2013年 09月 06日
デーンちゃんご来宅 |
5月のあの日にお会いした時はお仕事で来られなかった、福井にお住まいの「デーンちゃん」さんが、八月の終わりに上京される機会があるので、九月一日の日曜日はお休みを取って来られると言うことになりました。
先週は、書いてきたように、とても忙しく、また、亡くなった方の思い出がじわじわとやってくる喪失感で少し落ち込んでいました。また、この日はご常連の飲み友達?のSさんが来られなかったので、この日は、少しトーンが下がり気味でしたが、普段はあまり掛けないCDも聴けて、久しぶりにオーディオ的な時間を楽しみました。
(この二枚とも、買い換えたRICOHの GR IVです)
九月になったというのに、台風が接近しているからか、大変暑い日で、午後には酷暑日になりました。相違もして、事前に良く冷やしておいた和室で、一休みしてから、最初に掛けたのが、前日、プー博士から戻ってきたレベッカ・ピジョンのCDからSpanish Gardenでした。このCDを、ユニコーンで聞くのは初めてです。ベースの深い音から始まる音に、Dさんは驚かれた様子。私も実在感のある低音に今更の様に感心しました。
低音と言えばと、思い出したのが、先日Toddさんが来られたとき、一緒に聞いたSera una NocheのLa Segundaから二曲目のバスクラリネットを聞いてみました。こちらも、クラリネット特有の暗くて深い低音が気持ちいいですね。ユニコーンは本当によくエージングが進んできたようです。
つづいて三曲目に入ると、大太鼓の音が教会に鳴り響きます。ユニコーンの低音は、スピードが高音と変わらないので、立ち上がりがいい低音がするのです。この三曲目はしばらく聴いていなかったので、ユニコーンからの低音にDさんと同じようにびっくりしました。
録音されたToddさんご自身が、この音を聞いて、教会での音と同じ音だと言われたのは、嬉しかったですね。録音した人に直接聞いて頂く機会は、そうはないので、貴重な経験になりました。
オーディオ的な快感が得られる、オルガンとメゾソプラノの演奏で北欧の曲を掛けて見ました。七曲目のTil Fader Vor at ende です。オルガンの凄い低音が風のように部屋の中を掛け抜けていきます。これもユニコーンでは初めて掛けて見ました。この音を聞かれたら、ユニコーンのどこにウーハーが入っているのという質問も納得ですが、この中高域のチタンの振動板には、低域の重いウーハーではついて行けません。このCDはDさんもお持ちだそうですが、全然違う音だそうです。かなり驚かれていました。
ユニコーンを初めて聴いたのは、2007年の五月でした。今日のDさんの様に驚きました。聴いたことの無い音に魅了されました。反対に家のGRFの音がUNICORNさんをクラシックに目覚めさせたのです。なんとかしてこの音を手に入れたいと思う気持ちは、絶世の美女を追いかけるように興奮しました。なせば成るのですね。日本に何台も無いはずのユニコーンが見つかったのです。でも、美女は一筋縄ではいかないのは世の常です。本格的に鳴り始めたのは、去年ユニットを交換してからでした。2008年の5月に我が家に来てから、丸5年も掛かっているのです。よく、SPが鳴らないと言って、二、三年で換える人がおられますが、勿体ないと思います。使いこなしが出来ない内は、いくら換えても良い音には巡り会いません。おとは育てる物だからです。
さて、ここに来て初めてクラシックを掛けました。定番のハイティンク・シカゴのマーラー第三番です。冒頭の金管が鳴り響き、大太鼓が打ち鳴らされる大音響が部屋に満ちあふれます。力一杯振り下ろした、大太鼓の響きが、ホールをわたっていくのを楽しみました。
低音と言えば、これも定番のトニー・ベネットのブルースのデュエットアルバムです。第一曲目のダイアン・クラールとの掛け合いの伴奏が溜まりませんね。太いベースとピアノ・ドラムスのリズムセクションに切れの良いギターが重なります。その実在感と量感が素晴らしいアルバムです。70年代前半の全くその歳を感じさせないトニー・ベネットの素晴らしい声が、ダイナミックに鳴り響くのです。音量も、ボリューム半分ぐらい開いて、7畳の部屋から溢れ出します。
