2013年 07月 07日
朋あり遠方より来る HYさんご来宅 |
美味しいラーメンを頂き、幸せな気分で白河を発ったのは、12時半頃でした。那須に石田さんが来られていないかを確認して、高速に乗りました。もう、雨は上がっています。那須から黒磯と下るに連れ、どんどん気温が上がってきました。岩槻で降りて大宮のPSD社に寄ったときは、もう、33度を超えていました。暑い夏がもう始まったようです。大山さんと打ち合わせを済ましてから、家に着いたのは、もう夕方の五時半を回っていました。
六時ちょうどに、HYさんが来られました。当初お約束は五時だったのですが、六時にしていただきました。HYさんのご訪問は、五年ぶりです。なかなか東京に上京される機会が無かったのですが、今回は、横浜でご親戚の方が結婚されるので、目的地は横浜なのですが、それにかこつけて我が家にも来ていただきました。もっとも、明日は、結婚式場の隣の横浜のMさんのお宅に寄り、返す刀で、日曜日は、直通の東急線と西武池袋線を駆使して、Naruさんのお宅へもお伺いするという、強行&無謀な予定を立てて上京されたのです(笑)。
前回は、T4とGRFでした。後方に広い音場を再現するT4の音を聞かれて、GRFから音がでていると思われたのです。いわれれば確かにそう聞こえます。同じ部屋で、同じ人が調整をしていけば、同じ音になってくると言う典型を聴いていただいたわけです。あれから、五年がたったのですね。早いものです。その間に進化があったのか、自分では解りませんが、こうして、聴いていただくことも考えてみれば恐ろしい行為なのです。その時の、気持ちや心境がそのまま表れるからです。
先週の日曜日、三人で酔っ払って盛り上がっているところに、A氏さんが来られて、GRFの音を聴いていかれました。部屋は、五年前に比べると、機器が溢れるばかりです。R/GRFが修理中で、空箱として同じ部屋の置いてあります。私はその影響が気がかりでした。
翌る日、A氏からメールが入りました。
昨日は、小一時間で失礼しました。Naruさんの泥酔に、装置の調子が狂いましたか?ちょっと装置の、調子が良くなかったように思います。誤解を恐れずに言えば、機器が増えるたびに、少しずつ違和感がつのります。お会いした頃から少したった、SD05とGRFを一生懸命ならされていた頃の音が、僕には刺激的でしたし、好きでした。
部屋が機器で溢れて、あの頃のようなすっきりとした感じが薄れて来ました。今回は、NaruさんとMさんのリクエストで、真空管アンプで鳴らしていました。久しぶりのHYさんにも、同じことを看破されないために、R.GRFとHartleyは部屋の外に出さなければ行けませんね。
ご近所の、A氏は、時々寄っていただき、定期的に聴いていただいています。その彼から、はっきり言われては、対処せざるを得ません。アドヴァイスに感謝です。ご近所だからわかることがありますが、なかなかはっきりとはいってもらえないものです。今回は、ユニコーンを中心に聴いていただくので、食事をしてからは、そのA氏のMonitor-SilverのGRFを聴いていただこうと思い、急遽、連絡を取りました。HYさんとしても、A氏さんのGRFを聴く絶好の機会だと思ったわけです。
そんなわけで、前回は聴いていただけ無かった、ユニコーンの音を聴いていただきました。しかし、私としては、すっきりとした音で鳴ってくれません。日曜日のNaruさん用に、調整していたのを思い出し、高域のバランスと、SPの間隔を2mmほど拡げて、クラシック用に戻しました。それでも、HYさんは、モノラルのように凝縮して鳴っていると言われたのです。何かが、おかしいのですが、それは私が違いを解っているので、はじめて聴かれるHYさんは、驚いていただきました。
SACDもemmで掛けてみました。こちらは、すっきりと拡がっています。そこで、ますます疑問が膨らみました。以前と何処が違っているのか?これは私の心の中の疑問で、HYさんは、今日初めて聴くのですから、その差は解りません。解りませんが、CD34改よりemmの方が良く聞こえているようです。そこがおかしいのです。
