2012年 12月 26日
78回転の不思議 |
考えてみれば、団塊の世代である私達の世代は、オーディオの機器一つ取っても、激変を経験した世代なのでしょう。小学生の高学年になるまでは、真空管ラジオと78回転のSPレコードしかなかった世代です。最初に回転数が半分ぐらいになった33回転レコードを聴いたとき、なんて柔らかな音がするんだと驚いた覚えがあります。プレスリーでもコロンビア・ローズ(旧い!)でも家にあったレコードはみなSP盤でした。浪曲や民謡もそうです。それがいつの間にやら、ドーナツ盤と言われる45回転シングルレコードに替わり、街角のジュークボックスが普及していきました。今の人はジュークボックスと言われても形も想像が付かないかもしれませんが、私達の世代は、ガッシャンというボタンの感触まだ鮮明に覚えています。
そのLPの時代は、長くは続きませんでした。すぐにステレオの登場です。1959年に録音されたハリー・ベラフォンテのカーネギーホールコンサートを電気屋さんで聴いたのは、1961年頃のことだったと思います。中学二年生でした。その音の素晴らしさに、当時荻窪駅の前にあったメーカーのステレオのデモをやっていたお店に足繁く通ったものです。そん体験が現在まで続いているのですから、思えば50年以上の長い趣味です。

今回、家にやってきたステレオ・デコラは1963年製です。100台の内の80番台ですから、後期の方でしょう。時代はステレオ時代になったところですが、当然、モノラルのLPレコード用のカートリッジ、その頃はまだ主流で、数十年分のSPレコード用の三種類の針を装備していたわけです。ステレオ用のイコライザーはRIAAでしょうが、モノラル用はffrrのカーブだと思われますし、SPはデッカのSP用なのでしょう。モノ用より幾分Highが上がります。その三種類に加えて改良版のマーク2と軽量・ハイコンプライアンスのマーク3との違いも楽しめる、デコラはその頃の最高級システムと言えましょう。

その、三種類の内、78回転のSP用を今回聴いて、驚いたわけです。我々のイメージでは、SPレコードは、元気だけど、シャーシャーという音がする、いかにも旧い音がすると思っていました。勿論盤質や、重量級の鉄針で溝が傷ついていなければの前提ですが、本当に柔らで、暖かく、また力強い音がしました。
レコードは溝に刻まれた波形をそのまま再生すると音になるという、素晴らしい発明です。線速度が速いほうがより忠実だし、情報も多いのです。19センチより38センチの方が音が良いのと同じです。故に33回転より45回転の方が、そして45回転より78回転の方が音が良いのは当たり前の事なのです。しかし、SPレコードは、サウンドボックスからホーンをつかって再生されるという蓄音機の音のイメージが大きかったからです。ハイコンプライアンスのカートリッジで、軽針圧(5g)で、かけたときの音は大変甘く、また力強い音です。デッカのダイレクト発電の優位性がはっきりと音になって聞こえます。
そのLPの時代は、長くは続きませんでした。すぐにステレオの登場です。1959年に録音されたハリー・ベラフォンテのカーネギーホールコンサートを電気屋さんで聴いたのは、1961年頃のことだったと思います。中学二年生でした。その音の素晴らしさに、当時荻窪駅の前にあったメーカーのステレオのデモをやっていたお店に足繁く通ったものです。そん体験が現在まで続いているのですから、思えば50年以上の長い趣味です。

今回、家にやってきたステレオ・デコラは1963年製です。100台の内の80番台ですから、後期の方でしょう。時代はステレオ時代になったところですが、当然、モノラルのLPレコード用のカートリッジ、その頃はまだ主流で、数十年分のSPレコード用の三種類の針を装備していたわけです。ステレオ用のイコライザーはRIAAでしょうが、モノラル用はffrrのカーブだと思われますし、SPはデッカのSP用なのでしょう。モノ用より幾分Highが上がります。その三種類に加えて改良版のマーク2と軽量・ハイコンプライアンスのマーク3との違いも楽しめる、デコラはその頃の最高級システムと言えましょう。