最近購入しているCD初期のアルバムが、メール便でどんどん送られてきています。最近の粗製濫造の安い組み物の盤とは違い、一枚一枚丁寧に作られています。最初期のCDは、CDの威信をかけて作られていますし、当時3500円以上したCDは大変高級品でした。それらのアルバムが、上手く探せば、数百円で手に入ります。オークションでは同じCDが、四倍も、五倍も違って売られているのですが、丁寧に探せばまだまだ掘り出し物は見つかります。
私は、レコードもそうですが、原産地主義を取っています。ヨーロッパ製ならヨーロッパのオリジナルのCDを集めています。勿論、日本で製作されたアルバムは日本製を買います。現在は大量に出回っている廉価盤の組み物は、人件費の安いところでの製作が増えています。文化も伝統も違う新興国の工場で、いくら管理を徹底して作ってもオリジナルの音はしないのです。
少しづつオーディオから音楽鑑賞モードに入ってきました。先日来、お客様に評判のいい、長谷川きよしのライブのアルバムを聞いてみましょう。こちらも音量をライブ並みに上げてくると、被り付きで聞いているような感動が得られます。歯切れが良いギターも眼前で鳴り響きます。
もう、だいぶ聞いてきました。最初に開けた白ワインも、とっくに空けています。暑いけれど、この辺でいつものお蕎麦屋さんに出かけましょう。外に出ると、猛烈な暑さで、クラクラします。冷たい部屋から急に出たから、身体がついいていかないのでしょう。気乗りしないと言いながら、しっかりとお酒を二杯飲んできました(笑)。
つづく・・・
先週は、書いてきたように、とても忙しく、また、亡くなった方の思い出がじわじわとやってくる喪失感で少し落ち込んでいました。また、この日はご常連の飲み友達?のSさんが来られなかったので、この日は、少しトーンが下がり気味でしたが、普段はあまり掛けないCDも聴けて、久しぶりにオーディオ的な時間を楽しみました。
(この二枚とも、買い換えたRICOHの GR IVです)
九月になったというのに、台風が接近しているからか、大変暑い日で、午後には酷暑日になりました。相違もして、事前に良く冷やしておいた和室で、一休みしてから、最初に掛けたのが、前日、プー博士から戻ってきたレベッカ・ピジョンのCDからSpanish Gardenでした。このCDを、ユニコーンで聞くのは初めてです。ベースの深い音から始まる音に、Dさんは驚かれた様子。私も実在感のある低音に今更の様に感心しました。
低音と言えばと、思い出したのが、先日Toddさんが来られたとき、一緒に聞いたSera una NocheのLa Segundaから二曲目のバスクラリネットを聞いてみました。こちらも、クラリネット特有の暗くて深い低音が気持ちいいですね。ユニコーンは本当によくエージングが進んできたようです。
つづいて三曲目に入ると、大太鼓の音が教会に鳴り響きます。ユニコーンの低音は、スピードが高音と変わらないので、立ち上がりがいい低音がするのです。この三曲目はしばらく聴いていなかったので、ユニコーンからの低音にDさんと同じようにびっくりしました。
録音されたToddさんご自身が、この音を聞いて、教会での音と同じ音だと言われたのは、嬉しかったですね。録音した人に直接聞いて頂く機会は、そうはないので、貴重な経験になりました。
オーディオ的な快感が得られる、オルガンとメゾソプラノの演奏で北欧の曲を掛けて見ました。七曲目のTil Fader Vor at ende です。オルガンの凄い低音が風のように部屋の中を掛け抜けていきます。これもユニコーンでは初めて掛けて見ました。この音を聞かれたら、ユニコーンのどこにウーハーが入っているのという質問も納得ですが、この中高域のチタンの振動板には、低域の重いウーハーではついて行けません。このCDはDさんもお持ちだそうですが、全然違う音だそうです。かなり驚かれていました。
