2013年 08月 24日
去年の桜散る |
『今年の千葉検見川の公園の桜です。この写真を撮られた、桜の木の後ろに住んでいる方が、これからのお話の発端です。40年前のタンノイSPの器に、極上の新酒を注ぎ込んだ事から全ては始まりました。』2006.4.5
去年の4月5日に上の文章を「GRFのある部屋」のブログの最初のページに掲載してから、もうすぐ一年が過ぎます。すべて自分で、文章を書き、写真を撮ったり、選んだりしながら全体の構成やレイアウトをしてきました。何から何まで自分でするのは、面白いモノです。だんだん惚けてきた脳の活性化にも、少しは役だったのかも知れません。何よりも、自分を見つめ直すいい機会になりました。
普段は全く忘れていることでも、何かの切っ掛けで想い出の糸の端っこをつかめると、それをそーとつまみ、まるでこどのときによく遊んだツチグモの巣を引っ張るように、ゆっくりと全容が見えてきます。思いも掛けなかった事さえ、鮮やかに浮かんでくるのには度々驚かせられました。忘れているのではなく、そこにたどり着く道を見失っているのだと、よく言われています。何かの切っ掛けで、他の方からその想い出にたどり着ければ、そこには昔の記憶が沢山詰まっているのです。
(こちらが、今年の千葉検見川の公園の桜です)
昔の写真も、最新のデジタル加工で蘇りました。色あせていたのも、消えかけていたのも、鮮やかに想い出が浮かび上がってくるのです。タイムマシーンで昔に返った気持ちも沢山味合うことが出来ました。それらの想い出のいっぱい詰まった写真を仕舞ってあった押入から取り出し、今一度見つめることにこそ、このブログの意味があったのかも知れません。
自分史を見つめ直す切っ掛けを与えてくれたのが、SD05で蘇った、TANNOY-GRFだったのです。それが、本ブログのタイトルになり、それに伴い今までは見知らぬ、全国のタンノイファンの方ともお付き合いが始まりました。また、自分だけの趣味であったオーディオが、同じ思いを共有する人との、架け橋となり思いもしない範囲に拡がっていきました。
一年目にあたり、今一度原点にたって、自分をより深く見つめ直していくつもりです。オーディオや写真は、自分の中では、音楽を聴く手段であったり、想い出を記憶する手段であったわけです。それをいかに鮮やかに、蘇らすことが出来るか、これからの楽しみにもしていけるかを、自らに問うているのかも知れません。2007.4.3
本ブログを立ち上げる切っ掛けになったのが、SD05のアンプを作られた石田さんとの出会いでした。2005年の11月、晩秋の那須の試聴室に伺ったのが最初の出会いでした。その日の朝、自宅前で出会ったばかりのShuksさんと、Seiboさんと三人で、那須にでかけました。そこでの衝撃的な出会いから、本ブログを立ち上げることになったのです。あの時、那須まで行かなければ、私のこの数年も、石田さんの数年もだいぶ違った形になったでしょう。
すべてが、あの時の出会いから始まったのです。その石田さんが、昨日お亡くなりになりました。今年の春から、療養をはじめられていて、SD05のサービスの完全移管をはたされました。今週の前半お電話差し上げたときも出られましたが、暑さが堪えると言っておられました。
お通夜は26日午後六時から、告別式は27日の12時半からです。場所は千葉市花見川区畑町431-11の花見川儀式殿で行われます。
石田さん、本当にありがとうございました。出会えて本当に楽しかったです。
by TANNOY-GRF
| 2013-08-24 19:01
| 行ったり来たり
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Comments(9)
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pat_mthny7205 at 2013-08-24 19:58
お会いできなかったこととても残念に思います
ご冥福をお祈りいたします
ご冥福をお祈りいたします
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プー博士(Dr.Pooh)
at 2013-08-24 22:41
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わたしもお会いしたことありませんが、そちらで何回もSD05を聴かせてもらい、また今使っているNanocompoを通してその精神を感じています。後継者も育ててきっと几帳面なかただったのでしょうね、とても残念です。
どうぞ天国からオーディオ仲間を見守ってください。
どうぞ天国からオーディオ仲間を見守ってください。
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岡村@No.183
at 2013-08-24 23:58
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告別式。お伺いさせていただきます。
本当はこんなお別れでの再開でなく、去年の例会の続きを楽しみにしていたんです。もっとこっちで.. 早すぎますよ。
本当はこんなお別れでの再開でなく、去年の例会の続きを楽しみにしていたんです。もっとこっちで.. 早すぎますよ。
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淡路島のT
at 2013-08-25 09:21
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訃報をお聞きして、ただただ驚いております。最後に石田さんとお会いし、お話しさせていただいたのは、去年のファンクラブの例会のときでした。また、お会いして色々音楽の事をお教えいただけるのを楽しみにしておりました。2005年のSD05の発売時より、本当にこれまでたくさんの事をご教授いだきありがとうございました。手元にある2台の05は、石田さんからの最高のプレゼントとして一生大切にさせていただきます。本当にありがとうごさいました。ご冥福をお祈りいたします。
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HY@098
at 2013-08-25 09:49
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最後にお会いしたのが、淡路島でのファンクラブの例会の時でした。
ご冥福をお祈りします。
拙宅のSD05はこれからも永遠に音楽を鳴らし続けます。
ご冥福をお祈りします。
拙宅のSD05はこれからも永遠に音楽を鳴らし続けます。
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SDFC 幹事K
at 2013-08-25 10:00
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皆さん ありがとうございます。
病気が解った今年の春から、石田さんは、自分がいなくなったあとのサービス体勢つくりをされました。石田さんの指導の下、任せられる体勢をみて安心されていました。本当に責任感の強い男らしい人でした。
石田さんの残された素晴らしいSD05をこれからも愛用していきましょう。
病気が解った今年の春から、石田さんは、自分がいなくなったあとのサービス体勢つくりをされました。石田さんの指導の下、任せられる体勢をみて安心されていました。本当に責任感の強い男らしい人でした。
石田さんの残された素晴らしいSD05をこれからも愛用していきましょう。
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(Y)
at 2013-08-25 11:12
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突然の訃報に言葉も有りません。
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SDFC 幹事K
at 2013-08-26 21:51
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お通夜は滞りなく行われました。元SONYの方の列席も多く、200名を越すお通夜を行えました。明日の告別式へのご参列の方も多く予定されており、故人の人徳のたまものです。ご参列ありがとうございました。
石田さんと交友があった方々の、石田さんの思い出をお寄せください。
宛先は、sd05club@mac.comです。沢山のエピソードが集まりますようご協力をお願い致します。
宛先は、sd05club@mac.comです。沢山のエピソードが集まりますようご協力をお願い致します。