ひょっとすると?思いたって、CD34改のACの極性を反対にしました。変わりました。大分すっきりしています。しかし、CD34改には今ひとつ電源があります。アナログ回路用の別電源です。こちらを試して見なければ、本当のことは解りませんが、順列組み合わせなので、時間が掛かります。そこで、今日のところは、本体の方をひっくり返したところで、聴くことにしました。
もう、二時間半も聴いていただきました。お店が閉まって仕舞わない内にと、近くの行きつけのお蕎麦屋さんに行きました。HYさんは、お酒は飲まれませんから、注文が難しいのですが、いつもの「いたわさ」「鴨ロース」「卵焼き」そして「せいろ」のワンパターンでした。お店の人が、私が言う前に、注文を繰り返すほど、ワンパターンなのです。私だけ「王禄」を頂いて、HYさんは、お茶です。お酒は進みませんが、昨日、飲み過ぎたのでちょうどいいくらいです(笑)。
その足で、A氏さんのお宅へ行きました。そば屋さんとは反対方向に同じぐらいです。蒸し暑くなってきました。A氏さんのお宅は、コンクリートつくりで、まだ昨日までの涼しさを残していました。涼しい部屋で、マリア・ジョアン・ピリスの初期のCDで、モーツァルトの幻想曲ハ短調K.475を聴かせて貰いました。軽々と鳴る音はとても38センチが鳴っている音には聞こえません。続いて、シューリヒト・ウィーンフィルのブルックナーの第九番の第一楽章をじっくりと聞きました。レコードと同じ音がしています。
ブルックナーは、やはり時間が掛かります。時間もないので、最後に声をとお願いしたら、サラ・ボーンのアフター・アワーズ1961年盤を掛けてくれました。これもいい感じですね。一時間ほどの、短い時間でしたが、半地下室の落ち着いた部屋と、ヴィンテージのSPの音に驚かれたようでした。
戻ってきてから、今一度ユニコーンの音を聴いていただきましたが、一旦、ヴィンテージに耳が触れると、ユニコーンの音は現代過ぎます。もう、十一時近くなってきました。明日の結婚式のスピーチを急に頼まれたので、原稿を考えなければならないそうです。それでは帰る前にと、散らかったままの、GRFの部屋で、一曲だけきいていただくことにしました。ユニコーンとは違って、奥行き有る音場が拡がり、静だけど、浸透性のある音が、今日初めてしました。ユニコーンとは違う、音の拡がりに、HYさんもようやく納得。
「やはり、おなじGRFでも、SilverとGoldでは音が違うのですね。」としみじみと言われました。あっ!またやってしまった!何にも言わずに掛けたから、T4の音を、GRFから出ている音と、勘違いされたようです。意図せず、五年前と同じ事になってしまいました。前回、聴いていただいているから、T4だと言わなくとも解ると思っていましたが、このグラモフォンの録音は、本当に奥行きがあり、低域の深々とした響きも、良く録れていますから、とてもT4から鳴っているとは、思わなかったのでしょう。私も、直前にSPの位置の微調整を行っていたので、何が鳴らしているか分かっているのに、奥行き有る音は、4メートル後方のGRFから聞こえてくるのです。
今日は時間切れなので、これまでですが、今年は、今一度ご親戚の結婚式があるようです。その時は、今一度、GRFを聴いていただきたいと思っています。T4とよく似た音場の出方ですが、やはり音の深さや、ゆったりとした、GRFの音は違います。
明日は、横浜のMさん、そして明後日は、Naruさんの音を聴かれる予定です。飛び入りのA氏邸も聴けて、凄い濃い旅になりましたね。
六時ちょうどに、HYさんが来られました。当初お約束は五時だったのですが、六時にしていただきました。HYさんのご訪問は、五年ぶりです。なかなか東京に上京される機会が無かったのですが、今回は、横浜でご親戚の方が結婚されるので、目的地は横浜なのですが、それにかこつけて我が家にも来ていただきました。もっとも、明日は、結婚式場の隣の横浜のMさんのお宅に寄り、返す刀で、日曜日は、直通の東急線と西武池袋線を駆使して、Naruさんのお宅へもお伺いするという、強行&無謀な予定を立てて上京されたのです(笑)。
