2016年 07月 31日
Studer B-62 |
5月にお知らせした機器類の整理ですが、徐々に進んできました。長年愛用してきた機器ですから、いざお別れとなると、淋しいものがあります。育っていく我が子の将来を見るような物でしょうか?そして、お渡しするときデモで鳴らしますと、私が思っていたより遥かに良い音で鳴るのです!!!内心早まったかとも思うのですが、物理的に使用できない物は、可愛がっていただける人の元に行った方が幸せです。当方が、しばらく聞かなくなっただけで、機器類はメンテナンスしておりますから、良い音が出て当たり前なのです。オークションとは違い、顔を合わせての直接のお取引ですから、責任の重さが違います。
先日、名古屋でNagraのT-Audioを引き渡しするとき、パネル表示用のバッテリーの充電切れでErrorメッセージが出ました。しばらく使うと自然に直るのですが、引き渡し時に、トラブルがあれば、やはり完全にしてからお渡ししなければなりませんので、申し分けないのですが、しばらくお待ち願い再度メンテナンスを終えてから、またお持ちすることになりました。精密なスタジオ機機ですから、メンテナンス費用は掛かりますが、お渡しするには、完動品でなければなりません。
先日、松本でのRevox B-77のお引き渡しはよく行きました。その時になった4トラックテープの音は、手放すのが早まったかと思うほどでした。今日のStuderB-62も、トラブルがないように、朝から出してきて、動かして起きました。ケーブルを接続して、CDの替わりにならすと、さすがに38/2トラは素晴らしい音がします。走行もスムーズで、音にも品が有り、聴かなければ良かったと言うぐらいい音です。
引き取りに来られた方は、KlangfilmのEURODYNをTelefunken V69a F2a11 PPで鳴らされているそうです。長野のLogeさんや、大阪の(Y)さんと同じ系統ですね。本格派です。そのラインアップにB-62は似合います。(Y)さんもお使いです。時代が合っている事が大切です。家でも、最後はGRFを鳴らさないと、B-62の真価がでないと思いました。
シャッターのモーターが、寿命になり交換工事をしている最中だったの、車庫前の狭い空間にお車をいれていただきましたが、車庫入れがピッタリと決まりました。家の車庫前にピッタリといれられるのは、大山さんだけだったので、運転の巧さに驚きました。愛用の六気筒のBMWは21世紀になってずーと使われているそうです。同じ機械をじっくり使われる人なので、安心しました。
いつもの、T80+TW3にB-62を繋いで音出ししましたが、音のバランスがあっていませんので、最後はGRFを鳴らさないと真価が見えないと思いました。まずは、最近の三次元サウンドから聞いていただきました。
さて、GRF様宅の音楽体験は予想していたよりも遥かに強烈でした。貴ブログにある「今回のTroubadour 80+TW3の音を初めてお聴きになられる方は、驚かれると思います。時に、クラシックファンには、演奏会場がそのままトランスポートしてきたような感覚」とはまさにその通りで、3次元的リアリズムで楽器が空間に浮かぶさまは圧巻です。特にスピーカーの後ろに廻って聴いたとき、楽団員の一人となったかのような音のシャワー体験は、不思議な感覚でした。
とご感想をお寄せいただきました。クラシックをお聴きになっているので、イメージが湧かれるのでしょうね。コンサートホールでクラシックを聞かれない方は、この音を聞いても、三次元にも感じないのです。すると音色だけの好き嫌いになります。音のバランスと言いますが、殆どの方が言われるバランスとは、周波数特性のバランス(音色)と左右の音のバランスだけです。平行法で聞かれている人は、前後方向のバランスも合わしていますが、今回聞かれたような三次元的な音では聞かれていません。
その三次元的な音は、トラバドールだけではなく、decolaもGRFもそのようになります。ひとしきり、トラバドールの音を聞いていただいた後、デコラのサウンドを聞いていただきました。最初は、モノラルのように聞こえていた音が、いつの間にかどんどん音場を拡げて、奥行き方向も鳴り始めます。魔法の機械ですね。
