2018年 04月 21日
プー博士のミニ・ユニコーン大実験 |
プー博士です。
こんばんは、Orisukeです。
背面にスピーカー端子もつけたので、夜にここで鳴らしてみます。「親子」よく似た感じです(笑い)
音場スピーカーの自作ですが、ここまでスピーカーを天板にうつ伏せにし背面から出る音を部屋に放射して聴いておりました。音場はよく現れて定位もよく、しかしどうも音質がなんとなく気になります。高音があまり出ていないのか音にスムーズさがないように感じます。
リバース使用の場合は、箱を前傾させて直接音を増やすとシャープな感じになりますが、通常の取り付けの場合は指向性が狭くなる分、後傾して背後の壁で音をバウンスさせるか球や円錐のリフレクターをユニット上部に取り付けるのが良いのだと思います。ホーンロードのかかり方は、リバースの方が良いかも知れませんね。
最近、胸痛が続いて病院で精査したのですが、大丈夫でした(ほっ!)腰痛もなくなり、今は元気です。
* 音場スピーカー案
落ち着いたので音場スピーカーを試作始めました。友人のスピーカー製作者に構想を話したところ、トールボーイ型に逆付けして載せたところ、高音が出ないと報告してきました。まあ、それは予想されます。そこでまずはこんな形を試みるつもりです。
安いバックロードホーンのキットを改造して天板にスピーカーをつけます。部材を少し買ってこないといけませんが、こんな形にしてみようと思います。12cm径のスピーカーはこのように内部につけ、天井に向けて音を出しますが、このスピーカーを部屋のコーナーに置けば音の拡散効果が出るかと想像しています。
次にこのスピーカーをユニコーンのように天板に伏せて置き、鳴らしてみます。場合によってはキューブボックスに取り付けそれを天板に載せるかもしれません。
* 音場スピーカー(その1)
音場スピーカーの試作中です。箱が完成しこんな感じになります。上に向かって音を放射しますが、このスピーカーをコーナーに設置することで壁のバッフル効果を狙います。うまくいくかどうか、、、
* 音場スピーカー(その2)
片側だけ完成したので、スピーカーを載せてみました。FostexのFE126Enです。内部には吸音材入れずに聴いてみたのですが、ショスタコヴィッチの第15番のピッコロの高音も出ているように思います。まだ片側だけなのでステレオ音場はわかりませんが、よさそうな予感。低音もまあ出ていますね。でもユニコーンと比べてなにかバランスの悪い音のように思います、
たとえば高域から低域まで滑らかでないような、、、ステレオで聴いてまたご報告しますが、失敗ではなさそうです \(^o^)/ まずは中間報告まで。
おー、バックロード型リバーススピーカー、ついに登場ですね!126Enシングルですと高音は必然的に落ちますので、それは気になさらず(汗)、まずはステレオで独特の音場感を体験して頂ければと。
私、最近、天板にリバース装着、前面にノーマル装着でタンデムにしたバックロードはどうだろうかと妄想中です。前面・天板双方をノーマル装着のものは複数の方が作られているので、そのバリエーションで行けるかもと思っています。
出張帰りの高速バスの中から、とりいそぎご返事まで。
Orisukeさま メールありがとうございました。
連絡差し上げようと思ったのですがアドレスがわかりませんでした。GRFさんが気を利かせて下さり感謝いたします。
今回、側板をきちんと密閉していない状態でもよさそうな感じでしたので、いけるかもしれません。バックロードホーンの本来のスピーカー位置に加えて天板に天井に向けた1個を加えることも考えたのですが、BOSEがすでにやっていて面白くないので単発でやってみます(サブウーファも使わない)吸音材は今回入れておりませんが、入れるとしたらスピーカーのある部屋ぐらいでしょうか。またご報告いたします。
* ミニユニコーン
音質はやや硬い感じがしますが、これはエージングによりかなりよくなると思われます。心配した高域ですが、きちんと出ていて消えてしまっているわけではありません。ただ「音が薄い」という印象があります。これが高域が落ちているということでしょうか?いろいろな曲を聴いてみます。
(1)カンターテ•ドミノ:11番の「クリスマスソング」でのコーラスの
広がりがいつも機材の目安になります。ユニコーンほどの広がりは
ありませんが、かなり壁いっぱいに、それもかなり上の方まで音が
広がります。メインのヴォーカル位置もきちんと定位しています。
(2)マディ•ウオーター:楽器は左右に分かれており、弦のこすれる音も
リアル、声の感じも悪くありません。
その他マーラーなども音の広がりという点では、音場型スピーカーを名乗っても恥ずかしくない広がり、ただユニコーンと違うのはスピーカーの奥に広がるのではなく、スピーカーの間のように聴こえるのです。もっとスピーカーを手前に出してくればそうなるのかも知れません。
まずは成功といってよいのではないでしょうか?
