2011年 06月 10日
英国製スピーカー博物館みたいに |
気がついてみると、いつのまにやら部屋の中はスピーカーで溢れかえっていました。GRF・IIILZ・Rogers 5/8・ "Consequence"・Hertley ・PSD T4。そして最後にDECCA のDECOLAと何と7セットも!隣の部屋には UNICORNも!そして、茅野の家にはESL 57が、何時も待っています。
今日は、その茅野の家に一旦、ロジャース5/8とタンノイIIILZを運び入れました。QUADのアンプを共通点として、IIILZも合わせて鳴らしてみようという魂胆です。でも本当は「GRFのある部屋」が手狭になったのが本音ですね。なにしろデコラが思ったより遙かに大きかったのです。

こうして列記してみると、如何に英国製のSPが多いのかがわかります。ハートレーも英国系の音の典型です。これにLS3/5Aが有ればほとんど揃ってきます。ただ、B&WとLINNはありません。私の独断ですが、どこか、私の路線の英国SPと路線が違うように思えるからです。
LINNの音は、独特の音がします。イングランドではなくスコットランドの音なのかも知れません。ヴァイキングの血がそうさせるのでしょうか?ノルウェーやスウェーデンに近い感じがします。デンマークとは少し違うのです。デンマークはオランダの音に近いような気がします。
要するに、旧い英国のスピーカーの音が好きなのですね。スピーカーばかりではなくプレーヤーもアンプもそして、何よりも英国製のレコードの音が!フランス盤も味のある音がしますが、どこかシュラック盤の音がしますね。英国盤はヴィニール製のどこか柔らかい音がします。あたかもそれはテレフンケンの真空管とムラードの真空管の音の差の様です。
どうして、英国製のSPの音が好きなのか、自分でも不思議ですが、細かく見てみると、好みがハッキリしているかも知れません。例えば、タンノイではゴールド が好きです。昔からのレコードファンがお好きなレッドの音は、私にはちょっときつく感じます。その硬質な音がお好きな方が多いのです。もちろんカートリッジやアンプとの相性にもよりますが、あの頃のレコードの音が、活き活きと聞こえる工夫がされているのでしょう。その前のシルバーはモノラルの時代です。ですから、GRFでもオートグラフでもモノラルですから、ステレオで揃えると左右の仕様が異なるのです。
シルバーやレッドの時代は、ネットワークは固定でした。ゴールドからレベル調整が出来るようになったのです。周波数帯域も拡がりました。ステレオでも音場を重視すると、ゴールド以降になるようです。CDの時代にも対応しています。
しかし、ここまで引かれる英国のSPのどこがいいのでしょうか?簡単に言うと豊かな低音とメリハリがある高音と言うことになりますが、それではアメリカンサウンドも同じです。高音部の細かさが違うのですが、、、。私達の世代は、やはり英国盤のレコードの音とのマッチングで気に入っているのだと思います。アメリカ製のSP、特に西海岸製とは違い、すこし、暗い、どこか湿気を帯びた音が良いのだと思います。GRFはDECCAレコードの、ESLはPHILIPSの、もちろんRogers5/8はBBCのモニターです。それらのスタジオで標準に使われていた事が、遠因かも知れませんね。

茅野の家に来る度に、ESL-57の深々とした低音に驚かされます。ハートレーから流れてくる低音の質と同じです。静かな音量でも浸透してくるコントラバスの深い音。潮の満ち引きのように気がつくと音に満たされているのです。マーラーの6番だとこれに大太鼓の太い音が重なります。
この9セットのSP群のなかで、一つだけ選べと言われたら、私はこのESL57で充分です。そう、私の英国製SPの音の原点はこのESL57なのかも知れません。そういえば、DYNAUDIOを最初に聴いたときに、何とESLに近い音だと驚いたわけですから。GRFの鳴らし方もQUAD的な響きだと言われたことがあります。
今度はそれにRogersの深々とした、ドイツの黒い森のような響きが加わります。先日、SONYのTAES-1200が製造を終えるとき、石田さんにクロックアップをお願いいたしました。アナログ出力も活かしていますので、QUADに繋いで楽しめます。これで今年の夏は、暑い東京を離れて茅野で涼しく過ごせそうです。
今日は、その茅野の家に一旦、ロジャース5/8とタンノイIIILZを運び入れました。QUADのアンプを共通点として、IIILZも合わせて鳴らしてみようという魂胆です。でも本当は「GRFのある部屋」が手狭になったのが本音ですね。なにしろデコラが思ったより遙かに大きかったのです。

