2015年 11月 06日
Oさんのご感想 |
久しぶりに落ち着いて「GRFの部屋」にお邪魔しました。今回は私の友人のSTさんを初めてお連れするので、少し緊張しておりました。午前中は、我が家の新しいスピーカーであるユニコーンをSTさんにお披露目し、午後にGRF邸に押し掛けるという流れでした。
久しぶりの和室の6畳の部屋に参りましたが、本日の目的は、STさんをGRF邸の音に触れていただくことですが、個人的にはもう一つの秘めたる目的がありました。今年10月12日に、我が家に迎えたユニコーンカスタムですが、GRF邸のオリジナルユニコーンとどこにどの位の差があるか、また鳴らしどころのツボを盗みたいとの企みです(笑)
そういう意味で、当面の目標として、師匠であるGRFさんのオリジナルユニコーンに、どこまで近づけられるかが課題です。もちろんGRFさんはどんどん先に行かれますし、そもそも追い越そうなどという僭越なことは考えもしていませんが(笑)、少しでも近づき、そしてその上に私自身の個性をいかに展開させていけるか、大いなる趣味の求道であります。
我が家に鎮座ましますユニコーンカスタムも、導入されてはや3週間経ちます。いろいろと触れますからそれはそれで楽しいのですが、種々あるパラメータを色々とテストする、その組み合わせはそれこそ無限であり、圧倒的に不足している経験則を埋めることは簡単ではありません。
ユニコーンは本当に敏感なスピーカーで、あらゆるパラメータに即応してくれますが、こちらの物差しがしょぼいので、そんな簡単に良い音にはなりません。いわゆる「晩に満足し、翌朝に落ち込む」の繰り返しです(涙)。そんな中でのGRF邸ですので、今までの訪問とは意気込みが違いました。
まず最初の和室&ユニコーンです。今日はSTさんもご一緒なのでどの様な選曲か思いを巡らし、「やっぱりガーディナーのシューベルト9番ですか、それともハイティンクのショスタコービッチ15番あたりですか?」などと生意気なことをGRFさんに申し上げると、「ガーディナーかな」と言われてスタートです。
STさんのご感想にもあると思いますが、私的には「ああ、この曲のホルンはこの様に鳴れば良いのか」と自身の物差しに早速取り込みです(笑)。オケの中央の奥側から重厚に、しかし軽やかに鳴ります。ユニコーンはセッティングが決まらないときは、奥行き感が出ません。すべての楽器が一列に並んで、バラバラに聴こえます。オケの一体感や、溶け込む感じが出ないのです。
さすがのGRF邸は一体感が伴ったまま、奥行き感が出ています。そしてそのダイナミックレンジの広さ、S/Nの良さが光ります。結局のところ「百説は一聴に如かず」ですね。幾つかの具体的なアドバイスも頂き、ありがとうございました。直ぐに取り組もうと思います!!
その後、アバド・ルツェルンのブルックナー9番やジャズボーカルなども聴きましたが、なんといっても最大のインパクトは、ハイティンク・CSOのマーラー3番でした。物凄いダイナミクスです。こんなに低音が生き生きと生命感を伴って鳴るのかと感動し、思わず拍手してしまいました(笑)。我が家でもこの音を出したいと強く思った次第です。また定番のハーディング・ウィーンフィルのマーラー10番の第5楽章も感動し、個人的にも大変に参考になりました。
GRF邸ではこのスピーカーが持つ、DDDユニットの無指向性シングルコーン&バックロードの良さがいかんなく発揮されていることに、目指すべき目標が明確になりました。登るべき頂は峻厳ですが、その頂上を目指します(笑)。何せ、スピーカーとパワーアンプはGRF邸と同じなのですから(爆)
たっぷりとユニコーンを堪能した後、現在進行中のプロジェクトである、ユニコーンのトラバドール40と独立したウーファーを加えた2ウエイの実験システムを聴かせていただきました。
GRFさんいわく、「ユニコーンの良いところもさらに高みを目指すと弱点になる。結局のところバックロードの負圧がDDDユニットに掛かるわけで、その分DDDユニットの動きが制約される。そこをカットしてさらにユニットを歌わせ、低域部を専用のウーハーで担当させることで、もう一段上がれるはず」とのことです。
音はおっしゃる通りで、DDDユニットの持つ、生き生きとヴィヴィッドで生命力のある音はそのままに、T4の様な立体感を伴って鳴っています。師匠はいつも一歩も二歩も先に行ってしまいます(笑)
法華経に化城という話がありますが、まさに和室のユニコーンは化城、そして私の目指すべき当面の目標はそこにあるのだと理解しました。そして更に高みがあることをトラバドール40&専用ウーハーで指し示しました。いやあ、それにしてもGRFさんというお師匠は次々と新しい世界を展開され、着いて行くだけでも難儀します!!
