2015年 04月 22日
にらさんのご感想 |
GRFさま
今回のGRFさんのご訪問は、お狭い部屋事情での音響に悩めるいちブログ読者に立ち上がった、まさに匠の「劇的ビフォーアフター 」でしょうか。あの登場BGMが流れてくるようです。
まず驚くべきことは、拙宅の画像です。GRFさんが左右のスピーカーをそれぞれ一枚ずつ交互に撮られていますが、手持ちのスマホで帰り際にそれぞれサクツと収めたにも関わらず、ほとんど左右対称です。床面積に注目すると良く分かります(笑)。その一瞬にも、ずば抜けた平行感覚が現れているような気がしました。GRFさんのブログ画像の構図の美しさは、全てその一瞬で出来上がっているのですね。
で、拙宅の話です。今でこそ、この部屋で当たり前のように音楽が流れていますが、同じソフトでも数日前と今では、こんなに違うのものなのかと思います。大きく何かを変えたわけでもなく、最後の方のほんのちょっとの調整で、まさに「 なんということでしょう~! 」by 劇的ビフォーアフターの世界です(笑)
これまで何となくステージが出来ていたつもりが、実は片側だけイビツなまま脳でちょっと補修作業をして、それにずっと慣れてしまって今日まで来てしまった気がします。試聴の時聴いたSerá Una Nocheも、空間の右側~中央は何となくできていても、左側だけは濃くて近かった。でもまあ多分こんなもんだろう、という自己完結。この脳内補修作業が、考えながら聴くことがいかに音楽を煩雑にしていたのか、今となっては痛感しています。
この感覚の差異は、家でCDを聴いているだけで、しかもジャズやポップス・ロックなどメインですと中々辿り着けない境地のようにも思えました。セッティングは確かにおっしゃるとおりお金はかかりませんが、生のコンサートホールに通うなど、その感覚を取得するまでの様々な投資も必要ですね。センスがないのも致命的です。
あとはそのミリ単位で変わる世界を信じているかどうか。自分はそれを信じていたのと、かつGRFさんの恩情と自分の運と、あと美味しいトンカツがあって(笑)、この体験ができた幸せ者です。
リスニングポジションから動いても定位が変わらないなんて、信じられない人が普通ではないでしょうか。広く繋がった空気感が、動かずポッカリと確かにあります。これ全部本当だったのですね。こんな狭小部屋の拙宅でも経験できたことが、嬉しいです。
とにかく夢が広がります。
このオーディオ業界は、もはや成熟というよりインフレ化、というよりスタグフ化*しつつありますが、バイヤーもユーザーもいい加減こういった「モノよりコト」の重要さに気付かねばいけませんね。ショップなども生き残りをかけるならば、手腕で差別化を図れば経費が少なくて効果は絶大と思います。一般の人が普通にGRFさん宅にあるような体験ができるなら、もう一度ブームが来たって不思議ではありません。法外な値段の改造や胡散臭いアクセサリーが巷に蔓延ってますが、釣るほうも釣られるほうも、いけません。私も精進せねば!
GRFさん、この度は遠方よりありがとうございました。
スタグフレーション(stagflation)とは、経済現象の一つであり、「stagnation(停滞)」と「 inflation(インフレーション)」の合成語で、経済活動の停滞(不況)と物価の持続的な 上昇が併存する状態を指す。by Wikipedia
にらさんから、先日の訪問のご感想が来ました。喜んでいただけて嬉しいです。五畳ほどの空間で、音場を出す努力をされてきました。何年も前から、質問が送られてきました。参考までに写真を送って下さいとお願いしたら、狭すぎて左右のSPが入らないぐらいだったのに驚いたのを覚えています。今回、実際にお伺いしてみると、やはり聞きしに勝る狭さに驚きました。私なら、やはり違う部屋を考えたかも知れません。またお子さんが可愛い盛りですから、今少ししてからオーディオに専念されたらとも思いましたが、それが出来るぐらいならご相談されません。自分もそうでしょうね(爆)。
実は部屋の狭さに音場の出現はそれほど妨げにはならないのです。ピッタリ合えば、魔法が掛かったように大空間が出現するからです。しかし、その誤差が、よりシビアになります。ほんの少しの差でその魔法が掛かったり外れたりするからです。たった一ミリの差なんですが。
結果は大成功でした。にらさんの喜んだお顔が見れて、何年もの努力が報われたようで、嬉しいです。今回はSPだけの調整でしたが、機器がまともなら、どの部屋にも、その魔法の世界が出現します。それがステレオの不思議なのです。
