2010年 03月 03日
テープ愛好家 |
探し物をしている時に見つけた60年代の雑誌には、その頃ご活躍されていた評論家の先生が如何にテープを愛好されていたかが載っていました。あの時代のHiFiはまずテープが最高の入力だったからです。あの頃、秋葉原と西銀座に東洋堂という輸入レコード屋さんがありました。秋葉原の本店はラジオ会館の裏側で今の万世橋警察署に通りを挟んで面したところにありました。西銀座店は、帝国ホテル側から高速道路の下の西銀座デパートの隣の地下にあったと記憶しています。後に、中野のブロードウェイが出来た時には、中野にも出店されていました。厚めのビニールに入った輸入レコードも沢山遭ったのですが、私の目には何時も輸入の4トラックテープが写っていました。その秋葉原店に出かけると、池田圭先生と浅野先生、伊藤先生が何時も雑談されていたのを思い出します。
そのころからオーディオ評論家のお宅をご訪問する様になりました。モノラルの加藤秀夫さん、そのお弟子さんの鈴木竜児さん、新小岩でレコードコンサートをしていた山崎謙さん、学校の英語の先生をされていた高島誠さん、そのほかレコード評論家の先生のお宅や、ウイーンで知り合いになった高城重躬先生、そして後藤ユニットのご使用の諸先輩達の大型装置も見させていただきました。あの時代は、4ウェイ、5ウェイのホーン型がオーディオの主流だったからです。また、どこのうちも入力はテープの時代だったのです。その頃のラジオ技術や無線と実験に登場されていた方は、今より遥かに高い技術でご自分で製作もされていた真のマニアでした。自作をしていた頃の自分もいつかそれらの雑誌に載せていただきたいものだと憧れていました。
浅野先生のアンプは何時も作らしていただいていました。実際の印象と写真の印象は変わりませんでした。年代や印象から親父と同じ様な感じがしました。若林さんはよく杉並公会堂でお目にかかっていました。大きな可搬用のケースに入ったアンペックスの録音機をおぼえています。
こうして見るとついこの間と思うのですが、もう40年以上も前のことになってしまいました。懐かしいですね。
by TANNOY-GRF
| 2010-03-03 21:35
| オーディオ雑感
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Comments(3)
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SNOOPY
at 2010-03-03 22:05
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若林さんの書かれた「レコーディング技法入門」で大分勉強させていただきました。亡くなられて残念です。下の写真の手前にあるのはAMPEXのポータブルのように見えます。サムソナイトのケースに収まってて格好いいです。モノクロームの映画に出てくるようなスーツケース。
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TANNOY-GRF at 2010-03-03 23:24
若林さんが使っていたポータブル機は、アンペックスに見えますが、どうやらソニーのCP-12だそうです。でもアンプは真空管の300型に見えるのですけど、、、。手前の機械はアンペックスの602-2型です。
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SNOOPY
at 2010-03-04 22:19
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そのアンペックスの録音アンプ部から入力トランスを頂き球式ミキサーに使用しています。足には金メッキが施され立派なものです。
明日はそのトランスにも信号を流してデジタルとアナログでオケの
ライブ録音。アナログにはNAGRAで、初陣となり楽しみです。
ブランデンブルグ4番、ベートーヴェン交響曲2番他で指揮はゲルハルト・ボッセ氏。いつも「うまく録れましたか」と声をかけて頂き感激しています。
明日はそのトランスにも信号を流してデジタルとアナログでオケの
ライブ録音。アナログにはNAGRAで、初陣となり楽しみです。
ブランデンブルグ4番、ベートーヴェン交響曲2番他で指揮はゲルハルト・ボッセ氏。いつも「うまく録れましたか」と声をかけて頂き感激しています。