2013年 11月 19日
怒濤の三連続演奏会 第二夜 コンセルトヘボウ |
午前中は、パワーアンプの交換と検証で時間が過ぎました。それと本ブログ用の原稿です。忘れないうちに書かないと、列車の窓の向こう側の風景の様に飛び去り、永久に戻っては来ません。新しくなって、低音もりもりの音を聴きながら、記事を書いているとどんどん時間は過ぎていきます。歳を取るという意味がよく実感出来ます。朝陽が昇り、何となく時間は過ぎて、すぐに夕方になる。三時過ぎには、西の空は、輝き、その陽光はすぐに夕闇に消えていく。このような毎日が加速して、馬齢を重ねていくのでしょう。
昨日で、会場に行く時間的な感覚はつかめましたから、西の空が輝きを失い始めてから、準備をしました。一番肝心な入場券を財布に入れて、出発です。今日も地下鉄で新橋まで行き、東海道線に乗り換えです。家を出たときは四時半近くになっていました。それでも、新橋からはあっという間で、五時十五分には川崎に着いていました。東海道線は早いです。会場にそのまま入り、二階のワインの量の多いお姉さんを見付けて、まず気付けの白ワインを。空きっ腹には効きました。hijiyanさんも来ているはずなので、探したのですが、大勢の人で見つかりません。
今日は、三階の幾分右側の席です。昨日のかぶりつきから比べると、もの凄く遠くにステージがある感じです。でも、コンセルヘボウのイメージに近いのはこの席です。ステージは、昨日の合唱団が入らない分余裕を持っていますが、並べられている椅子の数が半端ではありません。
ピアノ協奏曲用にステージにはピアノがセットされています。ベートーヴェエンには、檀の一番下のステージだけに入るぐらいのメンバーで演奏されるでしょう。私の前は、椅子が無くよく見ることが出来ます。良い席です。昨日の席がステージ左側に見えます。時間が来ると見慣れたロイヤルコンセルヘボウのメンバーが入ってきます。席に着くと、めいめいが勝手に音出しして、大きな音が飛び交っています。コンセルトヘボウの会場では、観客席の方も大きな声で話し合っているからこのぐらいの音を出さないと、調整が出来ないのでしょう。日本では観客は静かですから、その音の大きさには驚いてしまいます。
コンサートマスターが、立ち上がり音合わせをするといっぺんに静かになりました。ソリストのエマニュエル・アックスとマリス・ヤンソンスが入場してきました。準備が出来ると、ヤンソンス特有の音楽が今生まれたばかりのようなフレッシュな音が響き渡ります。一糸乱れぬ中に、余裕と柔らかさがあります。休止符がピタッと止まり、静けさを表します。ブレーキの係り方、減速の早さ、そして、音の立ち上がりが、全く昨日のウィーンフィルと違うのです。低弦にしっかりとした芯があり、安定してびくともしません。その上を、ヴァイオリンが滑るように、流れていきます。違うのは弦楽器だけではなく、木管楽器の柔らかさと信頼感です。スコアで言えば、最初の一ページで、真摯な演奏態度が伝わります。ヤンソンスの演奏スタイルは、バイエルンの時も同じですが、オーケストラの違いからか、コンセルトヘボウの方が音が柔らかく、誠実です。大きな音は出していないのに、弱音との対比で、曲のコントラストがわかるのです。
昨日のティーレンマンに足りなかった物は、この一体感とリズム感、そして、真摯な演奏態度です。アックスのピアノが始まりました。前日に紀尾井で、ペーター・レーゼルを聴いているので、さほど驚かなかったのですが、こちらもピアノの響きをしっかりとコントロールして、音楽が流れ始めます。ベートーヴェンのピアノ協奏曲のなかで一番正統的な曲です。端正にピアノの音を摘むんで行くアックスをオーケストラは、きれいな音で包んでいきます。素晴らしい音です。
ソリストもこれだけ素晴らしい伴奏をしてくれたら本望でしょう。先日のレーゼルをこのオケで聴いたらどうなるのだろうと思ったりしました。盛大な拍手に答えて、ショパンのワルツを。淡々として木訥なショパンでした。
休憩になります。
今日は三階ですから、一階下がってバーに並んだときは、もう、何列も出来ていて順番待ちで時間が掛かりました。気付けの水薬をしっかりと飲み、トイレに行ったら、もう予鈴が!会場に戻ると、ステージに溢れるばかりのメンバーが入場してきました。凄い人数です。端から数え始めましたが、遠いので、正確には数えられませんが、100人にもなろうかという大人数。コントラバスも10本、ホルンが9本。いやー凄い人数です。さすがは、リヒャルト・シュトラウス。
改めて、P席側の空席を数えてみると4席か5席もあります。全体では、10席以上空きがあるようです。本当に勿体ないですね。
最初の低音の凄さで、心は飛びました。素晴らしいサウンドです。アムステルダムでも聴いたことの無い、迫力で迫ってきます。驚きました。10本のコントラバスに負けずと木管群が素晴らしい音を奏でます。コンセルトヘボウは、クラリネットとファゴットのいちが通常とは反対です。それも響きに関係あるのか知らん。
