2013年 10月 14日
CD34改の定期点検 |
今回のヨーロッパ出張は、10日間も行っていたので、その間を利用して、CD34改の定期点検を工藤さんに頼みました。いつもは話を聞くのも楽しいので持参するのですが、今回は出張期間を利用してのオーバーホールです。今回は七月頃からだんだん調子が落ちてきたのがわかり、最近頻繁に来られているSさんからも、以前は34の方が良かったが最近はemmの方が良くなったと言われていました。確かに、emmもエージングが終わり音の深さも出て来て、当然SACDの音も良くなってきました。私は反対に、CD34改が調子を落としてきたのではと思いオーバーホールを依頼していました。
CD34の整備ができました。
今回は定期整備の軸受けパッド交換、レンズクリーニング、ターンテーブル軸注油の他に、ラジアル、フォーカス用のフォトダイオードプリアンプ4回路の改良、フォーカス演算アンプのアレンジ、フォーカスモーターアンプのオペアンプの品種の見直しをし、出力アンプのトランジスターの品種変更、同じくラジアルアンプの出力アンプのトランジスターの品種変更、フォーカス、ラジアル各アンプの電流検出抵抗に特注VSR(ビシェイ社)に交換。
軸受けパッドはで従来とおなじですが、音のバランスは変更してあります。
現在Zシリーズ用CD34を開発中ですがその成果を一部とりいれています。
新しいバランスをおたのしみいただければとおもいます。
時間が一週間でいどですので、まだこなしきれていないかもしれません。
あと200時間ていど経過をみてください。
リクエストがあれば再調整いたします。
くどう
早速繋いで見ました。最初から、音が違います。私の望むような音の方向になった様です。相変わらず低域の充実ぶりは特筆しているのですが、オーバーホールの出す前は幾分荒かった音は、影をひそめ、低域も柔らかくなってきました。残響成分も寄り聞こえてきて、聞きやすさが向上しました。部品を交換したので、今少しのエージングが必要ですが、この音ならSさんも納得の音でしょう。しかし、今更の様にユニコーンの低域の充実振りには驚きます。そのバランスが変わってきたので、今回のオーバーホールは、今までよりピントが合ってきたようです。シノーポリ・ウィーンフィルのヴェルディ序曲集は昔からの愛聴盤ですが、より深く、また浮き出るように鳴り始めました。
しかし、何時も言いますが、14bit/44.1KHzのこの音を聴くと、デジタルの数字にはなんの意味もないのがわかってきます。問題は、アナログ回路の精度と、音質の吟味です。工藤さんの設計監修のヴォリューム付きDAコンバーターを作れば、今更ですが、CDの普及には最大の貢献をすると思うのですが。アームのインサイドフォースキャンセラーのように、CD34に小さなヴォリュームを付けて、サーボの深さを調整する機構があれば、アナログレコードファンも楽しめるのではと、ふと、思ったりしています。
音の分離と、ベルリンフィルの凄さが出てくれば最高です。演奏も、サイモン・ラトルより遙かに良いです。
こちらは、オーケストラの絶対的な迫力が片鱗でもでてくれば大成功です。
そして、忘れてならないのが、このロミオとジュリエットです。くるみ割り人形は、この演奏では、バレーは踊れないと危惧するほど、シンフォニックです。
10.15追加
ピーターと狼は、オーディオ的にも面白い曲ですし、また、名録音盤も多いのです。マルケビッチと並んで、このジョン・ウィリアムズも聴かせます。こちらのくるみ割りは、本当に解りやすい演奏ですね。
アンドレ・プレヴィンのレコードは、すべて演奏も、録音も良いのですが、このウィーンフィルとの「真夏の夜の夢」はその中でも、飛び抜けて名演だし、音も素晴らしいのです。ムジークフェラインでの86年の録音です。N響だって、プレヴィンとするときは、別の音がしています。
そして、この名盤も。このCDの番号は400 036-2です。製造は1981年、つまりCDが1982年に出現したとき、店頭に並んでいた最初のロットの中の一枚です。もう、32年前のCDなのです。勿論、リアルタイムで買いました。あのCDがいま、これほどの音でなるとは。CDは何も変わっていません。変わったのは我々の装置の進歩です。ようやく、収録されている音を出したところです。
これだけの音が入っているのです。いまだにアナログレコードの方が良いと言われている人は、この様なCDの本当の実力をお聞きになっていないのでしょうか。
CD34の整備ができました。
今回は定期整備の軸受けパッド交換、レンズクリーニング、ターンテーブル軸注油の他に、ラジアル、フォーカス用のフォトダイオードプリアンプ4回路の改良、フォーカス演算アンプのアレンジ、フォーカスモーターアンプのオペアンプの品種の見直しをし、出力アンプのトランジスターの品種変更、同じくラジアルアンプの出力アンプのトランジスターの品種変更、フォーカス、ラジアル各アンプの電流検出抵抗に特注VSR(ビシェイ社)に交換。
軸受けパッドはで従来とおなじですが、音のバランスは変更してあります。
現在Zシリーズ用CD34を開発中ですがその成果を一部とりいれています。
新しいバランスをおたのしみいただければとおもいます。
時間が一週間でいどですので、まだこなしきれていないかもしれません。
あと200時間ていど経過をみてください。
リクエストがあれば再調整いたします。
くどう
早速繋いで見ました。最初から、音が違います。私の望むような音の方向になった様です。相変わらず低域の充実ぶりは特筆しているのですが、オーバーホールの出す前は幾分荒かった音は、影をひそめ、低域も柔らかくなってきました。残響成分も寄り聞こえてきて、聞きやすさが向上しました。部品を交換したので、今少しのエージングが必要ですが、この音ならSさんも納得の音でしょう。しかし、今更の様にユニコーンの低域の充実振りには驚きます。そのバランスが変わってきたので、今回のオーバーホールは、今までよりピントが合ってきたようです。シノーポリ・ウィーンフィルのヴェルディ序曲集は昔からの愛聴盤ですが、より深く、また浮き出るように鳴り始めました。
しかし、何時も言いますが、14bit/44.1KHzのこの音を聴くと、デジタルの数字にはなんの意味もないのがわかってきます。問題は、アナログ回路の精度と、音質の吟味です。工藤さんの設計監修のヴォリューム付きDAコンバーターを作れば、今更ですが、CDの普及には最大の貢献をすると思うのですが。アームのインサイドフォースキャンセラーのように、CD34に小さなヴォリュームを付けて、サーボの深さを調整する機構があれば、アナログレコードファンも楽しめるのではと、ふと、思ったりしています。
音の分離と、ベルリンフィルの凄さが出てくれば最高です。演奏も、サイモン・ラトルより遙かに良いです。
こちらは、オーケストラの絶対的な迫力が片鱗でもでてくれば大成功です。
