2009年 05月 11日
Acoustic Taoさんを訪問 |
今年初の真夏日になった日曜の午後、新緑に囲まれた狭山丘陵の公園の傍に建つ素敵なAcousitc Taoさんのお宅を、UNICORNさん (Uさん)とご一緒に訪問しました。
このところお騒がせしているユニコーンを初めて聴かせていただいたUさんとAさんをご紹介いただいたのは実はTaoさんだったのです。Taoさんは何回かUさんのお宅を訪問されていますので、Uさんも、Taoさんのお宅に何度もお邪魔されているものと思っていましたが、今日が初めての訪問だと聞き驚きました。幾度に見事にコーディネイトされたUさんのお宅のインテリアに感心していますが、Taoさんのきれいなお宅も、私には脅威です。
その、German PhysiksのHRS120 Carbonがあった専用リスニングルームには、もはやDDDユニットは無く、替わりに可愛いTANNOYのCHATSWORTH(12"Monitor-Gold入り)が置かれていました。その他の機器は同じですから、見た目には何だかアンバランスな感じですが、音を聴くと納得のグレードの高い音がしました。TAOさんは方々でTANNOYを聴かれているので、特製を活かされた納得の音がしていました。入力系も三種類あり、LP-12とロクサンでいずれもカートリッジはBenz Microです。音は、RubyとReferenceの特徴を活かしていて、各々専用のイコライザーから正確なカーブで再現されているのが解ります。両方ともS/Nがよく、隣のLINNの超高級機のCD-12のサウンドに負けていません。
気密性の良いスタジオ形式のリスニングルームは以前のSPには必須でしたが、本来はリヴィングルーム用に作られたチャトワースには、そぐわないような気もしました。お隣との距離もあり緑に囲まれた抜群の環境ですから、五月の美しい季節には窓を開け放して聴かれた方が、可愛いチャトワースにはお似合いだと思いました。念願の専用のオーディオルームを作られるときには、どうしても防音や吸音で気密性の高い部屋を造りがちですが、中に入った時耳がジーンとするのは、何かおかしいと私の経験からも言えるようです。人間の生活する普通の環境で、気軽に音楽を聴ける事こそ大事なんではないでしょうか?
私自身も「GRFの部屋」をつくるまでは、そう思っていましたが、最近の和室でのユニコーンの気楽な再生音を聴くと考えが変わり始めました。その意味で、二階の寝室に置かれたQUADのESLは理想的な環境なのかも知れません。
驚いたのは、そのESLの音です。16畳ぐらいの広めの寝室/音響空間は隣の和室まで?で悠々とならされる50年前のコンデンサースピーカーには、Uさんも驚きの色を隠せません。長年思い抱いていた恋人に出会ったようなお顔をされていました。その驚きのレポートはMixiの日記にも書かれているのですが、mixiを見られない方もおられるので、了承が得られれば、ここに転載したいと思っています。寝室に入るのは、何だか遠慮がいるのですが、この部屋では置かれたベッドが適度な吸音材となってストレスの無い音が響いています。窓から眺められるお隣さんの見事なお庭も借景として環境を良くしています。
何も言う事はありません。音楽が流れていました。Taoさんの熱心で長いオーディオ遍歴も、この部屋を得た事でひとまず小休止ではないでしょうか?お好きなレコードを集められる方に力を注いでください。レコード収集は広大な大海が広がっています。そちらの旅は一生かかっても終わりません。Taoさんの抜群なセンスと生演奏を聴かれる経験で、Taoさんならではの、レコードコレクションを見たいものです。
でも、下の専用ルームには可愛いチャトワースは似合いませんね。リヴィングルームに戻されるか、使われるのなら、以前あった南向きの窓を今一度開けて風通しの良い、緑の見える環境にされた方が良いと思います。今の環境では、何を持ってきても二階のお部屋にはかなわないと思います。すみません、、、。
帰り道、Uさんと二階の部屋の素晴らしさを語りながら帰ってきました。Uさんも相当、ねじが巻かれていましたよ。今回は二人とも、とても充実した訪問になりました。Taoさん、ありがとうございました。
以下は、UNICORNさんの日記です。了承を得て転載しました。合わせてご覧いただくと、イメージがより立体的だと思います。
初めてのTAO邸とESL
さてAudioサークルの皆様方の多数のReportですっかり訪問した気に なっていたが、やはりそこは写真と文章のMagic、今回はサア・・確 かめるぞ!!と若干気合を入れて・・・そこは流石TAOさん御自分の ブログに我々の訪問に先立ちすでに仮想Reportを書かれ、予防線を 張られていられるのでこちらも大変だ・・・
まずは初代下宿人の鉛筆Speakerの座を最近奪ったタンノイのチャト ワースを、稀なる組み合わせで御聞かせ頂く、チャトワースは思った より小がらで思わず手でその小麦色に軽く日焼けした肌に触りたく なる、初代下宿人の鉛筆青年の筋肉質に溢れた黒光りする肌とは 対照的なほど人間的で、心変わりしたTAOさんの気持ちもよく解る・・
TAOさんも我々おじさんの興味津々の目を見つめながら、手を換え 品を換え色々な角度でお披露目していただく・・・、夫々特徴ある お声を聞かせていただき色々勉強になる・・が、やはりホール感 よりは若干楽器よりの音楽が聞こえてくる、部屋の残響を従来の部屋 のイメージを壊さず工夫された結果が現れだしているようだ・・・
さて息ずまるような緊張感溢れる試聴タイム後、緑の香りに包まれた 空気でRefresh、美味しいCoffeeを頂く・・・・
2階の寝室!!に移動し、小生が今回の訪問で一番気になっていた イギリスVintage物を御聞かせ頂く。
音が出た瞬間いや・・・本当に驚きました!!