しかし、重厚で大音量なのに、とても洗練された音です。凄い音が出ていても全く音楽は破綻しません。この音を聴いてヤンソンスが宝物のようなホールだといった意味が解りました。この響きは、コンセルヘボウの会場では飽和してしまいます。通常のオーケストラの倍の音は出ているのではないでしょうか?何よりも凄いのは、小さな音に収束していくときの早さです。ポルシェの強力なブレーキのように、一気に減速します。そして何もしないときの音の小ささは、ムラヴィンスキー以来の経験でした。驚きました。本当に・・・。大音量より、ピアニシモの時の音の細かな動きと、ホルンのソロです。
ソロと言えば、この曲はヴァイオリン協奏曲の様にソロヴァイオリンが活躍します。コンセルヘボウのコンサートマスターは、ヴェスコ・エシュケナージが有名ですね。去年のN響にマゼールが来たときの、ゲストコンサートマスターでも来ました。今日はリヴィウ・プルナールがコンサートマスターです。ソリストとしても有名ですね。そのプルナールが素晴らしかったです。
そして、オーボエをはじめとする、木管群の迫力の有る音。音が一段となって押し寄せてきます。ホルンやトロンボーンが咆哮し、トランペットが柔らかな音のままで押し寄せてきます。何よりも、違うのは、打楽器群です。前夜と違いティンパニーの音がきれいに鳴り響きます。弦楽器も右側のヴィオラ、チェロ、コントラバスだけでなるときの、美しさは格別です。コントラバスとコントラファゴット、一際大きいチューバなどの低音部は、オルガンの響きにも似た重厚な音で下支えしています。やあ、感動しました。
このまま終わらないでくれと祈るほどの演奏も、最後の音が消えていっても、観衆も固唾を飲んで、ヤンソンスの棒が静かに降りるのを待ちます。無限とも思える長い時間が過ぎて、ようやく棒がおりました。聴衆は皆感動して、拍手は最初は静かに、そして万雷の嵐へと変わりました。
二回程のカーテンコールを受けて、アンコール曲が始まりました。驚きました。アムステルダムではアンコールの演奏を聴いたことがありません。オーケストラでアンコールを聴いたのは久しぶりです。曲は、ペールギュントからソルヴェイグの歌です。静かな弦楽器と少数の木管だけの演奏です。今までのリヒャルト・シュトラウスの大音量に比べて、どれほど静かな演奏でしょうか。しみじみとした、心にしみ通る演奏でした。
心が充たされる演奏会はそうある物ではありません。前日のレーゼルのアンコールのトロイメライと同じ様に、音が冴え渡り、透き通ったきれいな音が、人々の心に音楽の素晴らしさを知らせてくれます。大満足の演奏会でした。
さて、水曜日のベルリンフィルは、どうなるのでしょうか?
ベートーベン:ピアノ協奏曲第3番
ピアノアンコール
ショパン:ワルツ イ短調 OP34-2
ショパン:マズルカ OP30-2
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
アンコール
グリーグ:ペールギュント第2組曲より「ソルヴェイグの歌」
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
指揮:マリス・ヤンソンス
ピアノ:エマニュエル・アックス
2013/11/17(日) 18:00開演
ミューザ川崎シンフォニーホール
昨日で、会場に行く時間的な感覚はつかめましたから、西の空が輝きを失い始めてから、準備をしました。一番肝心な入場券を財布に入れて、出発です。今日も地下鉄で新橋まで行き、東海道線に乗り換えです。家を出たときは四時半近くになっていました。それでも、新橋からはあっという間で、五時十五分には川崎に着いていました。東海道線は早いです。会場にそのまま入り、二階のワインの量の多いお姉さんを見付けて、まず気付けの白ワインを。空きっ腹には効きました。hijiyanさんも来ているはずなので、探したのですが、大勢の人で見つかりません。
今日は、三階の幾分右側の席です。昨日のかぶりつきから比べると、もの凄く遠くにステージがある感じです。でも、コンセルヘボウのイメージに近いのはこの席です。ステージは、昨日の合唱団が入らない分余裕を持っていますが、並べられている椅子の数が半端ではありません。
ピアノ協奏曲用にステージにはピアノがセットされています。ベートーヴェエンには、檀の一番下のステージだけに入るぐらいのメンバーで演奏されるでしょう。私の前は、椅子が無くよく見ることが出来ます。良い席です。昨日の席がステージ左側に見えます。時間が来ると見慣れたロイヤルコンセルヘボウのメンバーが入ってきます。席に着くと、めいめいが勝手に音出しして、大きな音が飛び交っています。コンセルトヘボウの会場では、観客席の方も大きな声で話し合っているからこのぐらいの音を出さないと、調整が出来ないのでしょう。日本では観客は静かですから、その音の大きさには驚いてしまいます。
