2010年 01月 09日
QUAD ESL63でテープを聴く |
昨年の九月に、千葉で『QUADを聴く会』に招かれ、QUAD22・QUADⅡ・ESLのヴィンテージラインでNagra IV-SJ改の4トラックテープを聴いていただきました。掛かったテープとは時代が合っているのでしょうか、ESLの常識を超える素晴らしい音がしました。その折、次回は11月頃にも今度はESL63で鳴らそうと言うことになりましたが、どうしても都合が付かず年を越してしまいました。
前回の22・QUADⅡ・ESLは真空管の時代でしたが、今回の44・405Ⅱ・ESL63PROは二十年ぐらい時代が経ち、CD時代直前の機器です。音質も音場もESLとは大きく異なります。モニター用に開発されたPROは、辛口で甘さはあまり感じられません。その意味では民生用の63の方が使い易い様にも思えます。通常は三角形の頂点で聞くモニターですから、厳密な意味では一人しか聞けません。そのため前回のESLの様に平行において左右の間隔をおおきくし多くの人に聞いていただく様にしましたが、音場が正確に表れるのは、やはり中央の一人だけの様です。

それでも30分ぐらい鳴らし込んで来ると、音もほぐれ音場も広がってきます。途中でプリとメイン間のケーブルを普通のMITに変えたり、端子を磨いたりして調整しながら聴き込んで行きました。前回とはその点でオーディオ的にならざるを得ない分、マッチングが難しいのかも知れませんね。

12名もの参加者に20種類ほどのテープを聴いていただきましたが、前回に比べると分析的にならざるを得ない分、音楽に浸れなかった気もします。これはQUADだけではなく、現代のオーディオ機器の宿命の様な気がするのは、TANNOYをメインに使っている私だけの感慨でしょうか?ESL63はもう少し小さな部屋で、しっかりとフォーカスを合わせて聞いてみたいと思いました。
その夜は、新宿でクラシックのピアノライブがあり、生のベーゼンドルファーで演奏を聴きましたが、現代の演奏家がどちらかと言えば63的な音楽傾向に向っているのが気になりました。ゆったりとした音楽ではなく技巧の方向に向かいすぎているのは、技術的進歩を遂げている現代演奏家の宿命なのでしょうか?
前回の22・QUADⅡ・ESLは真空管の時代でしたが、今回の44・405Ⅱ・ESL63PROは二十年ぐらい時代が経ち、CD時代直前の機器です。音質も音場もESLとは大きく異なります。モニター用に開発されたPROは、辛口で甘さはあまり感じられません。その意味では民生用の63の方が使い易い様にも思えます。通常は三角形の頂点で聞くモニターですから、厳密な意味では一人しか聞けません。そのため前回のESLの様に平行において左右の間隔をおおきくし多くの人に聞いていただく様にしましたが、音場が正確に表れるのは、やはり中央の一人だけの様です。

それでも30分ぐらい鳴らし込んで来ると、音もほぐれ音場も広がってきます。途中でプリとメイン間のケーブルを普通のMITに変えたり、端子を磨いたりして調整しながら聴き込んで行きました。前回とはその点でオーディオ的にならざるを得ない分、マッチングが難しいのかも知れませんね。

12名もの参加者に20種類ほどのテープを聴いていただきましたが、前回に比べると分析的にならざるを得ない分、音楽に浸れなかった気もします。これはQUADだけではなく、現代のオーディオ機器の宿命の様な気がするのは、TANNOYをメインに使っている私だけの感慨でしょうか?ESL63はもう少し小さな部屋で、しっかりとフォーカスを合わせて聞いてみたいと思いました。
その夜は、新宿でクラシックのピアノライブがあり、生のベーゼンドルファーで演奏を聴きましたが、現代の演奏家がどちらかと言えば63的な音楽傾向に向っているのが気になりました。ゆったりとした音楽ではなく技巧の方向に向かいすぎているのは、技術的進歩を遂げている現代演奏家の宿命なのでしょうか?
by TANNOY-GRF
| 2010-01-09 22:32
| オーディオ雑感
|
Comments(4)

>現代の演奏家がどちらかと言えば63的な音楽傾向に向っている
のが
なかなか意味深長な意見ですね・・・・
ところで沢山の方とTape,Nagra,QUADアンプ,63Pro.との出会いは、
やはり貴重だったとしか言いようがないと思います、体の為とは言えチョ
ット残念な思いです。
のが
なかなか意味深長な意見ですね・・・・
ところで沢山の方とTape,Nagra,QUADアンプ,63Pro.との出会いは、
やはり貴重だったとしか言いようがないと思います、体の為とは言えチョ
ット残念な思いです。
UNICORNさんが何時も出かけられている音楽大学の演奏会でもそうですが、毎年卒業される何千人の演奏家の内、一体何人がプロの演奏家になられるのでしょう?
職業演奏家として活躍できる場がどれほどあるのでしょうか?
クラシック演奏家にとって我が国には活躍できる場が残されているのでしょうか?
生の演奏会の魅力とは?いろいろ考えさせられる音楽会でした。
職業演奏家として活躍できる場がどれほどあるのでしょうか?
クラシック演奏家にとって我が国には活躍できる場が残されているのでしょうか?
生の演奏会の魅力とは?いろいろ考えさせられる音楽会でした。
昨日はお世話になりました。いつか機会がありましたら、QUADの会に19㎝、38㎝の2トラックテープをお願いできればと思います。
また、Mさんほか千葉の方々が、GRFの部屋の音を聴きたがっているので、機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
また、Mさんほか千葉の方々が、GRFの部屋の音を聴きたがっているので、機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
ishiiさん、いつもご手配ありがとうございます。
昨日は、長時間ありがとうございました。2トラックは機材も重く大変ですが、いつか行ないましょう!
GRFの部屋もここのところ休業状態ですが、連休とか休みの続く時に少人数なら可能です。考えておきますね。
昨日は、長時間ありがとうございました。2トラックは機材も重く大変ですが、いつか行ないましょう!
GRFの部屋もここのところ休業状態ですが、連休とか休みの続く時に少人数なら可能です。考えておきますね。