2017年 06月 07日
10年間の進化は? |
・・・前日の晩、友人と飲みながらアナログレコード、越路吹雪の日生劇場79年盤、金子由香利の銀巴里ライブ、森進一の74年のライブ盤等を聴いていました。いずれも、レコードしか無い時代の物です。私は歌謡曲やヴォーカルはライブのレコードを中心に集めています。実況録音盤がその人の実力が一番解るからです。スタジオ録音では、音を張り合わせてベストを作っていますので。それと、昔の録音には、今のマルチ録音には無い、その空間の大切な位相情報がそのまま、入っているレコードが多いようです。それらを再生すると、三次元に音場が拡がり、深さや高さも出現します。ステレオ録音の真価が味わえるからです。
レコード再生の時は、勿論、プリアンプが大切です。イコライザーカーブを正確に再現すると同時に、SN比も大事です。RIAAのカーブを正確に再現するためには、今までも様々な工夫がされてきました。回路により一番特徴が顕れるのもイコライザー回路です。自分でも、いろいろと制作していましたが、現在は、LCR型のイコライザーを使用しています。専用の入力トランス、出力トランスとのマッチングにより、素晴らしいSN比を実現しています。
ターンテーブルは、三年ほど前にドイツ製のAcoustic Signature社のアルミターンテーブルを導入しました。糸ドライブで悠々と回る最新のターンテーブルで、レコード盤に針を載せても全く音がしません。通常、レコード自身の音だと思っていた、ざわざわ、ゴロゴロする音は、じつはターンテーブルの軸受けが出している音なのです。このターンテーブルは全く別次元のレコード再生を可能にしています。
そして、安定したレコード再生を可能にしているのは、二十年以上使いこなしてきた、SMEのシリーズ Vです。微妙な針圧調整ばかりではなく、インサイドフォースキャンセラーやオイルダンプなど、考えられることをすべて行っています。その一つ一つの微妙な調整が、安全に的確に行えるのが素晴らしいですね。調整法については、以前書きましたが、その微妙な違いを、アナログ入力のSD05がすべて描き出すのが、とてもうれしいです。Rubyの出現以来、一貫してベンツマイクロのカートリッジを愛用しています。現在SMEのアームについているのは、LP EBONYです。一年ぐらい使用すると、当たりが出てきてとても柔軟になってきました。三次元の再現性は、抜群です。
CDが進化すると同時に、LP再生はますます深化していきます。おのおの良さは違いますが、音楽再生という観点からは、どちらも従来の次元からは考えられないほど進歩し続けています。それらの醸し出す、柔らかな音楽の一端が、ご訪問された方々に伝われば嬉しいのですが。・・・・
レコード再生の時は、勿論、プリアンプが大切です。イコライザーカーブを正確に再現すると同時に、SN比も大事です。RIAAのカーブを正確に再現するためには、今までも様々な工夫がされてきました。回路により一番特徴が顕れるのもイコライザー回路です。自分でも、いろいろと制作していましたが、現在は、LCR型のイコライザーを使用しています。専用の入力トランス、出力トランスとのマッチングにより、素晴らしいSN比を実現しています。
ターンテーブルは、三年ほど前にドイツ製のAcoustic Signature社のアルミターンテーブルを導入しました。糸ドライブで悠々と回る最新のターンテーブルで、レコード盤に針を載せても全く音がしません。通常、レコード自身の音だと思っていた、ざわざわ、ゴロゴロする音は、じつはターンテーブルの軸受けが出している音なのです。このターンテーブルは全く別次元のレコード再生を可能にしています。
そして、安定したレコード再生を可能にしているのは、二十年以上使いこなしてきた、SMEのシリーズ Vです。微妙な針圧調整ばかりではなく、インサイドフォースキャンセラーやオイルダンプなど、考えられることをすべて行っています。その一つ一つの微妙な調整が、安全に的確に行えるのが素晴らしいですね。調整法については、以前書きましたが、その微妙な違いを、アナログ入力のSD05がすべて描き出すのが、とてもうれしいです。Rubyの出現以来、一貫してベンツマイクロのカートリッジを愛用しています。現在SMEのアームについているのは、LP EBONYです。一年ぐらい使用すると、当たりが出てきてとても柔軟になってきました。三次元の再現性は、抜群です。
CDが進化すると同時に、LP再生はますます深化していきます。おのおの良さは違いますが、音楽再生という観点からは、どちらも従来の次元からは考えられないほど進歩し続けています。それらの醸し出す、柔らかな音楽の一端が、ご訪問された方々に伝われば嬉しいのですが。・・・・
これは2007年3月に書いた記事です。今日書こうと思ったことが、10年前に書かれていました。もちろん、それなりに進化しているのですが、アナログ系は、全く同じです。現用のターンテーブルをいつから使っていたのか確かめるために調べていて見つけました。我ながら驚き、あきれました。結局同じところをぐるぐると回っているのだと。また10年ぐらいでは何も変わってはいないだと。同じ道を歩き続けているのだとおもいました。老人力のおかげでもありますね(苦笑)。
ターンテーブルの特徴も、Ebonyのカートリッジが三次元の音を出していることも、アームの調整が音を決めることも、すべて書かれていました。その延長上に今の音があるのです。もっとも、アナログはテープ中心にやってきましたから、レコード関係はあまり変わらないし、代えるモノも無いのです。オーディオ歴は、今年でもう55年になります。この部屋になってからも20年になりました。SPはいろいろと実験していますが、音の傾向は同じですし、その階段をいつも上っているのでしょう。10年前の日記を見て、全く同じなので笑ってしまいました。
今回は、糸ドライブのテンションを上げて、回転を安定させてみました。モーターのプーリーは元々、丸いゴム系にあわせてあるので、糸を使うとプーリの奥まで入り系が小さくなりますから、定回転を保つためには、糸のテンションを微妙に変えていました。その為、温度や湿度の変化に強いノーメックスの糸を使っているのです。しかし、毎回ストロボで回転数を合わせるのもやっかいなので、プーリーを作り直すか、純正のゴムベルトを導入するかAcoustic Signatureに聴いてみました。すると社長からすぐ返事が来て、コントロールボックスの前面パネルを開けると、中にポテンシャルメーターがあり、それを調整すると回転が変わるとのこと!13年目の真実にびっくり。早速、やってみました。ついでの、対称で引っ張っているモーターの位置を正確に対向に置くと、糸の長さを同じにするようにアドヴァイスをいただきました。
糸も気持ち太いタイプにかえてテンションをしっかりと張りました。それで回転数をぴったり合わせると、音が柔らかく安定しました。442のピッチが440になったぐらいの変化です。この音を聴くと、ほとんどのプレーヤーの回転数は早いのでは無いのかと思いました。正規の33⅓は音楽がゆったりと流れるのです。もちろん45回転も調整しました。こちらは低域の充実が著しいですね。
越路吹雪の79年盤のサントワマミーが全く違って聞こえてきました。柔らかく心にしみてきます。この音を聞くためにまた演奏会を開かなければと思いました。
by TANNOY-GRF
| 2017-06-07 14:54
| オーディオ雑感
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