そして次に聴かせていただいたDECCA デコラが歌うオペラのステージはとても説得力のある、ダイナミックかつ魅力的なcomplete systemであることを証明するかのようでした。
最後には、一時的に接続がはずれていたGRFをわざわざ戦線復帰させていただきまして、初期版LPおよびBR-62の本当の力をお見せいただいたのです。(最後のが一番スゴかったです)
B-62+GRFの音を納得していただき、よかったです。最後に二人で、B-62をお車まで運びました。取っ手はあるのですが、あまりの重さに腕がちぎれるほどです。20年前に購入したときは、一人で簡単に運べましたが、老人力には敵いません。次の愛用していただく方にお渡しできてよかったと思いました。Nagra T-Audioの倍以上あるのではないでしょうか?その重量も含めての音なんですね。
沢山あるテープレコーダーから順番に手放しています。まだ複数台あるNagra T-Audio(2track)BBC仕様と、Nagra IV-Sは、お問い合わせ下さい。それと、高価ですが、38/2トラのマスターテープそのものや、ダブもあります。ソースが無いテープレコーダーでは意味がありませんから。
先日、名古屋でNagraのT-Audioを引き渡しするとき、パネル表示用のバッテリーの充電切れでErrorメッセージが出ました。しばらく使うと自然に直るのですが、引き渡し時に、トラブルがあれば、やはり完全にしてからお渡ししなければなりませんので、申し分けないのですが、しばらくお待ち願い再度メンテナンスを終えてから、またお持ちすることになりました。精密なスタジオ機機ですから、メンテナンス費用は掛かりますが、お渡しするには、完動品でなければなりません。
先日、松本でのRevox B-77のお引き渡しはよく行きました。その時になった4トラックテープの音は、手放すのが早まったかと思うほどでした。今日のStuderB-62も、トラブルがないように、朝から出してきて、動かして起きました。ケーブルを接続して、CDの替わりにならすと、さすがに38/2トラは素晴らしい音がします。走行もスムーズで、音にも品が有り、聴かなければ良かったと言うぐらいい音です。
引き取りに来られた方は、KlangfilmのEURODYNをTelefunken V69a F2a11 PPで鳴らされているそうです。長野のLogeさんや、大阪の(Y)さんと同じ系統ですね。本格派です。そのラインアップにB-62は似合います。(Y)さんもお使いです。時代が合っている事が大切です。家でも、最後はGRFを鳴らさないと、B-62の真価がでないと思いました。
シャッターのモーターが、寿命になり交換工事をしている最中だったの、車庫前の狭い空間にお車をいれていただきましたが、車庫入れがピッタリと決まりました。家の車庫前にピッタリといれられるのは、大山さんだけだったので、運転の巧さに驚きました。愛用の六気筒のBMWは21世紀になってずーと使われているそうです。同じ機械をじっくり使われる人なので、安心しました。
いつもの、T80+TW3にB-62を繋いで音出ししましたが、音のバランスがあっていませんので、最後はGRFを鳴らさないと真価が見えないと思いました。まずは、最近の三次元サウンドから聞いていただきました。
さて、GRF様宅の音楽体験は予想していたよりも遥かに強烈でした。貴ブログにある「今回のTroubadour 80+TW3の音を初めてお聴きになられる方は、驚かれると思います。時に、クラシックファンには、演奏会場がそのままトランスポートしてきたような感覚」とはまさにその通りで、3次元的リアリズムで楽器が空間に浮かぶさまは圧巻です。特にスピーカーの後ろに廻って聴いたとき、楽団員の一人となったかのような音のシャワー体験は、不思議な感覚でした。
