2011年 09月 25日
地球を一周してくると |
長い道程を経て原点に戻るのが大航海ならば、どうやら地球の丸いのは証明できたようです。
今朝、自分でこのコメントを書いて、自ら納得しました。長い航海を終えて母港に帰港する船員の気持ちです。切っ掛けは、先日お邪魔したDolonさんのアヴァロンでした。平行法で置かれたEidolian は、香港以来思い描いてきた音の再現でした。入力が進歩した部分より精細な音を奏でていました。自ら希望して掛けて頂いた、クレンペラーの第九の実況録音盤のティンパニーの皮の張り詰めた音と、名人揃いの木管群の素晴らしさ、弦楽器群と金管の抑制の効いた音等々、、いい音でした。そして、バースタインのアムステルダムとのマーラーの三番!NYフィルより明らかに音の、音楽の質が向上していました。それが、あのように堂々と鳴る様には、持ち主のDolonさんも未だ聴いたことがない音だったそうです。
帰ってきて、いろいろ調整をしました。最後にハートレーの長所であり、ある意味短所でもある、61センチウーハーの音色に行き当たりました。出張があったので、そのまま、平行法の調整中に出かけましたが、昨日のTさんにお聴かせしているうちに、45度交差配置のGRFならどの様になるのだろうという問いが浮かんできたのです。
以前と違うのは、GRFを鳴らしているSD05のアンプです。従来は、100Wバージョンの方の方が、GRFの従来の音色に合っていたのです。最後のバージョンのSD05は、出力は半分にして、内部のクロックも独立して動いている、より正確な音を再現するタイプになりました。最新のSPでは目覚ましい効果がありましたが、旧タイプのSPには、少し音が細かすぎてSPがその音を再現しきれない感じがしていたのです。
しかし、GRFの置き方を、追求していくとその曖昧さが無くなり、どんどん細部まで音を再現するようになってきたのです。そして、昨日の最後の実験で、曖昧さは、入力側の問題だっと言うことが明らかになりました。マスターテープから、ワンビット5.6MHzに変換されたファイルを、PCMの96KHz/24Bitに変換して、それをSD05 に入力すると、まるで違う精緻で柔らかい音が、GRFから聞こえてくるのです。
季節も、変わりつつあるからかも知れません。また、SACD のファイルを2.8MHzDSDIFFで取り込んだファイルをGRFで聴くと、従来感じていた2.8MHzの少し硬質な感じが薄れ、とても良い感じで鳴り始めたのです。ちなみに、2.8と5.6との音質の差は、高域のフィルター特性に依るようです。
HDD NAC HD1改で、正確に再現されたCDの44.1KHz/16Bitを聴いて、ハイレゾ配信のファイルを96KHz/24Bitか、88.2KHz/24Bit で聴ける環境は、今までに無い入力手段です。そして、NagraやTelefunkennで再生した38/2trで録られた、マスターテープグレードの音を、ワンビット5.6MHzWSDファイルで再生できるのは、現状ではこれ以上の贅沢は味得ないような音のクオリティです。
その入力を、フルデジタルアンプで、増幅ではなく、変換してダイレクトで聴ける今の環境は、大変恵まれています。先見の明があったと、威張りたいぐらいですが、これはデジタル時代の世の中の流れその物です。アナログ放送が無くなったらようやく、そのメリットを享受できるだろうと言われていた、Sound Designの石田さんの予言でした。
その音が、40年以上前のタンノイのSPから流れているのも、不思議な現象です。この部屋のサイズ、構造、配置が偶然も含めて、再現されているのです。
ここまで書いてきて、掛けていたクレンペラーの1957年の実況録音が、ホッターの歓喜の歌を奏ではじめました。素晴らしい再現性です。50年以上前のロイヤルフェスティバルホールにトランスファーするのです。
新しいソースと言えば、ベルリンフィルのデジタルコンサートホールは、家で初めて見た方も多く、すぐに始められた方も10指を越えました。またその輪は急速に拡がっています。そこで、再現される臨場感は、ただ画面が見ているからだとは言い切れないほどの、音のクオリティが高いのです。音に包まれるGRFの45度配置の優位性が確認できます。是非、試してみてください。
「GRFのある部屋」は長い間、「GRF(も)ある部屋」になっていましたが、これからは、いつでも聴けるようになるでしょう。
