2013年 03月 31日
I.Kさんご来宅 |
「GRF のある部屋」様
初めてご連絡させていただきます。兵庫県に住むI.Kです。まあ熱心な音楽・オーディオファイルと自覚しております。数年前に仙台のタンノイオートグラフを持つ友人から「GRF のある部屋」ブログの存在を教えてもらい時々は覗かせていただきましたが、そう熱心な読者とは言えませんでした。というかかなり後発の読者でした。
今年になって仕事の忙しさからも少し解放され、貴ブログのスタートあたりから真面目に読ませて頂きました。実に驚くというか多々共感するところがございます。少し年齢的に後輩になると存じますが、わたしもムラビンスキーの初演、多分ですが、上野の文化会館に駆けつけました。
当時、寮の規則を何とかかいくぐり、上野に向かいショスタコビッチ5番の最終楽章に打ち震えながら規則なものでいそいそと学生寮に戻ったことを覚えております。あの衝撃はその後40年何百回、それ以上のコンサート体験の中でも3本の指には入るほど凄いものでした。GRF様がブログに書かれた感想はまさにその通りと思い起こし、同時代の共感を抱くに至りました。
そんなこともあり今回最初の3年分ほどのブログは音楽・オーディオ中心にかなり真面目に読ませて頂きました。わたしが申し上げるのもおこがましいのですが、誠に多岐にわたるご経験、敬服に値する文章力かつ優しいタッチ、穏やかな品位を保たれた表現です。やはり五味康祐さんの豪快、浪花節的文章に心を鷲づかみにされ、瀬川冬樹さんの文章にこの世界への憧れを教えられた者であり、それ故ここ何十年ものステレオサウンドの評論家の月並みな文章には閉口してきたのが正直なところです。正にオーディオジャーナリズムの堕落であったと感じます。オーディオ業界の凋落はジャーナリズムの低落と表裏一体でした。
貴ブログの文章には五味さん瀬川さん以来ののめり込みと興奮を感じながら、ここ2週間ほど読み込ませて頂きました。誠に感謝する次第です。
基本的にはイギリスのスピーカーに共感を抱くことも共通していますし、部屋が大切、静かな環境が大切 ・・・ いずれもその通りと感じながら読ませて頂いております。まだ現在進行形ですので、この後も存分に楽しませて頂きます。
今年の二月の寒い頃、過分なるお褒めの言葉を頂いたメールが送られてきました。お話を伺うと岡山の是枝さんのところで私のことをおききになられたとのこと、同時にI.K氏のオーディオの歴史が綴られてきました。氏の言われるごとく、音楽に出会った経緯やオーディオの経緯に大変共通点があり、同時代を経験してきた旧知の友人のような感慨を覚えました。
そのI.Kさんから、お仕事の関係で三月の末に上京するので、よければぜひ伺いたいとの連絡を頂いたのは、ちょうどタイへ出張していた時でした。
この時点では、月末の予定が確定していなく、日程が近づいたら連絡しあうと言うことになりました。タイから戻ってきてから、花粉症をこじらして、二週間ほど苦しい思いをしていました。その意味では、予定は空けられたのですが、私自身の体調が戻るかが心配でした。抗生物質の大量投与をされて、身体の調子も悪くなり、肝心な耳の調子もいまいちはっきりしません。そこで、前日から耳鼻科の外科治療だけにして、薬の投与を控えました。その甲斐があり、土曜日の朝には、大分感覚が戻ってきました。桜の花も散る頃ですから、花粉症の時期もようやく去ったようです。
GRF様
東京では桜満開ですね。先週末には靖国神社他の桜を眺めた翌日、早朝はかなりスピードを出しても大丈夫かと思い、日曜の5時にホテルを発進、お昼かなり前には兵庫の自宅に帰り着きました。でも昼間は安全運転を心がけています(笑)。
先の日曜にそれ程早く帰り着いたのはオーディオ仲間が久々に訪れエレクトロヴォイス・ジョージアンを聴いていただくことになっていたためでした。音楽・オーディオのひとつの理想はやはり母胎回帰だと思っています。ジョージアンと今の是枝さんの真空管アンプ6384もしくは6AR6の組み合わせはある程度曲を選べばほぼその理想に近い音がしています。
余りにゆったりと鳴りすぎているかもしれません。でも現代的にバランスをとって鳴らすのはアマティ・フトゥーラのシステムに任せれば充分です。
さて余談が先になってしまいましたが、その後風邪の具合はいかがですか。今週末30日のご都合はいかがでしょう?
