2014年 01月 14日
マイクキタさんご来宅 |
一年中で一番寒い日に鶴巻温泉から、マイクキタさんがお見えになられました。この寒空にコートは着ておらず、お似合いのマフラーとブレザーのダンディーなお姿に感銘しました。Sさんとは、南阿佐谷駅で待ち合わせされたので、そのまま、途中で落ち合い行きつけの蕎麦屋へ。いつもの板わさ・鴨のロースト・卵焼きの三点セットで「王禄」をいただき、ご訪問を歓迎致しました。最後をせいろで締めてから、拙宅にお越しいただきました。寒風ですが、空は青く澄み渡り、太陽は輝き、日一日と陽が長くなってくるのを感じる今頃の季節が好きです。このまま、花粉症が無ければいいのですが、三月になると雪や雨が降り始め季節が変わっていきます。11月から3月の前半が空気も乾燥して、オーディオも良い音で聴くことが出来ます。
Sさんは、お正月にも来られていますから、一週間ぶりなのですが、先週の超多忙の週が長かったので、お正月は遙か昔のように感じます。早速、和室のユニコーンの方から、聴いていただきます。先月に鶴巻温泉のお宅にお伺いした時、ウェスタンの728Bと14Aに取り付けられた555のさすがの音に驚きました。マイクキタさんは、私よりほぼ一回りも上の世代の方です。思えば、我々の世代は、その年代の方々に指導を受けて、ネジを巻かれてオーディオを続けて来たのです。
家の音は、いろいろな装置が順番になっているのですが、基本的には、ピラミッド型のオーケストラの再生を基準にした音の構成ですから、よく言えば、どの装置を聞いても安心して聴いていられます。反対に言えば、皆同じ様な音がしますが、これは私の好み似合わせているので当然ですね。その中で、各々の装置の個性を楽しんでいるのです。
先程、お蕎麦屋で王禄を三合ほど飲んできたのですが、まずはと、お正月に飲めなかった金粉入りのスパークリングワインでまずは、乾杯!
一昨日聴いた、ツィメルマンの特徴有る音から聴いていただきました。Sさんは、ツィメルマンは音が鳴りすぎていて面白くないと言われますが、私は、CDでも、良い音で掛けられればこれほど聴いていてスリリングな演奏はないのでは、と思っています。問題は、その良い音で掛かるかどうかです。ピアノの再生は、オーケストラとは違った意味で、難しいところがあります。ショパンのバラードとリストの協奏曲を掛けてみました。同じようなピアノの響きですが、オーケストラの方は、少し堅い音だと思いました。そのように意図して録られているのでしょう。
その後は、先週の再演になりますが、春の祭典の聞き比べです。ゲルギエフ・ラトル・ヤンソンスの順番も同じです。指揮者の意図とオーケストラの技量がわかる怖い曲です。マイクキタさんも最後のコンセルトヘボウの演奏が、一番まとまっているし、素晴らしい演奏だと意見が一致しました。
良い音と、音楽とオーディオの経験豊富な同好の士との会話ほど楽しいものは有りません。会話も本質的なところをお話しできてとても為になります。知識としてではなく、実践をして身についてきたものですから、話が実質的です。机上の空論ではありませんから、ディテールが、参考になります。陽は長くなってきましたが、やはり暗くなるまで、和室からでれませんでした。暗くなり始めてからようやく、GRFのある部屋に移動します。
最初は、デコラの説明と、簡単な音出しをしました。昔の電蓄ですね。これ自体で音は完結しています。その頃のレコードをじっくり聞くためにオーバーホールしました。でも、今日は、Hartleyの音を聴いていただきます。
まずは、HDDからの再生です。60年代の録音が、やはりHartleyには似合います。しかし、Hartleyはユニットが水平方向に並んでいるので、ベストポジションは、左右のSPの真ん中に座らないと、どちらかの音しか聞こえません。Sさんから、いっそのこと、横置きにしたら、それが解決するのではとご提案がありました。私も、同じ様な実験をしようと思っていました。
(翌日実験してみました。SPの下にしっかりとした垂木でも敷かなければなりませんでした。)
Hartleyの大きなSPはさすがに実在感を伴います。何を聴いても安心して掛かるのです。今日は、4トラックテープを聴いていただきます。改造したT-Audioでの4トラックはひ弱さや、音の揺れは全くありません。極めて安定感があり、聴いた人をビックリさせます。マイクキタさんみたく、実際にプロの現場で、38/2トラックをお使いの方でも、19センチの4トラでもと驚かれる音質だと思います。聴いていただいたのは、お馴染みのハリー・ベラフォンテ、ナット・キング・コールです。
お腹も空いてきたので、いつものイタリアンに行き、また、赤ワインを開けました。会話が楽しくて、ワインの酔いも、音楽に酔っている所為かとても気持ち良く、5本目を開けている気がしません。でも、ご機嫌なお二人をタクシーに送り込み、一人で帰って来たときには、空は冴え冴えと澄み渡り、素晴らしい夜が更けていきました。マイクキタさんのお宅がある鶴巻温泉までは、一時間半ぐらいかかります。電車の中は暖かいでしょうが、お宅に歩かれる道は、もう、氷点下になっていることでしょうね。楽しい一日でした。マイクキタさん、Sさんありがとうございました。
Sさんは、お正月にも来られていますから、一週間ぶりなのですが、先週の超多忙の週が長かったので、お正月は遙か昔のように感じます。早速、和室のユニコーンの方から、聴いていただきます。先月に鶴巻温泉のお宅にお伺いした時、ウェスタンの728Bと14Aに取り付けられた555のさすがの音に驚きました。マイクキタさんは、私よりほぼ一回りも上の世代の方です。思えば、我々の世代は、その年代の方々に指導を受けて、ネジを巻かれてオーディオを続けて来たのです。
家の音は、いろいろな装置が順番になっているのですが、基本的には、ピラミッド型のオーケストラの再生を基準にした音の構成ですから、よく言えば、どの装置を聞いても安心して聴いていられます。反対に言えば、皆同じ様な音がしますが、これは私の好み似合わせているので当然ですね。その中で、各々の装置の個性を楽しんでいるのです。
先程、お蕎麦屋で王禄を三合ほど飲んできたのですが、まずはと、お正月に飲めなかった金粉入りのスパークリングワインでまずは、乾杯!