昔、飛行機がなかった頃、アメリカやヨーロッパから横浜の港に帰ってくとき、相模沖まで来ると、真っ白な富士山が長旅の帰国を出迎えてくれたそうです。その風景は今も同じですが、この国の状況は、ますます悪い方向に向かっていますが、そんな時だからこそ、自らの目と知識を駆使して、正しい対応を必要とされているのです。
そして、音楽を聴くという、素晴らしい行為の手助けをするオーディオという趣味を長くやってきて本当に良かったと実感したいものです。
2011.9.25 05:55の今朝の夜明けです。
今朝、自分でこのコメントを書いて、自ら納得しました。長い航海を終えて母港に帰港する船員の気持ちです。切っ掛けは、先日お邪魔したDolonさんのアヴァロンでした。平行法で置かれたEidolian は、香港以来思い描いてきた音の再現でした。入力が進歩した部分より精細な音を奏でていました。自ら希望して掛けて頂いた、クレンペラーの第九の実況録音盤のティンパニーの皮の張り詰めた音と、名人揃いの木管群の素晴らしさ、弦楽器群と金管の抑制の効いた音等々、、いい音でした。そして、バースタインのアムステルダムとのマーラーの三番!NYフィルより明らかに音の、音楽の質が向上していました。それが、あのように堂々と鳴る様には、持ち主のDolonさんも未だ聴いたことがない音だったそうです。
帰ってきて、いろいろ調整をしました。最後にハートレーの長所であり、ある意味短所でもある、61センチウーハーの音色に行き当たりました。出張があったので、そのまま、平行法の調整中に出かけましたが、昨日のTさんにお聴かせしているうちに、45度交差配置のGRFならどの様になるのだろうという問いが浮かんできたのです。
以前と違うのは、GRFを鳴らしているSD05のアンプです。従来は、100Wバージョンの方の方が、GRFの従来の音色に合っていたのです。最後のバージョンのSD05は、出力は半分にして、内部のクロックも独立して動いている、より正確な音を再現するタイプになりました。最新のSPでは目覚ましい効果がありましたが、旧タイプのSPには、少し音が細かすぎてSPがその音を再現しきれない感じがしていたのです。
しかし、GRFの置き方を、追求していくとその曖昧さが無くなり、どんどん細部まで音を再現するようになってきたのです。そして、昨日の最後の実験で、曖昧さは、入力側の問題だっと言うことが明らかになりました。マスターテープから、ワンビット5.6MHzに変換されたファイルを、PCMの96KHz/24Bitに変換して、それをSD05 に入力すると、まるで違う精緻で柔らかい音が、GRFから聞こえてくるのです。
季節も、変わりつつあるからかも知れません。また、SACD のファイルを2.8MHzDSDIFFで取り込んだファイルをGRFで聴くと、従来感じていた2.8MHzの少し硬質な感じが薄れ、とても良い感じで鳴り始めたのです。ちなみに、2.8と5.6との音質の差は、高域のフィルター特性に依るようです。
HDD NAC HD1改で、正確に再現されたCDの44.1KHz/16Bitを聴いて、ハイレゾ配信のファイルを96KHz/24Bitか、88.2KHz/24Bit で聴ける環境は、今までに無い入力手段です。そして、NagraやTelefunkennで再生した38/2trで録られた、マスターテープグレードの音を、ワンビット5.6MHzWSDファイルで再生できるのは、現状ではこれ以上の贅沢は味得ないような音のクオリティです。
その入力を、フルデジタルアンプで、増幅ではなく、変換してダイレクトで聴ける今の環境は、大変恵まれています。先見の明があったと、威張りたいぐらいですが、これはデジタル時代の世の中の流れその物です。アナログ放送が無くなったらようやく、そのメリットを享受できるだろうと言われていた、Sound Designの石田さんの予言でした。
その音が、40年以上前のタンノイのSPから流れているのも、不思議な現象です。この部屋のサイズ、構造、配置が偶然も含めて、再現されているのです。
ここまで書いてきて、掛けていたクレンペラーの1957年の実況録音が、ホッターの歓喜の歌を奏ではじめました。素晴らしい再現性です。50年以上前のロイヤルフェスティバルホールにトランスファーするのです。
新しいソースと言えば、ベルリンフィルのデジタルコンサートホールは、家で初めて見た方も多く、すぐに始められた方も10指を越えました。またその輪は急速に拡がっています。そこで、再現される臨場感は、ただ画面が見ているからだとは言い切れないほどの、音のクオリティが高いのです。音に包まれるGRFの45度配置の優位性が確認できます。是非、試してみてください。
