2010年 09月 28日
0.01gの調整 |
季節により、その日の天候により、微妙な調整を必要とするのがアナログステレオレコードの難しさでもあり、楽しさでもあります。貴兄のプレーヤーではどのくらい差が表れるでしょうか?私の使用しているSMEシリーズVのアームはその点極めて細かい点まで調整が追い込めます。例えばこの針圧の目盛りをご覧ください。
ダイナミック加圧方式ですから加圧はバネの力で押しているのですが、目盛りは0.1g単位で書かれています。その目盛りの線の大きさは、0.02gぐらいの太さになります。その線の真上に来るか、右隣に来るか、左隣に来るかは、おおよそ0.01g程度の差になります。
何時もステレオレコードをお聴かせするとき、レコードの状況や聴かれる方の好みに合わせて音を調整します。その調整幅は、おおよそ0.01g未満の事が多いのです。皆さん敏感にその0.01gの針圧の差を聞き分けられます。そのぐらいレコード針と溝の関係は微妙です。そして、事をより複雑にしているのが、インサイドーフォースキャンセラーの調整です。こちらも0.01g単位の調整が出来ます。線一本の移動で、左右の音の位置が10センチほど移動します。これも何名の方に確認していただきました。
アームの調整は、以前にも細かくお書きしましたが、実際に聴いていただかないとその微妙な差は解らないかもしれません。自動車運転教本をいくら見ても運転は出来ません。ましてや山間ラリーのような道無き所を、無謀と言うほか無い様なスピードで走って行くテクニックは、実施に訓練するしか無いのです。コーナーを高速で回って行くハンドルさばきは、実際に車を走らせてフィードバックをして行かなければ、身に付きません。意味は違いますが、アームの調整やレコードの溝にどのように針を落とすと音が、安定するかはやってみなければ解らない事です。
言える事は、アームリフターでこわごわ溝に針を滑らせている方法では、永久に溝に刻まれた音はでません。溝のどの辺に針先を落とすかにより、雑音ばかりではなく音楽そのものがまったく違って聴こえるからです。そのインサイドフォースキャンセラーも付いていない様な重量級アームの場合は、音のボケぐらいを楽しむのであって、厳密の意味では音のピントは合っていないのです。それでも力強い音が出るからそれはそれで楽しめるのですが。

糸ドライブのターンテーブルでは、温度や湿度により当然、テンションが変り微妙なスピードの変化がでます。永年同じレコードを聴き込んで行くと、聴いただけでスピードの差は感じるものです。昔、初めて高城先生のお宅にお伺いした時、録音したピアノの音をきいて鍵盤でその音を押してご覧なさいと言われた事があります。焦りました。でも何とかその音を押すと、あなたは子供の時からピアノを弾いていたでしょうと言われました。絶対音感は子供の頃にしか育たないと言われた事があります。何時も聴いているレコードのピッチが違えば、やはり気になるものです。ただしこれもあまりターンテーブルのストロボに頼っていてばかりでは、間違える事もあります。昔のプレーヤーの裏に印刷されているストロボは微妙にピッチが違う事もあるようです。
ステレオレコードの場合、針圧とインサイドフォースの微妙な関係は、地球と月の関係の様に微妙だけど大きな影響を及ぼし合っています。立体音像を出現させる為にとても重要な調整です。
あなたはレコードから、三次元の立体音を聴いた事がありますか?

何時もステレオレコードをお聴かせするとき、レコードの状況や聴かれる方の好みに合わせて音を調整します。その調整幅は、おおよそ0.01g未満の事が多いのです。皆さん敏感にその0.01gの針圧の差を聞き分けられます。そのぐらいレコード針と溝の関係は微妙です。そして、事をより複雑にしているのが、インサイドーフォースキャンセラーの調整です。こちらも0.01g単位の調整が出来ます。線一本の移動で、左右の音の位置が10センチほど移動します。これも何名の方に確認していただきました。
アームの調整は、以前にも細かくお書きしましたが、実際に聴いていただかないとその微妙な差は解らないかもしれません。自動車運転教本をいくら見ても運転は出来ません。ましてや山間ラリーのような道無き所を、無謀と言うほか無い様なスピードで走って行くテクニックは、実施に訓練するしか無いのです。コーナーを高速で回って行くハンドルさばきは、実際に車を走らせてフィードバックをして行かなければ、身に付きません。意味は違いますが、アームの調整やレコードの溝にどのように針を落とすと音が、安定するかはやってみなければ解らない事です。
言える事は、アームリフターでこわごわ溝に針を滑らせている方法では、永久に溝に刻まれた音はでません。溝のどの辺に針先を落とすかにより、雑音ばかりではなく音楽そのものがまったく違って聴こえるからです。そのインサイドフォースキャンセラーも付いていない様な重量級アームの場合は、音のボケぐらいを楽しむのであって、厳密の意味では音のピントは合っていないのです。それでも力強い音が出るからそれはそれで楽しめるのですが。