今回のGRFさんのご訪問は、お狭い部屋事情での音響に悩めるいちブログ読者に立ち上がった、まさに匠の「劇的ビフォーアフター 」でしょうか。あの登場BGMが流れてくるようです。
まず驚くべきことは、拙宅の画像です。GRFさんが左右のスピーカーをそれぞれ一枚ずつ交互に撮られていますが、手持ちのスマホで帰り際にそれぞれサクツと収めたにも関わらず、ほとんど左右対称です。床面積に注目すると良く分かります(笑)。その一瞬にも、ずば抜けた平行感覚が現れているような気がしました。GRFさんのブログ画像の構図の美しさは、全てその一瞬で出来上がっているのですね。
で、拙宅の話です。今でこそ、この部屋で当たり前のように音楽が流れていますが、同じソフトでも数日前と今では、こんなに違うのものなのかと思います。大きく何かを変えたわけでもなく、最後の方のほんのちょっとの調整で、まさに「 なんということでしょう~! 」by 劇的ビフォーアフターの世界です(笑)
これまで何となくステージが出来ていたつもりが、実は片側だけイビツなまま脳でちょっと補修作業をして、それにずっと慣れてしまって今日まで来てしまった気がします。試聴の時聴いたSerá Una Nocheも、空間の右側~中央は何となくできていても、左側だけは濃くて近かった。でもまあ多分こんなもんだろう、という自己完結。この脳内補修作業が、考えながら聴くことがいかに音楽を煩雑にしていたのか、今となっては痛感しています。
この感覚の差異は、家でCDを聴いているだけで、しかもジャズやポップス・ロックなどメインですと中々辿り着けない境地のようにも思えました。セッティングは確かにおっしゃるとおりお金はかかりませんが、生のコンサートホールに通うなど、その感覚を取得するまでの様々な投資も必要ですね。センスがないのも致命的です。
あとはそのミリ単位で変わる世界を信じているかどうか。自分はそれを信じていたのと、かつGRFさんの恩情と自分の運と、あと美味しいトンカツがあって(笑)、この体験ができた幸せ者です。
リスニングポジションから動いても定位が変わらないなんて、信じられない人が普通ではないでしょうか。広く繋がった空気感が、動かずポッカリと確かにあります。これ全部本当だったのですね。こんな狭小部屋の拙宅でも経験できたことが、嬉しいです。
とにかく夢が広がります。
このオーディオ業界は、もはや成熟というよりインフレ化、というよりスタグフ化*しつつありますが、バイヤーもユーザーもいい加減こういった「モノよりコト」の重要さに気付かねばいけませんね。ショップなども生き残りをかけるならば、手腕で差別化を図れば経費が少なくて効果は絶大と思います。一般の人が普通にGRFさん宅にあるような体験ができるなら、もう一度ブームが来たって不思議ではありません。法外な値段の改造や胡散臭いアクセサリーが巷に蔓延ってますが、釣るほうも釣られるほうも、いけません。私も精進せねば!
GRFさん、この度は遠方よりありがとうございました。
スタグフレーション(stagflation)とは、経済現象の一つであり、「stagnation(停滞)」と「 inflation(インフレーション)」の合成語で、経済活動の停滞(不況)と物価の持続的な 上昇が併存する状態を指す。by Wikipedia
にらさんから、先日の訪問のご感想が来ました。喜んでいただけて嬉しいです。五畳ほどの空間で、音場を出す努力をされてきました。何年も前から、質問が送られてきました。参考までに写真を送って下さいとお願いしたら、狭すぎて左右のSPが入らないぐらいだったのに驚いたのを覚えています。今回、実際にお伺いしてみると、やはり聞きしに勝る狭さに驚きました。私なら、やはり違う部屋を考えたかも知れません。またお子さんが可愛い盛りですから、今少ししてからオーディオに専念されたらとも思いましたが、それが出来るぐらいならご相談されません。自分もそうでしょうね(爆)。
実は部屋の狭さに音場の出現はそれほど妨げにはならないのです。ピッタリ合えば、魔法が掛かったように大空間が出現するからです。しかし、その誤差が、よりシビアになります。ほんの少しの差でその魔法が掛かったり外れたりするからです。たった一ミリの差なんですが。
結果は大成功でした。にらさんの喜んだお顔が見れて、何年もの努力が報われたようで、嬉しいです。今回はSPだけの調整でしたが、機器がまともなら、どの部屋にも、その魔法の世界が出現します。それがステレオの不思議なのです。
by TANNOY-GRF
| 2015-04-22 08:16
| 来たり
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