5Aがベストでしょう。この三種には、英国のSP独特の弦楽器の臨場感があります。
さて、50Wと100Wの差ですが、GRFの時より大きくでますね。すなわち、50Wは、音が正確にきっちりとなります。SPが若返った感じです。反対に100Wは、ソフトフォーカスで、よりタンノイらしい音色です。聞きやすくオーケストラなどはこちらの方が安心です。逆に言えば50Wはクロック改造もあり、より正確な音がしているのでしょう。とても、40年以上前の音ではありません。部屋にも依りますが、音楽再生にはIIILZで充分だと思います。これか、QUADの44+405II+ESL57でしょうね。部屋が小さければRogersのLS3/5Aがベストでしょう。この三種には、英国のSP独特の弦楽器の臨場感があります。