2012年 10月 14日
ユニコーンの下の試行錯誤 |
以前から、Hartleyの下には、フロートボードを使用していました。Hartleyは61センチのウーハー以外のSPは横配置で並んでいます。その為、横方向の指向性が強くなり、中央の試聴位置をずれると音のバランスが変わる、家ではめずらしいSPでした。それが、下にフロートボードを敷いたところ、大変バランスがよくなり、位置の変化が少なくなりました。SPには大変効果があるボードですが、アンプやプレーヤーには動作が反対になり、効果が少なかったのですが、改良を重ね、下からの振動も遮断するようになりました。横浜のMさんのところでは、メインの装置の下には、必ず敷いてあるほどの必需品になっています。
しかし、Hertley以外のSPには使いませんので、Hertleyを聴いていないときの大きなフロートボードは、ソファの下にしまわれたままでした。開発者ご自身のGRFには、工夫されて袴の中に入る大きさのフロートボードで、浮かしたそうです。その効果が大きくGRFさんも是非お試し下さいとご連絡をいただいていました。堅い花梨の床材の上は、SPを移動するときも楽で、滑らせればいいので、微妙な位置調整をするGRFにはまだ応用していません。
しかし、和室のユニコーンは板の間と畳に半分ずつ乗っており、その床との間にはGRFの部屋の床材である花梨の集成材に乗っています。花梨は大変堅い木で、独特の音質が乗ります。それを含めて音質調整しているので、床材が変わると音色その物も変わる恐れがあります。
UNICORNさんのSPの下も大変凝っています。一間何気ない感じですが、、、下をのぞき込んでみると、
幾分柔らかめにつくった床にセーム革を挟んだコルクで浮かした御影石を敷いて、その下の空間をぼろ切れで埋めて床との共鳴を無くし、本体と御影石の間にも、セーム革で音質調整されています。このぐらい床との間は、微妙に音質調整されているのです。皆さんも、UNICORNさんの様に、すべて試行錯誤しながら、ご自分の耳を信じて音質調整をされていますか?
UNICORNさんごめんなさい。企業秘密を公開してしまいました(笑)。
でも、UNICORNさんは、沢山のコンサート通いで培ってきたご自分の耳を信じて、ここまで試行錯誤を繰り返して音を作られているのです。安易に人が作ったアクセサリーを買って来たって、この音には到達できません。UNICORNさんのお宅を訪れると、見事なデザインの統一性と世界中から彼の目にかなったアンティークに目が行きますが、舞台裏ではあの音を作り出すため、これほどのご努力をされているのです。
それを踏まえて、以前から、そのユニコーンの下にフロートボードを敷いたらどうなるかが、気になっていました。そこで、今日は思い切って挑戦です。作業が終わったら、涼しくなってきたというのに、汗びっしょりになってしまいました。
フロートボードは丁度良い大きさでした。上のボードを下から吊っているという理解しにくい動作原理ですが、そのおかげで上のボードはふらふらです。SPもゆらゆらと揺れます。この状態で聴いてみました。堅さやきつさが取れて、音楽がゆったりとなります。ガツンとした感じは消えるのですが、音が今まで以上に浮き上がってきます。
しばらく聞き込んでいくと、音離れが一段と進み、どこから聞こえてくるか解らなくなります。よる、真っ暗な中で、この音を聴かれたら、部屋の大きさは想像が付かないと思います。
その下に、花梨の床材を敷いてみましたが、このわずか15mm高くなるだけで、部屋の高さのバランスが変わります。腰高の音になるのです。音色も変わります。また、外して見ました。幾分ツヤ消し気味になりますが、柔らかな自然な音です。
左右の間隔を再調整してみました。SPを動かそうとすると、台ごとふらふらと動きます。調整にはコツがいります。間隔が2〜3mm違うだけで聞こえてくる音楽のスケールがまるで違います。一体になったり左右が離れたりするのが、2〜3mmの世界なのです。360度音が展開しているからでしょう。
German Physiksのユニットは、軸上のある一点で特性を計っても、左右にずれてもあまり特性は変わりません。同心円状に移動する限り、エネルギーも変わらず、他のSPと顕著な違いが出てきます。1mの軸上で、88dbだとしても、どの方向にもその音圧が出ているのです。二段スタックしているTroubadour 80は、シングルのユニットに比べ二乗で聴いてくるようです。スタック型はホーン型に負けない音圧を感じることが出来ます。聴けば聴くほど不思議なユニットです。
しかし、Hertley以外のSPには使いませんので、Hertleyを聴いていないときの大きなフロートボードは、ソファの下にしまわれたままでした。開発者ご自身のGRFには、工夫されて袴の中に入る大きさのフロートボードで、浮かしたそうです。その効果が大きくGRFさんも是非お試し下さいとご連絡をいただいていました。堅い花梨の床材の上は、SPを移動するときも楽で、滑らせればいいので、微妙な位置調整をするGRFにはまだ応用していません。
しかし、和室のユニコーンは板の間と畳に半分ずつ乗っており、その床との間にはGRFの部屋の床材である花梨の集成材に乗っています。花梨は大変堅い木で、独特の音質が乗ります。それを含めて音質調整しているので、床材が変わると音色その物も変わる恐れがあります。
UNICORNさんのSPの下も大変凝っています。一間何気ない感じですが、、、下をのぞき込んでみると、
幾分柔らかめにつくった床にセーム革を挟んだコルクで浮かした御影石を敷いて、その下の空間をぼろ切れで埋めて床との共鳴を無くし、本体と御影石の間にも、セーム革で音質調整されています。このぐらい床との間は、微妙に音質調整されているのです。皆さんも、UNICORNさんの様に、すべて試行錯誤しながら、ご自分の耳を信じて音質調整をされていますか?
