2012年 02月 25日
新型プリアンプの音質 |
早速繋いでみました。Love Fiveもそうですが、水谷さんの作られるアンプは、皆、S/N比がいいのが特徴です。雑音が一切しないので、音が透明なのが特徴と言えば言えるのですが、そこに、何らかの色を期待している人には、拍子抜けするほど何もないのです。しかし、そこには音楽が静かに鳴っています。安心しました。
水谷さんご自身は、それが当たり前だから何も言われないのですが、実際にアンプを作られた方なら、透明な水のような音を出すのがどれほど難しいか解っていると思います。プリアンプに求められる機能は、入力切り替えと音量の調整です。音量の調整だけだったらアッティネターでも事は足ります。シールドがしっかりとしていれば、S/N比もいいですね。アンプになれば、電源ノイズや真空管のノイズも乗る場合があります。また、そのようなS/N比の悪い真空管アンプがどれほど多い事か!
ご本人は、あまり宣伝するのは、人前で我が子を褒めるような物で、恥ずかしがっていますが、敢えて、特徴を訊いてみました。
・音場の広がりや奥行き方向の広がり感に優れ、情報量の多さも抜群。NON-NFBの真空管アンプで有りながらボリューム位置が適度で使い易い。
・カナダ/HAMMOND社の業務用のライントランスを用いた、シネマ時代にプロ現場で多用された真空管式ラインアンプの復活版。300Ωの低インピーダンス出力。
・電源投入直後の急な初動電圧の発生がゼロ。パワーアンプをプリアンプの後で電源ONする作業は必用ありません(真空管プリは要注意です)
・入力選択にMBB(メイク・ビフォー・ブレイク=ショーティングタイプ)の切替時のノイズの無いリレーを使用し、余分な配線の無い構成。
・リレー回路以外は全て「からげ配線」の徹底した手配線。
・オプションで真空管アンプでは当店のみのバランス入力に対応できる。PCオーディオやDSD機器の出力に対応でる。
・出力もRCAアンバランス・XLRバランスの2系統を常備。使い方次第で2台のパワーアンプの切替も可能。
・別売のフォノ・イコライザーアンプのCR型の<Basic EQ>、LCR型の<Basic LCR/EQ>アンプに電源供給できる。
・真空管1球(6H6n)のみの単純な設計。長寿。堅牢なボディ。通常なら実現できないC/Pの良さは「30周年記念」製品としての位置付けから。
控えめながら、ご自分のアンプの特徴をしっかり捉えられていると思いました。
私の感想は、何よりも優れているのは、その透明感とS/Nの良さ、色づけの無さ、そして音場感の自然さです。力感を残したままで、SP間の音場が完全に埋まります。今まではSP間の中にステージが作られていたのが、SPの外側まで拡がります。二階席から見下ろすように聴いていたリスニングポジションが、ホールの中央の空中に浮きます。マイクの位置により近づいた感覚です。残響音の美しいこと!大変満足しました。
そして、何よりも、コストパフォーマンスが抜群です。この音質を、この価格で出されては、他の真空管メーカーはお手上げでしょう。生き残るのは、それこそ、一握りのアンプ設計者だけになるほどのインパクトです。オプションの アルプス RK50 ボリュームを付けて貰いました。これは、必需品ですね。「30周年記念」なので大特価ですが、本来は25万円以上でしょうね。お薦めです。
アッティネッターの方も、アルプスのHQPROを使用して、以前、水谷さんに作っていただいた物です。
水谷さんご自身は、それが当たり前だから何も言われないのですが、実際にアンプを作られた方なら、透明な水のような音を出すのがどれほど難しいか解っていると思います。プリアンプに求められる機能は、入力切り替えと音量の調整です。音量の調整だけだったらアッティネターでも事は足ります。シールドがしっかりとしていれば、S/N比もいいですね。アンプになれば、電源ノイズや真空管のノイズも乗る場合があります。また、そのようなS/N比の悪い真空管アンプがどれほど多い事か!