当日の午前は神楽坂の友人宅を訪ねることになっています。かなり天井高の高いマンションのリビングであの瀬川冬樹氏の遺品である初代大型BBCモニターを鳴らしている友人宅です。製造から50年は経っているのでしょうが、今もしっかりとした音質です。タンノイのオートグラフなどとは違ってまとまり、バランスの良さに秀でています。オートグラフがバランスが悪いというのではありませんが、わたしが仙台で聴くオリジナルオートグラフは絶妙な危うさを持っているように感じます。毎回鳴り具合は違っていますが、ツボにはまったときの音質はやはりあの花柳界の世界、玄人筋の妖艶さです。比較すればBBCはしっかりとした企業の役員、部長クラスでしょうか。妙な表現で申し訳ございません。
そんなわけで午前はスケジュールを入れましたが、午後からは「GRFのある部屋」巡礼を期待して空けたままにしております。ご予定お教えいただければ幸いです。
I.Kさま
風邪は、花粉症をこじらした鼻炎が原因で咳が出ているようです。月曜から耳鼻科に通い、ようやく原因がはっきりしました。30日には、良くなっていると思います。部屋は、物置のようになっておりますのでお見せできる状態ではないのですが、、、それでは、30日の午後に!GRF 拝
さあ、大変です。あたまも体調もまだいまいちですが、それより、この一ヶ月ほど、Rectangular GRFでの実験を繰り返してきた経緯で、部屋の中がしっちゃかめっちゃかです。その整理を考えると気の遠くなる作業ですね。物理的に置ききれない5つの大型システムを無理矢理押し込めているので、その場所を考えるだけであたまが痛くなります。とりあえずは、出しっぱなしになっているレコードを元の棚に戻す作業からはじめました。Kさんが来られるまで制限時間は三時間です(汗汗)。
次に取りかかったのは、そのレクタンギュラーの置き場所です。Hartleyの隣に置くしかないのですが、大型SPを二組、4ッつ置くと左側が壁になってしまいます。試行錯誤した上、左右に振り分けておくことにしました。しかしいくら何でも散らかしすぎではと自分を呪い、それでも少しづつ、整理をしていきました。一年以上物置だった棚の上を片付けた頃には、もう時間切れです。大型掃除機を持ち込み、ぞうきん掛けもして徹底して掃除しました。片付けが進むほどに気分がほどけてきます。
それならば、散らかさなければ良いのですが、絶対量が多すぎるのが根本的な問題です。田園調布のT邸の様な収納専門の部屋が隣接して必要ですね。でも、それがあっても私の場合はすぐに一杯になってしまうでしょうが。この時点で、汗びっしょりになったので、そのままシャワーを浴びて着替えたところへ、15分ほど早くお見えになられました。来られるまでの短い時間に和室の整頓だけでもと思っていたのですが、先にお見せする和室の方は時間切れでした。
GRF様
本日は大変お世話になりました。午後一番から7時頃までじっくり聴かせていただきました。
先ずはユニコーンの音色間、肌合い、伸びやかさ、たっぷりとした鳴り心地・・・さすがのものでした。エッシェンバッハ、フィラデルフィアのサンサンースオルガン協奏曲、第一音からあの本当によくのびたオルガンの低音が表れます。シングルコーンと美しいエンクロージャーのマジックは低音好きのわたしにも帯域の不足など全く感じさせませんでした。
聴かせていただいたジャズなども実にうまく鳴る、暖かみというか肉感あふれた鳴り具合です。余り苦手はなさそうですね。後半の微調整でクラシックというかオーケストラ向きの奥行き感をうまく引き出されました、これまたさすがです。
まああえて言うならば、お部屋がもう少し片付いておられれば、あのグレイドの高い品格ある音色、鳴り具合に更にふさわしかったのでは・・・と思うところではありますが、笑い、わが家の散らかり具合を思い出せば人のことは決して申せません !!!
