2015年 08月 27日
第一夜 ダニエル・ガッティ マーラー室内管弦楽団 II |
休憩の間に、トロンボーン二人と大きなチューバ奏者と大太鼓奏者が入ってきました。次の曲は、ストラヴィンスキーのカルタ遊びです。ストラヴィンスキーが世界大戦直前の1937年に、アメリカのバレー団の為につくったバレー曲ですが、この曲はまだ聴いた事はありませんでした。
でもさすがに、ストラヴィンスキー。始まるとこれがとても面白いのです。オーディオのデモンストレーションにピッタリの曲で、迫力あるチューバやティンパニ、大太鼓が大活躍します。弦楽器も縦横無尽に走り回り、フルートやクラリネットも負けていません。木管アンサンブルはこうしてつくるのだよという見本みたいに、ストラヴィンスキー特有のハーモニーに満ちあふれています。新たに入ってきたトロンボーンとチューバの活躍も見事ですね。
三曲の構成で、各々がポーカーゲームの様子をコミカルに表現します。舞台では、トランプのカードに扮した踊り子が舞台を縦横に駆け巡るそうです。そういうシーンを想定して作曲されています。カードが配られる冒頭のところは三曲とも同じ出だしですが、ゲームが毎回違う様に、全く違う展開にすすんでいくのが楽しいです。変調を繰り返し、どんどん新たな展開にすすんでいくのが、ストラヴィンスキーらしいですね。所々に、聴いたことのある旋律がちりばめられています。
二曲目はゲームの形勢が悪そうで、暗雲が立ちこめてくる感じがわかります。それでも、勇猛果敢にすすもうとするのですが、雲行きは悪くなって行く感じまでわかります。調性をかえるだけで音楽の色合いがどんどんと変わっていくのです。目の下に拡げられる分離のいい音は、自分がマイクロフォンになった様な感じですね。最後はあきらめの様子で、三回目の勝負にでます。水上の音楽の様な華々しい展開になっていきますが、形勢は一転二転波乱含みの展開が、打楽器の強打でわかります。ロッシーニの旋律が出てきて、気分は一気に盛り上がります。そのオーボエの音色が美しい。このバレーは見てみたいですね。
不安な気持ちが、フルートとオーボエの掛合いで表現されていて、トロンボーンが運命を表すかの様に活躍し、勝負は最後に来て一瞬で決まったようです。演奏者の満足そうな顔がいいですね。こういう楽しい演奏会は、聴いている方も気分が高揚してきます。時差ぼけのある身体には、今日の様な派手な曲がいいですね。
それでも、普段ならワインのあるカウンターに直行なのですが、さすがにここで飲むと、第二部で不覚を取ると思い、眠気覚ましに外に出て見ました。七時半から始まった演奏会ですから、もう八時半ごろでしょう。まだ外は明るさが残っています。会場に入る前は相当雨が降っていたのですが、止んできたようです。日が沈む頃なのでしょう、急激に暗くなり、西の方の空が輝き始めました。
休憩の終わりを告げるチャイムが鳴り、元の席に戻りました。一番奥のドアを開けるとそこはステージの後ろで、会場が見渡せます。
こうしてみても、そんなに大きなホールではないことが解ります。ただ天井が高く、学生用の席でしょうか、相当な高さまで席があるのが見えます。
眠気を覚ましました。今日のメインのストラヴィンスキーのプルチネルラが始まります。
でもさすがに、ストラヴィンスキー。始まるとこれがとても面白いのです。オーディオのデモンストレーションにピッタリの曲で、迫力あるチューバやティンパニ、大太鼓が大活躍します。弦楽器も縦横無尽に走り回り、フルートやクラリネットも負けていません。木管アンサンブルはこうしてつくるのだよという見本みたいに、ストラヴィンスキー特有のハーモニーに満ちあふれています。新たに入ってきたトロンボーンとチューバの活躍も見事ですね。
三曲の構成で、各々がポーカーゲームの様子をコミカルに表現します。舞台では、トランプのカードに扮した踊り子が舞台を縦横に駆け巡るそうです。そういうシーンを想定して作曲されています。カードが配られる冒頭のところは三曲とも同じ出だしですが、ゲームが毎回違う様に、全く違う展開にすすんでいくのが楽しいです。変調を繰り返し、どんどん新たな展開にすすんでいくのが、ストラヴィンスキーらしいですね。所々に、聴いたことのある旋律がちりばめられています。
二曲目はゲームの形勢が悪そうで、暗雲が立ちこめてくる感じがわかります。それでも、勇猛果敢にすすもうとするのですが、雲行きは悪くなって行く感じまでわかります。調性をかえるだけで音楽の色合いがどんどんと変わっていくのです。目の下に拡げられる分離のいい音は、自分がマイクロフォンになった様な感じですね。最後はあきらめの様子で、三回目の勝負にでます。水上の音楽の様な華々しい展開になっていきますが、形勢は一転二転波乱含みの展開が、打楽器の強打でわかります。ロッシーニの旋律が出てきて、気分は一気に盛り上がります。そのオーボエの音色が美しい。このバレーは見てみたいですね。
不安な気持ちが、フルートとオーボエの掛合いで表現されていて、トロンボーンが運命を表すかの様に活躍し、勝負は最後に来て一瞬で決まったようです。演奏者の満足そうな顔がいいですね。こういう楽しい演奏会は、聴いている方も気分が高揚してきます。時差ぼけのある身体には、今日の様な派手な曲がいいですね。
それでも、普段ならワインのあるカウンターに直行なのですが、さすがにここで飲むと、第二部で不覚を取ると思い、眠気覚ましに外に出て見ました。七時半から始まった演奏会ですから、もう八時半ごろでしょう。まだ外は明るさが残っています。会場に入る前は相当雨が降っていたのですが、止んできたようです。日が沈む頃なのでしょう、急激に暗くなり、西の方の空が輝き始めました。
休憩の終わりを告げるチャイムが鳴り、元の席に戻りました。一番奥のドアを開けるとそこはステージの後ろで、会場が見渡せます。
こうしてみても、そんなに大きなホールではないことが解ります。ただ天井が高く、学生用の席でしょうか、相当な高さまで席があるのが見えます。
眠気を覚ましました。今日のメインのストラヴィンスキーのプルチネルラが始まります。
by TANNOY-GRF
| 2015-08-27 12:05
| 音楽旅行
|
Comments(2)
Commented
by
Bellwood
at 2015-09-01 10:15
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いいなぁ~ ウ・ラ・ヤ・マ・シ・イ
そう!ストラヴィンスキーは《分離・分解》の魅力ですよね。ストラヴィンスキー大好き青年だった私は、だから、オーディオシステムに音の厚みや重量感よりも、つい、分解能ばかりを求めてしまい、そのまま今まで来てしまいました。
そう!ストラヴィンスキーは《分離・分解》の魅力ですよね。ストラヴィンスキー大好き青年だった私は、だから、オーディオシステムに音の厚みや重量感よりも、つい、分解能ばかりを求めてしまい、そのまま今まで来てしまいました。
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TANNOY-GRF at 2015-09-01 13:50
ステージ横の席は、ストラヴィンスキーの特待席ですね。ミューザでもベルリンフィルの春の祭典で、うちのアンプが変わりました。でも、音は、ミューザの方が、遥かにいいですね。今回は、オーディオ的には悠然としてみていられました。(爆)