そこには小生がここ1−2年頭のなかで仮想的に描いていたQuad ESL の再生音楽世界が出現している!!
小生の過去のESL体験(30年以上前の京都Jazz喫茶ZABOの初代Speaker) は決して幸せなものではなく(大音量に弱い、低域の量感が・・・)又 その後のAudio記事もその印象を加速させる物であった。
でもUnicornの禁断の世界に足を踏み入れ、何故か常に小生が勝手に 想像するESL再生音楽世界が頭の中で鳴り始めた!!
CartridgeとAnaloguePlayerは最新の物だが、アンプは40年以上前に 作られた真空管アンプ、でもオーケストラの再生音楽からは本当に Freshで軽やかに空気を無理なく振動させた音楽が聞き取れる!!
特に低域の軽やかでその存在を意識させない表現は見事でさえある!!
だれが低域の量感が・・・なんて批評を、一部Audioマニアの押し出しの強い低域に毒された顔が浮かぶ・・・
でも何度かそのESLの世界を経験されているGRFさん、小生とは異なり 冷静に手と口を出され(!?)微妙に演奏者像を変化させる・・・・
TAOさん、もうこれで音楽マニアに戻れるのでは・・・過去何年かの Audioマニア(!?)としての投資がここには十分反映されている!!
後少しの間、最小の投資コストでAudioマニアと音楽マニアとの間でのConversationWithMyself・・・を・・とのエールのようにも取れる!!
追記
翌日、Taoさんは一階の部屋の大幅な変更を断行されました。横向きを縦向きに、窓を少し開けて空気の流れを作り、ピアノの位置も以前の中央へ戻されました。ピアノとオーディオのコラボレーションも計れたようです。見た目も自然ですね。
このところお騒がせしているユニコーンを初めて聴かせていただいたUさんとAさんをご紹介いただいたのは実はTaoさんだったのです。Taoさんは何回かUさんのお宅を訪問されていますので、Uさんも、Taoさんのお宅に何度もお邪魔されているものと思っていましたが、今日が初めての訪問だと聞き驚きました。幾度に見事にコーディネイトされたUさんのお宅のインテリアに感心していますが、Taoさんのきれいなお宅も、私には脅威です。
その、German PhysiksのHRS120 Carbonがあった専用リスニングルームには、もはやDDDユニットは無く、替わりに可愛いTANNOYのCHATSWORTH(12"Monitor-Gold入り)が置かれていました。その他の機器は同じですから、見た目には何だかアンバランスな感じですが、音を聴くと納得のグレードの高い音がしました。TAOさんは方々でTANNOYを聴かれているので、特製を活かされた納得の音がしていました。入力系も三種類あり、LP-12とロクサンでいずれもカートリッジはBenz Microです。音は、RubyとReferenceの特徴を活かしていて、各々専用のイコライザーから正確なカーブで再現されているのが解ります。両方ともS/Nがよく、隣のLINNの超高級機のCD-12のサウンドに負けていません。
気密性の良いスタジオ形式のリスニングルームは以前のSPには必須でしたが、本来はリヴィングルーム用に作られたチャトワースには、そぐわないような気もしました。お隣との距離もあり緑に囲まれた抜群の環境ですから、五月の美しい季節には窓を開け放して聴かれた方が、可愛いチャトワースにはお似合いだと思いました。念願の専用のオーディオルームを作られるときには、どうしても防音や吸音で気密性の高い部屋を造りがちですが、中に入った時耳がジーンとするのは、何かおかしいと私の経験からも言えるようです。人間の生活する普通の環境で、気軽に音楽を聴ける事こそ大事なんではないでしょうか?
