2013年 06月 08日
CDが続々到着中 |
先日のCDバラバラ事件はショックでしたが、その後、かえって収集に火が付きました。集め始めたのは、昔、買いそびれていた初期の頃のCDです。その頃は、CDプレーヤーの性能が追いつかず、余り高い評価があたえられていなかった盤たちです。私は、以前にもお話ししましたが、レコードでもCDでも原盤主義で、二版やオムニバスなどの再編集ものは、原則として集めません。アナログレコードでは、何度もひどい目にあってきたからです。同じ輸入盤でも、例えば、英国コロンビアレコードのSAXシリーズなどでも、いわゆるブルーシルバー盤とセミサークルの二版では、余りの音質の違いに愕然とします。音質と言うよりも音楽の差があるのです。
CDが世の中に表れた時には、デジタルだから、皆同じ音がすると、まともしやかに語られていました。そして初期のCDは、アナログレコードの音に比べて、高音が出ないとか、音が面白くないとか、逆にキンキンするとかいといろと言われました。ひどい話では、CD製版時のミスで、陽に透かしと見ると無数の星がプラネタリュームの様に見えるとか、散々でした。音の評価は、きつい音がするというのと、眠い音がするという、二種類に大別できたように思います。きつい音がしたのは、SONYをはじめとした、日本勢の音で、眠い音がしたと言われたのは、マランツ・フィリップスのプレーヤーでした。
CDプレーヤー出現の時に、発売された西ドイツ製のCDが最近になって良い音がするという再評価がなされるようになりました。オークションでも、西独製と言うだけで、高く値付けする業者もいるようです。しかし、西独製と言っても何でも言い訳ではありません。良い演奏の、良い録音のと条件が付くわけですから、そんなに名盤ばかりが揃っているわけではないのです。 W.GermanyがGermanyになっても良い盤が沢山あるのは、言うまでもありません。オークションでは、何かの理由で、たった二名が争っても、すぐに価格が跳ね上がります。三名も追っていれば、すぐに業者が目を付け、前回の価格を上回って掲載するのです。価格が沈静するには、それらの高い価格を見送り、相場が下がるのをまつ余裕が必要です。
よく、良い音のするCDを紹介して下さいと、言われることがあります。その盤が現役の盤でしたら、公に出来るのですが、中古市場にしかない場合、二版ではやはり音がいまいちな場合は、うかつに書けなくなります。アナログレコードの様に,数十年前の初期盤が出回っている状況なら、骨董品的な意味を含めて、価格は上がっても仕方がないとは思いますが、デジタルコピーも当たり前のこの時代に、CDが初期の定価を上回るのは、何故か違和感もあります。
私自身は、購入したCDをハードディスクに入れたり、貴重な盤は、DSD化したりして聴いていますが、自分で、購入していない盤は、法律的だけではなく、精神的に落ち着きません。やはり身銭を切って、音楽を購入するべきですし、切らない盤は、つい蔑ろにされます。近くの図書館で、本屋さんの店先のように、同じ本が何冊も並んでいるのをみるのと同じ感覚です。本でさえ、身銭を切らないと有り難みがありません。カタログ化しているような雑誌は別ですが・・・。
友人の中でも、家で聴いて、気に入られてすぐ買われる場合もよくあります。先日、来られたお客さんが気に入られた盤があり、ちょうどオークションにでたので、親切心で、購入してあげようと参加したら、どんどん、価格が上がっていき、定価を超えました。私は、そこであきらめたのですが、最終的に定価以上で落札されました。しばらくして、くだんの友人から、先日聴いて気に入ったので、少し高かったのですが、頑張って落札しましたと連絡が入ったのです。何のことはない、その彼のために購入したげようと思って、参加したのに、結局我々二人だけで、価格をつり上げていたという、笑えない笑い話になりました。
後日、その盤を聴かせていただきましたが、同じ工場の製造でしたが、やはりスタンパーの違いからか、音が違いました。当人は、ガッカリです。CDはアナログ盤だと、どれほどの人が気がついているのでしょうか?CDはデジタルでしょうと、いくらご説明しても理解されない方が多いのです。読み取ったCDの信号は、デジタルの数字ですが、読み取る工程や、CDをプレスする方法は、アナログなのです。光はアナログ信号ですし、デジタルケーブルで送られるのはやはりアナログ信号なのです。
