2012年 09月 20日
久しぶりにemmを聴くと |
先週の前半は、浜松から京都方面でした。東京に戻ってきた次の日からジャカルタでしたので、ほとんど音を聞いていません。特にEmmをGRFに繋いで聴いたのは、9日の日曜が最後です。音がいまいち眠かったので、ずーと電源は入れっぱなしで、出張に行っていました。電源を入れっぱなしにしていると、ジュラルミンの筐体は前面付近がかなり熱くなるのです。今回の出張中も昼間は、33度を超すような真夏日で、部屋の温度も相当上がっていたことだと思われます。帰ってきて、筐体を触ったら相当温度が上がっていて、良い音がしそうな気がしてきました。
夜行便で戻ってくると、やはり疲れは溜まります。今日の午後は、歯医者さんを予約してあったので、少しゆったりしていました。それでも、疲れは溜まるようで、余り何かをする気にはなれません。ためしてガッテンの紫外線がしわに悪いという番組で、笑わせて頂きました。そういえば、今日も歯医者さんで、詰め物の硬化にUVを照射されましたので、口の中にシミが出来たり、しわが出来たりする様子を思い浮かべていました。
10時過ぎた頃、ようやく、その気になって、GRFの部屋からお借りしたままのEmmを持ってきました。持ってくるときも、かなり熱くなっていて、何だか良い音がしそうな気がしてきました。
驚きました。
まったく違う音がします。眠かった音は、ベールをはいだように、しなやかに繊細になり、芯のある音を奏ではじめたのです。何よりも低音の深さが違います。普通のプレーヤーが出さないオクターブ下の音が、楽々と聞こえてくるのです。同じボリュームで音楽のスケールが違って聞こえます。初めてSACDの音の良さが実感出来ました。CDに比べて音が格段い良いと言うことではなく、SACDでも、切れ味の良い、音場の広い音が普通に出てきたのです。
Dolonさんのお宅で聴かせていただいた、Martin Fröst のクラリネットを掛けてみました。リードの震える姿まで、しっかりと再生されてきます。German Physiksのユニットは、クラリネットやサックス等のリードの再生にはこの特殊な構造のドラバーが活きてきます。その音だけではなく、それを支えるオーケストラの音の深さが変わってきました。
RCOの実況録音盤のハイティンクは、音が冴えて愛聴盤でしたが、常任指揮者のヤンソンスの方はいまいち音が、冴えなくどうしてか解らず、内心いぶかっていました。しかし、その音がまったく違って聞こえるのです。ピチカートの音の支えが活き、木管の内声部が良く聞こえ、弦楽器もチェロやヴィオラの音がしっかりと聞こえてきます。ティンパニーの音や、金管の充実した音も、トランペットのチュッティも浸透してきます。
しかし、どうしたのでしょうか?何故、こんなに音が変わるのかわかりません。エージングだけでこんなに音が変わるのだとしたら、出荷する前に二週間ほど、通電しなければ評価を間違えてしまいます。この音なら、この高価な価格も仕方がないと思えてきました。フォルテになっても、フォルテシモでも、音に破綻がありません。安心して音楽に身を任せられるのです。