UNICORNさんごめんなさい。企業秘密を公開してしまいました(笑)。
でも、UNICORNさんは、沢山のコンサート通いで培ってきたご自分の耳を信じて、ここまで試行錯誤を繰り返して音を作られているのです。安易に人が作ったアクセサリーを買って来たって、この音には到達できません。UNICORNさんのお宅を訪れると、見事なデザインの統一性と世界中から彼の目にかなったアンティークに目が行きますが、舞台裏ではあの音を作り出すため、これほどのご努力をされているのです。
それを踏まえて、以前から、そのユニコーンの下にフロートボードを敷いたらどうなるかが、気になっていました。そこで、今日は思い切って挑戦です。作業が終わったら、涼しくなってきたというのに、汗びっしょりになってしまいました。
しばらく聞き込んでいくと、音離れが一段と進み、どこから聞こえてくるか解らなくなります。よる、真っ暗な中で、この音を聴かれたら、部屋の大きさは想像が付かないと思います。
その下に、花梨の床材を敷いてみましたが、このわずか15mm高くなるだけで、部屋の高さのバランスが変わります。腰高の音になるのです。音色も変わります。また、外して見ました。幾分ツヤ消し気味になりますが、柔らかな自然な音です。
左右の間隔を再調整してみました。SPを動かそうとすると、台ごとふらふらと動きます。調整にはコツがいります。間隔が2〜3mm違うだけで聞こえてくる音楽のスケールがまるで違います。一体になったり左右が離れたりするのが、2〜3mmの世界なのです。360度音が展開しているからでしょう。
German Physiksのユニットは、軸上のある一点で特性を計っても、左右にずれてもあまり特性は変わりません。同心円状に移動する限り、エネルギーも変わらず、他のSPと顕著な違いが出てきます。1mの軸上で、88dbだとしても、どの方向にもその音圧が出ているのです。二段スタックしているTroubadour 80は、シングルのユニットに比べ二乗で聴いてくるようです。スタック型はホーン型に負けない音圧を感じることが出来ます。聴けば聴くほど不思議なユニットです。
by TANNOY-GRF
| 2012-10-14 08:27
| 和室のユニコーン
|
Comments(4)
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UNICORN
at 2012-10-14 22:15
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横浜のmさんと御来宅時になにか覗きこまれているな・・・・と、思っていましたが、詳細な写真までとは!!
企業秘密のような、そうでないような・・・まあこんな方法もあるんだな、と思っていただければ幸いです。
企業秘密のような、そうでないような・・・まあこんな方法もあるんだな、と思っていただければ幸いです。
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TANNOY-GRF at 2012-10-15 05:56
すみません!美人のスカートの下を覗いたような気分でした(笑)。しかし、音作りのお手本ですね。私も、ますます頑張ります。家のユニコーンもあれから相当変わっています。また、聴いてやって下さい。
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班目秀雄
at 2012-10-15 11:10
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フロートボードを使われたようですが・・・改良型(ゼロバランス型)は初期モデルに比べより効果が出るようです。 惚れ込んでいる方はケーブルインシュレーターとしても使って効果をあげているようです。 自分も今後はメインアンプに使ってみようと思ってます。
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TANNOY-GRF at 2012-10-15 13:52
フロートボードを使用すると、その他の甘い点が浮き彫りにされます。私もCDプレーヤーを幾分辛口にしました。ますますJAZZ向きになってきたようです。