その、三種類の内、78回転のSP用を今回聴いて、驚いたわけです。我々のイメージでは、SPレコードは、元気だけど、シャーシャーという音がする、いかにも旧い音がすると思っていました。勿論盤質や、重量級の鉄針で溝が傷ついていなければの前提ですが、本当に柔らで、暖かく、また力強い音がしました。
レコードは溝に刻まれた波形をそのまま再生すると音になるという、素晴らしい発明です。線速度が速いほうがより忠実だし、情報も多いのです。19センチより38センチの方が音が良いのと同じです。故に33回転より45回転の方が、そして45回転より78回転の方が音が良いのは当たり前の事なのです。しかし、SPレコードは、サウンドボックスからホーンをつかって再生されるという蓄音機の音のイメージが大きかったからです。ハイコンプライアンスのカートリッジで、軽針圧(5g)で、かけたときの音は大変甘く、また力強い音です。デッカのダイレクト発電の優位性がはっきりと音になって聞こえます。
by TANNOY-GRF
| 2012-12-26 09:28
| デコラは魔術師
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Comments(4)
SP盤がシャーシャーするというのは、後年になってSP盤の太い溝と合わない細い針のカートリッジを使用したために、針が深く潜って溝の底を引っ掻いた音ばかり再生していたから、そんなイメージが広く伝わってしまったのでしょうね。
それから、今回紹介されているような後期の電蓄仕様のビニル盤と、初期のシュラック盤では仕様が違いますから、これまた今後の楽しみが広がることと思います。
それとダイレクトカッティンクだから、演奏者の気合いや迫力・真剣さが今とは違いますね。
シュラック盤は結局のところ手巻き蓄音機での再生に行き着きますが、電蓄時代のビニルSP盤の再生はどうやらDECCAに敵うものなし、という感じでしょうか。実に楽しい年の瀬になりましたね。
それから、今回紹介されているような後期の電蓄仕様のビニル盤と、初期のシュラック盤では仕様が違いますから、これまた今後の楽しみが広がることと思います。
それとダイレクトカッティンクだから、演奏者の気合いや迫力・真剣さが今とは違いますね。
シュラック盤は結局のところ手巻き蓄音機での再生に行き着きますが、電蓄時代のビニルSP盤の再生はどうやらDECCAに敵うものなし、という感じでしょうか。実に楽しい年の瀬になりましたね。
(Y)さん 是非、秘蔵のSP盤をだいて遊びに来てください。SP用の針は、二個揃いましたが、おとは微妙に違います。また、針先の清掃で、驚くほど世界が変わるのも面白いです。柔らかくて元気のある音と言えばいいのでしょうか。クレッシェンドの変化もLPより大きいですね。45回転レコードをおおらかにしたといえば、いいのでしょうか。いろいろやってきましたが、今回のデコラ経験が一番驚きでした。50年経って、ようやく原点に戻った感があります。オーディオの還暦ですね。
初めまして、最近、ffss78回転用を入手して、その音色に魅了されています。
ステレオ・デコラの記事、興味深く拝見してます。素人質問をお許しください。
イコライザの話で、LPとSPとではカーブがずいぶん違うと思いますが、カートリッジを取り替えたとき、イコライザ・カーブを変える切り替えスイッチがあるのでしょうか?
ステレオ・デコラの記事、興味深く拝見してます。素人質問をお許しください。
イコライザの話で、LPとSPとではカーブがずいぶん違うと思いますが、カートリッジを取り替えたとき、イコライザ・カーブを変える切り替えスイッチがあるのでしょうか?
ibotarowさま コメントありがとうございます。デコラは、ステレオ用、モノラル用、そしてSP用の三つのイコライザに切り替えられます。

