2006年 06月 02日
DYNAUDIOとの出会い-2 |
DYANUDIOのスピーカーは、今までのタンノイとはまったく違った、新しい世界を私におしえてくれました。コンフィデンス5の音は、真摯で端正な正確な音を出してくれました。その三次元に広がる奥行き感は、スピーカーの存在を忘れさせてくれる、いわゆる「音場型」の空間を再現してくれたのです。正面からの面積を出来るだけ小さく、奥行きで体積を稼ぐ形態の代表的な例でした。強力なマグネットに裏打ちされた、歪みのない音は、繊細で細かい音を表現し、密閉構造のキャビネットは、低音を強調することなく低く延びていきました。しかし、その代償としてどうしても能率が低く、低インピーダンス(4オーム)と相まって駆動するアンプを選ぶ傾向にありました。減衰する低音特性を補って、低歪みで再現できる、アンプを必要としていたのです。
このスピーカーの特性を活かし、部屋の中に三次元空間を再現するためには、SPを壁から離して配置する必要があります。それを実現するには、実は大変の大きな空間を必要とするのです。
ちょっと図を描いて考えてみると、直ぐ解ることですが、6畳間を、畳一畳分回りを大きく拡げると、15畳になります。その15畳をまた一回り大きくすると、一気に28畳必要になります。実際の部屋では、6畳、12畳、24畳と言うように大きさが倍々にならないとなりません。それに伴い、部屋の高さも必要となりますから、空間はどんどん大きくなっていくのです。そうして、得られた大容積の空間を低能率のスピーカーで朗々と鳴らすには、よほどの大出力が必要となります。大変不合理な話ですが、効率を追うか低歪みを追うかの選択は、実際には大変な困難を伴います。
コンフィデンス5は普通のSPとは異なり、上部にウーハーを配置し、スコーカー、ツィーターを下部に配置している、ユニークな構造をしています。その為、床からの反射やかぶりがなく、極めてスッキリとした音が出ます。勿論、壁に近づければ低音も増していきますが、部屋の中央に置きますと、空間の中にSPが浮いているような音が出ます。左右のSPを正確に揃え、ピントを調整していくと、ホログラムのように空間に歌手が浮かんでくるのです。
NF型のアンプを使用している場合(ほとんど全てのアンプ)SPからの逆起電力により、アンプの特性が変わります。部屋の空気の圧力と戦っている訳です。そのため、SPの位置は大変シビアに音質に影響を及ぼします。ちなみに現在ご使用中のSPの位置を前後に動かしてみてください。低音の響きが明らかに変化するのがわかります。今度は左右の間隔を動かしてください。わかりやすく調整されるのであれば、昔のモノーラルのCDを使うとよくわかります。間隔を変えると、音像が左右に動くのがわかるでしょう。ぴったりあったときは、ちょうど中央にもう一つSPがあるように、音が出現します。追い込んでいくと1mm動いても変化します。もちろんSPの向きも重要な要素です。現在ではほとんどの方が、少し内向きにSPを置かれていますが、一度、真正面を向いている音も聴かれると音場の広がり方が異なるのに気づかれるでしょう。
オーディオは、機器の取り替えやケーブルにお金を使う前に、やらなくてはいけないことが沢山あります。それらを啓蒙するオーディオ雑誌は、本当に少なくなりました。広告主のご機嫌を取らなくていい「暮らしの手帳」の様な雑誌も昨今のオーディオ界に必要かと思います。
このスピーカーの特性を活かし、部屋の中に三次元空間を再現するためには、SPを壁から離して配置する必要があります。それを実現するには、実は大変の大きな空間を必要とするのです。
ちょっと図を描いて考えてみると、直ぐ解ることですが、6畳間を、畳一畳分回りを大きく拡げると、15畳になります。その15畳をまた一回り大きくすると、一気に28畳必要になります。実際の部屋では、6畳、12畳、24畳と言うように大きさが倍々にならないとなりません。それに伴い、部屋の高さも必要となりますから、空間はどんどん大きくなっていくのです。そうして、得られた大容積の空間を低能率のスピーカーで朗々と鳴らすには、よほどの大出力が必要となります。大変不合理な話ですが、効率を追うか低歪みを追うかの選択は、実際には大変な困難を伴います。
コンフィデンス5は普通のSPとは異なり、上部にウーハーを配置し、スコーカー、ツィーターを下部に配置している、ユニークな構造をしています。その為、床からの反射やかぶりがなく、極めてスッキリとした音が出ます。勿論、壁に近づければ低音も増していきますが、部屋の中央に置きますと、空間の中にSPが浮いているような音が出ます。左右のSPを正確に揃え、ピントを調整していくと、ホログラムのように空間に歌手が浮かんでくるのです。
NF型のアンプを使用している場合(ほとんど全てのアンプ)SPからの逆起電力により、アンプの特性が変わります。部屋の空気の圧力と戦っている訳です。そのため、SPの位置は大変シビアに音質に影響を及ぼします。ちなみに現在ご使用中のSPの位置を前後に動かしてみてください。低音の響きが明らかに変化するのがわかります。今度は左右の間隔を動かしてください。わかりやすく調整されるのであれば、昔のモノーラルのCDを使うとよくわかります。間隔を変えると、音像が左右に動くのがわかるでしょう。ぴったりあったときは、ちょうど中央にもう一つSPがあるように、音が出現します。追い込んでいくと1mm動いても変化します。もちろんSPの向きも重要な要素です。現在ではほとんどの方が、少し内向きにSPを置かれていますが、一度、真正面を向いている音も聴かれると音場の広がり方が異なるのに気づかれるでしょう。
オーディオは、機器の取り替えやケーブルにお金を使う前に、やらなくてはいけないことが沢山あります。それらを啓蒙するオーディオ雑誌は、本当に少なくなりました。広告主のご機嫌を取らなくていい「暮らしの手帳」の様な雑誌も昨今のオーディオ界に必要かと思います。
by TANNOY-GRF
| 2006-06-02 11:32
| コンシーケンス
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