前回は、T4とGRFでした。後方に広い音場を再現するT4の音を聞かれて、GRFから音がでていると思われたのです。いわれれば確かにそう聞こえます。同じ部屋で、同じ人が調整をしていけば、同じ音になってくると言う典型を聴いていただいたわけです。あれから、五年がたったのですね。早いものです。その間に進化があったのか、自分では解りませんが、こうして、聴いていただくことも考えてみれば恐ろしい行為なのです。その時の、気持ちや心境がそのまま表れるからです。
先週の日曜日、三人で酔っ払って盛り上がっているところに、A氏さんが来られて、GRFの音を聴いていかれました。部屋は、五年前に比べると、機器が溢れるばかりです。R/GRFが修理中で、空箱として同じ部屋の置いてあります。私はその影響が気がかりでした。
翌る日、A氏からメールが入りました。
昨日は、小一時間で失礼しました。Naruさんの泥酔に、装置の調子が狂いましたか?ちょっと装置の、調子が良くなかったように思います。誤解を恐れずに言えば、機器が増えるたびに、少しずつ違和感がつのります。お会いした頃から少したった、SD05とGRFを一生懸命ならされていた頃の音が、僕には刺激的でしたし、好きでした。
部屋が機器で溢れて、あの頃のようなすっきりとした感じが薄れて来ました。今回は、NaruさんとMさんのリクエストで、真空管アンプで鳴らしていました。久しぶりのHYさんにも、同じことを看破されないために、R.GRFとHartleyは部屋の外に出さなければ行けませんね。
ご近所の、A氏は、時々寄っていただき、定期的に聴いていただいています。その彼から、はっきり言われては、対処せざるを得ません。アドヴァイスに感謝です。ご近所だからわかることがありますが、なかなかはっきりとはいってもらえないものです。今回は、ユニコーンを中心に聴いていただくので、食事をしてからは、そのA氏のMonitor-SilverのGRFを聴いていただこうと思い、急遽、連絡を取りました。HYさんとしても、A氏さんのGRFを聴く絶好の機会だと思ったわけです。
そんなわけで、前回は聴いていただけ無かった、ユニコーンの音を聴いていただきました。しかし、私としては、すっきりとした音で鳴ってくれません。日曜日のNaruさん用に、調整していたのを思い出し、高域のバランスと、SPの間隔を2mmほど拡げて、クラシック用に戻しました。それでも、HYさんは、モノラルのように凝縮して鳴っていると言われたのです。何かが、おかしいのですが、それは私が違いを解っているので、はじめて聴かれるHYさんは、驚いていただきました。
SACDもemmで掛けてみました。こちらは、すっきりと拡がっています。そこで、ますます疑問が膨らみました。以前と何処が違っているのか?これは私の心の中の疑問で、HYさんは、今日初めて聴くのですから、その差は解りません。解りませんが、CD34改よりemmの方が良く聞こえているようです。そこがおかしいのです。
ひょっとすると?思いたって、CD34改のACの極性を反対にしました。変わりました。大分すっきりしています。しかし、CD34改には今ひとつ電源があります。アナログ回路用の別電源です。こちらを試して見なければ、本当のことは解りませんが、順列組み合わせなので、時間が掛かります。そこで、今日のところは、本体の方をひっくり返したところで、聴くことにしました。
もう、二時間半も聴いていただきました。お店が閉まって仕舞わない内にと、近くの行きつけのお蕎麦屋さんに行きました。HYさんは、お酒は飲まれませんから、注文が難しいのですが、いつもの「いたわさ」「鴨ロース」「卵焼き」そして「せいろ」のワンパターンでした。お店の人が、私が言う前に、注文を繰り返すほど、ワンパターンなのです。私だけ「王禄」を頂いて、HYさんは、お茶です。お酒は進みませんが、昨日、飲み過ぎたのでちょうどいいくらいです(笑)。
その足で、A氏さんのお宅へ行きました。そば屋さんとは反対方向に同じぐらいです。蒸し暑くなってきました。A氏さんのお宅は、コンクリートつくりで、まだ昨日までの涼しさを残していました。涼しい部屋で、マリア・ジョアン・ピリスの初期のCDで、モーツァルトの幻想曲ハ短調K.475を聴かせて貰いました。軽々と鳴る音はとても38センチが鳴っている音には聞こえません。続いて、シューリヒト・ウィーンフィルのブルックナーの第九番の第一楽章をじっくりと聞きました。レコードと同じ音がしています。
