2014年 01月 03日
お正月はテープ三昧 |
お正月になったら、まとめた時間を取ってテープの音を楽しもうと、年末から準備をしていました。暮れに遊びに来られたSさんご夫妻にも、少しだけ聞いて頂きましたが、私自身の期待より良い音でHartleyはテープの音を、堂々と鳴らしてくれました。それに気をよくして、今日もテープを聴き漁っています。年末に、4トラックテープの5.6MHzファイル化をお願いしている、Nagraのお師匠のCさんから、ダビング終了として大きな箱が送り返されてきました。
今となっては貴重な日本プリントの4トラックテープです。4トラックテープを製造していたのは、米国と日本でした。英国製もありますが、ビートルズに代表されるような5インチのテープが主流でした。7インチで19センチとなると、主流の米国AMPEX社製か、日本製しか無いのです。最初にテープを出していた「RCA」や「Capitol」は、自社プリントでとても良い音がしますが、高速ダビング機で大量生産されていたAMPEX社製より、日本で丁寧にダビングされたテープの方が、音のクオリティが高いのです。
しかし、手作りに近い製造方式だったので、数があまりで回っていません。そしてテープはテープレコーダーもあまり普及しておらずとても高価でした。輸入品のアンペックスは、輸入盤のレコードが3500円時代に4500円、日本製のテープは、レコードが2000円の時代に2800円でした。いまから、50年以上前の4500円は、現在の二万円以上になります。毎月購入できるような価格帯ではなく、年に何本という単位です。そのころ、ご購入された方が、お年を召されたり、お亡くなりになって、私どものところへ回ってきたのです。 Nagra師匠のCさんと、私の数を集めると、現在では最大級の国産テープ収集家と言うことになりますが、ただ持っているだけでは何の意味もありません。
去年、Cさんが退職されて時間に余裕が出来たので、もっけの幸いとばかり、所蔵の4トラックテープと私のテープをお送りして、テープの内容をDSDに移していただいています。一口にダビングと言っても、テープのコンディションやヘッドのアジマス調整、ヘッドの汚れ対策、レベルの設定、冒頭のブランク区間の長さ、楽章ごとのファイル化とうとう、大変な作業です。一巻40分ぐらいでも、何時間もかかる作業になります。定年退職されてよかったと、感謝している次第です。
フィリップスとコロンビアのファイル化をしていますが、テープベースの劣化が始まっているので、フィリップス分は重複に関わりなく送ってください。エラートの録音の凄さには驚いています。レコードでしか聴いたことのない人にとっては想像もつかないような音でしょう。
40年も前に、この様な音の水準で入っているのですね。テープの音のクオリティは、何時の時代も変わらずとても高い水準にあるのです。PCMの時代では、それを完全に収録できず、どこか硬い音になる傾向がありました。2.8Mではなく5.6MHzの器で初めて、マスターテープの音を収録できると感じます。しかし、その代償は、ファイルの大きさに表れます。一曲4〜5GBという途方の無い大きさの領域がいるからです。最近になってようやくテラバイトの大きさのハードディスクが普及してきましたが、それでさえ、200曲収容で一杯になります。ハードディスクは、いつ壊れるかわかりませんので、必ずバックアップがいります。私のところでも、大きなハードディスクと500G程度の小型のハードディスクに分散して収容しています。それと、大阪のCさんのところにも二組ありますから、大地震が起こっても何とか生き残るでしょう。
その4トラックテープを完璧にダビングするために、Cさんも、私もNagraのT-Audioを4トラック仕様にして、変換作業を行っています。T-Audioで4トラックなど、以前はとても考えられなかったレベルの話ですが、それは大変な効果を上げています。安定した走りだけでも、通常の機器では考えられないレベルだからです。
今週いっぱいは、テープ三昧するつもりです。ワクワクしてきますね。
今となっては貴重な日本プリントの4トラックテープです。4トラックテープを製造していたのは、米国と日本でした。英国製もありますが、ビートルズに代表されるような5インチのテープが主流でした。7インチで19センチとなると、主流の米国AMPEX社製か、日本製しか無いのです。最初にテープを出していた「RCA」や「Capitol」は、自社プリントでとても良い音がしますが、高速ダビング機で大量生産されていたAMPEX社製より、日本で丁寧にダビングされたテープの方が、音のクオリティが高いのです。