それと、一番誤解されているのは、外部のクロック信号です。プロ機器の場合は、掛かり合う機器が同じ同期で動かなければ困るので、外部クロック信号を受けられるようになっていますが、それを、長いケーブルで引っ張って、どれほどの意味があるのでしょう。そのクロック信号発生器が、百万、数百万するのを、音が良くなると、いまだに信じている人がいるのは、信じがたいことです。現在使っている、emmには、外部クロック信号を受ける端子さえ有りません。クロック信号に有効なのは、電源からフィードバックされるのを防ぐための別電源です。そして、目的の信号数を発信する、専用のクロックです。CDプレーヤーの性能向上に一番効くのは、アナログとデジタルの別電源と、音色の良い電源コンデンサーの選択、そして、専用のクロックの設置ですね。
余談ですが、CEC製のCDプレーヤーが音が良いのは、回転系がベルトドライブ方式で、安定した回転を得られるので、余分な回転制御に電流を取られないからです。本体は重いですが、それが効いているのですね。
HDDにストックする場合でも、HDD用の電源を専用につくると音がいっぺんに安定して、音楽がゆったりと鳴り始めます。バッファーに余裕がある場合は、鳴っている音と、読み取っている音に時間差があるので、直接の影響を受けにくいのです。もっとも、私自身は、実際にCDを入れてそれを回す感覚が好きなので、なるべくCDを掛けています。PCの画面をクリックして音楽がでてくるのが、やはり抵抗がある旧い世代の人間だからでしょう。
CDが世の中に表れた時には、デジタルだから、皆同じ音がすると、まともしやかに語られていました。そして初期のCDは、アナログレコードの音に比べて、高音が出ないとか、音が面白くないとか、逆にキンキンするとかいといろと言われました。ひどい話では、CD製版時のミスで、陽に透かしと見ると無数の星がプラネタリュームの様に見えるとか、散々でした。音の評価は、きつい音がするというのと、眠い音がするという、二種類に大別できたように思います。きつい音がしたのは、SONYをはじめとした、日本勢の音で、眠い音がしたと言われたのは、マランツ・フィリップスのプレーヤーでした。
CDプレーヤー出現の時に、発売された西ドイツ製のCDが最近になって良い音がするという再評価がなされるようになりました。オークションでも、西独製と言うだけで、高く値付けする業者もいるようです。しかし、西独製と言っても何でも言い訳ではありません。良い演奏の、良い録音のと条件が付くわけですから、そんなに名盤ばかりが揃っているわけではないのです。 W.GermanyがGermanyになっても良い盤が沢山あるのは、言うまでもありません。オークションでは、何かの理由で、たった二名が争っても、すぐに価格が跳ね上がります。三名も追っていれば、すぐに業者が目を付け、前回の価格を上回って掲載するのです。価格が沈静するには、それらの高い価格を見送り、相場が下がるのをまつ余裕が必要です。
よく、良い音のするCDを紹介して下さいと、言われることがあります。その盤が現役の盤でしたら、公に出来るのですが、中古市場にしかない場合、二版ではやはり音がいまいちな場合は、うかつに書けなくなります。アナログレコードの様に,数十年前の初期盤が出回っている状況なら、骨董品的な意味を含めて、価格は上がっても仕方がないとは思いますが、デジタルコピーも当たり前のこの時代に、CDが初期の定価を上回るのは、何故か違和感もあります。
私自身は、購入したCDをハードディスクに入れたり、貴重な盤は、DSD化したりして聴いていますが、自分で、購入していない盤は、法律的だけではなく、精神的に落ち着きません。やはり身銭を切って、音楽を購入するべきですし、切らない盤は、つい蔑ろにされます。近くの図書館で、本屋さんの店先のように、同じ本が何冊も並んでいるのをみるのと同じ感覚です。本でさえ、身銭を切らないと有り難みがありません。カタログ化しているような雑誌は別ですが・・・。
友人の中でも、家で聴いて、気に入られてすぐ買われる場合もよくあります。先日、来られたお客さんが気に入られた盤があり、ちょうどオークションにでたので、親切心で、購入してあげようと参加したら、どんどん、価格が上がっていき、定価を超えました。私は、そこであきらめたのですが、最終的に定価以上で落札されました。しばらくして、くだんの友人から、先日聴いて気に入ったので、少し高かったのですが、頑張って落札しましたと連絡が入ったのです。何のことはない、その彼のために購入したげようと思って、参加したのに、結局我々二人だけで、価格をつり上げていたという、笑えない笑い話になりました。
