2013年 06月 11日
11月のミューザは |
新装なったミューザ川崎では、期待していた音とは遠い音にがっかりして、こんな筈ではなかったとばかり、昨日の夜から、また、マーラーの五番を聴きまくっています。先日購入して、まだ封を切っていなかった、ヤンソンス・ロイヤル・コンセルトヘボウから聴いてみました。演奏の余りの差とユニコーンで聴く音の素晴らしさに、わざわざ、電車を乗り継いで、行楽帰りの満員電車にもまれることもなかったのにと思いました。
この秋には、そのRCOとベルリンフィルとウィーンフィルが一週間の間にミューザに来ます。とんでもない週になりますね。そのチケットを、今からプレミア払っても、行こうかと思いました。同じプレミア払うなら、松本より、こちらでしょう!
さて、そのヤンソンスの五番は力強い、わかりやすい演奏です。音もいつもより鮮明な音です。三番の方が柔らかです。いつもながら楽器をしっかり弾き切っています。日本のオーケストラを聴くと、金管の音程もそうですが、打楽器の力の無さを感じます。力と言うより、自信のなさです。シカゴなぞ、打楽器の為の協奏曲のように、全身で楽器にぶつかっていきます。昨日の東京交響楽団で、フラストレーションを感じたのも、トランペットよりも、力を出し切らない、ティンパニーにかも知れません。それは、東京交響楽団だけでは無く、弦楽器や金管は文句のない東京都交響楽団にもいえます。どうして自信を持って鳴らしきらないのだと、かきむしりたくなります。
次に聴いたジンマンは残念ながら、二流ですね。音楽が生きていません。音だけを追っている感じです。演奏も、覇気がない演奏で、まるで日本のオーケストラのようです。NHKの時、N響の体たらくを述べましたが、指揮者の方にも問題があります。
茅野の家に長くおいてあった、テンシュテットのオリジナルのCDを持って来たので聴いてみました。先日購入した全集の音と比べたかったからです。彼の最後のライブ、1991年のロイヤルフェスティバルホールでの、6番・7番には圧倒されました。マーラーはこのように命がけで演奏すべきものだと、つくづく感じるのです。同じ感動は、バーンスタインもそうですね。命と引き替えで、自らの情念を焼き尽くす。このような演奏が、マーラーには多いのです。
音が綺麗な代表は、インバルでしょうか?端正な感じですが、それでも勢いがあります。現在進行中のインバル・都響は、みなとみらいか池袋の芸術劇場ですが、ミューザで演奏したらどの様な感じになるのでしょうか?
今回もつくづく思いましたが、生の演奏会の難しさです。わざわざ、演奏会に行くのは、ホールの響きとライブならではの盛り上がりを聴きに行っているわけです。だから、その響きが薄く、演奏も盛り上がらないと、やはりガッカリするのです。ヤンソンス・RCOをアムステルダムで聴くと90ユーロです。ヨーロッパの演奏会としては、いくぶん高めな感じがしますが、それでも12,000円です。
同じ演奏家が日本に来ると三倍に跳ね上がります。高いと思いますが、オーケストラの交通費分は、日本で三回演奏会を行えば、一万円以内に収まるでしょう。良心的な価格帯なら,二万円以内でも行えるはずです。一昨日の東響の入場料は6000円でしたが、もしベルリンが二万円としたら、昨日の演奏会は、3千円ぐらいかな?などと、考える始末です。
最終楽章になると、あれほどまとまりのある演奏をするのだから、最初から手抜きしないで、まじめに音を出せと言いたいのです。日本のオーケストラは楽器からエネルギーが感じられない演奏が、多すぎます。椀方さんが、アマチュアのオーケストラ巡りをしていた意味が解るというものです。一回の演奏会にかける意気込みの差を感じるからです。
結局、今回のフラストレーションが高じて、11月のベルリンとコンセルトヘボウを手に入れました。プレミアはほとんど無く、正規の料金+手数料ぐらいでした。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
2013年11月16日(土) 18:00開演
指揮:クリスティアン・ティーレマン
ベートーベン:交響曲第8番
ベートーベン:交響曲第9番「合唱付き」
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
2013年11月17日(日) 18:00開演
指揮:マリス・ヤンソンス
ピアノ:エマニュエル・アックス
ベートーベン:ピアノ協奏曲第3番
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2013年11月20日(水) 19:00開演
指揮:サイモン・ラトル
ヴァイオリン:樫本大進
シューマン:交響曲第1番 変ロ長調 作品38「春」
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 作品19
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
まだ発売されていない、ウィーンフィルも何とか手に入れれば、それこそ黄金週間になるのですが・・・
この秋には、そのRCOとベルリンフィルとウィーンフィルが一週間の間にミューザに来ます。とんでもない週になりますね。そのチケットを、今からプレミア払っても、行こうかと思いました。同じプレミア払うなら、松本より、こちらでしょう!