しかし、手作りに近い製造方式だったので、数があまりで回っていません。そしてテープはテープレコーダーもあまり普及しておらずとても高価でした。輸入品のアンペックスは、輸入盤のレコードが3500円時代に4500円、日本製のテープは、レコードが2000円の時代に2800円でした。いまから、50年以上前の4500円は、現在の二万円以上になります。毎月購入できるような価格帯ではなく、年に何本という単位です。そのころ、ご購入された方が、お年を召されたり、お亡くなりになって、私どものところへ回ってきたのです。 Nagra師匠のCさんと、私の数を集めると、現在では最大級の国産テープ収集家と言うことになりますが、ただ持っているだけでは何の意味もありません。
去年、Cさんが退職されて時間に余裕が出来たので、もっけの幸いとばかり、所蔵の4トラックテープと私のテープをお送りして、テープの内容をDSDに移していただいています。一口にダビングと言っても、テープのコンディションやヘッドのアジマス調整、ヘッドの汚れ対策、レベルの設定、冒頭のブランク区間の長さ、楽章ごとのファイル化とうとう、大変な作業です。一巻40分ぐらいでも、何時間もかかる作業になります。定年退職されてよかったと、感謝している次第です。
フィリップスとコロンビアのファイル化をしていますが、テープベースの劣化が始まっているので、フィリップス分は重複に関わりなく送ってください。エラートの録音の凄さには驚いています。レコードでしか聴いたことのない人にとっては想像もつかないような音でしょう。
40年も前に、この様な音の水準で入っているのですね。テープの音のクオリティは、何時の時代も変わらずとても高い水準にあるのです。PCMの時代では、それを完全に収録できず、どこか硬い音になる傾向がありました。2.8Mではなく5.6MHzの器で初めて、マスターテープの音を収録できると感じます。しかし、その代償は、ファイルの大きさに表れます。一曲4〜5GBという途方の無い大きさの領域がいるからです。最近になってようやくテラバイトの大きさのハードディスクが普及してきましたが、それでさえ、200曲収容で一杯になります。ハードディスクは、いつ壊れるかわかりませんので、必ずバックアップがいります。私のところでも、大きなハードディスクと500G程度の小型のハードディスクに分散して収容しています。それと、大阪のCさんのところにも二組ありますから、大地震が起こっても何とか生き残るでしょう。
その4トラックテープを完璧にダビングするために、Cさんも、私もNagraのT-Audioを4トラック仕様にして、変換作業を行っています。T-Audioで4トラックなど、以前はとても考えられなかったレベルの話ですが、それは大変な効果を上げています。安定した走りだけでも、通常の機器では考えられないレベルだからです。
今週いっぱいは、テープ三昧するつもりです。ワクワクしてきますね。
by TANNOY-GRF
| 2014-01-03 06:25
| 好きなテープ
|
Comments(2)
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GRF
at 2014-01-03 08:59
x
Pontaさん コメントありがとうございました。私の嫌いな絵文字を無くして頂くと助かるのですが。
Commented
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(Y)
at 2014-01-03 14:25
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我が家も久しぶりに虫干しではないですが、古い4トラックテープを引っぱり出して聴いています。やっぱり劣化が始まっているのありますね。ただ、僕は面倒くさがりなので、なかなかDSD化できないままでいます。ビートルズの5号テープも、あの時DSD化して頂いて本当に良かったなあと思っています。テープにもよりますが、さすがにやれてきています。ただ、あの可愛いテープを回す楽しさは、また別物なんですけどね(笑)。