後日、その盤を聴かせていただきましたが、同じ工場の製造でしたが、やはりスタンパーの違いからか、音が違いました。当人は、ガッカリです。CDはアナログ盤だと、どれほどの人が気がついているのでしょうか?CDはデジタルでしょうと、いくらご説明しても理解されない方が多いのです。読み取ったCDの信号は、デジタルの数字ですが、読み取る工程や、CDをプレスする方法は、アナログなのです。光はアナログ信号ですし、デジタルケーブルで送られるのはやはりアナログ信号なのです。
それと、一番誤解されているのは、外部のクロック信号です。プロ機器の場合は、掛かり合う機器が同じ同期で動かなければ困るので、外部クロック信号を受けられるようになっていますが、それを、長いケーブルで引っ張って、どれほどの意味があるのでしょう。そのクロック信号発生器が、百万、数百万するのを、音が良くなると、いまだに信じている人がいるのは、信じがたいことです。現在使っている、emmには、外部クロック信号を受ける端子さえ有りません。クロック信号に有効なのは、電源からフィードバックされるのを防ぐための別電源です。そして、目的の信号数を発信する、専用のクロックです。CDプレーヤーの性能向上に一番効くのは、アナログとデジタルの別電源と、音色の良い電源コンデンサーの選択、そして、専用のクロックの設置ですね。
余談ですが、CEC製のCDプレーヤーが音が良いのは、回転系がベルトドライブ方式で、安定した回転を得られるので、余分な回転制御に電流を取られないからです。本体は重いですが、それが効いているのですね。
HDDにストックする場合でも、HDD用の電源を専用につくると音がいっぺんに安定して、音楽がゆったりと鳴り始めます。バッファーに余裕がある場合は、鳴っている音と、読み取っている音に時間差があるので、直接の影響を受けにくいのです。もっとも、私自身は、実際にCDを入れてそれを回す感覚が好きなので、なるべくCDを掛けています。PCの画面をクリックして音楽がでてくるのが、やはり抵抗がある旧い世代の人間だからでしょう。
by TANNOY-GRF
| 2013-06-08 19:38
| オーディオ雑感
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Comments(3)
Commented
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omoshiro-zukin at 2013-06-09 19:13
先日近所に住んでいる僕のプリやフォノイコを作成したから教えていただいtのですが、SDトランスポートのクロックが以前なら数万円していた高性能クロックが、今や1500円で手に入るそうです。しかも3ミリ角の極小サイズで、この極小チップにジッタクリーナーを組み合わせると、ルビジュウムよりやや劣るレベルにまで達するそうです。
最新のデジタル技術の進歩に驚いていました。ぼくにはほとんど意味不明ですけど、先日のGRFさんのデジタルアンプをはじめ、相当レベルの高いデジタル機器がとても手に入れやすくなってきているようですね。
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by
GRF
at 2013-06-10 11:40
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>相当レベルの高いデジタル機器がとても手に入れやすくなってきているようですね。
そうです。でも、音質は電源の質にとって大きく左右されますね。
そうです。でも、音質は電源の質にとって大きく左右されますね。
Commented
by
GRF
at 2013-06-10 17:22
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この赤い花はなんでしょう?土曜日のお昼頃、富士見高原のあたりの好きな道を通っていたら、辺り一面咲き乱れていました。色が濃すぎて、太陽が明るすぎて、さちっていますが、情念の色でした。