いよいよGRFのある部屋のGRFですが、こちらの音色感は写真で言えば実に味わいのあるモノクロ写真の世界でしょうか。木村伊兵衛の陰翳の世界です。
でも真骨頂はあの大空間、GRFから自分へのもの凄い距離感のもたらす音場感、空気感なのだと思います。ペーターシュライヤーのシューベルト、あの自然な語り、バースタインのショスタコヴィッチ5番、3楽章の寂寥感、人は本当に孤独なものだと、感じさせてくれます。
アナログでカラヤンのシベリウス、北欧の凍てつく森を歩むとはこんなものか、凄い演奏、録音ですね。フリッチャイのベートーヴェン、これもわが師五味さんの高い評価のうなずける、もしくはフルトヴェングラーの直系はフリッチャイだったのだと確信させる音色、演奏でした。クレンペラー、ハイティンク・・・もいずれも演奏、そして録音も凄いのだと感じさせてくれました。
GRFはやはり時代からしてアナログが適っている、まあ当たり前のことを再確認しました。それならばユニコーンとGRFの世界の全き融合はと思ってしまうのですが、それが出現してしまうと多分同時にあの世からのお迎えが来るのだと思います、笑い。
ちなみにGRFのある部屋は事前に品格ある音色にふさわしい片付けをしていただき誠に誠に感謝する次第です、笑い。
持てる実力のごく一部を聴かせていただいたのではありましょうが、それでもこの短くはない時間の中で、今までどれほどの音楽・オーディオへの献身をなされてきたのかは充分感じさせていただきました。
途中でも申し上げましたが、自分より年下の方がこの音を鳴らすなら、ちょっとと言うかかなり悔しい気もいたしますが、5歳年長とお聞きしており素直な敬意を表する次第です。
次回わがリスニングルームに来ていただく際は乾坤一擲、発奮調整すること、それ以前に先ずは掃除をすることを心に誓うものであります、笑い。
本当にありがとうございました。
とほほ、、、やっぱり、和室も整頓しておけばよかったと、つくづく思いました。ほとんどの時間を過ごし、いろいろな分野のCDも聴いているので、整理しきれませんでした。仕事関係の書類だけでも片付けられればとおもい、折角のユニコーン嬢に申し訳ないです。やはり、UNICORNさんの様な熱い思いと、部屋を大事にする感覚が大事だと強く反省した次第です。散らかっているのでは、ひとさまに見せられる状態では無いですね。残念!
I.Kさん、今一度、UNICORN嬢を見に来て下さい。その時までには、彼女にふさわしい部屋の状態にしてきますから・・・
現状ではこんな感じが精一杯かな(笑)。
初めてご連絡させていただきます。兵庫県に住むI.Kです。まあ熱心な音楽・オーディオファイルと自覚しております。数年前に仙台のタンノイオートグラフを持つ友人から「GRF のある部屋」ブログの存在を教えてもらい時々は覗かせていただきましたが、そう熱心な読者とは言えませんでした。というかかなり後発の読者でした。
今年になって仕事の忙しさからも少し解放され、貴ブログのスタートあたりから真面目に読ませて頂きました。実に驚くというか多々共感するところがございます。少し年齢的に後輩になると存じますが、わたしもムラビンスキーの初演、多分ですが、上野の文化会館に駆けつけました。