コンサートマスターが、立ち上がり音合わせをするといっぺんに静かになりました。ソリストのエマニュエル・アックスとマリス・ヤンソンスが入場してきました。準備が出来ると、ヤンソンス特有の音楽が今生まれたばかりのようなフレッシュな音が響き渡ります。一糸乱れぬ中に、余裕と柔らかさがあります。休止符がピタッと止まり、静けさを表します。ブレーキの係り方、減速の早さ、そして、音の立ち上がりが、全く昨日のウィーンフィルと違うのです。低弦にしっかりとした芯があり、安定してびくともしません。その上を、ヴァイオリンが滑るように、流れていきます。違うのは弦楽器だけではなく、木管楽器の柔らかさと信頼感です。スコアで言えば、最初の一ページで、真摯な演奏態度が伝わります。ヤンソンスの演奏スタイルは、バイエルンの時も同じですが、オーケストラの違いからか、コンセルトヘボウの方が音が柔らかく、誠実です。大きな音は出していないのに、弱音との対比で、曲のコントラストがわかるのです。
昨日のティーレンマンに足りなかった物は、この一体感とリズム感、そして、真摯な演奏態度です。アックスのピアノが始まりました。前日に紀尾井で、ペーター・レーゼルを聴いているので、さほど驚かなかったのですが、こちらもピアノの響きをしっかりとコントロールして、音楽が流れ始めます。ベートーヴェンのピアノ協奏曲のなかで一番正統的な曲です。端正にピアノの音を摘むんで行くアックスをオーケストラは、きれいな音で包んでいきます。素晴らしい音です。
ソリストもこれだけ素晴らしい伴奏をしてくれたら本望でしょう。先日のレーゼルをこのオケで聴いたらどうなるのだろうと思ったりしました。盛大な拍手に答えて、ショパンのワルツを。淡々として木訥なショパンでした。
休憩になります。
今日は三階ですから、一階下がってバーに並んだときは、もう、何列も出来ていて順番待ちで時間が掛かりました。気付けの水薬をしっかりと飲み、トイレに行ったら、もう予鈴が!会場に戻ると、ステージに溢れるばかりのメンバーが入場してきました。凄い人数です。端から数え始めましたが、遠いので、正確には数えられませんが、100人にもなろうかという大人数。コントラバスも10本、ホルンが9本。いやー凄い人数です。さすがは、リヒャルト・シュトラウス。
改めて、P席側の空席を数えてみると4席か5席もあります。全体では、10席以上空きがあるようです。本当に勿体ないですね。
最初の低音の凄さで、心は飛びました。素晴らしいサウンドです。アムステルダムでも聴いたことの無い、迫力で迫ってきます。驚きました。10本のコントラバスに負けずと木管群が素晴らしい音を奏でます。コンセルトヘボウは、クラリネットとファゴットのいちが通常とは反対です。それも響きに関係あるのか知らん。
しかし、重厚で大音量なのに、とても洗練された音です。凄い音が出ていても全く音楽は破綻しません。この音を聴いてヤンソンスが宝物のようなホールだといった意味が解りました。この響きは、コンセルヘボウの会場では飽和してしまいます。通常のオーケストラの倍の音は出ているのではないでしょうか?何よりも凄いのは、小さな音に収束していくときの早さです。ポルシェの強力なブレーキのように、一気に減速します。そして何もしないときの音の小ささは、ムラヴィンスキー以来の経験でした。驚きました。本当に・・・。大音量より、ピアニシモの時の音の細かな動きと、ホルンのソロです。
ソロと言えば、この曲はヴァイオリン協奏曲の様にソロヴァイオリンが活躍します。コンセルヘボウのコンサートマスターは、ヴェスコ・エシュケナージが有名ですね。去年のN響にマゼールが来たときの、ゲストコンサートマスターでも来ました。今日はリヴィウ・プルナールがコンサートマスターです。ソリストとしても有名ですね。そのプルナールが素晴らしかったです。
そして、オーボエをはじめとする、木管群の迫力の有る音。音が一段となって押し寄せてきます。ホルンやトロンボーンが咆哮し、トランペットが柔らかな音のままで押し寄せてきます。何よりも、違うのは、打楽器群です。前夜と違いティンパニーの音がきれいに鳴り響きます。弦楽器も右側のヴィオラ、チェロ、コントラバスだけでなるときの、美しさは格別です。コントラバスとコントラファゴット、一際大きいチューバなどの低音部は、オルガンの響きにも似た重厚な音で下支えしています。やあ、感動しました。
このまま終わらないでくれと祈るほどの演奏も、最後の音が消えていっても、観衆も固唾を飲んで、ヤンソンスの棒が静かに降りるのを待ちます。無限とも思える長い時間が過ぎて、ようやく棒がおりました。聴衆は皆感動して、拍手は最初は静かに、そして万雷の嵐へと変わりました。
二回程のカーテンコールを受けて、アンコール曲が始まりました。驚きました。アムステルダムではアンコールの演奏を聴いたことがありません。オーケストラでアンコールを聴いたのは久しぶりです。曲は、ペールギュントからソルヴェイグの歌です。静かな弦楽器と少数の木管だけの演奏です。今までのリヒャルト・シュトラウスの大音量に比べて、どれほど静かな演奏でしょうか。しみじみとした、心にしみ通る演奏でした。
心が充たされる演奏会はそうある物ではありません。前日のレーゼルのアンコールのトロイメライと同じ様に、音が冴え渡り、透き通ったきれいな音が、人々の心に音楽の素晴らしさを知らせてくれます。大満足の演奏会でした。
さて、水曜日のベルリンフィルは、どうなるのでしょうか?