ブルックナーは、やはり時間が掛かります。時間もないので、最後に声をとお願いしたら、サラ・ボーンのアフター・アワーズ1961年盤を掛けてくれました。これもいい感じですね。一時間ほどの、短い時間でしたが、半地下室の落ち着いた部屋と、ヴィンテージのSPの音に驚かれたようでした。
戻ってきてから、今一度ユニコーンの音を聴いていただきましたが、一旦、ヴィンテージに耳が触れると、ユニコーンの音は現代過ぎます。もう、十一時近くなってきました。明日の結婚式のスピーチを急に頼まれたので、原稿を考えなければならないそうです。それでは帰る前にと、散らかったままの、GRFの部屋で、一曲だけきいていただくことにしました。ユニコーンとは違って、奥行き有る音場が拡がり、静だけど、浸透性のある音が、今日初めてしました。ユニコーンとは違う、音の拡がりに、HYさんもようやく納得。
「やはり、おなじGRFでも、SilverとGoldでは音が違うのですね。」としみじみと言われました。あっ!またやってしまった!何にも言わずに掛けたから、T4の音を、GRFから出ている音と、勘違いされたようです。意図せず、五年前と同じ事になってしまいました。前回、聴いていただいているから、T4だと言わなくとも解ると思っていましたが、このグラモフォンの録音は、本当に奥行きがあり、低域の深々とした響きも、良く録れていますから、とてもT4から鳴っているとは、思わなかったのでしょう。私も、直前にSPの位置の微調整を行っていたので、何が鳴らしているか分かっているのに、奥行き有る音は、4メートル後方のGRFから聞こえてくるのです。
今日は時間切れなので、これまでですが、今年は、今一度ご親戚の結婚式があるようです。その時は、今一度、GRFを聴いていただきたいと思っています。T4とよく似た音場の出方ですが、やはり音の深さや、ゆったりとした、GRFの音は違います。
明日は、横浜のMさん、そして明後日は、Naruさんの音を聴かれる予定です。飛び入りのA氏邸も聴けて、凄い濃い旅になりましたね。
by TANNOY-GRF
| 2013-07-07 21:21
| 来たり
|
Comments(2)
Commented
by
HY
at 2013-07-07 23:26
x
いやはや、またしてもやってしまいました。 でも少し弁解させて貰えば、前回はT4を鳴らしていると聞いた後は、ハッキリとT4の存在感を感じましたが、今回はT4を鳴らしていると聞いた後も、GRFが鳴っているように感じました。
ナグラのデッキを見にいくふりしてT4の横に行って、T4から音が出ている事をさりげなく確認してましたね。(笑)
ナグラのデッキを見にいくふりしてT4の横に行って、T4から音が出ている事をさりげなく確認してましたね。(笑)
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by
TANNOY-GRF at 2013-07-07 23:38
HYさん
大遠征お疲れ様でした。人生の中でも、滅多にない充実した週末でしたね。ご結婚された親戚の方に大感謝でしょうか(笑)。
今回のユニコーンは、CD34の組み合わせでは、いまいちでしたが、初めて聴かれての印象はいかがだったでしょうか?
今日、CD34の外部電源の方の極性も、検証の上反対にしました。これで明らかにemmを凌駕しています。この音を聴いていただきたかったと、ちょっぴり後悔しています。
T4の方は、5年前と変わったのは、SD05/50Wのクロックアップだけです。それと調整方法の進歩でしょうか?
また来てくださいね。
大遠征お疲れ様でした。人生の中でも、滅多にない充実した週末でしたね。ご結婚された親戚の方に大感謝でしょうか(笑)。
今回のユニコーンは、CD34の組み合わせでは、いまいちでしたが、初めて聴かれての印象はいかがだったでしょうか?
今日、CD34の外部電源の方の極性も、検証の上反対にしました。これで明らかにemmを凌駕しています。この音を聴いていただきたかったと、ちょっぴり後悔しています。
T4の方は、5年前と変わったのは、SD05/50Wのクロックアップだけです。それと調整方法の進歩でしょうか?
また来てくださいね。