当時、寮の規則を何とかかいくぐり、上野に向かいショスタコビッチ5番の最終楽章に打ち震えながら規則なものでいそいそと学生寮に戻ったことを覚えております。あの衝撃はその後40年何百回、それ以上のコンサート体験の中でも3本の指には入るほど凄いものでした。GRF様がブログに書かれた感想はまさにその通りと思い起こし、同時代の共感を抱くに至りました。
そんなこともあり今回最初の3年分ほどのブログは音楽・オーディオ中心にかなり真面目に読ませて頂きました。わたしが申し上げるのもおこがましいのですが、誠に多岐にわたるご経験、敬服に値する文章力かつ優しいタッチ、穏やかな品位を保たれた表現です。やはり五味康祐さんの豪快、浪花節的文章に心を鷲づかみにされ、瀬川冬樹さんの文章にこの世界への憧れを教えられた者であり、それ故ここ何十年ものステレオサウンドの評論家の月並みな文章には閉口してきたのが正直なところです。正にオーディオジャーナリズムの堕落であったと感じます。オーディオ業界の凋落はジャーナリズムの低落と表裏一体でした。
貴ブログの文章には五味さん瀬川さん以来ののめり込みと興奮を感じながら、ここ2週間ほど読み込ませて頂きました。誠に感謝する次第です。
基本的にはイギリスのスピーカーに共感を抱くことも共通していますし、部屋が大切、静かな環境が大切 ・・・ いずれもその通りと感じながら読ませて頂いております。まだ現在進行形ですので、この後も存分に楽しませて頂きます。
今年の二月の寒い頃、過分なるお褒めの言葉を頂いたメールが送られてきました。お話を伺うと岡山の是枝さんのところで私のことをおききになられたとのこと、同時にI.K氏のオーディオの歴史が綴られてきました。氏の言われるごとく、音楽に出会った経緯やオーディオの経緯に大変共通点があり、同時代を経験してきた旧知の友人のような感慨を覚えました。
そのI.Kさんから、お仕事の関係で三月の末に上京するので、よければぜひ伺いたいとの連絡を頂いたのは、ちょうどタイへ出張していた時でした。
この時点では、月末の予定が確定していなく、日程が近づいたら連絡しあうと言うことになりました。タイから戻ってきてから、花粉症をこじらして、二週間ほど苦しい思いをしていました。その意味では、予定は空けられたのですが、私自身の体調が戻るかが心配でした。抗生物質の大量投与をされて、身体の調子も悪くなり、肝心な耳の調子もいまいちはっきりしません。そこで、前日から耳鼻科の外科治療だけにして、薬の投与を控えました。その甲斐があり、土曜日の朝には、大分感覚が戻ってきました。桜の花も散る頃ですから、花粉症の時期もようやく去ったようです。
GRF様
東京では桜満開ですね。先週末には靖国神社他の桜を眺めた翌日、早朝はかなりスピードを出しても大丈夫かと思い、日曜の5時にホテルを発進、お昼かなり前には兵庫の自宅に帰り着きました。でも昼間は安全運転を心がけています(笑)。
先の日曜にそれ程早く帰り着いたのはオーディオ仲間が久々に訪れエレクトロヴォイス・ジョージアンを聴いていただくことになっていたためでした。音楽・オーディオのひとつの理想はやはり母胎回帰だと思っています。ジョージアンと今の是枝さんの真空管アンプ6384もしくは6AR6の組み合わせはある程度曲を選べばほぼその理想に近い音がしています。
余りにゆったりと鳴りすぎているかもしれません。でも現代的にバランスをとって鳴らすのはアマティ・フトゥーラのシステムに任せれば充分です。
さて余談が先になってしまいましたが、その後風邪の具合はいかがですか。今週末30日のご都合はいかがでしょう?