ベートーベン:ピアノ協奏曲第3番
ピアノアンコール
ショパン:ワルツ イ短調 OP34-2
ショパン:マズルカ OP30-2
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
アンコール
グリーグ:ペールギュント第2組曲より「ソルヴェイグの歌」
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
指揮:マリス・ヤンソンス
ピアノ:エマニュエル・アックス
2013/11/17(日) 18:00開演
ミューザ川崎シンフォニーホール
by TANNOY-GRF
| 2013-11-19 07:51
| 演奏会場にて
|
Comments(9)
Commented
by
O
at 2013-11-19 16:15
x
良いですね〜、ヤンソンス&RCO。
ピアノも魅力的ですが、その後の10本のコントラバスが圧巻です!
素晴らしい演奏だったことが容易に想像できます。席も良いところだった様ですね。
ピアノも魅力的ですが、その後の10本のコントラバスが圧巻です!
素晴らしい演奏だったことが容易に想像できます。席も良いところだった様ですね。
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by
GRF
at 2013-11-19 16:38
x
まだ、最後のベルリンが残っていますから、何とも言えないのですが、今回のコンセルトヘボウは完璧でした。これから、オーストラリアの四箇所、パース、メルボルン、ブリスベーン、シドニーで都合9回のコンサートが開かれます。なかなか、ヨーロッパからは遠いので、東京から行かないと難しいようです。来年も来るといいですね。
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(Y)
at 2013-11-20 00:15
x
僕は残念ながらクラシックは門外漢なのですが、GRFさんの素晴らしい筆致で、文章から音が聴こえてくるようです。よほど素晴らしい演奏だったことでしょう。関係業界のイベントで無為な週末の時間をすごしてガックリ来ていた自分とは別世界で、魂を洗われていたのですね…。なんともうらやましい限りです。
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GRF
at 2013-11-20 09:59
x
(Y)さん この三連戦は、夏前から決まっていました。生涯の中でも指折りなほどの名演に感激しました。今日の夜のベルリンで終わりです。もう、こんな週はこれからもないでしょう。
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TANNOY-GRF at 2013-11-22 22:53
(Y)さん クラシック以外の音楽ファンは、ポールの公演に盛り上がっていますが、(Y)さんは行かれましたか?
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by
(Y)
at 2013-11-23 05:29
x
GRFさま
それがですねー、チケットを2枚とって夫婦で行こうと思っていたら、家内が教え子の大学生と行きたいと宣うので、泣く泣く譲りました。返すがえすも残念無念です!
それがですねー、チケットを2枚とって夫婦で行こうと思っていたら、家内が教え子の大学生と行きたいと宣うので、泣く泣く譲りました。返すがえすも残念無念です!
Commented
by
GRF
at 2013-11-23 07:33
x
Oh!~ NO!!!
若いツバメに取られたわけですね〜〜。それは一生の不覚と言うべきか、人ごとではありません(泣き)
若いツバメに取られたわけですね〜〜。それは一生の不覚と言うべきか、人ごとではありません(泣き)
Normally I don’t read article on blogs, however I would like to say that this write-up very forced me to take a look at and do it! Your writing taste has been amazed me. Thank you, very great article.
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GRF
at 2014-05-20 09:22
x
Dear Amelia Thank you for your comment about my blog from the Netherland. How to find out my blog?
Did you trace the word of Concerthebow? I hope automatic translation systems could send my message. GRF
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