2006年 04月 12日
ムジークフェラインザールの幽玄の音 |
広い階段を上がって、ホールの中に足を踏み入れると、まばゆいばかりのシャンゼリア豪華絢爛に吊られていて、内部の装飾は、日本のホールとは比べものにならない豪華なものでした。ホール自体は、いわゆる靴の箱形式のホールで、思ったよりも小さめに感じました。幅が狭く、奥行きが長い感じです。写真では見知っていたのですが、いざそのホールに足を踏み入れると一際の感激でした。150周年記念ですから、皆タキシードやドレスの正装で、普通の背広の自分が場違いに思えたほどです。
ホルストシュタインの指揮で、ウィーンフィルが音を出したときの驚きは、今も忘れません。レコードで見知った、ウィーンフィルの音ではなく、雲の向こうから降りてくるような、幽玄響きに驚いたのです。音は、綿に包まれたごとく柔らかく、いわゆるデッカサウンドの正反対の音なのです。その響きを忠実に伝えているのは、ウィーンのムラビンスキーのレコード以外に知りません。
先日、テスタメントレーベルから、クレンペラーのウィーン録音が一挙に出ました。放送録音でしたが、同じような音がしていました。
ベーゼンドルファーの響きに酔って、夜遅く宿に帰って来た所へ、タキシードとドレスを着て、でも散々酔っぱらったカップルと居合わせました。これがヨーロッパの、それもウィーンの都会の夜の過ごし方だと感銘したものです。
ウィーン国立歌劇場
次の夜は、いよいよ、国立歌劇場です。昼の間の記憶が余りないのも、仕方がありません。ホルストシュタインのレオノーレはその強烈なアッチェランドと共に、今でも鮮やかに残っています。二階のボックス席から見る舞台は、全てを見渡せました。しかし、オーケストラピットから立ち上がってくる、レオノーレ3番は前日の霞の中の響きとは一変して、弦の響きが立ち上がってきました。
これぞ、ウィーンフィルといえる響きが素敵でした。
ホルストシュタインの指揮で、ウィーンフィルが音を出したときの驚きは、今も忘れません。レコードで見知った、ウィーンフィルの音ではなく、雲の向こうから降りてくるような、幽玄響きに驚いたのです。音は、綿に包まれたごとく柔らかく、いわゆるデッカサウンドの正反対の音なのです。その響きを忠実に伝えているのは、ウィーンのムラビンスキーのレコード以外に知りません。
先日、テスタメントレーベルから、クレンペラーのウィーン録音が一挙に出ました。放送録音でしたが、同じような音がしていました。
ベーゼンドルファーの響きに酔って、夜遅く宿に帰って来た所へ、タキシードとドレスを着て、でも散々酔っぱらったカップルと居合わせました。これがヨーロッパの、それもウィーンの都会の夜の過ごし方だと感銘したものです。
ウィーン国立歌劇場
次の夜は、いよいよ、国立歌劇場です。昼の間の記憶が余りないのも、仕方がありません。ホルストシュタインのレオノーレはその強烈なアッチェランドと共に、今でも鮮やかに残っています。二階のボックス席から見る舞台は、全てを見渡せました。しかし、オーケストラピットから立ち上がってくる、レオノーレ3番は前日の霞の中の響きとは一変して、弦の響きが立ち上がってきました。
これぞ、ウィーンフィルといえる響きが素敵でした。
by TANNOY-GRF
| 2006-04-12 16:44
| 音楽旅行
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