当日の午前は神楽坂の友人宅を訪ねることになっています。かなり天井高の高いマンションのリビングであの瀬川冬樹氏の遺品である初代大型BBCモニターを鳴らしている友人宅です。製造から50年は経っているのでしょうが、今もしっかりとした音質です。タンノイのオートグラフなどとは違ってまとまり、バランスの良さに秀でています。オートグラフがバランスが悪いというのではありませんが、わたしが仙台で聴くオリジナルオートグラフは絶妙な危うさを持っているように感じます。毎回鳴り具合は違っていますが、ツボにはまったときの音質はやはりあの花柳界の世界、玄人筋の妖艶さです。比較すればBBCはしっかりとした企業の役員、部長クラスでしょうか。妙な表現で申し訳ございません。
そんなわけで午前はスケジュールを入れましたが、午後からは「GRFのある部屋」巡礼を期待して空けたままにしております。ご予定お教えいただければ幸いです。
I.Kさま
風邪は、花粉症をこじらした鼻炎が原因で咳が出ているようです。月曜から耳鼻科に通い、ようやく原因がはっきりしました。30日には、良くなっていると思います。部屋は、物置のようになっておりますのでお見せできる状態ではないのですが、、、それでは、30日の午後に!GRF 拝
さあ、大変です。あたまも体調もまだいまいちですが、それより、この一ヶ月ほど、Rectangular GRFでの実験を繰り返してきた経緯で、部屋の中がしっちゃかめっちゃかです。その整理を考えると気の遠くなる作業ですね。物理的に置ききれない5つの大型システムを無理矢理押し込めているので、その場所を考えるだけであたまが痛くなります。とりあえずは、出しっぱなしになっているレコードを元の棚に戻す作業からはじめました。Kさんが来られるまで制限時間は三時間です(汗汗)。
次に取りかかったのは、そのレクタンギュラーの置き場所です。Hartleyの隣に置くしかないのですが、大型SPを二組、4ッつ置くと左側が壁になってしまいます。試行錯誤した上、左右に振り分けておくことにしました。しかしいくら何でも散らかしすぎではと自分を呪い、それでも少しづつ、整理をしていきました。一年以上物置だった棚の上を片付けた頃には、もう時間切れです。大型掃除機を持ち込み、ぞうきん掛けもして徹底して掃除しました。片付けが進むほどに気分がほどけてきます。
それならば、散らかさなければ良いのですが、絶対量が多すぎるのが根本的な問題です。田園調布のT邸の様な収納専門の部屋が隣接して必要ですね。でも、それがあっても私の場合はすぐに一杯になってしまうでしょうが。この時点で、汗びっしょりになったので、そのままシャワーを浴びて着替えたところへ、15分ほど早くお見えになられました。来られるまでの短い時間に和室の整頓だけでもと思っていたのですが、先にお見せする和室の方は時間切れでした。
GRF様
本日は大変お世話になりました。午後一番から7時頃までじっくり聴かせていただきました。
先ずはユニコーンの音色間、肌合い、伸びやかさ、たっぷりとした鳴り心地・・・さすがのものでした。エッシェンバッハ、フィラデルフィアのサンサンースオルガン協奏曲、第一音からあの本当によくのびたオルガンの低音が表れます。シングルコーンと美しいエンクロージャーのマジックは低音好きのわたしにも帯域の不足など全く感じさせませんでした。
聴かせていただいたジャズなども実にうまく鳴る、暖かみというか肉感あふれた鳴り具合です。余り苦手はなさそうですね。後半の微調整でクラシックというかオーケストラ向きの奥行き感をうまく引き出されました、これまたさすがです。
まああえて言うならば、お部屋がもう少し片付いておられれば、あのグレイドの高い品格ある音色、鳴り具合に更にふさわしかったのでは・・・と思うところではありますが、笑い、わが家の散らかり具合を思い出せば人のことは決して申せません !!!
いよいよGRFのある部屋のGRFですが、こちらの音色感は写真で言えば実に味わいのあるモノクロ写真の世界でしょうか。木村伊兵衛の陰翳の世界です。
でも真骨頂はあの大空間、GRFから自分へのもの凄い距離感のもたらす音場感、空気感なのだと思います。ペーターシュライヤーのシューベルト、あの自然な語り、バースタインのショスタコヴィッチ5番、3楽章の寂寥感、人は本当に孤独なものだと、感じさせてくれます。
アナログでカラヤンのシベリウス、北欧の凍てつく森を歩むとはこんなものか、凄い演奏、録音ですね。フリッチャイのベートーヴェン、これもわが師五味さんの高い評価のうなずける、もしくはフルトヴェングラーの直系はフリッチャイだったのだと確信させる音色、演奏でした。クレンペラー、ハイティンク・・・もいずれも演奏、そして録音も凄いのだと感じさせてくれました。
GRFはやはり時代からしてアナログが適っている、まあ当たり前のことを再確認しました。それならばユニコーンとGRFの世界の全き融合はと思ってしまうのですが、それが出現してしまうと多分同時にあの世からのお迎えが来るのだと思います、笑い。
ちなみにGRFのある部屋は事前に品格ある音色にふさわしい片付けをしていただき誠に誠に感謝する次第です、笑い。
持てる実力のごく一部を聴かせていただいたのではありましょうが、それでもこの短くはない時間の中で、今までどれほどの音楽・オーディオへの献身をなされてきたのかは充分感じさせていただきました。
途中でも申し上げましたが、自分より年下の方がこの音を鳴らすなら、ちょっとと言うかかなり悔しい気もいたしますが、5歳年長とお聞きしており素直な敬意を表する次第です。
次回わがリスニングルームに来ていただく際は乾坤一擲、発奮調整すること、それ以前に先ずは掃除をすることを心に誓うものであります、笑い。
本当にありがとうございました。
とほほ、、、やっぱり、和室も整頓しておけばよかったと、つくづく思いました。ほとんどの時間を過ごし、いろいろな分野のCDも聴いているので、整理しきれませんでした。仕事関係の書類だけでも片付けられればとおもい、折角のユニコーン嬢に申し訳ないです。やはり、UNICORNさんの様な熱い思いと、部屋を大事にする感覚が大事だと強く反省した次第です。散らかっているのでは、ひとさまに見せられる状態では無いですね。残念!
