2012年 07月 31日
真夏のUNICORNさん邸 (4) |
さて、次はヴォーカルの時間です。何年か前、千葉のQuadの会にUNICORNさんと行った時に、私が持っていったSarah VaughanのAfter Hours を掛けてくれました。家でも何回か聴いて、音の素直さは認めつつも、レコードの方が色気があると言われていた盤です。確かに、色気がでています。ステレオ初期のこの盤は、ヴォーカルが左側にいるというめずらしい構成です。三つのステージをこなしてきたサラが深夜二時半からの録音セッションになったぶっつけ本番でした。二曲目になると幾分ヴォーカルのバランスが良くなります。トロンボーンのオブリガートが見事ですね。レベルが上がって感じです。1958年の録音ですから、もう、54年も前の録音です。若い声です。後年、中野サンプラザで見たときは貫禄充分でしたが。
音楽も熱くなってきましたが、西日が差し始めたこの部屋も相当暑くなってきました。クーラーの温度を下げて貰いました。しかし、それでも暑いので、シェードを下げて、夜のムードにしました。男三人しっぽりと言う雰囲気になってきました(爆)。それでも暑いのでクーラーの設定を訊くと、何とドライの設定だったそうで、早速冷房にして貰いました。
次のアルバムも、私のために、準備していただいた、Nat King Coleの「When I Falling Love」でした。この盤は、いろいろなヴァージョンで出ており、曲の順番も違うようです。ここで、冷たいアイスクリームが奥さまから差し入れされ、少し、涼しくなりました。美味しかったです。
そして、UNICORNさんの大好きなCarmen McRaeの姉御の登場です。以前も別のレコードを聴かせて貰いましたが、独特の色気がある声が素敵です。今日のアルバムは1963年のLive at Sugar Hill - San Franciscoです。UNICORONさんはこのような色気なある録音は、アメリカ録音しかないと言われます。Mさんも日本録音では、もっと曇った音になると。でもカーメン・マックレーの声は、本当に素敵です。歌詞の意味をしっかりと自分のものにして、歌い演じています。Mさんは、7K位をあげてハウリングしないように録音しているのが素晴らしいといわれました。さすがに聴いている姿勢が違うと思いました。
この辺から佳境に入ってきました。次は、典型的なヴァン・ゲルダー録音で、Johnny Hartmanの「I just dropped by to say hello」が掛かりました。良い声ですね〜。胴間声が素敵です。こんな声で、深夜ナイトクラブで聴いたら素敵でしょうね。
ヨーロッパ録音で、オランダのRita Reysで「That Old Feeling」も聴きました。アメリカ録音とはまったく違う音で、聞き慣れてくると、これはこれでいい音です。Ritaはオランダ人だそうですが、Feelingがよく、歌詞の意味が浸透してきます。カーメン・マックレーとは違う意味で、分かりやすい歌い方です。あの時代の歌い方なのでしょうか?私は、例えば、中村雅俊の歌い方が大嫌いです。何を考えて、美しい日本語をあのように発音するのか?言葉の持つ意味や歴史を考えて歌って欲しいのです。Ritaのこのアルバムは、上品なセンスでまとめられています。特に最後のサックスは、先ほどのヴァン・ゲルダーとは対極に有る録音でしょう。
「Over the Rainbow」も聴きました。Mさんはこの人は、歌手以外の仕事、例えば役者の仕事をしている人が歌っているような感じだと。このアルバムは、ポピュラーのアルバム見たい感じですね。Jazzにしては音が、綺麗すぎる感じもします。そこがヨーロッパ録音なのでしょうね。
さて、UNICORNさんが選んだのは、何と、Klempererのマタイ受難曲のハイライトでした。気に入っていて、UNICORNさんが、三日に一回ぐらい掛ける曲だそうです。日本盤の初版で、メタル直輸入での日本プレスだそうですが、二版特有の綺麗な音です。しかし、JAZZに挟まれた、クレンペラーのバッハは新鮮に聞こえました。ルードウィッヒのアルトがジャズボーカルにも聞こえてきます。
このあたりで、隣の部屋に涼みに出かけました。わんちゃんが二匹います。歳を取った方は、この間から歩けなくなり、隅の方で寝ていました。もう一匹は元気で飛び回っています。わんちゃんは必ず人間より先に死にます。生きる時間は限定されているのだと、子供にはとても良い経験なのですが、歳をとったものには過酷の事実です。Mさんも19歳という長寿で37キロの大きな犬を看取ってから横浜に本格的に移って来られたのです。犬談義で、涼んでから、また再開です。
音楽も熱くなってきましたが、西日が差し始めたこの部屋も相当暑くなってきました。クーラーの温度を下げて貰いました。しかし、それでも暑いので、シェードを下げて、夜のムードにしました。男三人しっぽりと言う雰囲気になってきました(爆)。それでも暑いのでクーラーの設定を訊くと、何とドライの設定だったそうで、早速冷房にして貰いました。