一昨日聴いた、ツィメルマンの特徴有る音から聴いていただきました。Sさんは、ツィメルマンは音が鳴りすぎていて面白くないと言われますが、私は、CDでも、良い音で掛けられればこれほど聴いていてスリリングな演奏はないのでは、と思っています。問題は、その良い音で掛かるかどうかです。ピアノの再生は、オーケストラとは違った意味で、難しいところがあります。ショパンのバラードとリストの協奏曲を掛けてみました。同じようなピアノの響きですが、オーケストラの方は、少し堅い音だと思いました。そのように意図して録られているのでしょう。
その後は、先週の再演になりますが、春の祭典の聞き比べです。ゲルギエフ・ラトル・ヤンソンスの順番も同じです。指揮者の意図とオーケストラの技量がわかる怖い曲です。マイクキタさんも最後のコンセルトヘボウの演奏が、一番まとまっているし、素晴らしい演奏だと意見が一致しました。
良い音と、音楽とオーディオの経験豊富な同好の士との会話ほど楽しいものは有りません。会話も本質的なところをお話しできてとても為になります。知識としてではなく、実践をして身についてきたものですから、話が実質的です。机上の空論ではありませんから、ディテールが、参考になります。陽は長くなってきましたが、やはり暗くなるまで、和室からでれませんでした。暗くなり始めてからようやく、GRFのある部屋に移動します。
最初は、デコラの説明と、簡単な音出しをしました。昔の電蓄ですね。これ自体で音は完結しています。その頃のレコードをじっくり聞くためにオーバーホールしました。でも、今日は、Hartleyの音を聴いていただきます。
まずは、HDDからの再生です。60年代の録音が、やはりHartleyには似合います。しかし、Hartleyはユニットが水平方向に並んでいるので、ベストポジションは、左右のSPの真ん中に座らないと、どちらかの音しか聞こえません。Sさんから、いっそのこと、横置きにしたら、それが解決するのではとご提案がありました。私も、同じ様な実験をしようと思っていました。
Hartleyの大きなSPはさすがに実在感を伴います。何を聴いても安心して掛かるのです。今日は、4トラックテープを聴いていただきます。改造したT-Audioでの4トラックはひ弱さや、音の揺れは全くありません。極めて安定感があり、聴いた人をビックリさせます。マイクキタさんみたく、実際にプロの現場で、38/2トラックをお使いの方でも、19センチの4トラでもと驚かれる音質だと思います。聴いていただいたのは、お馴染みのハリー・ベラフォンテ、ナット・キング・コールです。
お腹も空いてきたので、いつものイタリアンに行き、また、赤ワインを開けました。会話が楽しくて、ワインの酔いも、音楽に酔っている所為かとても気持ち良く、5本目を開けている気がしません。でも、ご機嫌なお二人をタクシーに送り込み、一人で帰って来たときには、空は冴え冴えと澄み渡り、素晴らしい夜が更けていきました。マイクキタさんのお宅がある鶴巻温泉までは、一時間半ぐらいかかります。電車の中は暖かいでしょうが、お宅に歩かれる道は、もう、氷点下になっていることでしょうね。楽しい一日でした。マイクキタさん、Sさんありがとうございました。
by TANNOY-GRF
| 2014-01-14 07:55
| 行ったり
|
Comments(1)
Commented
by
GRF
at 2014-01-15 23:32
x
しかし、ユニコーンを聴く度に、どうしてこんなに良い音がするのだろうと、何時も不思議に思っています。部屋を選ばない、実在感が有る、それはクラシックでも、ジャズやポピュラーでもそうです。どこかで聴かれればすぐ解ると思うのですが、、