さて、そのヤンソンスの五番は力強い、わかりやすい演奏です。音もいつもより鮮明な音です。三番の方が柔らかです。いつもながら楽器をしっかり弾き切っています。日本のオーケストラを聴くと、金管の音程もそうですが、打楽器の力の無さを感じます。力と言うより、自信のなさです。シカゴなぞ、打楽器の為の協奏曲のように、全身で楽器にぶつかっていきます。昨日の東京交響楽団で、フラストレーションを感じたのも、トランペットよりも、力を出し切らない、ティンパニーにかも知れません。それは、東京交響楽団だけでは無く、弦楽器や金管は文句のない東京都交響楽団にもいえます。どうして自信を持って鳴らしきらないのだと、かきむしりたくなります。
次に聴いたジンマンは残念ながら、二流ですね。音楽が生きていません。音だけを追っている感じです。演奏も、覇気がない演奏で、まるで日本のオーケストラのようです。NHKの時、N響の体たらくを述べましたが、指揮者の方にも問題があります。
茅野の家に長くおいてあった、テンシュテットのオリジナルのCDを持って来たので聴いてみました。先日購入した全集の音と比べたかったからです。彼の最後のライブ、1991年のロイヤルフェスティバルホールでの、6番・7番には圧倒されました。マーラーはこのように命がけで演奏すべきものだと、つくづく感じるのです。同じ感動は、バーンスタインもそうですね。命と引き替えで、自らの情念を焼き尽くす。このような演奏が、マーラーには多いのです。
音が綺麗な代表は、インバルでしょうか?端正な感じですが、それでも勢いがあります。現在進行中のインバル・都響は、みなとみらいか池袋の芸術劇場ですが、ミューザで演奏したらどの様な感じになるのでしょうか?
今回もつくづく思いましたが、生の演奏会の難しさです。わざわざ、演奏会に行くのは、ホールの響きとライブならではの盛り上がりを聴きに行っているわけです。だから、その響きが薄く、演奏も盛り上がらないと、やはりガッカリするのです。ヤンソンス・RCOをアムステルダムで聴くと90ユーロです。ヨーロッパの演奏会としては、いくぶん高めな感じがしますが、それでも12,000円です。
同じ演奏家が日本に来ると三倍に跳ね上がります。高いと思いますが、オーケストラの交通費分は、日本で三回演奏会を行えば、一万円以内に収まるでしょう。良心的な価格帯なら,二万円以内でも行えるはずです。一昨日の東響の入場料は6000円でしたが、もしベルリンが二万円としたら、昨日の演奏会は、3千円ぐらいかな?などと、考える始末です。
最終楽章になると、あれほどまとまりのある演奏をするのだから、最初から手抜きしないで、まじめに音を出せと言いたいのです。日本のオーケストラは楽器からエネルギーが感じられない演奏が、多すぎます。椀方さんが、アマチュアのオーケストラ巡りをしていた意味が解るというものです。一回の演奏会にかける意気込みの差を感じるからです。
結局、今回のフラストレーションが高じて、11月のベルリンとコンセルトヘボウを手に入れました。プレミアはほとんど無く、正規の料金+手数料ぐらいでした。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
2013年11月16日(土) 18:00開演
指揮:クリスティアン・ティーレマン
ベートーベン:交響曲第8番
ベートーベン:交響曲第9番「合唱付き」
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
2013年11月17日(日) 18:00開演
指揮:マリス・ヤンソンス
ピアノ:エマニュエル・アックス
ベートーベン:ピアノ協奏曲第3番
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2013年11月20日(水) 19:00開演
指揮:サイモン・ラトル
ヴァイオリン:樫本大進
シューマン:交響曲第1番 変ロ長調 作品38「春」
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 作品19
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
まだ発売されていない、ウィーンフィルも何とか手に入れれば、それこそ黄金週間になるのですが・・・
by TANNOY-GRF
| 2013-06-11 14:32
| 演奏会場にて
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