2012年 06月 23日
横浜M邸のパラゴンは |
横浜のMさんのご要望で、Dolonさんのお宅にお邪魔したのは、三月の末でした。MさんとDolonさんご夫妻は、初対面でしたが、共通のご趣味の声楽を通じて、すぐに意気投合されたのです。そのDolonさんご夫妻が、今度はMさんのお宅に来られると言うことで、GRFさんもいかがですかと、お誘いを頂きました。Dolonさんのお部屋とその魅力的な明るいサウンドに感心されたMさんは、お二人を万全の状態でお迎えしたいとのことで、その準備も兼ねて、前日の晩にMさんのお宅に行くことになっていました。
その話を共通の友人の夜香さんにお話ししたら、自分も是非にと言うことになり合流することになりました。また、新たにKLIMAX DSiを導入されたMさんが、SACDからのリッピングの詳しいお話しをお聞きしたいとのことで、常連のOさんも含めて金曜の夜に大集合することになりました。そして先週我が家に来られたUNICORNさんにも、そのお話しをしたところ、当初はMさんのお宅に訪問の予定があったのですが、その日が仕事でいけなくなっていたとのこと、それならば、ご一緒にどうですかと言うことで、急遽、参加されることになったのです。
MさんとUNICORNさんは、ホワイトアスパラガスの会で旧知なのですが、訪問ははじめてなので、歯に衣を着せない発言をされるUNICORNさんをお迎えすると言うことで、今度は、Mさんが、緊張されて、首を洗って待つという、愉快な情況になったのです(笑)。当初のDolonさんご夫妻もさることながら、硬派のUNICORNさんのご参加で、前夜祭が宴会になり盛り上がりました。
お忙しいUNICORNさんも、仕事の急展開で連日休みも取れなかったので、この日は代休を取られての、満を持しての訪問となりました。反対に残念ながら急遽仕事が入り来れなくなったOさんを拾うはずだった最寄りの駅でUNICORNさんを拾って、湾岸経由で横浜へ。渋滞もなく順調にベイブリッジを渡っていたのですが、ついつい話しに夢中になり、山下公園への出口を通り越して、気がついたら根岸方面に走っていました。実はここではこれで、三回目のちょんぼです。問題は、出口がしばらくなく、引き返すこともままならないので、結果的に下道を通って横浜を横断することになりました。それでも順調に走れて、お隣のホテルにチェックインをしてから、Mさんのお宅に向かったら、いま、丁度夜香さんもご到着という良いタイミングでした。
夜香さんも気がついたら、一年ぶりとのことでしたが、いつもながらの見事なMさんのお部屋には、改めて、感心されていました。私のブログ等で、部屋の様子はご承知のUNICORNさんも、実際の部屋の大きさと、豪華さには驚かれていました。
夜香さんも私も、Mさんのゴージャスな音は聞いていますが、初めてのUNICORNさんがパラゴンから出てくるサウンドをどう判断されるかされるか、Mさんばかりではなく、私達も緊張していました。しかし、出てきたサウンドは、前よりも遥かに洗練され、また、Mさん好みの分厚いサウンドに仕上がっていました。
まず驚いたのは、パラゴンから出てくる音の音の端正さです。あの独特のフォルムから来る音は、パラゴン特有の各ユニットの位相のばらばらにあります。それが特徴ですが、その音は、単にネットワークの音量を調整しても変わりません。そこで、それより前に踏み込まれる人は、マルチアンプ方式になります。そこで、問題になるのは、チャンネルデバイダーの方式とその音色です。
こちらが、4年ほど前のシステムの写真です。ソーナスファーベルのSP以外にも、チャンネルデバイダーやグラフィックイコライザーが変わっていますね。どうやらこのあたりの進化と調整に今日の音の秘密があるようです。この音は目の前にある、パラゴンから聞こえているのに、まったくパラゴンの音とは信じられません。位相がぴったりと合っているのです。その為どの様な分野の音楽を聞いても、しっかりと音の定位が解り、美しいカーブを描いた反射板の中に、デコラの様にイメージが浮かぶのです。そして、その中にだけとどまるのではなく、その音が部屋中に拡散していきます。大きなソファーの後ろの椅子のあたりが一番の特等席のようですが、端の方に座っている私にもバランスは崩れずステージを斜め横から見ているように聞こえてきます。これは位相が合って、左右のSPに打ち消される音が少ないことを示しています。
トニーベネットが2001年にだした75歳の時のアルバム「PLAYINGWith My Friends」から、1曲目のDiana Krallとのデュエットが始まると、ショーの開幕です。UNICORNさんご持参の冷えたシャンパンが開けられました。一流のライブハウスの特等席でも決して聴けないゴージャスなサウンドに、夜香さんはご機嫌です。UNICORNさんも、パラゴンへの思い、ジャズ喫茶での経験、それらの音を雄弁に語り始めました。今日出がけに届いた先日亡くなった尾崎紀世彦のライブ盤から、Mさんと私の共通の思い入れがあるAznavour1968年の東京新宿厚生年金会館のライブが始まる頃には、二本目の赤ワインも無くなっていました。続いて、三本目のワインを開けても、4人のオーディオに賭けている熱い思いはどんどん熱していきました。この様に波長が合う出会いはなかなか少ないのですが、今晩は特別ですね。
