2017年 02月 26日
S.Tさんの再訪 |
一昨年の11月に来ていただいたS.Tさんが、Oさんとご一緒にこの週末に再訪していただきました。前回は大変丁寧なご感想をいただき、「壷中の天」に例えていただいた頂きました。ありがたいことです。今回は、和室のユニコーンは演奏会場の再現から、通常の二次元の音の方向に振っていますので、そのご感想もお聞きしたいですね。大きな差は、現在GRFのある部屋で使っているemmと工藤プリアンプが、その時は和室で使われていました。演奏会場にワープしたような「壷中の天」の雰囲気を再現していた機器は、GRFのある部屋に移ったのですが、両方の部屋で同じ音を目指しても仕方が無いので、和室は二次元的な音場に戻し、帯域、とくに低域の調整を主に行ってきました。
電源部を改良して静かになってきたOさんのDAコンバータは、その静かになった分、低域への伸びになり、大変豊かな音を鳴らしてくれています。前回とは違うアプローチですが、6畳の部屋でなっているとはとうてい思えない音です。最近はとなりのへやでレコードばかり聴いていましたので、和室の音の熟成には私も驚きました。バックロードホーンの豊かな低域は、聞いている人を音楽でゆったりと包みます。GRFにも共通した音ですね。部屋を掃除すると音が良くなるのは、いつものことですが、しっかり掃除機を掛けて準備しました。
準備と言えば、実験室化している大きな部屋の整頓もしなければなりません。お二人が来られるのはお昼頃ですから、まだ一時間半ほどあります。久しぶりにTroubadour80+TW3の微妙な位置調整を始めました。ところが、これが大変だったのです。いつものモノラル音源を使っても、音が収束しません。ほんの少しのズレなのですが、時間もあるので、最初からやり直しました。中高域の80の音を止めて、TW3だけでならして、その位置を再検討します。高域と一緒の組み合わせだと、部屋の左右の形状の差、反射の差が出て、左右の絶対位置はずれています。それを元に戻し、再検討を始めたのです。
これが大変でした。高域が無くなり低域だけですと位置情報がいっぺんに少なくなります。また、前後に同位相で鳴らしている特殊な方法なので、単純な前後の差では無くなり、部屋の形状の影響を受けやすくなっています。いったん、絶対位置を合わせて、前からも後ろからも聞き比べて前後左右の位置を決めていきます。そして今度は逆にTW3のウーファーを外して80だけで中高域の位置を調整していきます。違いを確かめるために、2〜3ミリでは無く、2〜3センチも大幅に動かしてみました。すると、ウーファーだけの位置を打ち消すように中高域の位置はずれます。
気がつくと、一時間も経っていました。触らなければ良かったと後悔しましたが、やはり音のズレが気になったから始めたので、この微調整の検証は避けられません。将棋や碁の手順やその手が正しいかの検証と同じで、新しい位置と前の位置の差、反対側に動かしたときの差を一つ一つ検証して行くのです。順列組み合わせで手を抜けません。この工程をはしょると不安が残るだけです。それでも、少しずつ実験を重ねて、ピントがだんだん合ってきました。ようやくCDで音の出方を再確認して終えました。時間が無いからレコードでの確認はしていませんが、SPの位置調整ですから、CDで音が合えば充分でしょう。
シャワーを浴びて天気の良い表に出ると、ちょうどお二人が到着されるところでした。そのまま、近くの洋食屋さんへ。来月中に長い間の営業を終わるお店は、少し待ってようやく入れるほどお客さんで満員でした。いつものミックスフライです。左からかにコロッケ・魚フライ・そしてわたしのはエビをチキンに代えてあります。ボリュームたっぷりでしょう!
by TANNOY-GRF
| 2017-02-26 13:26
| 来たり
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