私自身も「GRFの部屋」をつくるまでは、そう思っていましたが、最近の和室でのユニコーンの気楽な再生音を聴くと考えが変わり始めました。その意味で、二階の寝室に置かれたQUADのESLは理想的な環境なのかも知れません。
驚いたのは、そのESLの音です。16畳ぐらいの広めの寝室/音響空間は隣の和室まで?で悠々とならされる50年前のコンデンサースピーカーには、Uさんも驚きの色を隠せません。長年思い抱いていた恋人に出会ったようなお顔をされていました。その驚きのレポートはMixiの日記にも書かれているのですが、mixiを見られない方もおられるので、了承が得られれば、ここに転載したいと思っています。寝室に入るのは、何だか遠慮がいるのですが、この部屋では置かれたベッドが適度な吸音材となってストレスの無い音が響いています。窓から眺められるお隣さんの見事なお庭も借景として環境を良くしています。
何も言う事はありません。音楽が流れていました。Taoさんの熱心で長いオーディオ遍歴も、この部屋を得た事でひとまず小休止ではないでしょうか?お好きなレコードを集められる方に力を注いでください。レコード収集は広大な大海が広がっています。そちらの旅は一生かかっても終わりません。Taoさんの抜群なセンスと生演奏を聴かれる経験で、Taoさんならではの、レコードコレクションを見たいものです。
でも、下の専用ルームには可愛いチャトワースは似合いませんね。リヴィングルームに戻されるか、使われるのなら、以前あった南向きの窓を今一度開けて風通しの良い、緑の見える環境にされた方が良いと思います。今の環境では、何を持ってきても二階のお部屋にはかなわないと思います。すみません、、、。
帰り道、Uさんと二階の部屋の素晴らしさを語りながら帰ってきました。Uさんも相当、ねじが巻かれていましたよ。今回は二人とも、とても充実した訪問になりました。Taoさん、ありがとうございました。
以下は、UNICORNさんの日記です。了承を得て転載しました。合わせてご覧いただくと、イメージがより立体的だと思います。
初めてのTAO邸とESL
さてAudioサークルの皆様方の多数のReportですっかり訪問した気に なっていたが、やはりそこは写真と文章のMagic、今回はサア・・確 かめるぞ!!と若干気合を入れて・・・そこは流石TAOさん御自分の ブログに我々の訪問に先立ちすでに仮想Reportを書かれ、予防線を 張られていられるのでこちらも大変だ・・・
まずは初代下宿人の鉛筆Speakerの座を最近奪ったタンノイのチャト ワースを、稀なる組み合わせで御聞かせ頂く、チャトワースは思った より小がらで思わず手でその小麦色に軽く日焼けした肌に触りたく なる、初代下宿人の鉛筆青年の筋肉質に溢れた黒光りする肌とは 対照的なほど人間的で、心変わりしたTAOさんの気持ちもよく解る・・
TAOさんも我々おじさんの興味津々の目を見つめながら、手を換え 品を換え色々な角度でお披露目していただく・・・、夫々特徴ある お声を聞かせていただき色々勉強になる・・が、やはりホール感 よりは若干楽器よりの音楽が聞こえてくる、部屋の残響を従来の部屋 のイメージを壊さず工夫された結果が現れだしているようだ・・・
さて息ずまるような緊張感溢れる試聴タイム後、緑の香りに包まれた 空気でRefresh、美味しいCoffeeを頂く・・・・
2階の寝室!!に移動し、小生が今回の訪問で一番気になっていた イギリスVintage物を御聞かせ頂く。
音が出た瞬間いや・・・本当に驚きました!!
そこには小生がここ1−2年頭のなかで仮想的に描いていたQuad ESL の再生音楽世界が出現している!!
小生の過去のESL体験(30年以上前の京都Jazz喫茶ZABOの初代Speaker) は決して幸せなものではなく(大音量に弱い、低域の量感が・・・)又 その後のAudio記事もその印象を加速させる物であった。
でもUnicornの禁断の世界に足を踏み入れ、何故か常に小生が勝手に 想像するESL再生音楽世界が頭の中で鳴り始めた!!
CartridgeとAnaloguePlayerは最新の物だが、アンプは40年以上前に 作られた真空管アンプ、でもオーケストラの再生音楽からは本当に Freshで軽やかに空気を無理なく振動させた音楽が聞き取れる!!
特に低域の軽やかでその存在を意識させない表現は見事でさえある!!