とご感想をお寄せいただきました。クラシックをお聴きになっているので、イメージが湧かれるのでしょうね。コンサートホールでクラシックを聞かれない方は、この音を聞いても、三次元にも感じないのです。すると音色だけの好き嫌いになります。音のバランスと言いますが、殆どの方が言われるバランスとは、周波数特性のバランス(音色)と左右の音のバランスだけです。平行法で聞かれている人は、前後方向のバランスも合わしていますが、今回聞かれたような三次元的な音では聞かれていません。
その三次元的な音は、トラバドールだけではなく、decolaもGRFもそのようになります。ひとしきり、トラバドールの音を聞いていただいた後、デコラのサウンドを聞いていただきました。最初は、モノラルのように聞こえていた音が、いつの間にかどんどん音場を拡げて、奥行き方向も鳴り始めます。魔法の機械ですね。
そして次に聴かせていただいたDECCA デコラが歌うオペラのステージはとても説得力のある、ダイナミックかつ魅力的なcomplete systemであることを証明するかのようでした。
最後には、一時的に接続がはずれていたGRFをわざわざ戦線復帰させていただきまして、初期版LPおよびBR-62の本当の力をお見せいただいたのです。(最後のが一番スゴかったです)
B-62+GRFの音を納得していただき、よかったです。最後に二人で、B-62をお車まで運びました。取っ手はあるのですが、あまりの重さに腕がちぎれるほどです。20年前に購入したときは、一人で簡単に運べましたが、老人力には敵いません。次の愛用していただく方にお渡しできてよかったと思いました。Nagra T-Audioの倍以上あるのではないでしょうか?その重量も含めての音なんですね。
沢山あるテープレコーダーから順番に手放しています。まだ複数台あるNagra T-Audio(2track)BBC仕様と、Nagra IV-Sは、お問い合わせ下さい。それと、高価ですが、38/2トラのマスターテープそのものや、ダブもあります。ソースが無いテープレコーダーでは意味がありませんから。
by TANNOY-GRF
| 2016-07-31 10:05
| 行ったり来たり
|
Comments(3)
Commented
by
(Y))
at 2016-07-31 14:37
x
GRFさま
とうとうB-62も嫁いで行ったのですね。僕がテープを再開するきっかけとなった思い出深い一台です。僕のB-62の前の持ち主は、背中にかついで生録にあちこち通われたそうです。昔のオーディオは体力が要りました(笑)。手のひらに載せて楽々と持ち運べるDSDレコーダーとは大違いですね。
それにしても僕がNagraウイルスに掛からずに済んだのは、このB-62のおかげです。僕は多分最後までB-62だと思います。自信はあまり無いですけどね(笑)。
とうとうB-62も嫁いで行ったのですね。僕がテープを再開するきっかけとなった思い出深い一台です。僕のB-62の前の持ち主は、背中にかついで生録にあちこち通われたそうです。昔のオーディオは体力が要りました(笑)。手のひらに載せて楽々と持ち運べるDSDレコーダーとは大違いですね。
それにしても僕がNagraウイルスに掛からずに済んだのは、このB-62のおかげです。僕は多分最後までB-62だと思います。自信はあまり無いですけどね(笑)。
Commented
by
GRF
at 2016-08-02 09:46
x
(Y)さん とうとう去っていきました。最後にテーブルの上に横たえて、の美しいボディーを磨いて、GRFに繋げると、今まで聞いたことの無いような美音がしました。先日のB-77もそうでしたが、別れはやはり切なく美しいです。Nagraも必要な数だけにしようと思っています。こちらも切ないでしょうね。
Commented
by
プー博士
at 2016-08-02 10:42
x
わたしも昨日、タンノイⅢLZ+Quad44/405Ⅱ+StuderD-730をお譲りしたのですが、試聴したいというので鳴らしたところ、こんなにも低音が出ていたのか、こんなにアンサンブルが奇麗だったのかと驚き、GRFさんと同じ気持ちでした。うちの道路はさんで斜め前の事務所の方でそれにも驚きましたがきちんと理解して使って下さる方のところなので安心いたしました。