次のアルバムも、私のために、準備していただいた、Nat King Coleの「When I Falling Love」でした。この盤は、いろいろなヴァージョンで出ており、曲の順番も違うようです。ここで、冷たいアイスクリームが奥さまから差し入れされ、少し、涼しくなりました。美味しかったです。
そして、UNICORNさんの大好きなCarmen McRaeの姉御の登場です。以前も別のレコードを聴かせて貰いましたが、独特の色気がある声が素敵です。今日のアルバムは1963年のLive at Sugar Hill - San Franciscoです。UNICORONさんはこのような色気なある録音は、アメリカ録音しかないと言われます。Mさんも日本録音では、もっと曇った音になると。でもカーメン・マックレーの声は、本当に素敵です。歌詞の意味をしっかりと自分のものにして、歌い演じています。Mさんは、7K位をあげてハウリングしないように録音しているのが素晴らしいといわれました。さすがに聴いている姿勢が違うと思いました。
この辺から佳境に入ってきました。次は、典型的なヴァン・ゲルダー録音で、Johnny Hartmanの「I just dropped by to say hello」が掛かりました。良い声ですね〜。胴間声が素敵です。こんな声で、深夜ナイトクラブで聴いたら素敵でしょうね。
ヨーロッパ録音で、オランダのRita Reysで「That Old Feeling」も聴きました。アメリカ録音とはまったく違う音で、聞き慣れてくると、これはこれでいい音です。Ritaはオランダ人だそうですが、Feelingがよく、歌詞の意味が浸透してきます。カーメン・マックレーとは違う意味で、分かりやすい歌い方です。あの時代の歌い方なのでしょうか?私は、例えば、中村雅俊の歌い方が大嫌いです。何を考えて、美しい日本語をあのように発音するのか?言葉の持つ意味や歴史を考えて歌って欲しいのです。Ritaのこのアルバムは、上品なセンスでまとめられています。特に最後のサックスは、先ほどのヴァン・ゲルダーとは対極に有る録音でしょう。
「Over the Rainbow」も聴きました。Mさんはこの人は、歌手以外の仕事、例えば役者の仕事をしている人が歌っているような感じだと。このアルバムは、ポピュラーのアルバム見たい感じですね。Jazzにしては音が、綺麗すぎる感じもします。そこがヨーロッパ録音なのでしょうね。
さて、UNICORNさんが選んだのは、何と、Klempererのマタイ受難曲のハイライトでした。気に入っていて、UNICORNさんが、三日に一回ぐらい掛ける曲だそうです。日本盤の初版で、メタル直輸入での日本プレスだそうですが、二版特有の綺麗な音です。しかし、JAZZに挟まれた、クレンペラーのバッハは新鮮に聞こえました。ルードウィッヒのアルトがジャズボーカルにも聞こえてきます。
このあたりで、隣の部屋に涼みに出かけました。わんちゃんが二匹います。歳を取った方は、この間から歩けなくなり、隅の方で寝ていました。もう一匹は元気で飛び回っています。わんちゃんは必ず人間より先に死にます。生きる時間は限定されているのだと、子供にはとても良い経験なのですが、歳をとったものには過酷の事実です。Mさんも19歳という長寿で37キロの大きな犬を看取ってから横浜に本格的に移って来られたのです。犬談義で、涼んでから、また再開です。
by TANNOY-GRF
| 2012-07-31 05:46
| ユニコーン
|
Comments(2)
Commented
by
UNICORN
at 2012-07-31 14:12
x
サラのLPはウン十年前から持っていたのですが、聴く機会が極端に少なかった(多分1-2度)のですが、GRFさん手持ちのTapeを聴いて以来反面教師?!で結構聴く機会がふえています、いまではサラ音源中Top3の頻度です。こんな事も他人様との交流が有ってのことですね。
Commented
by
TANNOY-GRF at 2012-07-31 17:23
UNICORNさん
いま、早朝から書きためていた(5)も載せました。今回は、先日のYKさんのところより、長丁場になりました。同じユニコーンを使っていても、こうまで違う音が鳴るのは、大変面白い経験です。
また、どの様に、ジャズをならすのか、大変参考になりました。そして掛けていただいた、曲が皆名盤ばかりで、演奏にも圧倒されました。本当にありがとうございました。
いま、早朝から書きためていた(5)も載せました。今回は、先日のYKさんのところより、長丁場になりました。同じユニコーンを使っていても、こうまで違う音が鳴るのは、大変面白い経験です。
また、どの様に、ジャズをならすのか、大変参考になりました。そして掛けていただいた、曲が皆名盤ばかりで、演奏にも圧倒されました。本当にありがとうございました。