T4のようなふくよかな音ではありませんが、セットで2万円以下でこの音なら、、、万歳します〜
そこでスピーカーを箱の中に入れ天井に向かって音を放射するようにしてみました。
スピーカー自体はリスナーの方を向いているわけではなく、天井を向いています。リスナーに直接音が届くのはわずかになるのでしょうがしかしこれのほうが音が滑らか。高域もスムーズです。これでエージングが進めば音も柔らかくなりそうです \(^o^)/ しばらくはこれで鳴らしてみましょう。もっと適したスピーカーがあれば実用になりそうですね。
結論
いろいろ試聴した結果
(1)スピーカーは天板に(うつ伏せではなく)ふつうに取り付け
音は天井に向かって放出させる。このほうが高域が滑らか。
(2)スピーカー筐体の前面を(底にブロックをかませて)後傾さ
せ、部屋の後の壁面への音の反射をやや多くする。
(3)どうも中域がこもるような感じがしたので、バックロードホ
ーン開口部からハンカチ1枚ほどのフェルトを入れてみまし
たところ解消しました。おもしろいですね、スピーカー製作
は初めてでしたが吸音材の使い方など耳で聴いては修正、と
いうのが一番なんですね(機器による測定で簡単に対処法な
どが分かるのでしょうけど)
これでエージングしてみます。塗装すればまた音も変わることと思います。
ところでこれまでにも音場型といわれるスピーカーは色々あります。むかし父はボーズの901といったか前面に1個、後面に8個のスピーカーがついたものを使っておりましたが、当時は興味なかったので使わなくなったそれは友人にあげてしまいました。音場型と言われるスピーカーがオーディオマニアにはあまり受け入れられていないようですが、おそらくGerman Physiks社のDDDが出るまではなにかBGMを聴くスピーカーという感じだったのでしょうか。
音場だけでなく音質も高品質のものでないとダメなんでしょうね。このジャンルはまだまだ可能性あるように思います。またお越しになったときに聴いて下さいませ。
プー博士様 GRF様
こんばんは
続報、有り難うございます。
バックロード版のお写真、ほんとうに親子みたいで格好いいですね。この形を見ているだけで作りたくなってしまいます。
FE126Enのリバース状態でのハイ落ちは、仕方ないですね。私もシングルでのハイ落ちが激しかったので、結局トロバドール80型のタンデムにしました。もしかすると、126Enよりも108EΣの方が背面の高域は伸びているのかな、とも感じていますが値段も倍なので今のところ試していません。中高域の品位がリバースよりも標準装着の方が良いのは仰るとおりだと思います(たぶん、ほとんどのユニットはそうなのでしょうね)。
バックロード箱の吸音材は、ホーン開口部下側とユニット取り付け部の空気室の2箇所に入れるのが一般的です。長岡バックロードですと、空気室はミクロンウールなどを少量入れて、開口部は階段状に仕切って砂利やジルコンサンドを充填することが多いです。この材質もフェルト、ミクロンウール、グラスウール、シンサレート、真綿などで全て音が(かなり)違いますので、是非、お試し下さい。また、バッフル盤の横の木口面にシナノキなどの木口テープを貼ると、それでも変わりますから繊細なものだと思います。
先日、オークションでFE138ES-Rをもう一組入手しました。これで138ES-Rのタンデムリバースに挑戦するか、それともバックロードにするか思案中です。
それでは、また
Orisuke
by TANNOY-GRF
| 2018-04-21 09:13
| 行ったり
|
Comments(3)
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by
プー博士
at 2018-04-21 17:14
x
GRFさま、ご紹介いただき恐縮です。最終の形態としてはスピーカーはうつ伏せではなく内部にマグネット部分が入る(ふつうに)取り付けになりました=天井に向かって音が放射されます。このほうがうつ伏せよりも高域がきれいに出ているように思います。さらに、以前GRFさまからいただいたスピーカーの前縁を持ち上げる金属ブロックを使い、スピーカー筐体をやや後傾させるようにし、スピーカーからの音を後面の壁により多く反射させるようにしたところ、かなりよい音質、音場となりました。これでエージングしてみます。
それにしてもこんなセットでも楽しめるというのが面白いですね。ユニコーンのスピーカーのようなコーンの奥行きの深いスピーカーがあれば(出れば)この形式にピッタリかもしれませんね。Fostexが限定で出せばよいのにな〜
それにしてもこんなセットでも楽しめるというのが面白いですね。ユニコーンのスピーカーのようなコーンの奥行きの深いスピーカーがあれば(出れば)この形式にピッタリかもしれませんね。Fostexが限定で出せばよいのにな〜
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by
TANNOY-GRF at 2018-04-24 20:49
Orisukeさん プー大博士
楽しい製作記事をありがとうございます。創意工夫で、自分だけの装置を手作りする。オーディオの楽しみの一つですね。
また続編をお待ちしていますね。
楽しい製作記事をありがとうございます。創意工夫で、自分だけの装置を手作りする。オーディオの楽しみの一つですね。
また続編をお待ちしていますね。
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TANNOY-GRF at 2018-05-03 21:23
追加の文章を書いたとき、非公開のままになっていました。プー博士、orisukeさんごめんなさい・・・