ユニコーンを初めて聴いたのは、2007年の五月でした。今日のDさんの様に驚きました。聴いたことの無い音に魅了されました。反対に家のGRFの音がUNICORNさんをクラシックに目覚めさせたのです。なんとかしてこの音を手に入れたいと思う気持ちは、絶世の美女を追いかけるように興奮しました。なせば成るのですね。日本に何台も無いはずのユニコーンが見つかったのです。でも、美女は一筋縄ではいかないのは世の常です。本格的に鳴り始めたのは、去年ユニットを交換してからでした。2008年の5月に我が家に来てから、丸5年も掛かっているのです。よく、SPが鳴らないと言って、二、三年で換える人がおられますが、勿体ないと思います。使いこなしが出来ない内は、いくら換えても良い音には巡り会いません。おとは育てる物だからです。
さて、ここに来て初めてクラシックを掛けました。定番のハイティンク・シカゴのマーラー第三番です。冒頭の金管が鳴り響き、大太鼓が打ち鳴らされる大音響が部屋に満ちあふれます。力一杯振り下ろした、大太鼓の響きが、ホールをわたっていくのを楽しみました。
低音と言えば、これも定番のトニー・ベネットのブルースのデュエットアルバムです。第一曲目のダイアン・クラールとの掛け合いの伴奏が溜まりませんね。太いベースとピアノ・ドラムスのリズムセクションに切れの良いギターが重なります。その実在感と量感が素晴らしいアルバムです。70年代前半の全くその歳を感じさせないトニー・ベネットの素晴らしい声が、ダイナミックに鳴り響くのです。音量も、ボリューム半分ぐらい開いて、7畳の部屋から溢れ出します。
最近購入しているCD初期のアルバムが、メール便でどんどん送られてきています。最近の粗製濫造の安い組み物の盤とは違い、一枚一枚丁寧に作られています。最初期のCDは、CDの威信をかけて作られていますし、当時3500円以上したCDは大変高級品でした。それらのアルバムが、上手く探せば、数百円で手に入ります。オークションでは同じCDが、四倍も、五倍も違って売られているのですが、丁寧に探せばまだまだ掘り出し物は見つかります。
私は、レコードもそうですが、原産地主義を取っています。ヨーロッパ製ならヨーロッパのオリジナルのCDを集めています。勿論、日本で製作されたアルバムは日本製を買います。現在は大量に出回っている廉価盤の組み物は、人件費の安いところでの製作が増えています。文化も伝統も違う新興国の工場で、いくら管理を徹底して作ってもオリジナルの音はしないのです。
少しづつオーディオから音楽鑑賞モードに入ってきました。先日来、お客様に評判のいい、長谷川きよしのライブのアルバムを聞いてみましょう。こちらも音量をライブ並みに上げてくると、被り付きで聞いているような感動が得られます。歯切れが良いギターも眼前で鳴り響きます。
もう、だいぶ聞いてきました。最初に開けた白ワインも、とっくに空けています。暑いけれど、この辺でいつものお蕎麦屋さんに出かけましょう。外に出ると、猛烈な暑さで、クラクラします。冷たい部屋から急に出たから、身体がついいていかないのでしょう。気乗りしないと言いながら、しっかりとお酒を二杯飲んできました(笑)。
つづく・・・
by TANNOY-GRF
| 2013-09-06 21:29
| 来たり
|
Comments(2)
Commented
by
UNICORN
at 2013-09-06 22:58
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なにか非常に懐かしい想いに駆られました、もう6年が経ったのですね、それから暫くして、小生の音楽人生を変えたGRFの部屋との遭遇!!人生何が起きるのか判りません。それにしてもUnicornはやはり奇跡のSpeakerです!!
Commented
by
GRF
at 2013-09-07 09:16
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UNICORNさん 私のお節介も、元を正せば、あの日、UNICORNさんお宅で、衝撃的な音を聴いたからです。皆さんが驚かないのが、不思議でした。石田さんにお会いしたのは、2005年の11月です。おかげさまで、楽しいオーディオライフを送っています。