オーケストラ音楽の楽しみは、このダイナミックレンジの変化にあると言っても過言ではないのです。それが出ないなら、CDのダイナミックレンジも、SACDのさらなる音の深さも、意味はありません。クラシックのスケールが出てこそのCDだからです。消え入るようなかすかな音から、コンサートホールが地響きを上げて、軋むように大音量までふくれあがっていく、素晴らしさを味わえ無いのなら、CDを聴く必要がないかもしれません。いっぺんに音量が6dbも高いレベルで録音してある、ポップス系や、歌謡曲を聴くのなら、アナログレコードで充分だからです。
私が使っている、Marantz CD34改や、SONYのMS-1改やXA55E改を手に入れることは出来なくなった今日、価格は高いですが、これなら安心して進められるプレーヤーを探していました。私のCD34は外見こそオリジナルですが、別電源をだいていたり、中を見るとまったく別物です。ラリーのワークス車ぐらい変わっています。高くても、普通に頼めれば手に入るプレーヤーを探していました。これでようやく、自信を持って人に奨められます。ただし、この価格では、普通の方に奨めるにはやはり無理が有りますが、、、。
夜行便で戻ってくると、やはり疲れは溜まります。今日の午後は、歯医者さんを予約してあったので、少しゆったりしていました。それでも、疲れは溜まるようで、余り何かをする気にはなれません。ためしてガッテンの紫外線がしわに悪いという番組で、笑わせて頂きました。そういえば、今日も歯医者さんで、詰め物の硬化にUVを照射されましたので、口の中にシミが出来たり、しわが出来たりする様子を思い浮かべていました。
10時過ぎた頃、ようやく、その気になって、GRFの部屋からお借りしたままのEmmを持ってきました。持ってくるときも、かなり熱くなっていて、何だか良い音がしそうな気がしてきました。
驚きました。
まったく違う音がします。眠かった音は、ベールをはいだように、しなやかに繊細になり、芯のある音を奏ではじめたのです。何よりも低音の深さが違います。普通のプレーヤーが出さないオクターブ下の音が、楽々と聞こえてくるのです。同じボリュームで音楽のスケールが違って聞こえます。初めてSACDの音の良さが実感出来ました。CDに比べて音が格段い良いと言うことではなく、SACDでも、切れ味の良い、音場の広い音が普通に出てきたのです。
Dolonさんのお宅で聴かせていただいた、Martin Fröst のクラリネットを掛けてみました。リードの震える姿まで、しっかりと再生されてきます。German Physiksのユニットは、クラリネットやサックス等のリードの再生にはこの特殊な構造のドラバーが活きてきます。その音だけではなく、それを支えるオーケストラの音の深さが変わってきました。
RCOの実況録音盤のハイティンクは、音が冴えて愛聴盤でしたが、常任指揮者のヤンソンスの方はいまいち音が、冴えなくどうしてか解らず、内心いぶかっていました。しかし、その音がまったく違って聞こえるのです。ピチカートの音の支えが活き、木管の内声部が良く聞こえ、弦楽器もチェロやヴィオラの音がしっかりと聞こえてきます。ティンパニーの音や、金管の充実した音も、トランペットのチュッティも浸透してきます。
しかし、どうしたのでしょうか?何故、こんなに音が変わるのかわかりません。エージングだけでこんなに音が変わるのだとしたら、出荷する前に二週間ほど、通電しなければ評価を間違えてしまいます。この音なら、この高価な価格も仕方がないと思えてきました。フォルテになっても、フォルテシモでも、音に破綻がありません。安心して音楽に身を任せられるのです。

オーケストラ音楽の楽しみは、このダイナミックレンジの変化にあると言っても過言ではないのです。それが出ないなら、CDのダイナミックレンジも、SACDのさらなる音の深さも、意味はありません。クラシックのスケールが出てこそのCDだからです。消え入るようなかすかな音から、コンサートホールが地響きを上げて、軋むように大音量までふくれあがっていく、素晴らしさを味わえ無いのなら、CDを聴く必要がないかもしれません。いっぺんに音量が6dbも高いレベルで録音してある、ポップス系や、歌謡曲を聴くのなら、アナログレコードで充分だからです。
私が使っている、Marantz CD34改や、SONYのMS-1改やXA55E改を手に入れることは出来なくなった今日、価格は高いですが、これなら安心して進められるプレーヤーを探していました。私のCD34は外見こそオリジナルですが、別電源をだいていたり、中を見るとまったく別物です。ラリーのワークス車ぐらい変わっています。高くても、普通に頼めれば手に入るプレーヤーを探していました。これでようやく、自信を持って人に奨められます。ただし、この価格では、普通の方に奨めるにはやはり無理が有りますが、、、。
by TANNOY-GRF
| 2012-09-20 00:09
| オーディオ雑感
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Comments(4)
emmは欲しいデジタルプレーヤーの1つです。値段が・・・頭の1がなかったら・・・買います。当分は無理ですが(笑)
やはり、この価格を出せる人は、いろいろな意味で普通ではない人でしょうね。その意味では、近づかない方が、良いかもしれません(笑)。

EMMはやはり普通じゃないです(笑)
前回買った、ケルテスのオーストラリア盤をemmでかけると、得も言われぬ響きがします。プレーヤーは天文学的ですが、かけるCDは698円で、大満足です。