そして、忘れてならないのが、このロミオとジュリエットです。くるみ割り人形は、この演奏では、バレーは踊れないと危惧するほど、シンフォニックです。
10.15追加
ピーターと狼は、オーディオ的にも面白い曲ですし、また、名録音盤も多いのです。マルケビッチと並んで、このジョン・ウィリアムズも聴かせます。こちらのくるみ割りは、本当に解りやすい演奏ですね。
アンドレ・プレヴィンのレコードは、すべて演奏も、録音も良いのですが、このウィーンフィルとの「真夏の夜の夢」はその中でも、飛び抜けて名演だし、音も素晴らしいのです。ムジークフェラインでの86年の録音です。N響だって、プレヴィンとするときは、別の音がしています。
そして、この名盤も。このCDの番号は400 036-2です。製造は1981年、つまりCDが1982年に出現したとき、店頭に並んでいた最初のロットの中の一枚です。もう、32年前のCDなのです。勿論、リアルタイムで買いました。あのCDがいま、これほどの音でなるとは。CDは何も変わっていません。変わったのは我々の装置の進歩です。ようやく、収録されている音を出したところです。
これだけの音が入っているのです。いまだにアナログレコードの方が良いと言われている人は、この様なCDの本当の実力をお聞きになっていないのでしょうか。
by TANNOY-GRF
| 2013-10-14 11:16
| オーディオ雑感 CD 篇
|
Comments(8)
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(Y)
at 2013-10-15 00:49
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CD34改はF1レーサーだから、定期的にピットインするんですね。最初に聴かせてもらった時の印象が今も強く残っています。秘密の地下室でテレサテンで(笑)。スピーカーもO山さんので。両方とも真っ黒で小さいのに、中身がギュッと詰まっているのが分かりました。随分昔の話になっちゃいましたね。
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GRF
at 2013-10-15 01:19
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(Y)さん
懐かしいですね。O山さんのは、前のタイプで、試しに使わせて貰っていたときですね。秘密の地下基地は、最近物が増えすぎて物置代わりです。一念発起してかたづけようと思っているのですが、、
CD34改はピットインして帰って来たら、生き返りました。常連のOさんに来ていただき、ビックリしていただきました。今までとは次元が違います。
懐かしいですね。O山さんのは、前のタイプで、試しに使わせて貰っていたときですね。秘密の地下基地は、最近物が増えすぎて物置代わりです。一念発起してかたづけようと思っているのですが、、
CD34改はピットインして帰って来たら、生き返りました。常連のOさんに来ていただき、ビックリしていただきました。今までとは次元が違います。
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GRF
at 2013-10-15 15:53
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昨日の晩、近くのOさんが、お忙しい中、CD34改の音を聴きに来てくれました。詳しくは、感想が送られてくるとは思いますが、音の分離と調和の素晴らしさ、ダイナミックレンジの広さ、低域の迫力と柔らかさ、改良前のとの違いは大きく、またまた、emmを引き離しました。もっとも、違う方向性なので、両立するのですが。
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GRF
at 2013-10-17 10:32
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昨日、私の発言を心配してくれた人から、ご忠告をいただきました。私は、勿論覚悟して言っていることなので、何もご心配をいただく必要もないのですが、やり取りをするだけ面倒なので、幾分表現を和らげました。しかし、自分のブログで何も言えないのなら、ブログをする必要が無いと考えています。
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椀方
at 2013-10-17 12:54
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小生が初めて買ったCDPが、ベルギーのフィリップス工場で製造されたこのCD34でした。
当時買ったCDアルバムはジャケットこそ日本で印刷されたものでしたが、CDそのものは輸入品というものも多かったように記憶しています。
今また、その初期ロットを探そうとしていますが、焦らずじっくりいきましょう。
当時買ったCDアルバムはジャケットこそ日本で印刷されたものでしたが、CDそのものは輸入品というものも多かったように記憶しています。
今また、その初期ロットを探そうとしていますが、焦らずじっくりいきましょう。
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GRF
at 2013-10-17 13:32
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ここに上げたCDは皆、30年前に購入したものです。焦らず、ゆっくりと探して下さい。必ず出会いはあります。そして、きれいに洗ってあげると見違えますよ。
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Bellwood
at 2013-10-20 11:27
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emmとCD初期14bitのCD34とを競わせるというのが不思議です。しかも抜きつ抜かれつだなんて。でもこのチューンアップの内容も驚きです。
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GRF
at 2013-10-21 10:56
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これは、豪華スーパーカーとファクトリーチューンのラリーカーとの戦いみたいですね。走るフィールドによって、向き不向きが出て来ます。CD34の方が、通常のCDでは走れる範囲が広いようです。DSDの時代になると絶対的なスピードが違います。