「GRFのある部屋」は長い間、「GRF(も)ある部屋」になっていましたが、これからは、いつでも聴けるようになるでしょう。
昔、飛行機がなかった頃、アメリカやヨーロッパから横浜の港に帰ってくとき、相模沖まで来ると、真っ白な富士山が長旅の帰国を出迎えてくれたそうです。その風景は今も同じですが、この国の状況は、ますます悪い方向に向かっていますが、そんな時だからこそ、自らの目と知識を駆使して、正しい対応を必要とされているのです。
そして、音楽を聴くという、素晴らしい行為の手助けをするオーディオという趣味を長くやってきて本当に良かったと実感したいものです。
2011.9.25 05:55の今朝の夜明けです。
by TANNOY-GRF
| 2011-09-25 06:20
| オーディオ雑感
|
Comments(8)
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je5cxr at 2011-09-28 01:25
私も他のスピーカーやアンプに浮気しようとしたことあります。色々なところで色々なスピーカーを聞きましたが、「これだ!」というのがなかった・・・(といいつつ、アバロンのダイヤモンドは使ってみたい!)
そんなわけで、結局ALTECの同軸を使い倒す日々が続いています。
最近、ようやく頂が見えてきたかなと思います。
そんなわけで、結局ALTECの同軸を使い倒す日々が続いています。
最近、ようやく頂が見えてきたかなと思います。
GRFのある部屋さん、mixiの方からやってきました。
小生も1981年生産のSPを使い続けています。
長らく単身赴任を続けているため、なかなか進化しない・・・というのは自分自身の言い訳に過ぎないことを、見えないところで地道な努力を重ねられている、オーディオ愛好家の方と交流させていただいたことで、イヤというほど思い知らされているこの頃です。
コンサートホールで聴く生演奏の感動が、自分の部屋で再現できたら・・・という願い。
GRFのある部屋さんのブログを読ませていたくと、それが現実のものとされていることに感動さえ覚えます。
小生も1981年生産のSPを使い続けています。
長らく単身赴任を続けているため、なかなか進化しない・・・というのは自分自身の言い訳に過ぎないことを、見えないところで地道な努力を重ねられている、オーディオ愛好家の方と交流させていただいたことで、イヤというほど思い知らされているこの頃です。
コンサートホールで聴く生演奏の感動が、自分の部屋で再現できたら・・・という願い。
GRFのある部屋さんのブログを読ませていたくと、それが現実のものとされていることに感動さえ覚えます。
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GRFの部屋
at 2011-09-28 14:17
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椀方さん お住まいは大阪ですが、単身赴任で東京にいる間を縫って、東京の特典の演奏会巡りをされているご様子を拝見いたしました。それもアマチュアの演奏家に良くお出かけなのは、狙い目ですね。Infinityはぜひ聞いてみたいです。
日本酒、本格焼酎、シングルモルト、ジンは、共通ですね。
日本酒、本格焼酎、シングルモルト、ジンは、共通ですね。
急に冷え込んできたせいで風邪気味になったため、本日は大事を取って会社を休みました。
こういうときに単身赴任は、支えてくれる家族が傍に居ないことが心細いですね。
東京のアマオケは大学オケも含めて演奏レベルが高く、アマチュアならではの熱気溢れる演奏がたまらない魅力です。
に単身赴任の期間も長くてあと何年間しかありませんので、その間は、せっせとコンサート通いを続けようと思います。
インフィニティのユニットはタンノイやハートレーなどと違い、トランスやコンデンサーなどが重装備されているため、初期の性能が発揮されているかは、甚だ疑問です。
それでもこのユニットでしか味わえないものを求め続けていくつもりです。
名神吹田ICまたは中国豊中ICからですと10数分のところですので、帰宅時のタイミングが合えばお越しください。
こういうときに単身赴任は、支えてくれる家族が傍に居ないことが心細いですね。