その後はいつも通り(笑)ですが、ワインで乾杯し、デコラとGRFの世界を堪能しました。お連れしたSTさんも楽しんで頂けた様ですし、GRFさんとの出会いも良いものになったと確信し、とても嬉しいひと時となりました。
GRFさんは「もう言い訳は出来ないよ」と、弟子にプレッシャーを掛けます(笑)。このプレッシャーに負けず頑張りたいと思います。秋の冷え込みが始まった帰り道を一人歩きながら、セッティングの次回実行アイデアをあれこれ考え、お師匠から合格を頂かねばなりません。秋の夜長はセッティングに明け暮れることになりそうです。
O
とうとうユニコーンを手に入れられて、セッティングの苦労をはじめたOさんが、S.Tさんを伴って遊びに来てくれました。経験豊富なS.Tさんのご感想は、掲載したとおりですが、ユニコーンの使いこなしという新たな目標ができたOさんは、何でも盗んでやろうという真剣な目つきでやってきました(爆)。ただ聴いているだけなら、何の苦労も要りませんが、いざ、ご自分で実践しようとすると、最初の一歩から方向性は、無限に有ると言うことに気がつきます。
同じ、ミューザの音を共有していても、どの方向に舵を取れば、その音が自分の部屋に現れるのか、知れば知るほど、難しくなってきます。高段者の剣道の試合で、間合いを取ったまま時間切れになるようなプレッシャーですね。
1mm違っただけで、あれほど世界が変わると、実際にどうなったらホログラムが現れるのか、試行錯誤を重ねていくしかないのです。フランス料理店で修行するとき、師匠の使ったフライパンが水に浸かる前に味を盗むしか道はないのです。師匠が、目の前で用意された材料を料理していくとき、時間や火の通し具合は目に見えるのですが、後はその組み合わせを自分で試して取捨選択していかなければなりません。
T4をならす時は、ある程度部屋が大きなところでは、床置き平行法が有効で、最初からあの音場が出現します。クロストークが少ないモノラルアンプやデジタルアンプなら最初から音場が音場が出て来ます。大きなユニコーンで狭い部屋だと、低音が壁に反射して正確なポイントを探すのが難しくなります。後ろの壁から1mmづつずらして音の差を聴いてみるとガラガラ音が変わるのが解ります。左右の間隔と壁からの距離を試行錯誤していくと音がピントが合ってくるのです。アンプの置き場所も選ばなければなりません。
その点を探す、自分の音探しの幕は開きました。楽しいですよ!
久しぶりの和室の6畳の部屋に参りましたが、本日の目的は、STさんをGRF邸の音に触れていただくことですが、個人的にはもう一つの秘めたる目的がありました。今年10月12日に、我が家に迎えたユニコーンカスタムですが、GRF邸のオリジナルユニコーンとどこにどの位の差があるか、また鳴らしどころのツボを盗みたいとの企みです(笑)
そういう意味で、当面の目標として、師匠であるGRFさんのオリジナルユニコーンに、どこまで近づけられるかが課題です。もちろんGRFさんはどんどん先に行かれますし、そもそも追い越そうなどという僭越なことは考えもしていませんが(笑)、少しでも近づき、そしてその上に私自身の個性をいかに展開させていけるか、大いなる趣味の求道であります。
我が家に鎮座ましますユニコーンカスタムも、導入されてはや3週間経ちます。いろいろと触れますからそれはそれで楽しいのですが、種々あるパラメータを色々とテストする、その組み合わせはそれこそ無限であり、圧倒的に不足している経験則を埋めることは簡単ではありません。
ユニコーンは本当に敏感なスピーカーで、あらゆるパラメータに即応してくれますが、こちらの物差しがしょぼいので、そんな簡単に良い音にはなりません。いわゆる「晩に満足し、翌朝に落ち込む」の繰り返しです(涙)。そんな中でのGRF邸ですので、今までの訪問とは意気込みが違いました。
まず最初の和室&ユニコーンです。今日はSTさんもご一緒なのでどの様な選曲か思いを巡らし、「やっぱりガーディナーのシューベルト9番ですか、それともハイティンクのショスタコービッチ15番あたりですか?」などと生意気なことをGRFさんに申し上げると、「ガーディナーかな」と言われてスタートです。
STさんのご感想にもあると思いますが、私的には「ああ、この曲のホルンはこの様に鳴れば良いのか」と自身の物差しに早速取り込みです(笑)。オケの中央の奥側から重厚に、しかし軽やかに鳴ります。ユニコーンはセッティングが決まらないときは、奥行き感が出ません。すべての楽器が一列に並んで、バラバラに聴こえます。オケの一体感や、溶け込む感じが出ないのです。
さすがのGRF邸は一体感が伴ったまま、奥行き感が出ています。そしてそのダイナミックレンジの広さ、S/Nの良さが光ります。結局のところ「百説は一聴に如かず」ですね。幾つかの具体的なアドバイスも頂き、ありがとうございました。直ぐに取り組もうと思います!!