気がつくと、つまみ以外には何も食べずに、次から次へと音楽を聞きまくっていました。それではと中華街に繰り出しましたが、夜が早い中華街は九時を過ぎるとほとんどの有名店は閉まり始めます。Mさんご推薦のお店は、みな営業はしているのですが、看板は準備中で入れませんでした。最終的には、中華街外にもチェーン展開をしているお店で、あじはベストではありませんが、音楽の話しに熱中している私達はあまり構いませんでした。余り美味しくない紹興酒にはガッカリでしたが、、。
話しも、熱中して気がつけばもう11時を過ぎていました。東京に戻るUNICORNさんを見送って、部屋に戻ってきた私達は、夜香さんのリクエストで、前回聴けなかった38/2TRRの音を聴くことになりました。STUDER A-80です。SPはG-1に替わりました。夜香さんの顔が変わり、黙ってしまわれました。デジタルがこれだけ進歩してきても、このマスターテープの水準にはなかなか達しません。SACDもどこかで、無理をしている音に聞こえるのです。電源をしっかりつくり、回転系のジッターから逃れられる、ネットワークオーディオが早くこの音のレベルに達し、圧倒的な音楽のダイナミックを再生できる日も遠くはないと思ってはいます。その為の、フォーマットとして、このマスターテープや4トラックテープのDSDによるアーカイブを作成しているわけです。何時か、アナログ回路が充実したプレーヤーが出てくるでしょう。その為に、このマスターテープの本当の音を知っている我々が、残していかなければと思っています。
4本目のワインが空く頃には、午前一時を回っていました。酔いつぶれてしまう前にホテルに引き上げなければなりません。
続きます、、、
その話を共通の友人の夜香さんにお話ししたら、自分も是非にと言うことになり合流することになりました。また、新たにKLIMAX DSiを導入されたMさんが、SACDからのリッピングの詳しいお話しをお聞きしたいとのことで、常連のOさんも含めて金曜の夜に大集合することになりました。そして先週我が家に来られたUNICORNさんにも、そのお話しをしたところ、当初はMさんのお宅に訪問の予定があったのですが、その日が仕事でいけなくなっていたとのこと、それならば、ご一緒にどうですかと言うことで、急遽、参加されることになったのです。
MさんとUNICORNさんは、ホワイトアスパラガスの会で旧知なのですが、訪問ははじめてなので、歯に衣を着せない発言をされるUNICORNさんをお迎えすると言うことで、今度は、Mさんが、緊張されて、首を洗って待つという、愉快な情況になったのです(笑)。当初のDolonさんご夫妻もさることながら、硬派のUNICORNさんのご参加で、前夜祭が宴会になり盛り上がりました。
夜香さんも気がついたら、一年ぶりとのことでしたが、いつもながらの見事なMさんのお部屋には、改めて、感心されていました。私のブログ等で、部屋の様子はご承知のUNICORNさんも、実際の部屋の大きさと、豪華さには驚かれていました。
まず驚いたのは、パラゴンから出てくる音の音の端正さです。あの独特のフォルムから来る音は、パラゴン特有の各ユニットの位相のばらばらにあります。それが特徴ですが、その音は、単にネットワークの音量を調整しても変わりません。そこで、それより前に踏み込まれる人は、マルチアンプ方式になります。そこで、問題になるのは、チャンネルデバイダーの方式とその音色です。
トニーベネットが2001年にだした75歳の時のアルバム「PLAYINGWith My Friends」から、1曲目のDiana Krallとのデュエットが始まると、ショーの開幕です。UNICORNさんご持参の冷えたシャンパンが開けられました。一流のライブハウスの特等席でも決して聴けないゴージャスなサウンドに、夜香さんはご機嫌です。UNICORNさんも、パラゴンへの思い、ジャズ喫茶での経験、それらの音を雄弁に語り始めました。今日出がけに届いた先日亡くなった尾崎紀世彦のライブ盤から、Mさんと私の共通の思い入れがあるAznavour1968年の東京新宿厚生年金会館のライブが始まる頃には、二本目の赤ワインも無くなっていました。続いて、三本目のワインを開けても、4人のオーディオに賭けている熱い思いはどんどん熱していきました。この様に波長が合う出会いはなかなか少ないのですが、今晩は特別ですね。