I.Kさん、今一度、UNICORN嬢を見に来て下さい。その時までには、彼女にふさわしい部屋の状態にしてきますから・・・
by TANNOY-GRF
| 2013-03-31 12:10
| 来たり
|
Comments(5)
Commented
by
(Y)
at 2013-03-31 15:05
x
先日はありがとうございました。
しかし和室は片付け過ぎではないでしょうか?(笑)
いつものおもちゃ箱ひっくり返したようなのが、音が良さそう。
そういえば僕はレクタンギュラー聴きそびれました。
しばらく出番がなさそうなのでちょっと残念!
そうそう、例のSP盤起こしの音源、どうでしたか?
しかし和室は片付け過ぎではないでしょうか?(笑)
いつものおもちゃ箱ひっくり返したようなのが、音が良さそう。
そういえば僕はレクタンギュラー聴きそびれました。
しばらく出番がなさそうなのでちょっと残念!
そうそう、例のSP盤起こしの音源、どうでしたか?
Commented
by
TANNOY-GRF at 2013-03-31 15:14
あ、ありがとうございます!そう言っていただくと肩の荷が下りるようです(笑)。レクタンギュラーはすぐに鳴りますよ。次回のお楽しみに。SP盤起こしについては、詳しくお伝えするつもりです。
Commented
at 2013-03-31 21:43
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
K.I
at 2013-03-31 22:13
x
GRFさま
昨日はありがとうございました。思いがけず美音と美酒の饗宴に預かり、素晴らしい時間を過ごすことができました。デコラで聴くミルスタインの弾くパルティータ、クロイツェル、自宅の装置でも散々聴いた盤が艶と張りを持って鳴り響く様は圧巻でした。30年待ってもきちんと調整された装置で聴く機会を賜り至福の至りです。先客をもてなした後のお疲れの処を快く迎えていただき、遅くまでおじゃまして、本当にありがとうございました。また、お誘いいただければ幸甚です。
昨日はありがとうございました。思いがけず美音と美酒の饗宴に預かり、素晴らしい時間を過ごすことができました。デコラで聴くミルスタインの弾くパルティータ、クロイツェル、自宅の装置でも散々聴いた盤が艶と張りを持って鳴り響く様は圧巻でした。30年待ってもきちんと調整された装置で聴く機会を賜り至福の至りです。先客をもてなした後のお疲れの処を快く迎えていただき、遅くまでおじゃまして、本当にありがとうございました。また、お誘いいただければ幸甚です。
Commented
by
GRF
at 2013-03-31 23:20
x
Iさん 昨日は奇遇でしたね。お客様を送っていく途中で、A氏さんと、いつもの洋食屋さんにいるのを拝見してお声をお掛けしました。K社長さんにもお聴かせしたミルスタインの美音をデコラでお聞き頂き良かったです。デコラの音を喜んで頂く方は、意外と少ないので、当方も嬉しかったです。また、ぜひ遊びに来てください。