ご本人は、あまり宣伝するのは、人前で我が子を褒めるような物で、恥ずかしがっていますが、敢えて、特徴を訊いてみました。
・音場の広がりや奥行き方向の広がり感に優れ、情報量の多さも抜群。NON-NFBの真空管アンプで有りながらボリューム位置が適度で使い易い。
・カナダ/HAMMOND社の業務用のライントランスを用いた、シネマ時代にプロ現場で多用された真空管式ラインアンプの復活版。300Ωの低インピーダンス出力。
・電源投入直後の急な初動電圧の発生がゼロ。パワーアンプをプリアンプの後で電源ONする作業は必用ありません(真空管プリは要注意です)
・入力選択にMBB(メイク・ビフォー・ブレイク=ショーティングタイプ)の切替時のノイズの無いリレーを使用し、余分な配線の無い構成。
・リレー回路以外は全て「からげ配線」の徹底した手配線。
・オプションで真空管アンプでは当店のみのバランス入力に対応できる。PCオーディオやDSD機器の出力に対応でる。
・出力もRCAアンバランス・XLRバランスの2系統を常備。使い方次第で2台のパワーアンプの切替も可能。
・別売のフォノ・イコライザーアンプのCR型の<Basic EQ>、LCR型の<Basic LCR/EQ>アンプに電源供給できる。
・真空管1球(6H6n)のみの単純な設計。長寿。堅牢なボディ。通常なら実現できないC/Pの良さは「30周年記念」製品としての位置付けから。
控えめながら、ご自分のアンプの特徴をしっかり捉えられていると思いました。
私の感想は、何よりも優れているのは、その透明感とS/Nの良さ、色づけの無さ、そして音場感の自然さです。力感を残したままで、SP間の音場が完全に埋まります。今まではSP間の中にステージが作られていたのが、SPの外側まで拡がります。二階席から見下ろすように聴いていたリスニングポジションが、ホールの中央の空中に浮きます。マイクの位置により近づいた感覚です。残響音の美しいこと!大変満足しました。
そして、何よりも、コストパフォーマンスが抜群です。この音質を、この価格で出されては、他の真空管メーカーはお手上げでしょう。生き残るのは、それこそ、一握りのアンプ設計者だけになるほどのインパクトです。オプションの アルプス RK50 ボリュームを付けて貰いました。これは、必需品ですね。「30周年記念」なので大特価ですが、本来は25万円以上でしょうね。お薦めです。
アッティネッターの方も、アルプスのHQPROを使用して、以前、水谷さんに作っていただいた物です。
by TANNOY-GRF
| 2012-02-25 04:17
| オーディオ雑感
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Comments(5)
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TANNOY-GRF at 2012-02-25 05:07
チューバホーンさん、ウフフです。CD専用にこちらもぜひ導入して下さい。筐体の違いも音に現れています。UNICORNの音が、一段とリアリティを増しました。いつでも聴きに来て、どうぞヒントを盗んでいって下さい(笑)!
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seibo
at 2012-02-26 00:16
x
貧乏性の僕はこのプリと5933パワーでハートレーやGRFを鳴らすとどんな音かつい想像してしまいます。そっちもきっといい音で鳴るのでしょうね!
seiboさん 吝嗇な私も同じ事を考え、昨晩実行しました。余りの違いに唖然です。先日、岡山できいたハートレーの音になりました。Love Fiveもアップデートしなければならないようです。余りの音の違いに聞き惚れ、気がついたらソファーで寝てました。至極の時でした、、、、。
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YK
at 2012-02-27 03:57
x
それにしても、なんて良心的な製品なのでしょうか?誠実という言葉がふさわしいですね。姿形は私の好みとは違いますが、こういう誠実な製品が10万円足らずで手に入るとは驚きです。サウンドパーツさん、あんまり儲からないと思います(笑)
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by
TANNOY-GRF at 2012-02-27 10:42
製品の価格に占める部品代を三分の一以下とすると、製造費を入れるとその倍になります。これがいわゆる工場出荷価格ですね。それに、流通コスト、販売経費を加えていくと、実勢価格はコストの三倍以上になります。この製品は、その意味では、工場出荷価格以下での価格ですね。生産コストが出ればいいという、直販でなければ出来ない価格構成です。産直野菜みたいなものでしょうか?消費者にとっては、とても美味しいですが。