気がつくと、つまみ以外には何も食べずに、次から次へと音楽を聞きまくっていました。それではと中華街に繰り出しましたが、夜が早い中華街は九時を過ぎるとほとんどの有名店は閉まり始めます。Mさんご推薦のお店は、みな営業はしているのですが、看板は準備中で入れませんでした。最終的には、中華街外にもチェーン展開をしているお店で、あじはベストではありませんが、音楽の話しに熱中している私達はあまり構いませんでした。余り美味しくない紹興酒にはガッカリでしたが、、。
話しも、熱中して気がつけばもう11時を過ぎていました。東京に戻るUNICORNさんを見送って、部屋に戻ってきた私達は、夜香さんのリクエストで、前回聴けなかった38/2TRRの音を聴くことになりました。STUDER A-80です。SPはG-1に替わりました。夜香さんの顔が変わり、黙ってしまわれました。デジタルがこれだけ進歩してきても、このマスターテープの水準にはなかなか達しません。SACDもどこかで、無理をしている音に聞こえるのです。電源をしっかりつくり、回転系のジッターから逃れられる、ネットワークオーディオが早くこの音のレベルに達し、圧倒的な音楽のダイナミックを再生できる日も遠くはないと思ってはいます。その為の、フォーマットとして、このマスターテープや4トラックテープのDSDによるアーカイブを作成しているわけです。何時か、アナログ回路が充実したプレーヤーが出てくるでしょう。その為に、このマスターテープの本当の音を知っている我々が、残していかなければと思っています。
4本目のワインが空く頃には、午前一時を回っていました。酔いつぶれてしまう前にホテルに引き上げなければなりません。
続きます、、、
by TANNOY-GRF
| 2012-06-23 21:24
| 行ったり来たり
|
Comments(4)
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by
横浜のM
at 2012-06-25 10:26
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今回もよく飲みましたね。YKさん、UNIKORNさんもおみえになりいささか緊張気味にスタートしましたがDOLONさんご夫妻をお迎えする前夜祭にふさわしい楽しくかつ密度の濃いパーティーになりました。
オフレコの話題で盛り上がりいつもながら時間のたつのをすっかり忘れてしまいました。今回は差し入れていただいた美味しいシャンパンやワインに合わせて音量を抑えめにしシットリ系のプログラムでまとめてみました。楽しんでいただけたようで幸いです。日記の続きがたのしみです。ありがとうございました。
オフレコの話題で盛り上がりいつもながら時間のたつのをすっかり忘れてしまいました。今回は差し入れていただいた美味しいシャンパンやワインに合わせて音量を抑えめにしシットリ系のプログラムでまとめてみました。楽しんでいただけたようで幸いです。日記の続きがたのしみです。ありがとうございました。
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GRF
at 2012-06-25 14:09
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久しぶりの夢のような週末でした。Oさんが参加されなかったのは残念ですが、濃い内容でしたね。レコード、CD、SACD、ハイレゾ、そしてマスターテープまでですから、現在出回っているソースのほとんどを聴けたことになります。数十年経っても色あせないマスターテープの圧倒的なクオリティにネットワークオーディオがどこまで迫れるか、結局、電源と送り出しアナログアンプの差が出てくるようです。本当に楽しい晩でした。
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UNICORN
at 2012-06-25 17:33
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どうも小生が横浜を離れた後、色々野武士の酒盛り状態になったようですね、良い子の小生は最近中々このような環境に恵まれません!?
何時かそのような日か来ることを!!
何時かそのような日か来ることを!!
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YK
at 2012-06-25 18:32
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Mさん、GRFさん、UNICORNさん、YKです。今回は素敵なライブにご一緒出来て最高でした!Mサウンドはさらに磨きがかかり、魅力的でした。テープサウンドのナゾはぜひ解明したい。今度、A80、分解させてください!、、、冗談です(笑)