2015年 11月 28日
先週の金曜日に(Y)さんが |
GRF様
先日はお忙しい中、ありがとうございました。
感想をまとめないといけないと思いながら、なかなかまとめられずにいました。
それだけ今回の試作機のインパクトが大きかったとご理解下さい。
前後左右上下に3D展開するホログラム再生について、たいていのことは既に今回の試作機を巡る数々の訪問記で皆さんが語り尽くされていますので、ここでは僕が特に気付いたというか印象深かった点について触れたいと思います。
それは弱音時の実体感です。
生以上に生々しいというのは変ですが、見えるような掴めるような音と言うか、スピーカーの存在とは関係なく、確かにそこで鳴っているという実感がある弱音、これには正直驚きました。
単に音量が小さいのではなく、タメてそっと弱音で演奏しているのがありありと分かるこの感じに、耳が吸い込まれて行くような、息を飲むような、なんとも不思議な感覚になりました。
かといって聞き手に緊張感を与えるかというとさにあらず、非常にリラックスしたほぐれた柔らかい音で、それは拍子抜けするほどです。
もちろん、選択して聴かせて頂いた音源がもともと持っている音場情報の素晴らしさはあるでしょうし、それを余すところ無く吸い上げ表現する入力機器のクオリティもあるでしょう。
いずれにせよ、その音源の情報を忠実に再現するということに関しては、これほどのものは聴いたことはありません。
それともうひとつ。
曲名・ミュージシャン名は忘れましたが、スタジオ録音のCDを聴かせて頂いた時のことです。一音出た瞬間に、明らかにベースがライン録りということが分かりました。こんなに明確にマイク録りとライン録りの差が再生時に分かってしまうと録音エンジニアが知ったら、ちょっと考えてしまうでしょうね。怖いぐらいの原音に対する忠実さです。
それから、今どきはミキシング時のモニタにあまり大きなものを使わないからでしょうか、あるいは自然な音場というものをポップス系の音楽自体が持っていないからでしょうか、再生されるボーカルや楽器のサイズに現実味がないのですが、そういうところまで忠実に暴いてしまいます。
入っていないものは出ない、しかし入っているものはとことん再生するとそうなるのでしょうね。
ということで、ふだんクラシックを聴かない自分ですが、こんなシステムがあったら、毎日クラシック三昧でしょうね。あるいはライブアルバムですね。
ということは完全にGRFさんの独壇場に重なってしまいますが(笑)、とにかく音楽好きにはたまらないシステムです。手持ちの音源を片っ端から聞き直したくなること請け合いですね。ただし我が家ならその前にゆったりしたエアボリュームのある部屋の確保が先になりますが(笑)。
長々と書きましたが、お忙しい中時間を捻出して頂きありがとうございました。
(Y)
先週の金曜日にご上京された折、短い時間でしたが家に立ち寄っていただき、実験機を聞いていただきました。あの後、Hさんのお宅へ持ち込んだので、家で鳴っていた最後の形を聞いていただきました。我ながら、呆れるほど良い音でなっていましたね。昨日から、テストしはじめたユニコーンはまだあの域までは到達していません。低域の量、高域のバックロードの影響を受けないストレスの無い音は、あの形式でなければ出ないようにも思えます。
(Y)さんがご指摘の用に音の立ち上がりや最弱音の再現性が、抜群に細かい音が聞こえてきます。裸足でレーシングカーのアクセルペダルを踏んだような感覚ですね。実験機は、新しい次元の再生に入ったようです。
>我が家ならその前にゆったりしたエアボリュームのある部屋の確保が先になりますが(笑)。
やはりそこに行き着くでしょう?私も一緒に聞きながら、つくづくそう思いました。
先日はお忙しい中、ありがとうございました。
感想をまとめないといけないと思いながら、なかなかまとめられずにいました。
それだけ今回の試作機のインパクトが大きかったとご理解下さい。
前後左右上下に3D展開するホログラム再生について、たいていのことは既に今回の試作機を巡る数々の訪問記で皆さんが語り尽くされていますので、ここでは僕が特に気付いたというか印象深かった点について触れたいと思います。
それは弱音時の実体感です。
生以上に生々しいというのは変ですが、見えるような掴めるような音と言うか、スピーカーの存在とは関係なく、確かにそこで鳴っているという実感がある弱音、これには正直驚きました。
単に音量が小さいのではなく、タメてそっと弱音で演奏しているのがありありと分かるこの感じに、耳が吸い込まれて行くような、息を飲むような、なんとも不思議な感覚になりました。