東京のアマオケは大学オケも含めて演奏レベルが高く、アマチュアならではの熱気溢れる演奏がたまらない魅力です。
に単身赴任の期間も長くてあと何年間しかありませんので、その間は、せっせとコンサート通いを続けようと思います。
インフィニティのユニットはタンノイやハートレーなどと違い、トランスやコンデンサーなどが重装備されているため、初期の性能が発揮されているかは、甚だ疑問です。
それでもこのユニットでしか味わえないものを求め続けていくつもりです。
名神吹田ICまたは中国豊中ICからですと10数分のところですので、帰宅時のタイミングが合えばお越しください。
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GRFの部屋
at 2011-09-28 15:44
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単身赴任の病気は本当に心細いモノです。香港では、生姜汁に老酒とレモンと蜂蜜入りの熱燗を飲まされました。椀方さんは焼酎に免疫が出来ていて、いざという時に効かないかも知れませんね。
今週は豊中インターの傍で、勉強会があります。あのあたりは毎週のように出没しています(笑)。もっとも、今日はこれから新大阪の住人が来られますが。
アマチュアといえば、少し前の早稲田交響楽団のコンミスは、私の同僚の娘さんでした。サントリーホールでの親父の晴れがましい顔は羨ましかったです。
今週は豊中インターの傍で、勉強会があります。あのあたりは毎週のように出没しています(笑)。もっとも、今日はこれから新大阪の住人が来られますが。
アマチュアといえば、少し前の早稲田交響楽団のコンミスは、私の同僚の娘さんでした。サントリーホールでの親父の晴れがましい顔は羨ましかったです。
お仕事のことは存じ上げませんが、当に神出鬼没ですね(笑)
小生も単身赴任前には自家用車で片道35キロの道程を職場に通っていましたが、今は車も手放してペーパードライバーで20年間無事故無違反のSDゴールドカード保持者となりました。
運転にはくれぐれもご用心ください。
少し前の早稲田のコンミス・・・・
欧州演奏旅行の際、英雄の生涯でソロをとったという、あのソロコンサートミストレスのことでしょうか?
卒業前、最後の定期演奏会で、最後にソロを弾いたのをサントリーHで聴いたのですが、これが学生オケのコンミス?というほどの素晴しい演奏技量と音楽性の持ち主でした。
小生も単身赴任前には自家用車で片道35キロの道程を職場に通っていましたが、今は車も手放してペーパードライバーで20年間無事故無違反のSDゴールドカード保持者となりました。
運転にはくれぐれもご用心ください。
少し前の早稲田のコンミス・・・・
欧州演奏旅行の際、英雄の生涯でソロをとったという、あのソロコンサートミストレスのことでしょうか?
卒業前、最後の定期演奏会で、最後にソロを弾いたのをサントリーHで聴いたのですが、これが学生オケのコンミス?というほどの素晴しい演奏技量と音楽性の持ち主でした。
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TANNOY-GRF at 2011-09-29 03:34
椀方さん 日本料理のお椀を担当する係の事ですよね。板前さんの次に重要なのでは無いでしょうか?面白いネーミングです。
車の運転は仕事の一部ですね。この前までは、ゴールドだったのですが、田舎の側道で、40キロ走行のトラップにやられました。年間走行距離が数万キロになりますと、なかなか、ゴールドではいられません、、、。
早稲田のコンミスは、その方ではありません。その前の代かな?東京アカデミーオーケストラでも弾かれています。ここで演奏が聴けます。
http://tao.jpn.org/index.html
車の運転は仕事の一部ですね。この前までは、ゴールドだったのですが、田舎の側道で、40キロ走行のトラップにやられました。年間走行距離が数万キロになりますと、なかなか、ゴールドではいられません、、、。
早稲田のコンミスは、その方ではありません。その前の代かな?東京アカデミーオーケストラでも弾かれています。ここで演奏が聴けます。
http://tao.jpn.org/index.html
東京アカデミーオーケストラ、アマオケ好きの小生もまだ聴いたことがありませんが、指揮者を置かないチェンバーオーケストラとは、一度聴かねばなりませんね。