その後、アバド・ルツェルンのブルックナー9番やジャズボーカルなども聴きましたが、なんといっても最大のインパクトは、ハイティンク・CSOのマーラー3番でした。物凄いダイナミクスです。こんなに低音が生き生きと生命感を伴って鳴るのかと感動し、思わず拍手してしまいました(笑)。我が家でもこの音を出したいと強く思った次第です。また定番のハーディング・ウィーンフィルのマーラー10番の第5楽章も感動し、個人的にも大変に参考になりました。
GRF邸ではこのスピーカーが持つ、DDDユニットの無指向性シングルコーン&バックロードの良さがいかんなく発揮されていることに、目指すべき目標が明確になりました。登るべき頂は峻厳ですが、その頂上を目指します(笑)。何せ、スピーカーとパワーアンプはGRF邸と同じなのですから(爆)
たっぷりとユニコーンを堪能した後、現在進行中のプロジェクトである、ユニコーンのトラバドール40と独立したウーファーを加えた2ウエイの実験システムを聴かせていただきました。
GRFさんいわく、「ユニコーンの良いところもさらに高みを目指すと弱点になる。結局のところバックロードの負圧がDDDユニットに掛かるわけで、その分DDDユニットの動きが制約される。そこをカットしてさらにユニットを歌わせ、低域部を専用のウーハーで担当させることで、もう一段上がれるはず」とのことです。
音はおっしゃる通りで、DDDユニットの持つ、生き生きとヴィヴィッドで生命力のある音はそのままに、T4の様な立体感を伴って鳴っています。師匠はいつも一歩も二歩も先に行ってしまいます(笑)
法華経に化城という話がありますが、まさに和室のユニコーンは化城、そして私の目指すべき当面の目標はそこにあるのだと理解しました。そして更に高みがあることをトラバドール40&専用ウーハーで指し示しました。いやあ、それにしてもGRFさんというお師匠は次々と新しい世界を展開され、着いて行くだけでも難儀します!!
その後はいつも通り(笑)ですが、ワインで乾杯し、デコラとGRFの世界を堪能しました。お連れしたSTさんも楽しんで頂けた様ですし、GRFさんとの出会いも良いものになったと確信し、とても嬉しいひと時となりました。
GRFさんは「もう言い訳は出来ないよ」と、弟子にプレッシャーを掛けます(笑)。このプレッシャーに負けず頑張りたいと思います。秋の冷え込みが始まった帰り道を一人歩きながら、セッティングの次回実行アイデアをあれこれ考え、お師匠から合格を頂かねばなりません。秋の夜長はセッティングに明け暮れることになりそうです。
O
とうとうユニコーンを手に入れられて、セッティングの苦労をはじめたOさんが、S.Tさんを伴って遊びに来てくれました。経験豊富なS.Tさんのご感想は、掲載したとおりですが、ユニコーンの使いこなしという新たな目標ができたOさんは、何でも盗んでやろうという真剣な目つきでやってきました(爆)。ただ聴いているだけなら、何の苦労も要りませんが、いざ、ご自分で実践しようとすると、最初の一歩から方向性は、無限に有ると言うことに気がつきます。
同じ、ミューザの音を共有していても、どの方向に舵を取れば、その音が自分の部屋に現れるのか、知れば知るほど、難しくなってきます。高段者の剣道の試合で、間合いを取ったまま時間切れになるようなプレッシャーですね。
1mm違っただけで、あれほど世界が変わると、実際にどうなったらホログラムが現れるのか、試行錯誤を重ねていくしかないのです。フランス料理店で修行するとき、師匠の使ったフライパンが水に浸かる前に味を盗むしか道はないのです。師匠が、目の前で用意された材料を料理していくとき、時間や火の通し具合は目に見えるのですが、後はその組み合わせを自分で試して取捨選択していかなければなりません。
T4をならす時は、ある程度部屋が大きなところでは、床置き平行法が有効で、最初からあの音場が出現します。クロストークが少ないモノラルアンプやデジタルアンプなら最初から音場が音場が出て来ます。大きなユニコーンで狭い部屋だと、低音が壁に反射して正確なポイントを探すのが難しくなります。後ろの壁から1mmづつずらして音の差を聴いてみるとガラガラ音が変わるのが解ります。左右の間隔と壁からの距離を試行錯誤していくと音がピントが合ってくるのです。アンプの置き場所も選ばなければなりません。
その点を探す、自分の音探しの幕は開きました。楽しいですよ!
by TANNOY-GRF
| 2015-11-06 08:15
| 来たり
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