2014年 04月 12日
河村尚子 Chopin BALLADES |
河村尚子さんのショパンのバラードは、去年の五月、川口のリリアホールで聞きました。大変熟慮された演奏で、河村さんの演奏スタイルに向いている曲だと思いました。その後、ベルリンのイエスキリスト教会で録音されたのが、河村さんの最新アルバムBALLADESです。ショパンとリスト編曲のシューベルト、ワーグナーの曲が収録されています。去年の夏にNEXTNEXTさんから頂いたSILKE AVENHAUS のCDと同じ様な構成です。
11月の銀座のリサイタルで見たのですが、3000円を越える価格に、外盤があればもっと安く買えるのではと、吝嗇な私は思いました。しかし、これはまだ日本だけの発売のようです。
今回の上野の演奏会は、人も少なく、出口に一番近い席に座って甲斐もあり、サイン会の列の前に並ぶことが出来ました。ただ、前の人が友人を呼び寄せ、どんどん増えていったのは閉口しましたが、ご本人は、友人だからと全く並んでいる人の事は頓着しません。音楽関係の偉い人なのでしょうか?全く、困ったものです。
いつもの様に、尚子さんは、満面の笑みをうかべてサインをしています。日付まで入れてくれました。隣のマキシミリアン君には、愛機の名前を聞きました。彼はよくぞ聞いてくれたとばかり、テクラーと答えてくれたのです。1700年製の実に良い音のする楽器です。
帰って来ても、すぐには聞けず、二三日経ってからようやく聴けました。このCDは、SACDなので、emmで聴いたのですが、久しぶりに聴く、emmとユニコーンの音は、教会の中で一緒に聴いているほどの臨場感で実に良い音です。イエスキリスト教会で録音された効果は大きく、柔らかく、深い音がします。このCDは演奏もそうですが、この教会の録音はオーケストラも実に音が良いと思います。
写真にもあるようにそれほど大きく無い教会なのですが、カラヤンの一連の録音や、ベームのモーツァルト、シューベルト、フリッチャイの録音もここで行われました。尚子さんの演奏も、リストの編曲を活かした奥行きのある演奏で、この様な音で聴いてみたいと思いました。
11月の銀座のリサイタルで見たのですが、3000円を越える価格に、外盤があればもっと安く買えるのではと、吝嗇な私は思いました。しかし、これはまだ日本だけの発売のようです。
今回の上野の演奏会は、人も少なく、出口に一番近い席に座って甲斐もあり、サイン会の列の前に並ぶことが出来ました。ただ、前の人が友人を呼び寄せ、どんどん増えていったのは閉口しましたが、ご本人は、友人だからと全く並んでいる人の事は頓着しません。音楽関係の偉い人なのでしょうか?全く、困ったものです。
いつもの様に、尚子さんは、満面の笑みをうかべてサインをしています。日付まで入れてくれました。隣のマキシミリアン君には、愛機の名前を聞きました。彼はよくぞ聞いてくれたとばかり、テクラーと答えてくれたのです。1700年製の実に良い音のする楽器です。
帰って来ても、すぐには聞けず、二三日経ってからようやく聴けました。このCDは、SACDなので、emmで聴いたのですが、久しぶりに聴く、emmとユニコーンの音は、教会の中で一緒に聴いているほどの臨場感で実に良い音です。イエスキリスト教会で録音された効果は大きく、柔らかく、深い音がします。このCDは演奏もそうですが、この教会の録音はオーケストラも実に音が良いと思います。
写真にもあるようにそれほど大きく無い教会なのですが、カラヤンの一連の録音や、ベームのモーツァルト、シューベルト、フリッチャイの録音もここで行われました。尚子さんの演奏も、リストの編曲を活かした奥行きのある演奏で、この様な音で聴いてみたいと思いました。
by TANNOY-GRF
| 2014-04-12 14:04
| 好きなレコード
|
Comments(2)
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by
Bellwood
at 2014-04-14 08:48
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David Teccherはチェロやコントラバスの名器で名高い弦楽器製作者ですが、「テクラー」とも「テフラー」とも発音するようです。「フ」といっても下唇に歯をあてる「f」や日本語の口をすぼめるような唇音ではなく、喉の奥で発音する音なので、どちらにも転化しやすいのでしょう。「バッハ」なのか「バック」なのかみたいな…。ホルヌングさんは南ドイツ出身なので原音通り発音されたのでしょうね。
河村さんの、リスト編曲版のシューベルトはいかがですか。いつだったかこのリストについてドイツのピアニストはドイツ語の演奏をしているとGRFさんが話してくれたのがとても印象に残っています。河村さんの演奏、特に「糸を紡ぐグレートヒェン」はそういう語感とか糸車が回るテクスチュアがよく感じさせてくれる演奏なのではないかと思っているのですが。このCDはそういう意味でも彼女の進境著しいアルバムだと思います。
河村さんの、リスト編曲版のシューベルトはいかがですか。いつだったかこのリストについてドイツのピアニストはドイツ語の演奏をしているとGRFさんが話してくれたのがとても印象に残っています。河村さんの演奏、特に「糸を紡ぐグレートヒェン」はそういう語感とか糸車が回るテクスチュアがよく感じさせてくれる演奏なのではないかと思っているのですが。このCDはそういう意味でも彼女の進境著しいアルバムだと思います。
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by
GRF
at 2014-04-14 10:56
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Bellwoodさん 先日購入してからも全曲を通して聴く時間が有りませんでした。最初のショパンと最後のワーグナーは何回か聴きました。シューベルトはニュアンスがでているけど、器楽的な演奏だと感じました。しkし、その音色の美しさには感心しました。残念ながら、まだ「糸を紡ぐグレートヒェン」は聴いていません。戻ったら、しかり聴き直します。しかし、このCDは格別に音が良いです。
SACDで、良い音だと思った事は余りありませんが、このCDは格別です。生の音より精緻で、奥深く、柔らかな響きです。ピアノの音の一番良い音、こうなって欲しいという音がしたのには、感心しました。別掲のジュリー二のウィーンフィルのあまりのきれいな音にビックリしたのと、この河村さんが良かったです。両方ともemmで聴きました。
SACDで、良い音だと思った事は余りありませんが、このCDは格別です。生の音より精緻で、奥深く、柔らかな響きです。ピアノの音の一番良い音、こうなって欲しいという音がしたのには、感心しました。別掲のジュリー二のウィーンフィルのあまりのきれいな音にビックリしたのと、この河村さんが良かったです。両方ともemmで聴きました。