だれが低域の量感が・・・なんて批評を、一部Audioマニアの押し出しの強い低域に毒された顔が浮かぶ・・・
でも何度かそのESLの世界を経験されているGRFさん、小生とは異なり 冷静に手と口を出され(!?)微妙に演奏者像を変化させる・・・・
TAOさん、もうこれで音楽マニアに戻れるのでは・・・過去何年かの Audioマニア(!?)としての投資がここには十分反映されている!!
後少しの間、最小の投資コストでAudioマニアと音楽マニアとの間でのConversationWithMyself・・・を・・とのエールのようにも取れる!!
追記
翌日、Taoさんは一階の部屋の大幅な変更を断行されました。横向きを縦向きに、窓を少し開けて空気の流れを作り、ピアノの位置も以前の中央へ戻されました。ピアノとオーディオのコラボレーションも計れたようです。見た目も自然ですね。
by TANNOY-GRF
| 2009-05-11 07:35
| 行ったり来たり
|
Comments(5)
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by
UNICORN
at 2009-05-11 10:21
x
昨日は有難う御座いました!!
確かに小生日記とこのブログを読むと、うまく補完しあって
良いかも知れませんね・・・どうぞ転載して下さい。
確かに小生日記とこのブログを読むと、うまく補完しあって
良いかも知れませんね・・・どうぞ転載して下さい。
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by
TANNOY-GRF at 2009-05-11 16:47
UNICORNさん、こうして並べてみると、切り口、視点、文体の違いが、面白いですね。
私の方は、今回はさらりと流してください。(笑)
それにしても、風が家の中を流れ、緑溢れる素晴らしいお家でした。
私の方は、今回はさらりと流してください。(笑)
それにしても、風が家の中を流れ、緑溢れる素晴らしいお家でした。
GRFの部屋さん、昨日はありがとうございました。
QUAD ESLをQUAD22とⅡで鳴した音を「QUADを聴く会」で耳にしたとき、「今まであれこれ苦労しお金も相当使ったけど、今までのことは何だったのだろう・・・」と肩から力が抜けました。
そして同様の音を我が家の2階で聴けるようになり、「回り道をずいぶんしたけどそれもよしとしよう・・・」という気になりました。
1階はある意味その悪戦苦闘の履歴のようなものです。Paoさんから「オーディオマニア」のレッテルを貼られてしまったので、2階では「音楽」を、1階では「オーディオ」を聴こうと思っています。
機密性の高いリスニングルームはその構造自体に欠点があるため、それを保管する仕組みがやはり必要なようです。これも今後の課題です。
QUAD ESLをQUAD22とⅡで鳴した音を「QUADを聴く会」で耳にしたとき、「今まであれこれ苦労しお金も相当使ったけど、今までのことは何だったのだろう・・・」と肩から力が抜けました。
そして同様の音を我が家の2階で聴けるようになり、「回り道をずいぶんしたけどそれもよしとしよう・・・」という気になりました。
1階はある意味その悪戦苦闘の履歴のようなものです。Paoさんから「オーディオマニア」のレッテルを貼られてしまったので、2階では「音楽」を、1階では「オーディオ」を聴こうと思っています。
機密性の高いリスニングルームはその構造自体に欠点があるため、それを保管する仕組みがやはり必要なようです。これも今後の課題です。
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TANNOY-GRF at 2009-05-12 00:29
Taoさん、昨日はとても楽しかったです。
一階も二階も、とてもヴィンテージとは思えない音を出されていました。Taoさんの使いこなしに感心いたしました。
特に、QuadのESLはとても程度もよく、思い描いていた通りの音がでていて、感心いたしました。
使用上を考えると寝室の方は扱いが簡単なLinnのLPとCDの12を使われた方が、扱いやすいのではと感じました。
入力の良さが、あの音に貢献しているのは間違いありませんね。
素晴らしい音で、音楽が鳴っていました。UNICORNさんも私も大変ねじを巻かれた訪問でした。
一階も二階も、とてもヴィンテージとは思えない音を出されていました。Taoさんの使いこなしに感心いたしました。
特に、QuadのESLはとても程度もよく、思い描いていた通りの音がでていて、感心いたしました。
使用上を考えると寝室の方は扱いが簡単なLinnのLPとCDの12を使われた方が、扱いやすいのではと感じました。
入力の良さが、あの音に貢献しているのは間違いありませんね。
素晴らしい音で、音楽が鳴っていました。UNICORNさんも私も大変ねじを巻かれた訪問でした。
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by
TANNOY-GRF at 2009-05-13 13:56
追記
翌日、Taoさんは一階の部屋の大幅な変更を断行されました。
翌日、Taoさんは一階の部屋の大幅な変更を断行されました。