2016年 09月 05日
教会での演奏会 |
Dynaudioの"Consequence"が、とてもいい音を出していた2011年の秋に、石田さんとご一緒に来ていただいた伊藤さんの所属するコーラスの演奏会があると言う事で、澁谷の聖ドミニコ教会にベートーヴェンのミサ曲を聴きに行ってきました。ベートーヴェンのミサ曲というと、荘厳ミサが有名ですが、あまり演奏されないハ長調のミサ曲の方が演奏されました。私も聴いたことがありませんでした。練習をされている伊藤さんからは、力強い曲だとは聴いていました。
私自身は、クリスチャンではないので、教会には滅多に行きませんが、ヨーロッパの教会でオルガンの演奏を聴いたぐらいです。澁谷の教会もオルガンが二階に設置されていて、天井からから降り注いでくるのでしょう。教会の造りは、写真で見たことのあるベルリンのイエスキリスト教会みたいな雰囲気でした。モダンな造りで、天井近くにステンドグラスがあります。演奏がはじまる三時過ぎには、陽がステンドグラス越しに差してきて、信者のシャツを色とりどりに染めていきます。
教会ですから、残響の多い音が充ちていて、演奏前のアナウンスも、音が被って良くわからないほどでした。そんななか演奏前の挨拶に立たれた神父様のお声はマイクから離していても、さすが良く通り、バリトンの声も魅力的に聞こえました。
演奏は、モーツァルトのハ短調のセレナーデK.388から始まりました。オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンが二管づつの木管の八重奏曲で、この曲は後に弦楽五重奏曲の2番にもなっています。K.361のグランパルティータに比べると、モーツァルト自身よりは、バッハやヘンデル的な響きを持っていると感じました。演奏はやはりホルンとファゴットの音色と音程の問題は感じました。ホルンはアマチュアだと難しいところですね。
15分の休憩がありベートーヴェンのミサ曲です。狭い教会の祭壇一杯にオーケストラピットに入るようにオーケストラが並び、その後ろに、ソプラノ群が左側、アルト群が右側の女性コーラスが展開して、祭壇の前に、男性コーラスが左側にテノール、右側バスのが一体となって並んでいます。目一杯ですね。その大人数の演奏陣から、指揮者の曽我氏のバトンが一振すると思いがけない大音量の響きが教会に溢れました。リズム感も良いし、コーラスは音程がしっかりしています。オーケストラも低音がしっかりと弾けていて、インテンポ気味に音楽を引っ張っていきます。曽我さんの演奏は初めて聴きましたが、しっかりとした音楽構成で驚きました。
この曲はラテン語のミサの祈りをそのまま使っているのですが、教会の中で演奏するにはドラマティック過ぎると感じました。激しいのです。第九のクライマックスみたいにフルコーラスで歌われる迫力は聴いている人は。教会にいることを忘れるくらいです。演奏効果としては、教会の音響効果も大事ですが、演奏その物は、少し残響の多いコンサートホール会場で聴きたいと感じました。
二曲目のグローリアが終わったところで、先の神父さんがでてきて、お説教をはじめられました。5分ぐらいかと思っていましたら、なんと30分間続いたのです。その間、ソリストも、コーラスも指揮者も立ったままです。お説教は微に入り、歴史の講義見たくなりました。教会の説教としては良いのでしょうが、演奏会として聴きに来た私のような部外者から見たら、我慢大会に出たような物です。話が、大海に出たように拡がりはじめた時、これは何時終わるのだと、目の前が真っ暗になりました。法事の時の御経も音楽だと思って聴いている不信論者ですから30分以上の曲間のお説教は堪えました。
お話しの間、スタンバイしていたオーケストラは、今一度音のチューニングをはじめ、後半?のクレドから力強い演奏を再開したのです。ソリストも良いメンバーで、バリトンの吉川健一さんやアルトの高野百合絵さんは安定感もあり聴いていて安心できました。コーラスの素晴らしさは特筆物です。リズム感とダイナミクスが明確な指揮にも助けられて、声を出し切っていました。良い演奏を聴きました。
終了後は、後片付けもある伊藤さんにはご挨拶せず、石田さんと近況を話しながら澁谷の駅まで戻って来ました。帰り道はほとんど下り坂なので楽でしたね。澁谷の地下は変わってしまい、デパートの地下街に迷い込みました。いろいろと目移りして、お弁当を買ってしまい、出張での加重と加わり、今朝起きて計ったらえらいことになっていました。トホホ・・・
私自身は、クリスチャンではないので、教会には滅多に行きませんが、ヨーロッパの教会でオルガンの演奏を聴いたぐらいです。澁谷の教会もオルガンが二階に設置されていて、天井からから降り注いでくるのでしょう。教会の造りは、写真で見たことのあるベルリンのイエスキリスト教会みたいな雰囲気でした。モダンな造りで、天井近くにステンドグラスがあります。演奏がはじまる三時過ぎには、陽がステンドグラス越しに差してきて、信者のシャツを色とりどりに染めていきます。