こうして列記してみると、如何に英国製のSPが多いのかがわかります。ハートレーも英国系の音の典型です。これにLS3/5Aが有ればほとんど揃ってきます。ただ、B&WとLINNはありません。私の独断ですが、どこか、私の路線の英国SPと路線が違うように思えるからです。
LINNの音は、独特の音がします。イングランドではなくスコットランドの音なのかも知れません。ヴァイキングの血がそうさせるのでしょうか?ノルウェーやスウェーデンに近い感じがします。デンマークとは少し違うのです。デンマークはオランダの音に近いような気がします。
要するに、旧い英国のスピーカーの音が好きなのですね。スピーカーばかりではなくプレーヤーもアンプもそして、何よりも英国製のレコードの音が!フランス盤も味のある音がしますが、どこかシュラック盤の音がしますね。英国盤はヴィニール製のどこか柔らかい音がします。あたかもそれはテレフンケンの真空管とムラードの真空管の音の差の様です。
どうして、英国製のSPの音が好きなのか、自分でも不思議ですが、細かく見てみると、好みがハッキリしているかも知れません。例えば、タンノイではゴールド が好きです。昔からのレコードファンがお好きなレッドの音は、私にはちょっときつく感じます。その硬質な音がお好きな方が多いのです。もちろんカートリッジやアンプとの相性にもよりますが、あの頃のレコードの音が、活き活きと聞こえる工夫がされているのでしょう。その前のシルバーはモノラルの時代です。ですから、GRFでもオートグラフでもモノラルですから、ステレオで揃えると左右の仕様が異なるのです。
シルバーやレッドの時代は、ネットワークは固定でした。ゴールドからレベル調整が出来るようになったのです。周波数帯域も拡がりました。ステレオでも音場を重視すると、ゴールド以降になるようです。CDの時代にも対応しています。
しかし、ここまで引かれる英国のSPのどこがいいのでしょうか?簡単に言うと豊かな低音とメリハリがある高音と言うことになりますが、それではアメリカンサウンドも同じです。高音部の細かさが違うのですが、、、。私達の世代は、やはり英国盤のレコードの音とのマッチングで気に入っているのだと思います。アメリカ製のSP、特に西海岸製とは違い、すこし、暗い、どこか湿気を帯びた音が良いのだと思います。GRFはDECCAレコードの、ESLはPHILIPSの、もちろんRogers5/8はBBCのモニターです。それらのスタジオで標準に使われていた事が、遠因かも知れませんね。

茅野の家に来る度に、ESL-57の深々とした低音に驚かされます。ハートレーから流れてくる低音の質と同じです。静かな音量でも浸透してくるコントラバスの深い音。潮の満ち引きのように気がつくと音に満たされているのです。マーラーの6番だとこれに大太鼓の太い音が重なります。
この9セットのSP群のなかで、一つだけ選べと言われたら、私はこのESL57で充分です。そう、私の英国製SPの音の原点はこのESL57なのかも知れません。そういえば、DYNAUDIOを最初に聴いたときに、何とESLに近い音だと驚いたわけですから。GRFの鳴らし方もQUAD的な響きだと言われたことがあります。
今度はそれにRogersの深々とした、ドイツの黒い森のような響きが加わります。先日、SONYのTAES-1200が製造を終えるとき、石田さんにクロックアップをお願いいたしました。アナログ出力も活かしていますので、QUADに繋いで楽しめます。これで今年の夏は、暑い東京を離れて茅野で涼しく過ごせそうです。
by TANNOY-GRF
| 2011-06-10 22:33
| オーディオ雑感
|
Comments(0)