ステレオレコードの場合、針圧とインサイドフォースの微妙な関係は、地球と月の関係の様に微妙だけど大きな影響を及ぼし合っています。立体音像を出現させる為にとても重要な調整です。
あなたはレコードから、三次元の立体音を聴いた事がありますか?
by TANNOY-GRF
| 2010-09-28 23:43
| オーディオ雑感
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Comments(10)
>インサイドフォースキャンセラーも付いていない様な重量級アームの場合は、音のボケぐらいを楽しむのであって、厳密の意味では音のピントは合っていないのです。それでも力強い音が出るからそれはそれで楽しめるのですが。
はい、それ私のことですね(笑)。
ただ、古い盤はそれでないとピントが合わないこともあるんです。特にモノラル。それに機械精度が低いから、目盛りの1gの違いも本当なのかどうか(笑)。しょせんどう聞こえるかが問題、えいやっ!、と開き直ったのが我が家のシステムであります。
はい、それ私のことですね(笑)。
ただ、古い盤はそれでないとピントが合わないこともあるんです。特にモノラル。それに機械精度が低いから、目盛りの1gの違いも本当なのかどうか(笑)。しょせんどう聞こえるかが問題、えいやっ!、と開き直ったのが我が家のシステムであります。
解っちゃいました?(笑い)
でも、モノラルは別ですね。振幅の方向が違いますから。早速訂正しました。
でも、モノラルは別ですね。振幅の方向が違いますから。早速訂正しました。
それは私ですね、第二弾です!?
RMG212は最小目盛り0.5gですが、目盛り部が幸いにして
シルバーなので鉛筆で要所だけ、目に見えないように、印を
太さも若干太めにし、エングレーブされている白線との差で
微妙な(やはり0.01g単位の調整になりますね)調整をそちら同様行う状態に追い込まれています!?
RMG212は最小目盛り0.5gですが、目盛り部が幸いにして
シルバーなので鉛筆で要所だけ、目に見えないように、印を
太さも若干太めにし、エングレーブされている白線との差で
微妙な(やはり0.01g単位の調整になりますね)調整をそちら同様行う状態に追い込まれています!?
解っちゃいました?第二弾ですが、、(笑い)
SPU Synergyは針圧いくらでお使いですか?夏と冬ではどのくらい針圧は変るのでしょうか?
SPU Synergyは針圧いくらでお使いですか?夏と冬ではどのくらい針圧は変るのでしょうか?
Synergyは新世代ですので標準は3g、小生過去2年間
2.95gと3.35gの間をウロウロしています、季節による針圧
変化ですがGRFさんのように長期部屋の空調を止めることが
ありませんので、それ程変化しません、むしろ、Cartridgeの
使用時間に伴う変化(針先の形状;このあたり近々日記に上げ
ます)に対応した針圧変化のほうが圧倒的に大きいでね!!
2.95gと3.35gの間をウロウロしています、季節による針圧
変化ですがGRFさんのように長期部屋の空調を止めることが
ありませんので、それ程変化しません、むしろ、Cartridgeの
使用時間に伴う変化(針先の形状;このあたり近々日記に上げ
ます)に対応した針圧変化のほうが圧倒的に大きいでね!!
僕は超安物のMM型を常用・愛用していますので、交換針による音の変化の方を気にしています。どちらかと言うと盤との相性が凄く出るので、盤に合わせて針を変えています。
>季節による針圧変化ですがGRFさんのように長期部屋の空調を止めることがありませんので、それ程変化しません。
そうか、生活に密着された聴き方をされているからですね。私の場合、レコードを主に聴くのは冬の間が多いので、ダンパーやレコード盤の温度変化に敏感になる様です。
そうか、生活に密着された聴き方をされているからですね。私の場合、レコードを主に聴くのは冬の間が多いので、ダンパーやレコード盤の温度変化に敏感になる様です。
>盤に合わせて針を変えています。
針の大きさとか、製造月日とかの変化なんでしょうか?
それとも、交換針のメーカーが違うとか、、、
針の大きさとか、製造月日とかの変化なんでしょうか?
それとも、交換針のメーカーが違うとか、、、
GRF様
>針の大きさとか、製造月日とかの変化なんでしょうか?
メーカーは同じでも型番違いで使い分けしたり、針先の太さの違いで盤との相性を探ったりします。同一の型番の針でも製造ロットが大きい気がしますが、体調によって凄く気になったり、全然気にならない時もあるのでいい加減です(笑)。
針そのものの違いもあるし、見た目がまったく一緒でも、ボディの樹脂の状態の微妙な違いが音に反映されることもあるし、「やっぱりこの針は安心感あるなー」というのがあります。
盤によってはごくたまに「もうダメかな」と言うのが生き返ったりもします。
ともかくMM型は遊べる範囲が広いですね。
>針の大きさとか、製造月日とかの変化なんでしょうか?
メーカーは同じでも型番違いで使い分けしたり、針先の太さの違いで盤との相性を探ったりします。同一の型番の針でも製造ロットが大きい気がしますが、体調によって凄く気になったり、全然気にならない時もあるのでいい加減です(笑)。
針そのものの違いもあるし、見た目がまったく一緒でも、ボディの樹脂の状態の微妙な違いが音に反映されることもあるし、「やっぱりこの針は安心感あるなー」というのがあります。
盤によってはごくたまに「もうダメかな」と言うのが生き返ったりもします。
ともかくMM型は遊べる範囲が広いですね。
(Y)さんの心の大きさ、広さを感じられるお言葉です。製造ロットにより音のばらつきがあるわけですね。着脱式ですから個体差も大きいのでしょう。それでも、使い方に依っては活かす方法もある。「やっぱりこの針は安心感あるなー」は秀逸です。