かといって聞き手に緊張感を与えるかというとさにあらず、非常にリラックスしたほぐれた柔らかい音で、それは拍子抜けするほどです。
もちろん、選択して聴かせて頂いた音源がもともと持っている音場情報の素晴らしさはあるでしょうし、それを余すところ無く吸い上げ表現する入力機器のクオリティもあるでしょう。
いずれにせよ、その音源の情報を忠実に再現するということに関しては、これほどのものは聴いたことはありません。
それともうひとつ。
曲名・ミュージシャン名は忘れましたが、スタジオ録音のCDを聴かせて頂いた時のことです。一音出た瞬間に、明らかにベースがライン録りということが分かりました。こんなに明確にマイク録りとライン録りの差が再生時に分かってしまうと録音エンジニアが知ったら、ちょっと考えてしまうでしょうね。怖いぐらいの原音に対する忠実さです。
それから、今どきはミキシング時のモニタにあまり大きなものを使わないからでしょうか、あるいは自然な音場というものをポップス系の音楽自体が持っていないからでしょうか、再生されるボーカルや楽器のサイズに現実味がないのですが、そういうところまで忠実に暴いてしまいます。
入っていないものは出ない、しかし入っているものはとことん再生するとそうなるのでしょうね。
ということで、ふだんクラシックを聴かない自分ですが、こんなシステムがあったら、毎日クラシック三昧でしょうね。あるいはライブアルバムですね。
ということは完全にGRFさんの独壇場に重なってしまいますが(笑)、とにかく音楽好きにはたまらないシステムです。手持ちの音源を片っ端から聞き直したくなること請け合いですね。ただし我が家ならその前にゆったりしたエアボリュームのある部屋の確保が先になりますが(笑)。
長々と書きましたが、お忙しい中時間を捻出して頂きありがとうございました。
(Y)
先週の金曜日にご上京された折、短い時間でしたが家に立ち寄っていただき、実験機を聞いていただきました。あの後、Hさんのお宅へ持ち込んだので、家で鳴っていた最後の形を聞いていただきました。我ながら、呆れるほど良い音でなっていましたね。昨日から、テストしはじめたユニコーンはまだあの域までは到達していません。低域の量、高域のバックロードの影響を受けないストレスの無い音は、あの形式でなければ出ないようにも思えます。
(Y)さんがご指摘の用に音の立ち上がりや最弱音の再現性が、抜群に細かい音が聞こえてきます。裸足でレーシングカーのアクセルペダルを踏んだような感覚ですね。実験機は、新しい次元の再生に入ったようです。
>我が家ならその前にゆったりしたエアボリュームのある部屋の確保が先になりますが(笑)。
やはりそこに行き着くでしょう?私も一緒に聞きながら、つくづくそう思いました。
by TANNOY-GRF
| 2015-11-28 00:27
| 来たり
|
Comments(4)
Commented
by
BO
at 2015-11-28 11:38
x
いや~、なんというか凄いことになっていますね。完全無欠、理想のスピーカーが誕生間近でしょうか。オーケストラ好きにとっては聞き逃せない...
Commented
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(Y)
at 2015-11-28 18:01
x
全文掲載ありがとうございます(笑)。音を言葉にするのは難しいですね。同じ音を聴いても経験値で印象が変わるし。と言うか、それが全てかもしれませんね。後は自分の先入観との闘いだったりします(笑)。今回の音のインパクトは、ある意味コンシークエンスと正反対でした。コンシークエンスはあまりの緊張感・臨場感に気を失って眠ってしまいましたが(笑)、今回のはあまりの心地良さに、耳が離せなくなって目が冴えてしまいました。
Commented
by
TANNOY-GRF at 2015-11-29 05:12
あの後、和室から持って来たユニコーンは、コンシーケンス型の再生をしています。緊張感、臨場感が半端ではありません。やはりシングルスピーカーならではの一体感でしょうか?
Commented
by
TANNOY-GRF at 2015-11-29 14:10
BOさん 本当にすごいんです!(爆)。実験機の裾野の広い音は、一度聞くと忘れられなくなりますね。ジャーマンのDDDユニットを一番安価で買えるシステムです。マルチをされている人にもピッタリでしょう。
現在は、ユニコーンで挑戦していますが、一体型の良さと難しさも出て来ます。
現在は、ユニコーンで挑戦していますが、一体型の良さと難しさも出て来ます。