教会ですから、残響の多い音が充ちていて、演奏前のアナウンスも、音が被って良くわからないほどでした。そんななか演奏前の挨拶に立たれた神父様のお声はマイクから離していても、さすが良く通り、バリトンの声も魅力的に聞こえました。
演奏は、モーツァルトのハ短調のセレナーデK.388から始まりました。オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンが二管づつの木管の八重奏曲で、この曲は後に弦楽五重奏曲の2番にもなっています。K.361のグランパルティータに比べると、モーツァルト自身よりは、バッハやヘンデル的な響きを持っていると感じました。演奏はやはりホルンとファゴットの音色と音程の問題は感じました。ホルンはアマチュアだと難しいところですね。
15分の休憩がありベートーヴェンのミサ曲です。狭い教会の祭壇一杯にオーケストラピットに入るようにオーケストラが並び、その後ろに、ソプラノ群が左側、アルト群が右側の女性コーラスが展開して、祭壇の前に、男性コーラスが左側にテノール、右側バスのが一体となって並んでいます。目一杯ですね。その大人数の演奏陣から、指揮者の曽我氏のバトンが一振すると思いがけない大音量の響きが教会に溢れました。リズム感も良いし、コーラスは音程がしっかりしています。オーケストラも低音がしっかりと弾けていて、インテンポ気味に音楽を引っ張っていきます。曽我さんの演奏は初めて聴きましたが、しっかりとした音楽構成で驚きました。
この曲はラテン語のミサの祈りをそのまま使っているのですが、教会の中で演奏するにはドラマティック過ぎると感じました。激しいのです。第九のクライマックスみたいにフルコーラスで歌われる迫力は聴いている人は。教会にいることを忘れるくらいです。演奏効果としては、教会の音響効果も大事ですが、演奏その物は、少し残響の多いコンサートホール会場で聴きたいと感じました。
二曲目のグローリアが終わったところで、先の神父さんがでてきて、お説教をはじめられました。5分ぐらいかと思っていましたら、なんと30分間続いたのです。その間、ソリストも、コーラスも指揮者も立ったままです。お説教は微に入り、歴史の講義見たくなりました。教会の説教としては良いのでしょうが、演奏会として聴きに来た私のような部外者から見たら、我慢大会に出たような物です。話が、大海に出たように拡がりはじめた時、これは何時終わるのだと、目の前が真っ暗になりました。法事の時の御経も音楽だと思って聴いている不信論者ですから30分以上の曲間のお説教は堪えました。
お話しの間、スタンバイしていたオーケストラは、今一度音のチューニングをはじめ、後半?のクレドから力強い演奏を再開したのです。ソリストも良いメンバーで、バリトンの吉川健一さんやアルトの高野百合絵さんは安定感もあり聴いていて安心できました。コーラスの素晴らしさは特筆物です。リズム感とダイナミクスが明確な指揮にも助けられて、声を出し切っていました。良い演奏を聴きました。
終了後は、後片付けもある伊藤さんにはご挨拶せず、石田さんと近況を話しながら澁谷の駅まで戻って来ました。帰り道はほとんど下り坂なので楽でしたね。澁谷の地下は変わってしまい、デパートの地下街に迷い込みました。いろいろと目移りして、お弁当を買ってしまい、出張での加重と加わり、今朝起きて計ったらえらいことになっていました。トホホ・・・
by TANNOY-GRF
| 2016-09-05 07:36
| 演奏会場にて
|
Comments(2)
伊藤さんのツテで一音入魂合唱団のミサ曲を聞きに行ったらばったりとGRFさんにお会いしてびっくり、ほんとにお久しぶりです。
お陰で最新のTW3の開発の苦労話も色々お聞かせ頂いて、詳細がよく解りました。今度又お聞かせください。
コンサートは中々迫力のあるミサ曲でしたね。流石にベートーベンらしい。
お陰で最新のTW3の開発の苦労話も色々お聞かせ頂いて、詳細がよく解りました。今度又お聞かせください。
コンサートは中々迫力のあるミサ曲でしたね。流石にベートーベンらしい。
Commented
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TANNOY-GRF at 2016-09-05 20:56
伊藤さんから、石田さんも来られているとお聞きしておりました。本当に久し振りですね。しばらくお会いしていないのですが、私のブログを読んで頂いていただき、技術的に詳しい質問を聞かれました。さすがに石田さんだと驚き、感心致しました。石田さんなので、詳しい説明を致しました。細かいところまでご存じなので、説明のしがいがありました。ぜひ、一度音を聞きにお越し下さい。